晴天が続くこの幻想郷...
博麗神社では縁側に座りお茶を啜る博麗霊夢とその隣でせんべいをかじっている大神暦が青い空をボーっと眺めていた...
side霊夢
「...暇ね」
「そうだね~」
私の言葉に暦は頷き彼女はサイコロを弾く...出目は6だ...
「相変わらずの運の良さね」
「たまたまだよ~」
暦はお煎餅をかじりながらスペルカードに筆を入れている...
「スペルカードの修正かしら?」
「...いや?新しいの作っているの...私のスペルって全て賭け事がモチーフじゃない?王道の物を入れ忘れてたの思い出しただけ...」
「いや...この前のルーレットは勘弁よ?あれでも充分な破壊力よ...そういえば華楠は大丈夫なの?あれから姿が見えないけど」
「...ん~?大丈夫だと思うよ?完全態になったダメージは大きかったみたいだけどね...にしてもすごいじゃない?本気の華楠を倒すなんてさ...」
「...運が良かったのよ...で?アンタは何でこの前の異変に居なかったわけ?」
私の言葉に暦はギクッとする...
「い...いや~!色々と忙しかったんだよね...書類の作成・提出があったしさ~!」
「この前の閻魔とお茶してたのはどこのどいつよ...」
「...あは...あはは」
暦はごまかすように笑う...差し詰め面倒になって逃げたか責任追及されるのが嫌だったかのどちらかね...
「全く...そういやアンタあの閻魔と知り合いみたいね...随分と懐いているみたいじゃない」
「映姫ちゃんのこと?うん...一応まぁ...育ての親というべきなのかな...アレは...」
「育ての親!?」
...まさか5児の母親+養子まで育てていたとは...暦の過去がマジで気になるわ...
「...霊夢が思っているのとは少し違うよ?私はお地蔵さんであった彼女を拾い偶然に仏にしただけだよ?」
...こいつ...とうとう心の中まで読みやがった
「...つか...あの閻魔元はお地蔵様なのね」
「うん...滅んだ村にポツンと置いてあったから持ってきただけ...でも可愛いでしょ?」
「口うるさいだけだと思うけど?」
「何と失礼な!!」
突如怒鳴り声が聞こえ境内を見ると噂にしていた四季映姫が私たちの方へ来ていた...
「あら?いつの間に?地獄の裁判はいいのかしら?」
「...今日は有給を使ってきました...異変の尻拭いに魂の記録・働かない部下・終わらない裁判...最近ストレスが溜まりに溜まっているので...」
「やっほー!映姫ちゃん~」
暦の言葉に映姫は目を輝かせて傍に近づく
「暦さん♪お久しぶりです!」
「最近どう?無理しないようにね」
「はい!」
何と従順な...暦に本当に懐いているみたいね...
「はぁ...そんなアンタのことだから過去に何があっても驚かないわよ...」
「気になる?」
暦は悪戯ぽく笑う...
「元は陰陽師兼退治屋...紛いなりに神に近い存在...妖怪の戦争に参加...あの竹林の蓬莱人のペット...もう何があっても驚かないわよ」
「酷いな!ペットじゃないって!」
暦はぷんぷんと怒るが急に真顔になる...
「どうしたの?」
「...そういやそれに追加...昔は神と一緒に生活してたことがあったね」
「...暦さん以外に神がいたんですか?」
映姫が詰め寄ると暦は彼女の頭を撫でる...
「...まぁ...そのときはまだ天狐だったし神には程遠いね...その人から戦いで生き抜くための特訓をしてもらったんだ...」
暦の顔が暗くなる...
「どうしたの?」
「いや...今考えると良く頑張ったなと思ってさ...あいつ嫌がる私を戦争に参加させようとしてたし...」
戦争ね...もうわけが分からないわ...
「アンタの過去って本にすれば売れると思うわよ?」
「ははは...あっきゅんに頼もうかな...」
「暦さんの事私気になります!」
暦は映姫の頭を撫でて懐かしむように空を見上げる...
「元気かなぁ...随分長い間あってないけど...」
一方ここは幻想郷の外の世界のとある神社...
境内には緑色の長い髪をした少女が箒をはきながらニコニコと空を見上げる...
「明日が素敵な日~♪神奈子様たちの信仰のため~♪」
そんな鼻歌を歌っている少女を見つめている2人の人影...周りの参拝客は彼女らに気づいていないようだ...
(...とうとう明日だね...神奈子)
(...ああ向こうの世界では信仰を大量にとれると良いのだが)
(早苗は楽しみにしてるけど...私は気が乗らないなぁ)
(あの子の成長のためだ...仕方ない事だろう...)
(はいはい...にしてもあいつはとうとう見つからなかったね...)
(...気まぐれなあいつのことだ...もはや何処にいるか分からん...あいつが入れば信仰が入ることは確定となるのに...)
(...そうだね...色々と世話にもなったし会いたかったんだけどなぁ)
2人の人影は懐かしむように青い空を見上げる...
というわけでこんな感じ...
もう少し日常編が続きます
ではこれにて