長い夜と歪な満月
暦が永琳と連絡を取り、1週間が経過し満月の夜...
暦たちは永琳のいる竹林へと向かう...
side永琳
「とうとうこの日が来たわね...」
永遠亭の窓の外から私は歪な満月を見る...これで月の民の進行は止められたはず...残りはこれを維持するだけね...
「ん~!随分と歪な満月だね~!」
私が振り返るとそこには暦がいた...
「暦...来てたのね...準備は?」
「出来ているよ...表に娘たちを待たせているから~これで失礼するけどね」
暦は踵を返し部屋を出ていこうとする...
「待って!」
「...何?」
暦は振り返り私に向かい笑う...
でもこれは本当の彼女の笑いではない...無理して笑っているようだ...
私は暦に対し深く頭を下げる...
「...あの時のこと...本当にごめんなさい!理由はあったにせよ!私は貴女を捨てたようなものよ!辛かったよね!?辛かったよねっ!」
「...こうして会えただけ...私は嬉しいよ...私は気にしてないよ...だから謝らないでね?」
暦は私の頭を小さな手で撫でた後部屋を出る...
side暦
「気にしなくていいのに...」
永遠亭から出て私は歪な満月を見る...
これで異変に手を貸したことになるか...でも後悔はしていない...私が決めたことだ最後まで貫き通すまで...
「話しは終わった?」
建物の陰から煌炉が出てきて私と一緒に月を眺める...
「...一応ね...銖理は?」
「...すでに射撃ポイントを探しに行ったよ」
煌炉はタバコを咥えて深くため息をつく...
「とうとう...異変に手を貸すとはね~!これは後が怖いよ~?」
「こっちは元主が来るかもしれないんだよ?お互い様だよ」
「そうね...煌炉?今なら断ってもいいんだよ?」
煌炉は嫌そうに煙草を噛む
「い・や!久しぶりにストレス発散できるんだ...このままだと胃に穴が開くよ」
「そう...なら行こうか...足止めにさ」
私たちはあるポイントへ向かう...
あそこなら目立つし誰かしら来る...まぁ来る人の予測は大体できているけどね
一方博麗神社
同時刻博麗神社にて、博麗霊夢は布団の中で眠っていた...
しかしとある来訪者のおかげでその安眠は妨げられることになった...
side霊夢
「霊夢♪霊夢~♪」
「...うるっさ~い!!!」
布団の中から起き上がり私は布団の上ではねていた人物を払いのける...
その人物は八雲紫...先ほどから騒いでいたわ...
「あら?やっと起きたわね!」
「あんたね!時間を考えなさいよ!!もう夜中よ!!」
紫は微笑み私の着替えを藍に出させる...
「悪いけど...貴女には働いてもらうわよ」
「はぁ!?妖怪退治なら明日やる...」
「現在進行形で異変なのよ」
わずかに冷えた紫の言葉に私の眠気が吹き飛ぶ...
異変?こんな夜中に!?
「何!?異変?何が起きたのよ!?」
「外の満月を見てみなさいな...」
紫は溜息をつき外の月を指差す...
私は寝巻のまま外に出る...
「これは!?」
満月はいつものような丸い月ではなかった...
その月は淵が削れており歪んだ満月と化していた...一体何でこんなことに!?
「やっと気づいた?あの歪んだ満月をね...」
紫は忌々しそうに満月を見上げる...
「これではマズイわね...人間には害はないだろうけど...月の光に依存する妖怪は暴れるわね...紫!原因は黒幕は掴んでいるの?」
「残念ながらよ...只の愉快犯にしては雑すぎるし、犯人の特定となると相当骨が折れるわよ?」
「ああ!もう!!」
私は藍から着替えをもらって、いつもの格好に着替える...こんな夜になんてことを...
「そういえば...暦達は先に行った?」
「多分ね...さっき大神神社に行ったんだけど...もぬけの殻だったわ」
暦達は先に行ったか...なら何とかなるはずね
「問題は...夜明けまでに解決できるかしらね?」
「フフ...こんな異変夜を止めてでも今夜中に解決するわよ!」
紫は私にウインクをしたあと空間に術をかける...
「それ使うの?咲夜じゃあるまいし...」
「文句言わないの!!貴女も手伝って!!」
紫に命令されるがまま私たちは時を止める...
しかし...私たちは今まで仲間と思っていた者たちが牙をむくとはこの時知る由もなかった...
永夜抄へと移行します...
確かこんな感じでしたよね...
ではこれにて