東方五行大神伝   作:ベネト

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永夜抄入ります


満月の夜のスナイパー

迷いの竹林の前の森...

 

その森の高い木の上には大神銖理がライフルを持ってスコープを覗いていた...

 

「さて...準備完了ッス!どれどれ~?」

 

銖理の科学力・狙撃の腕だったら獲物を見つけたら即ピチュンは充分可能だろう...

 

しかし彼女は母親の暦からの指示があるまで待機する。それが彼女に課せられた命令だった...

 

 

 

 

 

「しかし...暇ッスね~...あ」

 

彼女がスコープ越しである者を見つける。

 

それは距離からして600ヤード先にその森の中で潜んでいる少女こと、リグル・ナイトバグだった...彼女は歪んだ月を見て興奮しているのか...虫を集めて次の獲物が森の中に入るのを待っている...

 

「やっぱり...歪んだ月を見ると危ないんッスかね~?」

 

銖理は不思議そうに歪んだ月を見る...

 

今の彼女は人間の姿を維持している。長い月日を生きている彼女とはいえ、月が歪むという経験はしたことがないためか自分を見失わぬように半獣の力は押さえていた...

 

「ん?反応あり...」

 

銖理がリグルの方を見ると彼女は獲物に反応し虫を集めて飛び立つ...

 

リグルの先にいたのは紅魔館の主ことレミリア・スカーレットとその従者こと十六夜咲夜だった。

 

 

 

 

sideレミリア

 

「さぁ!現れたわ!そのお嬢様を渡してもらおうか!」

 

私たちの目の前には緑色のショートカットの髪をした少女が現れる...

 

全く...歪んだ月の次は人...いや吸血鬼さらいか...本当に今日はついてないわ...

 

「...何かしら?どいてくれない?咲夜...」

 

「はい...お嬢様」

 

咲夜は私の声1つで周りにナイフを浮かばせて現れる...緑色の少女はいきなり武装した咲夜にひるむ...

 

「え...ちょっ!」

 

「やれ...私は今すごい機嫌が悪いの...」

 

そして次の瞬間少女は咲夜の攻撃を受けて落下する...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...何が起こったんッスか?」

 

銖理はスコープ越しに地上へ落ちていくリグルを見ながら呆けている...残念ながら銖理は幻想郷の人間すべての能力を把握していないため、咲夜が時を止めれるということを知らなかった...

 

彼女は森の先に進むレミリア・咲夜を目で追う...

 

「深入りは止めとくッス...母さんの話聞いてなかったから紅魔館の人の能力しらねッス...」

 

銖理は別の方を見る。そっちは人里の方だ彼女の好きな人間が住んでいる場所だがこの夜は少し違った...

 

「あれ?人里は?」

 

銖理は見間違えかと辺りを観察するがその場所に違いはなかった。人里はとある能力で消えていることに彼女は気づかない...そしてとある人物たちを発見する...

 

その距離からして800ヤード先の元人里があった場所には霧雨魔理沙・アリス・マーガトロイド・上白沢慧音の3名はいた。

 

「...あれは魔理沙・アリス・センセーッス...でもセンセー何でボロボロなんだ?」

 

銖理はスコープを覗く...

 

 

 

 

side魔理沙

 

「くっ!満月であればこんな奴らには!!」

 

銀髪の女性は暴れるのをやめて地面に座り込む...あ~びっくりした...いきなり襲いかかってくるからな...

 

「落ち着きなさいよ...私たちは月をもとに戻そうとしているだけよ!」

 

アリスの言葉に彼女は目を丸くする...

 

「え?じゃあ待て...私は何のために戦ってた?」

 

「知るか!只の早とちりだ!」

 

「す...すまない!!妖怪と思ったんだ!」

 

「妖怪って...失礼ね」

 

「本当にすまん!!」

 

女性は私たちに平謝りする...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...センセー何で魔理沙たちに謝っているんだろ?」

 

銖理はスコープ越しに謝っている慧音を悲しそうな目で見る...

