また3日後...3回目の宴会が始まる...
ここは大神神社の円卓の間...ここには暦・華楠・境奈の三人がそれぞれの席に座り、死んだ目で虚空をボーっと見ている...
side暦
「...」
「...くっ」
「...もういや~」
現在時刻14:11
宴会まで1時間を切った...
私たちは円卓の間でその時が来ないことを願う。だが駄目...いくら私でも時間は止められない
お酒が強い私たちでも近いうちにこれだけの宴会を体験すると精神的に嫌になってしまうよ
これは異変だ誰かが私たちを陥れようとしている...
「ねぇ...母さん」
「何...境奈」
「これってさ...ある意味異変だよね?」
「私もそうかな~と思っていたころだよ」
「異変か...かなり地味だな...しかしここも随分と寂しくなってしまったな」
華楠が残りの3つの空席を見る...
煌炉は軟禁・銖理は床に臥し・潤香は雲隠れ...
大神家の半分がいなくなってしまった。これはもうヤバいかもしれない
「そうだね~そろそろこの異変の黒幕を止めないとやばいかも...」
「しかしどうやってだ?相手はどこのだれかかも分からないぞ?」
「母さんの能力は?それで犯人をすぐに見つけるとかさ!」
境奈の言葉に私は首を横に振る...
私の能力はあいまいだ...使用者の私ですら何が起こるかわからないからね...
「残り15分だ...どうする?」
「バックレる~?」
「やめておこう...どうせ行かなくてはならないし...」
「もういや!!!」
でも私としてもこれはもううんざりだ...今日で終わりにしよう。私の力を信じてみましょうかね...
博麗神社
10分遅れで神社に到着するが...すでに皆の雰囲気は暗い...
「10分遅刻よ...」
「悪いね...私もうんざりでさ...」
私は辺りを確認する...
この神社内に異変の黒幕がいるのなら絶対笑いながら私たちを見ていると思う...
「暦...貴女たちも大変ね~」
紫がスキマの中から半笑いの表情を浮かべて出てくる。見ている者違いか...
「...違った」
「違ったって何よ!?」
境奈が紫に近づき死んだような目で見る...
「紫さぁ...今回の犯人アンタでしょ?アンタだよな!?アンタしかいない!!もうアンタでいいや...」
「ひぃ...境奈が怖いわ...」
...駄目だ...もう境奈が疑心暗鬼になっている。でも私も最初は紫が犯人かなと思ってた。
「よしなよ境奈...」
境奈を紫から引き離すと紫は青い顔で息を整える
「流石の大神家でも限界みたいね...」
「そうだね...それはそうと紫~!この異変について何か知ってるよね~?出来ることなら教えてもらいたいな~」
私の言葉に全員の視線が紫に集まる...
「紫...何か知ってるの?」
霊夢が紫につっかかる...
「...そんな目で見ないでよぉ~言おうと思ってたの!!」
紫は霊夢の威圧にあっさり折れる...
カマをかけるつもりだったけど...やっぱり知っていたか...
この状況で半笑いで来るから何かおかしいとは思っていたけど...
「で?異変の犯人はここにいるの?」
「...ええ皆の目の前にいるわ」
全員が辺りを見回すが変わった人物はいない...
「顔見知りしかいないぜ?まさか異変の黒幕は私たちが知っている人物?」
魔理沙の言葉に全員が一瞬疑心暗鬼になるが紫が横に首を振る...
「...もういいでしょ萃香...出てきなさい」
(...はぁ...もう少し楽しみたかったのに)
どこからともなく謎の声が聞こえてくる...
全員が発生源を探すがそれらしいものはない...
「どこよ...出てきなさい!」
(やれやれ...仕方ないねぇ)
辺りに霧が発生し霧が1つに集まっていく...
それは人の形になっていく...
「まあいいか...これくらいやれば来るだろう!」
霧が形成し終わりオレンジ色の髪をした少女へと変化する...
頭には2本の大きな角があり、鎖に大きな瓢箪やら様々な形をした錘をつけている...
あの角もしかして...
