書き溜めは無くなりましたが
仕事が始まる四月まで連続投稿していきたいと思います
side霊夢
境内から少し離れて魔理沙と華楠は対峙する。
この人が大神シスターズの頂点か...
厳格な物言い・表情を見る限りラスボスのオーラを出しているわね...
「来るがいい...私に君の力見せてくれ」
華楠は不敵に笑い魔理沙はスペルカードを取り出す
「では!行くぜー!魔符(ミルキーウェイ)」
魔理沙の得意のスペルカードミルキーウェイが華楠に向かって放たれる...華楠はそれを避けて扇を開くとスペルカードを宣言する
「木符(ラエティ・アルボル)」
扇から種型の弾幕3発が発射される...魔理沙はそれを飛んでよけて華楠の後ろへ回る...
「おっと!そんな弾幕私に当たらないぜ!」
「だろうな...」
華楠が指を鳴らす
ドオン!!
空中にとどまっていた種型の弾幕は炸裂し細かな光弾が地上へと降り注ぐ...
「ちょっと!こっちまでくるじゃない!!」
「私に任せて♪」
紫が神社の周りに結界を張り巡らし見学している私たちへの被弾は回避する...
だが華楠と戦っていた魔理沙は煙の中に消えていて無事かどうか分からない
「すまんな紫...どこへ飛ぶかは私にも分からんのでな」
「別にかまわないわそれより向こうを見なさいな...」
紫が華楠に話すと煙の中から魔理沙が飛び出してくる
「まだ私は終わってないぜ!!」
魔理沙は光弾を放つと華楠は避けることができずに右肩と左足に光弾が被弾して、華楠は膝をつく
「...何?」
「油断するなよ~?私だってやるときはやるんだぜ!」
魔理沙がスペルカードを華楠に向けると華楠は無表情の顔を少し緩ませて立ち上がり服についた汚れをはたく
「君は人間の割にはタフなようだな...流石は潤香に勝っただけはあるか...すこし本気だ!舞踊術(桜花)」
華楠の体が桜の花びらの中に消え、花びらが嵐のように舞って魔理沙の元へ行く
「突撃か!なら私もだ!魔符(スターダストレヴァリエ)」
魔理沙が箒に乗り花びらの嵐に突進すると花びらと星屑が空に散らばる...
「あら~?綺麗な弾幕ね~」
幽々子は団子を食べながら弾幕を見ている
「魔理沙も無茶するわね...大神家の長女相手に力でゴリ押しなんて...」
「いえ~霊夢?華楠相手に小細工を仕掛けるより力で攻めた方がいいのよ~」
「どういうことよ?」
「見れば分かるわ...」
幽々子が言うと空中で突進し合っていた華楠が術を解く?
「はぁ...はぁ...くそ...」
息を切らしている?まさか力負けしているの?暦の娘である彼女が?
さっきから彼女の戦いを見た限り行動は遅くあまり技のキレがない...
これが大神シスターズの頂点なの?
まだ幽々子と戦った境奈の方が強く見えるわ...
「弾幕はパワーだぜ!華楠!!」
「ごふ!?」
魔理沙の突進が華楠に決まり華楠が空中で体勢を崩す...そして追い打ちにスターダストレヴァリエの弾幕が彼女に次々と当たる
「おいおい~?まだ勝負は始まったばかりだぜ?」
魔理沙が華楠と挑発し華楠は目をギラギラ光らせ始める...
「...私を舐めるな!」
華楠は9本の尾を魔理沙に向けて光線を一斉照射する...
「おっと!危ね!」
魔理沙は光線を掻い潜って華楠に光弾の反撃をする...
魔理沙の放った光弾は華楠の顔面に直撃し華楠は痛そうに両手で顔を覆う...
「ぐぉぉ...」
「のろいな?本当に強いのか?」
懐から八卦炉を取り出す
「見せてやるぜ!潤香を倒したこのスペルをな!恋符(マスタースパーク)」
八卦炉から巨大な光線が発射され華楠の方へ放たれる...
華楠は光線を避けて驚くように魔理沙を見る...
「何!?その技は確か!それは幽香の技ではないか!どうして君が?」
「ちょいと借りただけだぜ!」
魔理沙の言葉に彼女は頭を押さえる...
「そんな馬鹿な...最近の人間はそんなことができるのか?あいつの技を使えるなんて...」
...動揺しているせいか華楠の注意力が散漫になっている
もちろん魔理沙はそれを見逃さなかった...八卦炉を向け次の光線を撃つ
「これが人間の力だー!」
「...」
華楠は無抵抗のまま...光線に飲み込まれる
...空には黒い煙が立ち込めており、華楠からは何も反応がない...まさか魔理沙が勝った?
