東方五行大神伝   作:ベネト

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風神録の始まりです!


外から来た神々
突然の戦線布告


時は流れ秋になる...

 

木々は紅葉に包み込まれ幻想郷の端にある。大神神社の大量の鳥居も赤い景色に包まれ独特の風情のある雰囲気を出している...

 

そして大神神社の居間では暦がのんびりといつものようにお茶を飲んでいた...

 

 

side暦

 

「...ふぅ...今日もいい天気だこと」

 

空は晴天・庭の木々は紅葉になり完全に秋になろうとしている...おかげで大神神社の境内も紅葉で真っ赤!この景色にお酒を一杯というのも最高かもね♪

 

「...秋になるといつもこんな感じだね~アタシとしてはもう見慣れたというか~?」

 

居間に柿の皮を剥きながら境奈が入ってくる...

 

「見慣れた?結構私は好きだけど?」

 

「アタシも好きだけど...何十年も見ていたらねぇ...シャク...」

 

「良いじゃない...ほら!あれ見てよ...」

 

私が庭に指差すと降りしきる紅葉の中を私の娘である華楠が満面の笑みを浮かべたまま走っていた...

 

「ははははは♪」

 

 

 

 

 

 

 

「...ほら!」

 

「...あいつが実の姉と思うと何か胸に来るな...あっ!そうそう!ポストの中にこんなの入ってたよ?」

 

「ん~?」

 

私は境奈にプリントマークが入った手紙をもらう...

 

差出主は書いていないが神社の主様へと書いてある...

 

 

 

 

「...何だろう?手紙とかもらうの久々なんだよね」

 

「...主様宛だし?母さんが読んでもいいじゃない?」

 

境奈に言われるがまま私は手紙の封を開く...

 

 

 

...が風切り音を感じその場から2歩下がる

 

「?」

 

「境奈?そこ危ないよ」

 

私が言うと同時に外から居間に大量の光弾が発射され障子に穴が蜂の巣のように空く...

 

 

「な?何?」

 

境奈は持っていた柿を放り投げ土狐を盾にして光弾を防いでいる...

 

そして庭ではしゃいでいた華楠は巻き込まれたのか庭の池に着水していた...

 

 

「何事?何事?」

 

「ん~?それは光弾をぶっ放した本人に聞いてみれば?ねぇ?霊夢?」

 

 

庭に出て空を見上げると鬼の形相の霊夢がいた...

 

彼女は庭に降りて私に掴みかかる!?

 

 

「暦~!アンタねぇ!あの手紙は一体どういうつもりよ!」

 

「...あの~?話が全く見えないのだけど?」

 

霊夢は私をがくがく揺さぶる...何故だろう?彼女が怒りで半泣きになっているのを見ると私は何かしてしまったのだろうか?

 

 

「落ち着きなさいよ...」

 

境奈が私から霊夢を引き離し池に着水した華楠が頭に蓮の葉をつけてげんなりしたような顔で居間に上がる...

 

「...何だこれは?」

 

「知らないよ!とりあえず華楠はお風呂に入ってきなよ」

 

私は華楠をお風呂に入るように指示をし霊夢を見る...

 

 

 

「どうしたの?貴女らしくもない...」

 

霊夢は私をキッと睨む...

 

 

 

 

 

 

「アンタが私の神社を明け渡せって言ったんじゃない!」

 

「...え?」

 

霊夢の言葉に私の思考がフリーズする?私がいつそんなことを...

 

霊夢を押さえていた境奈は私を信じられないような顔で見る...

 

「母さん...いくらなんでもそれは...」

 

「いや!違う!何かの間違えよ!!」

 

私と境奈が言い争いをしていると霊夢は耐えられなくなったのかめそめそし始める...

 

 

「怒りよりもショックのほうが大きいわよ!信じてたのにっ!」

 

「だから!違う~!」

 

今の状況を何とかしようと私は台所からカステラを持ってきて霊夢を落ち着かせる...

 

 

 

 

 

 

 

 

10分後

 

「もさもさ...」

 

霊夢は何とか機嫌が直ったのか大人しくカステラを食べている...

 

しかしながら解せない...何で彼女はこんな強行突破に出たのだろうか?

 

幸い今日大神神社にいるのは私・境奈・華楠の3人のみ...もし別の日だったら大神家(全)vs博麗の巫女というとんでもない戦いが幕を開いたかもしれない...