 

いくらクレームを言われているとはいえ、同じ人間好きである慧音は銖理にとっては良い理解者である...そんな彼女が半泣きになって謝っている姿は銖理の胸に来るものがあった...

 

「センセー...今度甘味処のケーキおごるから泣かないで...グス...」

 

銖理は涙をふき、他のところを見る。

 

その距離からして400ヤード先の現在いる森の中そこには夜雀のミスティア・ローレライが何かから逃げているのを発見する...

 

「アレ?ミスチー?」

 

銖理はスコープで彼女を追う...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side幽々子

 

「捕まえた♪」

 

「ぎゃあああ!?食べないでー!!」

 

私は夜雀を捕まえて頬を軽く舐める...

 

夜雀は顔を青くしてその場にへたり込む...

 

「幽々子様...その子どうするんですか?」

 

「そうね~♪妖夢~夜雀って何の料理がいいかしら?」

 

私の質問に妖夢は長考する

 

 

 

「...無難に焼き鳥とか」

 

「そう~♪では焼き鳥に~♪」

 

「ぎゃああ!!!だれか助けて!!」

 

 

 

 

ドン!

 

 

 

何かの銃声が響き私と夜雀の間の空間を光弾が通過し木を貫通する...

 

私たちはそれに怯み後ろに下がると夜雀はそのチャンスを逃さずに森の中に消える...

 

「あー!折角の珍味が~!」

 

私が叫んでも夜雀は帰ってこない...う~残念...

 

「ああ逃げられてしまいましたね...しかし今のは一体!?」

 

「...この幻想郷に近代兵器を使うのは1人しかいないでしょ?」

 

私は光弾が貫通した木を確認する...

 

やはりこの光弾の形は銃弾系...さっきの独特の発砲音も考えると撃ったのは銖理ね...

 

そして反対方向を見ると遠くの景色の中にチカチカを何かが反射するものが見える...スコープが反射しているわね

 

「幽々子様?」

 

「...珍味は逃がしたけど妙な謎が生まれたわね~」

 

何故大神の者が私を狙った?...この異変嫌な予感がするわ

 

私たちは銖理の方へ向かう...

 

 

 

 

 

 

side銖理

 

「...やべ...やっちまったッス...」

 

ライフルから煙が出ているのを確認しながら私は冷や汗をかく...

 

いくらミスチーが絶体絶命とはいえ、母さんの命令なしに発砲とは...昔の私には考えられないことだ

 

スコープを見ると幽々子たちがこちらに向かっているのが見える...ヤバいばれた...

 

「このままだと母さんに大目玉!マズイ私の立場がマズイ!!」

 

私はキャラを崩していることに気づきながらも通信機を取り出し母さんにつなぐ...

 

(もしもし...銖理どうしたの?)

 

「母さん?言っていた通り紅魔館・白玉楼・魔法組が来たよ!わた...銖理もそっちに向かっても良いッスか!?」

 

(なるほどね...分かったではこっちのバックアップを頼むね)

 

「じゃあ!後で!!」

 

通信機を切り私はライフルを背おって、竹林方面に急いで向かう...このミスは次の作戦で挽回する!!

 

 

 

 

 

 

side暦

 

「銖理はこっちに戻るってさ!」

 

私は隣でタバコをふかしている煌炉につぶやくと彼女はつけている仮面を指ではじく

 

「フ~ンで?私たちの本命は?」

 

「感じないの?彼女たちはすぐ近くに来ている...戦闘準備をして」

 

「フー!...楽しみだよ」

 

さておいで...私たちと一緒に戯れようか...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side紫

 

「...ここでいいはずよね?」

 

「そのはずよ...」

 

私たちは竹林の中を飛び目的地へ急ぐ...

 

運よく見つけたこのルートは妖怪がいないためスムーズに進むことができた...でも何か嫌な予感がする...

 

竹林の細道を抜けると広い場所へと出る...ここまで警備が手薄となると罠であるとしか考えられないわね...