「よし!やったぜ!!」
魔理沙は空中で喜ぶように飛んでいる。私としても驚いている...まさか大神家の長女に勝ってしまうなんて
その瞬間...観客の声援が立ち込める
「...まさか魔理沙が勝つなんて」
「それはどうかしらね...霊夢」
私の横で紫が涼しい顔で暦の作ったお稲荷さんをつまんでいる...
「どういうこと紫?」
「暦達の方...見てみなさいな」
私は紫に言う通り暦たちの方を見る...
全員平然として他の料理をつまんでいたり雑談をしていた...家族である華楠がやられたのに...
「ん?霊夢どうしたの?」
暦が私に気づき近くに来る...ケーキをつまんでいたのか甘い匂いがする
「いや...アンタの娘やられたわよ!?何で落ち着いてるの?」
暦は不思議そうに首をかしげる...
「ん~?華楠やられてないよ?」
「え?」
「良く見てみなよ...華楠をね」
観客全員の視線が煙に集中する...
「...全く最近の人間はすごいな...まさか幽香の大技まで習得するなんてな」
煙が晴れていき徐々に華楠の姿が現れてくる...
その表情は笑っており、着ている物は汚れているが体には先ほど受けたダメージらしい傷が1つもない!!
「な?何でだ!?私のマスタースパークを食らったんだぞ?」
「確かに直に食らっていたら私でも辛かっただろうな...残念だが私は被弾する前に発動していたのさ...スペルカード侵蝕符(エナジーイーター)をな」
華楠は扇についているスペルカードを魔理沙に見せる...
「エナジーイーター?何だぜ?弾幕らしい物が出ていないじゃないか!」
魔理沙の質問に華楠は自身の9本の尾を見せる...
先ほどより光を帯びており、1つ1つに強力な魔力を感じる
「この尾がマスタースパークを吸収したのさ...中々の魔力だ...受けたダメージが回復してしまったよ...人間相手にこれを使うとは思ってもいなかったが...」
「マスタースパークを吸収?そんな馬鹿な!」
魔理沙の言葉に華楠は飽き飽きしたのか溜息をつく
「これが私の体質だ...私が大神シスターズで頂点に君臨しているのは煌炉のように体術に優れているわけでも境奈のように悪知恵が働くわけでもない...只傷の治りが他の姉妹より早いだけだ...私の能力(木行の力を使う程度の能力)で自然・生命エネルギーを使い体の生命力を活性化して完治させる...これが私が大神シスターズの頂点に君臨する所以だ...」
体の回復が早いということか...先ほど受けたダメージは体を活性化させて治癒したのね...
実質無敵に近いわ...
先ほどまで得意気になっていた魔理沙はどんどん顔を青くし始めている...
「おいおい...まさか不老不死って奴か?紫がどういう力か不明といっていたのが分かった気がするぜ...」
「ああ...一見植物を操ることができると思われがちだが...私は幽香のように植物と心を通わすことできないから操れないがな...」
華楠は魔理沙に9本の尾を向ける...
「さて...私としても戦いを長引かせるのはごめんだからな終わりにするか...」
「くっ!先手必勝だぜ!!」
魔理沙は華楠に光弾を放つ...
「遅いな...」
華楠の尾から雷撃が放たれ一瞬で魔理沙が被弾する...速い!!
「ぎゃびびびび!?何で雷撃がががが~!!!」
「稲妻は本来木行の力だ...言うのを忘れたが私の攻撃は姉妹の中では一番早いぞ?」
「しびれる~!」
「おっと...」
魔理沙が箒から落ちて華楠が魔理沙を受け止める
まさか...逆転されるなんてね...
華楠はシートの上に魔理沙を寝かせ私は魔理沙を眺める...
「負けたわね...魔理沙...」
「...ああ...世界は広いぜ...」
彼女は体を震わせながら作り笑いを浮かべる...
恐らく相当辛いのだろうか?
まぁ...無理もない電撃を浴びたのだからね...
華楠の方を見ると彼女は懐からアンプルを取り出す...
「大丈夫か?飲め...体のしびれが取れるはずだ...」
アンプルを開けて薬を魔理沙の口の中に垂らすと魔理沙は震えるのをやめる...
「...ん?震えが止まったぜ?」
「弾幕の怪我とか...ここか」
華楠は魔理沙の腕の擦り傷に手を当てると傷がみるみるうちに治っていく...
「何だこれ!?傷が消えちまったぜ?」
魔理沙は自分の腕の傷を確認する...
華楠の能力か...自分だけではなく相手も直せるのね...
華楠が魔理沙に怪我がないか確認していると紫がにっこりと華楠に近づく
「すばらしい戦いだったわ~!おめでとう!はい華楠!これが景品よ~」
「...フン」
華楠は平然な顔をして紫からチケットをもらうが彼女の9本の尾が嬉しそうに振っており、他の人がくすくす笑う...
