大神暦が本当の姿になり霊夢はこの状況がマズイというのが本能的に理解していた...
だが霊夢は何故暦の姿が戻ったのかそのきっかけを理解していない...大神家当主の戦いが今始まる...
side霊夢
今私の目の前には大神暦が自分の体を確認している...
さっきまでの子供の姿とは違い、体のプロポーションが大人らしい良い体型になっている...
「ふ~ん...900年ぶりだね」
「本当の姿になったのね...でも何で急に?」
「この切り札のおかげよ...」
私の言葉に暦は笑い目の前にある5枚のカードを表にする...
そのカードに書かれていたのはJOKERという文字と暦の絵が書かれているカード1枚に侵蝕符と書かれたカードが4枚あった...
番号はA,K,Q,Jとなり全部ひし形のマークがついている
「侵蝕符(エナジーイーター)のロイヤル・ストレート・フラッシュ...ポーカーでは最強の役ね...」
「華楠のスペルを使ったのね...まさか暦が元の姿に戻ったのって!?」
暦は笑いながら指を向ける...
「そう...思っている通りよ...私は貴女の最強のスペル(夢想封印)を待っていたの...そして最大限の華楠の(エナジーイーター)を使いそのスペルの霊力を5倍にして吸収した...おかげで元の姿に戻ったけどね...」
私のスペルを利用して華楠のスペルで吸収して体を復活させる
...暦の策略に私は乗せられたということか
でもまだ疑問に残る個所が出てきた...
「まさか...アンタがそんな賭けに出るなんて思わなかったわよ...でも良くあのタイミングできたわね?スペルに細工でもしたのかしら?」
「私のスペルは細工は不可能よ...私自身霊夢がいつ(夢想封印)を撃つか分からなかったし...(エナジーイーター)を最強の役で揃えて吸収する霊力を5倍にするなんて...すべては偶然なのよ...私は只自分の運を信じただけよ」
暦は薄ら笑いを浮かべたままブーツのひもを結ぶ...
「偶然?そんなのは無いわ...すべては必然よ」
「その考えもあるね...でも私は人生を必然と見たくはないわ...あんなクソみたいな幼少期を過ごしたりするのが必然とは笑えてしまうよ...それにあんな別れ方をするのもね...」
暦の目からハイライトが消える...萃香との戦いの時と同じ目をしている...
「何か...大変な人生を歩んだみたいね」
「長く生きて入れば色々なことがあるよ...獣から人に...人から神に近い存在...最強の退治屋に幻想郷のパワーバランスの一角という流れ...これが私の能力で築いた長い人生の道のりよ...」
暦は長い髪を手で払う...
暦の能力?
「能力!?アンタの能力はDNA情報を取り込む程度の能力よね?」
「それはある程度の知識がついたときの能力よ...私の能力は生まれ持って授かったのが本当の能力よ」
暦は通信機を取り出し耳に着ける...
「銖理?こっちはいいから他の組の方へ向かって...永遠亭には絶対に近づけさせないで...」
それを言い暦は通信機を切る...
煌炉の他に銖理もいたのね...まずいわ...早く暦を倒さないと!
「なら!力づくでやるのみよ!夢想封印!」
光の球が暦へ向かう...
「ネクストゲーム...」
暦の前にカードが5枚現れる。さっきとは違いチェンジをせず表になる...
そこには夢符と書かれたカードが4枚番号はA,K,Q,J全部ハートのマークとなりがJOKERと書かれたカードが1枚で先ほどの役が完成していた!
「なっ!?」
「夢符(二重結界)のロイヤル・ストレート・フラッシュ...自分の技で沈みなさい」
暦の周りに結界が貼られ光の球が跳ね返され私の方へ戻っていく...
「くっ...ああああっ!」
私は被弾し吹き飛ばされる...
馬鹿な...また最強の役で返されるなんて!
「ん?まだ...闘志はきれてないようね」
「く...アンタ何でまた...」
暦は溜息をつく...
「勘の鋭い子と思ったけど...まだ気づいてないみたいね...まあいいわ...どうせ紫がばらすだろうし...」
暦はうずくまる私に近づき目線を合わせるようにしゃがむ...