 

「で・落ち着いたのか?霊夢?」

 

風呂から出た華楠は着替え終わり紅茶片手に霊夢に話しかける...彼女は罰の悪いような顔で頷く...

 

「ええ...何とかね...悪かったわよ急にこんな...」

 

「霊夢~?さっきの話だけど私全く身に覚えがないんだけど...話を聞かせてくれる?」

 

「ええ...実は」

 

彼女は懐から手紙を取り出し私に手渡す...あれ?これどこかで見たことが?

 

 

私は手紙を開き中を確認する...

 

 

 

 

 

 

(この神社の主へ...今すぐこの神社を明け渡し無期限の営業中止をなさい!でないと神の祟りがくだりますよ! by●●●)

 

手紙の内容は見た限り...脅しだ...私はこんなの書いた覚えは全くない...

 

「うん!私ではないね...これは」

 

「え?」

 

霊夢は驚くが無理もない...神の祟りとか書いてあるし...彼女が私をイメージしてしまったのも頷ける...

 

私は手紙を観察する...手紙の文字は随分若い子が書いたのか文字1つ1つに特徴が見える...

 

 

差出人を確認してみると書いてあったらしいが丁度差出人の部分が黒い何かで覆われ何が書かれていたのか分からない...

 

 

「何それ?固まってるよ?母さん」

 

境奈に言われ黒い何かを触り匂いを嗅いでみると少し甘い香りがする...

 

「チョコレートだ...恐らくだけど食べながら書いていたんじゃないかな?」

 

「は?どういうこと!?暦ではないとすると?いったい誰が?」

 

霊夢が首をひねるが私にも分からない...悪戯にしては悪意があるようでないような...何というか中途半端だ...

 

 

 

境奈は手紙を見て目を見開く

 

 

「これさ!さっきうちに来たやつと同じじゃない?」

 

「さっき?...ああ!確かに!」

 

私はさっきの手紙を確認する...手紙は同じ材質の紙が使われている...

 

手紙の内容を確認するとさっきと内容が一緒だ!

 

(この神社の主へ...今すぐこの神社を明け渡し無期限の営業中止をなさい!でないと神の祟りがくだりますよ! by東風...)

 

 

内容は確かに一緒...だが手紙の文字数・スペースを考えなかったのか差出人の所が随分の端に書いてあり、差出人の名前が中途半端に終わっている...東風?

 

「差出人は相変わらず不明だけど...これで私が犯人でないことか確定したでしょ?」

 

「...まさか暦の所にも届けられているなんて...ごめん暦」

 

「良いって♪」

 

 

 

...だが霊夢だけではなく私にも喧嘩が売られているとは...どこの命知らずの仕業かしらね?

 

 

「しかし...これはマズイかな...あまり喧嘩は買わないようにしてたんだけど...内容からして嘘は書いてないと思う...神の祟りねそれがどうしても引っかかるんだよね...」

 

「...何が?」

 

「神ってさ?この幻想郷じゃあまり聞かないじゃない?知っている人もいるけどこのようなことをする感じのタイプではないし...」

 

私の言葉に華楠・境奈が反応する...

 

「静葉に穣子か?彼女たちはそんなことはしないぞ?」

 

「それに雛もね...アタシ思ったんだけどさ?これって本当に幻想郷の物なの?」

 

境奈は手紙をピラピラ見せる...

 

 

 

「幻想郷の物?」

 

「いや...この手紙の紙って綺麗なプリントが入ってるじゃない?普通の便箋ならまだしも...こんな手の込んだ紙は幻想郷では売られてないと思う...つまり~?」

 

「...なるほど...外の世界にあったものか...ということは相手は外の世界からこちらに来たというわけか?」

 

「そういうこと♪」

 

華楠の言葉に境奈は指をさす

 

境奈の言う仮説が本当なら...この幻想郷に神を名乗る何者かが来たということか

 

 

「じゃあ!そいつはどこにいるのよ!」

 

霊夢は言うが境奈はそれを冷静に対処する...