 

「この先かしら?」

 

「ええ...その筈?」

 

私が先を見ると拍手音が聞こえ始める...

 

 

「ようこそ!皆さん!私たちのもとへ!」

 

「ふ~...」

 

私たちの前に現れたのは暦と煌炉の2人だった...やはり先に来ていたのね...

 

 

「暦!アンタたちも来たのね!」

 

霊夢が暦のところへ行こうとするが私は霊夢の前に腕を出して止める...

 

「紫!?どうしたのよ?」

 

「暦...私たちを待っていたんじゃないの?」

 

暦は薄ら笑いを浮かべて首をかしげる...

 

「どうしてそう思うの?」

 

「このあたり...かなりタバコの匂いがするわ...それは煌炉が長い間ここでタバコをふかしていたんでしょ?」

 

「...鼻が利くね~♪昔と変わらず勘が鋭いみたいだね...全く」

 

「ふ~!」

 

暦は薄ら笑いを崩さずに私たちに前に立ち、煌炉は目をギラギラさせながらタバコを咥えて暦に続く...

 

「紫どういうこと?」

 

「簡単よ...今回の異変は大神が関与しているのよ...」

 

私が話すと暦は拍手をする...

 

「半分正解!関与しているのはその半分のメンバーだけどね...」

 

 

 

 

「暦!何でアンタが!?」

 

「...運命のいたずらかな?どうしても利害の一致が出てきたんだよね...今回の異変は...」

 

「貴女...」

 

「安心してよ...別に幻想郷を滅ぼすとかではないんだ...私たちと相手してくれるよね?」

 

暦が話すと同時に光の壁が私と霊夢の間に形成される...

 

しまった!分断された!

 

「紫!」

 

霊夢が光の壁を叩くが全く堪えない...暦の狙いは私たちの分断...まさかこう来るとは

 

「さぁて霊夢~♪私と遊んでくれるよね?」

 

暦はスキップをして霊夢に近づく...

 

いけない!暦の力が戻っているとしたら霊夢に勝ち目はない!!せめて彼女の能力だけでも!

 

 

 

 

 

 

 

「霊夢!聞いて!暦の本当の能力は!!」

 

 

 

ドオオン!

 

 

私たちの前にいる煌炉が辺りを爆破して私の言葉を妨害する...

 

「せっかくの戦いに水を差すなよ...紫」

 

煌炉はタバコを咥えたまま私たちの前に来る...

 

「どうしてだ!?煌炉!!何で異変に加担なんか!」

 

「私にとって異変など、どうでも良いんだよ藍...只母さんが暴れてもいいって言うからついてきただけだよ...」

 

煌炉の目は仮面越しでも分かるほど闘志に満ちた目をしていた...900年前と同じだ

 

「藍...今の煌炉に何を言っても無駄よ...」

 

「しかし!紫様!」

 

「...だから彼女に全力で相手をしてあげましょ...それが私たちがするべきことよ」

 

「...はい!」

 

藍は決心をして煌炉に向かい合う...煌炉はタバコを携帯灰皿の中に入れる...

 

「あの時と同じ900年前の戦い...さあ!紫!藍!楽しい戦いを始めようじゃないか!!」

 

「ええ...元主として貴女を止めるわ...」

 

「煌炉!全力で来い!!」

 

私たちと煌炉の戦いが幕を開ける...

 

 

 

 

 

 

 

side霊夢

 

「っく...向こうは始まったようね」

 

光の壁の向こうでは紫たちと煌炉が戦っているのが見える...煌炉は紫に任せるか...

 

私は浮遊しながら薄ら笑いを浮かべている暦を見据える...

 

「良いわ...私がアンタの相手をしてあげるわ」

 

「フフフ...楽しい勝負になるかな?じゃあ...始めようか博麗の巫女よ」

 

暦の周りに赤と青の鎖が現れ、私はスペルカードを出す...

 

「神を退治するのは久々ね...行くわよ暦!!」

 

 

 

 

 




さて次回は暦たちのバトルです


ではこれにて
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