「鬼が幻想郷にいるなんてめずらしいわね...」
霊夢がつぶやくと鬼の少女は霊夢を見て笑う...
「おや?私の正体に気づいたか!そうだ!私は鬼の四天王こと伊吹萃香だー!」
「「鬼の四天王!?」」
何かを思い出したかのように華楠と境奈が同時につぶやくと紫が溜息をつく...
「そうよ...今回の異変はこの鬼こと萃香が起こしたの...鬼たちを呼びもどすためにね...」
「鬼たちを呼び戻す?何だそれ?」
「大江山で起こった酒呑童子の討伐のことだな...」
魔理沙の言葉に華楠が話す...
酒呑童子討伐?あれ?昔は討伐の仕事やっていたけど...そんな仕事してたっけ?
「華楠?それ何?私知らないんだけど?」
「あれに関しては我々大神は関与していない...母さんは知らないはずだ」
「あれは...酷かったね...」
華楠と境奈は苦い顔をし、萃香もうっすら青筋を立てている
「お前らは知っていたのか?あれを...」
「ああ...境奈と別件の仕事をした帰りに発見したんだ...」
「人間による...鬼の惨殺...アレは流石のアタシも吐き気がしたよ」
萃香は拳を強く握る...
「そうだ...昔私たち鬼は人間にだまし討ちをされて仲間たちをたくさん失ったんだ!!生き残った仲間は人間に絶望して姿を隠した!!今回私が起こした異変は仲間を呼び戻すためにやったんだ!昔みたいにまた戻れるようにとな!!」
...仲間を失ったか...何だかかわいそうだな...
「なるほどね...貴女の辛さはよくわかる...「だから私は考えた!」...はい?」
萃香は私たちに指を向ける...
「宴会を開きここで熱い戦いをすればあいつらも戻って来るとな!大神家!!私はお前たちに戦いを申し込む!」
「...はい?」
「...何?」
「...はぁ?」
私と娘たちはその言葉に疑問を投げかけることしかできなかった...
「え~と?何で私たちが名指しで?」
「それは簡単さ!昔紫達が大神家と戦った時、私は唯一討伐の影響で誰とも戦うことができなかったからな!人間に絶望し大神家とは戦いそびれるとは本当に悔しかったよ!!」
「あら~?懐かしいわね~私たちは銖理と戦ったわ~!」
幽々子は団子を食べながら懐かしむような顔をする...
萃香はうらやましそうに幽々子を見る...
「いいよな...ちくしょ...おい!お前ら!!全員かかってこい!!私がまとめて相手してやる!」
萃香は私たちを挑発するように手をブンブン振る...
「あの?せめて一人ずつにしなくていいの?私たち全員を一斉に相手となるときつくない?」
「ごちゃごちゃ言うな!私が良いと言ったらいいの!!ほら来い!!」
萃香は戦闘態勢になっている...
そして全員の目線が私たち3人にそそぐ
「暦頑張んなさいよ...」
「勝てよ~暦達~」
「あらあら~」
...全員やれと言わんばかりの目で私たちを見る...
私は娘2人を相談する...
「どうする?」
「仕方ない...やるしかないだろう」
「もう戦えという空気になってるじゃん...」
紫が私たちのところへ来る...
「私からも頼むわ...萃香とは昔からの親友だし、彼女の望むようにしてあげて...」
「わかったよ~やるよー!」
私は娘たちを引き連れ萃香のところへ向かう...
side萃香
紫の頼みに頷き大神家が全員こっちへ来る...
やった!!全員と戦える!!皆強そうだ!!
「お...来た来た!!」
「はい!私たち3人がお相手するよ?もう一回言うけど...本気?」
「じれったいな!良いって言ってるじゃないか!!」
「...では行くよ」
暦が合図すると彼女たちの姿が少し変わり、暦の頭に狐耳が生え娘たちも九尾の姿になる。
「では...行くぞ萃香」
「アタシたちに勝てるかな~?」
「では一手宜しく~!」
3人は戦闘態勢になる!!これだ!これを待っていたんだ!!
「さあ!来い!!楽しい勝負にしようじゃないか!!」
次回萃香と暦たちのバトルです
ではこれにて