「私の能力は天運を身にまとう程度の能力...簡単に言うと常に幸運が私についているということよ...この力により私は神に近い存在として君臨した...」
「幸運がついている...ですって?」
「そう...元々貴女は私に勝つ算段などなかったのよ...降参して帰りなさい...この異変はじきに終わる...」
「...なめんじゃないわよ!」
私は暦に光弾を放つが彼女は宙返りをして避ける...
「...まだやるき?」
「私は幻想郷の守護者の博麗霊夢よ!降参なんてありえないわ!!」
暦はつまらなそうに髪をかきあげる...
「まぁ...いいか...私が遊んであげる...かかってきなさい...人の子よ」
「あんた倒したらこき使ってあげるから覚悟しなさいよ!!」
「…できるものならねどうぞご自由に…まぁあり得ないけどね!」
一方その頃命令を受けた銖理は永遠亭の近くの草むらでライフルをセットしていた...
それはもう手慣れた手つきで光弾をライフルにセットしスコープで獲物を探していた
side銖理
「さて...母さんの命令どおりにやるだけッス...」
さっきの母さんの声少し大人びていた気がするけど何かあったのだろうか?
わずかな疑問を胸に残しながら私はスコープを覗き他の組を探す...
グルルル...
私の背後から唸るような声が聞こえる...全くこれからが仕事だというのに
「何ッスか?銖理は忙しいッス!用は他のところに行って欲しいッス...」
「グルル...」
...離れる気配は無し、仕方ない早く終わられるか
私はリボルバーを取り出し立ち上がる...
「全く...仕事の邪魔をするなら只じゃおかないッスよ...」
後ろを向くと影に隠れて誰かがいるのが分かる...
その姿は歪んだ月に照らされて少しずつあらわになる...
「なっ!?」
月明かりに照らされた人物は私は見覚えがあった...
長い黒髪に花札の芒に月のようなデザインの白と赤のロングドレスを身にまとった人物こと今泉影狼だった...
その姿はいつもとは違い頭には黒い獣耳・尻には黒い大きな尾が1本あった...
「グルルー!」
彼女は低く唸りながら私との距離を詰めていく...
「...影狼...そんな...狼の妖怪?いや...ワーウルフか!」
この歪んだ月のせいで理性を失ったのか!?まずい今の彼女は自分を見失っている!!
「影狼!目を覚ますッス!」
私は彼女の足元に銃を撃つ...
だが彼女はそれにひるむ素振りも見せずに距離を詰める...
「それ以上近づくと本当に撃つよ...」
私は彼女に銃を向ける...
今の彼女に脅しは通用しないことはわかっている...残りは引き金を引くだけでいいんだ...
(サ...サインいただけるかしら?)
(ファンだもの気づくわよ)
(あら?銖理!今日も良かったわよ!)
「くっ!」
彼女との思い出が頭によぎる...
私は自分のファンに何で銃を向けているんだ?
こんな私の歌を聴きに来てくれている人に何で銃を向けている?
母さんの命令を遂行させるため?
嫌!違う!!私がしたかったのは!!
「グルルル...グアー!!」
ザシュ...
そして同時刻
妖獣となった煌炉と戦っている紫と藍は煌炉の猛攻を避けながら反撃のチャンスをうかがっている...
side紫
「キュオオオン!ゴオオ~!」
煌炉は口から火炎を吐いて辺りを焼き尽くす...
妖獣となった煌炉は色々と厄介ね...さっきまでのダメージは変身することで回復されてしまったし、威力の高い攻撃を使用しているためこちらとしても下手に動けないわね...
「紫様!どうすれば!」
...この歪んだ月で理性もなくなっているみたいね...人語を話さないとなると完全に力に飲み込まれているのは確定ね...
「全く世話の焼ける式神だこと...」
私は煌炉に光弾を放つ...全弾が彼女に当たるがあまりダメージは与えていないみたいだ...
「クオオオオン!バフ!!」
煌炉が体を震わせると辺りにキラキラとした粉が舞う...
「紫さま!!これって!!」
「っ!マズイわ!!藍離れて!!」
パチ...
たった1つの火花により宙に舞った粉が爆発を引きおこし...私たちは爆発に巻き込まれる...
暦の能力
天運を身にまとう程度の能力は
常に幸運を自分向かせるという能力です
備考になりますが暦は意図して幸運起こしているのではなく勝手に幸運が舞い込んでいるという感じになります
ではこれにて