 

「...すぐに分かるわよ...相手は神なんだから存在するに適した場所に身を移すに決まっている...何となく創造はつくんじゃない?神が多くいる場所といえば?」

 

 

 

「そうか!妖怪の山か!あそこなら静葉・穣子・雛がいるしな!」

 

「ビンゴ!流石アタシの姉...いつもより冴えてるじゃない...」

 

「なるほどねぇ...」

 

 

 

妖怪の山か...確かにあそこは神が多い...外から来た神も恐らくそこを住処にするはず...だが

 

 

「じゃあ!早く行くわよ!こんな舐めたことをした奴をとっちめなきゃ!」

 

霊夢が吠えるが境奈は首を振る

 

 

「そんなに物事がうまくいくわけないじゃない~霊夢ちゃんよ~!あそこは妖怪の山!つまり天狗のテリトリーになっているわけ...部外者が簡単に行ける場所ではないのよね~」

 

「...そんな...でも暦達大神家は幻想郷のパワーバランスの一角でしょ?アンタたちなら!」

 

「あ~...流石にも無理...あそこは私の管轄外だからさ~!あまり立ち寄れないの...境奈なら文と仲が良いからいけるんじゃないの?」

 

境奈は首を横に振る...

 

「今日は無理!午後から仕事があるのよ...」

 

 

「ぐぐっ!...喧嘩売られた上にそいつのところにもいけないなんて!」

 

「そうだね...境奈以外に山の関係者とつながりがある人なんて...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ...いたわ...1人」

 

私はその人物の方を指差す...

 

 

「何だ?」

 

私が指差したのは呑気にみかんを食べている華楠...この子は秋神と仲が良かったし定期的に山にも行っている!

 

 

「華楠...行けるかしら?」

 

「私が山に行ってそいつを退治するのか?面倒な...」

 

華楠は嫌そうな顔をするが霊夢は目を輝かせて華楠の手を握る...

 

 

「華楠!アンタが頼りよ!私も無念をアンタが晴らしてくれると信じているわ!」

 

「なっ!?わ...私を信じるだと?」

 

「ええ!もう仲間じゃない!」

 

霊夢の言葉に華楠はスクっと立ち上がり腰に黒の腰巻をつける

 

 

 

 

 

「私に任せておけ!君の無念・大神の誇りにかけて解決しよう!」

 

華楠は庭に出て妖怪の山方面へ飛び立つ...

 

「いったわね...」

 

 

「我が娘ながら単純だね...」

 

 

私たちは飛び去る華楠を見ながら今後の対策を考える...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃妖怪の山の頂上付近には新しく神社が出現していた...霊夢の神社とあまり雰囲気に違いはないが彼女の神社にはない何らかのオーラを醸し出していた...

 

 

 

side?

 

 

「...ここが幻想郷か」

 

...ひそかにこの山に移り住み早2日...

 

山の連中には警戒されているが大したことはないだろう...ここの世界は進行にあふれている...我々が信仰を得ればすべてが思い通りに行く...残りは商売仇がいなければ問題はない...

 

私の調べではこの幻想郷には博麗神社という神社があるらしい...そこを明け渡すように言っておけば...

 

 

「ん?」

 

遠くを見ると我が神社の巫女こと東風谷早苗が空を飛びながら帰還するのが見える...まだ2日だというのにすごい進化だ...

 

「神奈子様~!戦線布告の手紙は出しときましたよ~!」

 

「よくやった...で?どこに?」

 

早苗はニコニコしながら私の前に来る

 

 

「えっと...言われた通りに博麗神社に1つ・そして帰りがけに見つけたんですが目立たないところに古い神社があったのでそこにも1つ戦線布告しておきました!これでその2つが明け渡されれば信仰は私たちの物ですね!」

 

...神社が2つ?私の調べでは1つだったはず?

 

まぁいいか...取りのがしがあったら二度手間になるしな...早苗の能力も良い方向に向かっているじゃないか!

 

「早苗...念のため戦える準備をしとけ...万が一神社の物が反抗してきたら力ずくでも言うことを聞かせるしかないからな...」

 

「はい!この東風谷早苗!行きま~す!」

 

早苗はそのまま境内の方に走る...元気があるのはいいことだが些か無鉄砲なところがあるな...

 

 

 

 

 

私の背後に誰かが現れる...

 

「いいじゃない?あの子はあの子で...」

 

「...お前か...似ているじゃないか...昔のお前にそっくりだ」

 

「ふふっ!流石長く続くあの子の血族だよ...あの子は決して負けないよ...」

 

「当然だ...さぁ我々も準備に急ごうではないか!」

 

「OK~!」

 

私たちは今後の準備に備える...

 

そういえばもう1つの神社の名前を聞いてなかったな...

 

 

 

 

 

 




ゆっくりとじっくり書いていきます

ではこれにて
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