時は流れて肝試し前日の深夜の竹林にて…
人里の守護者こと上白沢慧音とある者が密会していた…
白い長い髪に白いワイシャツと赤いモンペを身につけた慧音の目の前にいる人物は竹林の奥を凝視しながら拳をならしている…
「…慧音ここにあいつが居るんだよね?」
その人物の言葉に慧音は頷く…
「…ああというより気づかなかったのか?ずっとこの竹林に身を隠していたようだぞ?」
慧音の言葉にその人物はバツの悪そうな顔をして目を背ける…
「と…灯台もと暗し?さすがの私も長年の宿敵がここにいるなんて思ってもいなかったよ」
「…お前が何をするかはお前次第だが無茶はするなよ…お前がいなくなるのは私は嫌だぞ!」
「はっ!?私がいなくなる?それを言うかね~」
慧音の言葉を笑い飛ばし彼女は竹林の奥を見つめる…
長年の探していた宿敵がここにいる…やっと決着を付けれると思いながら…
「…しかしだな」
慧音はその言葉に不安を覚えていた…とある人物の能力を知っているからだ
あの能力の前ではいくら強い能力を持とうが相手の力を知って警戒しても全ては無駄となる…
しかもその人物は彼女の宿敵の身内ということを最近になって知り不安に思っていたが慧音は奮起する彼女に何も言い出せなかった…
そして翌日の深夜の竹林にて大神家の暦・華楠・境奈・煌炉が待ち合わせの場所へ急ぐ…待ち合わせ場所にはすでに博麗霊夢と霧雨魔理沙が待っていた…竹林での肝試しが今始まる…
side暦
「ヤッホー皆~♪」
「…来たわね暦達では肝試しを始めるわよ♪」
時間通り竹林の待ち合わせ場所行くとすでに霊夢と魔理沙がいた…
相当楽しみにしていたのかな?
「よぉ!華楠達が!今日は頼むぜ!」
「こちらこそだ!今日は楽しもう」
魔理沙の言葉に華楠は笑う…そしてタバコを口にくわえてボーッとしている煌炉は辺りを見回す
「…」
「どうしたの?煌炉?」
「いや…何でも」
彼女はタバコを携帯灰皿の中に入れる…
そして魔理沙は辺りを見回す
「…あれ?境奈は?今日来るって聞いたぜ?」
「…境奈はあそこだ」
魔理沙の言葉に華楠は竹を指差す…
そこには竹に抱きつきながら体を震わせている境奈を発見する…
「ぶるるる…」
「…どうしたんだぜ?」
「ああ…あいつはああ見えて怖がりなんだ…昔からずっとな」
「怖くない!寒いだけよ!」
華楠の言葉に境奈は空元気に振る舞うが足がガクガクしているしもう駄目かも…
最初は怖がりだから無理しなくていいと言ったのに…
「境奈?大丈夫?」
「だ…大丈夫だし!さて!行こうよ!」
境奈の言葉に全員が歩き始め竹林の奥へ向かう…
10分後
「怖くない!怖くない!」
境奈は発狂しているように先頭を歩いている…何で怖いのに先陣きるし
「…10分歩くけど何もないわね」
霊夢が辺りを見回す…
確かに辺りは竹林だらけでお宝らしいものは存在しない…
まぁ分かっていたけどね…
「…私の幸運を持っていてもこれはね~?」
霊夢から目を背けると華楠が黄色のタケノコを持っていた…
「何だぜ?タケノコか?」
「…♀のタケノコだ滅多に手に入らないものだ…一般のタケノコより旨味があるぞ♪」
ナイス華楠!早速お宝ゲット!霊夢の顔がホッコリしている!
「早速お宝ゲットね♪さあ次行くわよ♪」
「ギャアアアアアア!!?」
辺りに響く叫び声私達は驚き見回す…
「…今の声境奈よね?あれ?いつの間にかいないし!」
「私達がタケノコに目移りしている間に先に進んでしまったようだな」
私達は先へ進んで行くと地面に倒れて気絶している境奈ととある人物を発見する…
白い長い髪に緑のワンピースに頭には2本の角と尻にはふさふさの尾がある人物こと上白沢慧音がいた…
慧音は半泣きで慌てているように境奈を揺さぶる…
「お…おい!境奈!しっかりしろ!私の姿を見て気絶するとか…な…泣くぞ…先生泣くからな!」
「…どうしたの?慧音?」
私が彼女に話しかけると彼女は驚くようにこっちを見る…
「な…暦!何でお前がここに?」
「竹林の探検だよ?どうかしたの?」
私が近づくと慧音はここから先へは行かせないかのように立ちふさがる…
「…待て!ここから先は立ち入り禁止だ!」
「立ち入り禁止って…つか良く見たらこの前の異変で私達を襲った奴じゃねえか…姿は変わっているけど…」
魔理沙は困惑するように呟く…
まぁ彼女の秘密はほとんどの人は知らないだろうな…
上白沢慧音はワーハクタクという種族で満月の夜に半獣に変身する…
この事は私達大神と里の一部の者しか知らないことだ…
まぁ…慧音には銖理がお世話になっているし
「慧音?どうしたの?この先に何が?」
「…お前達が知ることはない!黙って引いてくれっ?」
霊夢がずいっと慧音に近づく…
「…怪しいわね何か隠しているんじゃないわよね?」
霊夢の威圧に慧音は圧される…
「な…別にそんなことは…」
慧音は冷や汗をかきながら後ろに交代するが霊夢はその距離を詰める…
「嘘ね…何か隠しているわ…この汗は」
「は…博麗の巫女!お…お前は何でそんなに真剣なんだ!?この先には何もないのに!」
「暦の能力の実験よ…彼女と竹林散策してさっきは♀のタケノコを見つけたわ…このまま行けば何か他の珍しいモノに出会えるわ」
「…霊夢…たまたまだって…」
私は霊夢を止めようとするが彼女は慧音の角を掴み竹林の奥へ向かう…
「…っ!こ…こら!私の角を掴むな!」
「…暦達5分貰うわ少し待ってて…」
「は…はい!」
霊夢達が竹林の奥へ消えて私達はおとなしくそこで待つしかなかった…
Ex編の慧音先生でした!
ではこれにて