異変後の夜...
大神神社の暦の自室にて、布団の中で暦はうなされていた...額には汗が流れており暦の表情も歪んでいる...
side暦
(お前は...私たちとは違う...)
(何だ?お前のその毛の色は?)
(貴女なんか...私の子どもじゃない!他の子に近寄らないで!)
うるさい...消えろ...お前らに...私の気持ちなんか...周りと違う私の気持ちなんかわかるわけない
「っく!!!...夢?」
目を開けると自室の天井が見える...
あの夢は昔...まだ私が人間でなかった頃だ...あの地獄のような日々が記憶に入ってくる
「忌々しい...やっと忘れたと思ったのに...」
side華楠
異変から1日後...
台所にて私たちは愕然とする...
目の前の机には大量の稲荷寿司が盛られている。それも前回の白玉楼の3倍の量はあると思う...
そして目の前には私たちの母親こと大神暦が一心不乱に稲荷寿司を作成している。それもいつものスピードとは違いすごい速い...
「あの?母さん...何をしている?」
「ん?見てわからない?お稲荷さん作っているの~」
「でもさ...量やばくない?」
境奈が言うも確かに量は尋常ではない...いくら私たちでもこの量は...
「...作り過ぎちゃったか...とりあえず朝ごはん?」
母さんは何事もなかったように答える...
「朝ごはんでもこの量は私たちでも消費できんぞ...」
「消費できなかった分はいつも通りにお願いね...」
「いつも通りにか...」
私たちは全員同時に察する...いつものおすそ分けか...
「おすそ分け?誰に持っていく?」
「銖理はライブのお客さんに配るッス...」
「じゃあ...アタシは文たちに配りに行こうかな...」
「じゃあ私は...八雲・白玉楼へ」
「では私は人里へ向かいますか...」
妹たちはそれぞれの行先を決めたようだ...
私はどうすれば...
「しかし母さん...何故?この量を?」
「...嫌なこと...思い出しちゃってね...」
母さんはそれだけを言い台所から退出する...
3時間後
私たちは朝食を取り終わる...やはり相当余っている...おすそ分けは確定か...
妹たちはそれぞれの場所に向かって行くがまだ私はどこに行くかは決めていない...
「どうする?...そうだ!」
深く考えるとまだあそこがあったじゃないか!!妹たちも恐らくいかないはず!!
私は風呂敷を持ち部屋を出る...
そして現在私がいるのは博麗神社の前...色々な人が来るみたいだしおすそ分けには丁度良い!
「さて...霊夢はいるかな...」
境内に進むと神社の賽銭箱の前にとある人物がいた...
大きな2本の角を持った少女こと...伊吹萃香だった..
彼女は境内を竹箒で掃除している...何で何で彼女がいる?
「ん?お!華楠じゃないか!」
彼女は私に気づき笑顔で手を振る...
「萃香...何故君が?」
「あら?華楠きたのね...」
神社の中から霊夢が出てくる...
「ああ...っで?何で萃香がここで掃除をしているんだ?」
霊夢は萃香を見て溜息をついた後頭を掻く...
「居候よ...行く場所がないみたいだし神社の掃除をやってもらっているのよ...」
「そうなのか...大変だな」
私が答えると萃香が私の持っている風呂敷に興味を示す...
「おい!この中良い匂いがするぞ?何が入っているんだ?」
「ああ...大神家特製の稲荷寿司だ...母さんがいつもより多く作ってしまってな...私たちがこうやっておすそ分けとして届けているんだ...」
私は風呂敷を霊夢に渡す...
「あら!助かるじゃない!お茶くらいは出すわよ!」
「ついでだ...頂こうか」
私は神社の縁側に座り、霊夢からお茶をもらう...
「...華楠1つだけ質問いいかしら?」
霊夢が私に尋ねはじめる...
「何だ?」
「暦って...力を失っているのよね?」
母さんの話か?まあ気になるのはわかるか...萃香を瞬殺したみたいだし...
「ああ...昔少しあってな...」
「それで気になったのだけど...暦の力って戻っているの?」
「母さんの力が?」
...今のところそのような兆候はみられない...現在の子供の姿だって、本来は仮の姿だ...
戻ることがあるとすれば元の姿に戻るはず...
「母さんの体調管理は私の担当だが...そのような...感じはないな...」
「そう...悪いわね変なコト聞いちゃってさ...」
「いや...気にするな...色々なことに興味を持つのは大切だと思うぞ?」
時計を見ると10:00だ...そろそろ作成した薬ができる頃か...
「では失礼するよ...そろそろ仕事に戻らなくてはいけないのでな...」
「ええ...じゃあまた今度...」
霊夢たちと別れ私大神家へ戻る...
少しだったが人と話をすることができた...それだけで私は満足さ...
とりあえず
4月入る前には永夜抄にはいらなくては!
ではこれにて