「くそ~これが大神シスターズの頂点かぁ~!勝てなかったぜ~」
「フン...何で私に戦いを挑んだんだ?魔理沙...」
華楠は魔理沙に尋ねる...
「理由か?簡単なことだぜ?お前が寂しそうな顔をしてたからだよ」
「私が?」
華楠は表情を固まらせる...
「何というかさ...お前人との関わりを避けているだろ?証拠にお前が目を合わせて話すのは家族と紫たち妖怪だけだ」
「...何でそう思う?私は只こういうのに慣れていないだけだ」
「魔理沙~♪」
話しの途中でフランがやって来て魔理沙に抱き着く...
「おっ!フラン!見てたか?私の戦いー!」
「すごかったよ~魔理沙~もう少しで勝てたのにね~」
「...ふん」
魔理沙とフランのやり取りを見て華楠はその場を離れるが魔理沙がつぶやく
「お前のあの顔さ...異変後初めて会ったフランにそっくりだったんだよ...」
「っ!」
華楠は足を止める
「最近私は紅魔館の本をあさるついでにフランと弾幕ごっこで遊んでいるんだぜ...フランは最初は屋敷以外の奴と遊んだことがなかったから随分と戸惑っていたがここまで笑うようになったんだぜ?」
「うん♪最初は魔理沙を傷つけないよう気を付けてたんだ~!」
華楠はイライラと拳を握る...
「...だから何だ?回りくどいのは嫌いだ...本題に入れ...」
「...私の勘だがお前さ、人が傷つくの極度に恐れていないか?」
「...」
華楠は無言になるが図星のようね...拳が震えている
「何故戦うのを頑なに拒否したのか・試合後に私の細かな傷の治療までしたのかもな...戦ってみて確信に変わったぜ...」
「もうそこまでにしてくれないかな...魔理沙」
暦が魔理沙の話をさえぎる。その顔はいつもとは違い悲しそうだ
「暦?」
暦は華楠の体に抱きしめる
「気づいてあげれなくてごめんね...華楠...あの子のこと、まだ気にしていたのね...」
「あの子?」
「母さんが謝ることではない」
私の言葉をさえぎるように華楠は声を出す。そして魔理沙の方を見る
「...君の言うとおりだ私は人間が傷つくのを恐れている...いや置いていかれるのが恐れているというべきか...」
「置いて行かれる?」
「...長く生きるということは人に先立たれるということだ...私は最初に初めてできた親友を失った」
「友達をか...」
魔理沙はその話し聞いている...その表情は真剣でいつも飄々している感じがない...
「それから私は人との関わりを恐れて交流を断った...今思えば...それは間違いだったのかもしれないな」
華楠は紫からもらったチケットを魔理沙の帽子につけて神社の入り口へ向かう
「お...おい!これ!!」
「私からの礼だ...久々に心の奥底から話ができたよ...ありがとうな」
「帰るのか?まだ宴会は始まったばかりだぜ!?」
「...こんな顔では楽しく酒など飲めん...次回の時にまた会おう」
華楠はそれを言い残し消える...
なるほどね...どうりで自己紹介の時様子がおかしいと思ったら
「ん?霊夢~何があったのかしら...あら?華楠は?」
今の話に参加してなかった紅魔館組・白玉楼組が来る
「何でもないわよレミリア...」
「ん...そう?」
レミリアは大神家の者たちが顔を曇らせていることを感じ取ったみたいだが黙る...
「...マズイことしたかしら?」
紫は暦に尋ねるが暦は首を横に振る
「いや...華楠少し嬉しそうだったしいいと思うよ...」
それから宴会は通常通り楽しく行われた
話を聞いていた者と大神家が心に曇りが出たのをを除けばだが...
side???
「にゃはは!!面白そうなことしてたな~!しかし大神家の者も参加するのは予想外だけど!楽しくなってきた!!本来の目的とは少し変わるけど~良い宴になりそうだよ」
霧が辺りに現れそれが幻想郷全体へ密やかに広がる...
それを気付く者はこの時だれもいなかった
side暦
翌日
「...かにゃんにやわういこほしははな~(華楠には悪いことしちゃったな~)」
朝7:00私は歯を磨きながら新聞を取りにポストへ向かう...
昨日の宴会華楠の様子がおかしいと思ったらあのことだったのね...
母親として気づかなかったのはショックね...良い方向に向かってくれるとありがたいのだけど...
ポストから新聞を取ると新聞から手紙が落ちてくる...
「にゃん...こへ?(何これ?)」
手紙を開けると私は歯ブラシを地面に落とす
博麗神社宴会について
3日後博麗神社で宴会を行います...前回の参加者全員来てください
日時は6日・9日・12日~etc
午後3時から
博麗 霊夢
という内容3日後?
早くない?そして多くない?何で急に?
「一体何が...」
何とか書きました
かなり時間かかったな...
ではこれにて