同時刻山の神社の中では神奈子と諏訪子が今後の幻想郷についての信仰と生活について議論している...
両者ともやはり現代に慣れていたせいか外の世界に文明が遅れている幻想郷の生活については頭を抱えていた
神奈子は憂鬱そうにちゃぶ台に置かれている湯呑に映った自分の顔を眺めている...
side神奈子
「...信仰も大事だけどこの先が心配だねぇ」
諏訪子は呑気にちゃぶ台に置かれたみかんを手に取る...
確かにこいつのいうことは的を得ている...この幻想郷の文明はいくらか遅れており化学製品はおろかエネルギーをつくる施設すら存在していないのが現状だ...信仰の問題が終了したら後々考えなくてはならないな...
「確かにな...後々考えなくてはいけないだろう...一応この信仰の問題を解決できたらな...」
「確かに~!でもさ!その信仰の問題も危なげだよね...先ほど早苗が喧嘩を売ったこの世界の神社の奴らとが来そうな感じ何だよね...」
それもそうだ...一応早苗には警戒しておくように言っておいたが我々3人がいればどんな奴が来ても太刀打ちはできるだろう...慢心ではないが力の力量を見れば比べるまでもない...私たちもわずかな信仰のおかげで少しずつ力を取り戻し始めている...
「心配する必要はないだろう...残りはあの神社が大人しく引き渡しにくるのを待つだけ...」
「神奈子様~!諏訪子様~!やりましたよ!この世界の神社の関係者を一人倒しました!」
外から早苗の声が聞こえる...関係者を一人倒した?
「あらあら...結局来たんだ」
「身の程知らずが...早苗とりあえずこっちに来い」
「はいはい!居間にいるんですね!」
廊下の方で早苗の声が響く...何やら引きずるような音が聞こえてくる...
「早苗もたくましくなったね...こっちについてくると言ったときはびっくりしたけどさ...」
「あいつの成長にもなるだろう...」
早苗は今はほとんどいない現人神であり第何代から続く貴重な神の血族だ...
まぁ...その始祖になった神が今私の目の前にいるんだけどな...
「...何?神奈子?私の事じろじろ見て?」
「いや?お前とも長い付き合いだなと思ってな...」
「只今帰りました!神奈子様!諏訪子様!」
私達の話の間を縫って早苗が居間に入ってくる...若干服に泥汚れがついているが?
諏訪子は慌てて早苗の方へ向かう
「さ...早苗!大丈夫?怪我してない!」
諏訪子が早苗に確認するが彼女はガッツポーズをする
「大丈夫です♪只転んだだけなので!」
諏訪子はほっと胸をなでおろす...そして早苗が引きずってきた者を見る...見た限り女のようだが?
「そっか~!良かった...さて...私たちに反逆してきたのは誰かな?」
諏訪子はその者の顔を確認し驚いて後ろに飛び退く...
「...!?な...何でこの子がここに!!?」
「...どうした?知り合いだったのか?」
諏訪子は私の所まで来て手を引く
「知り合いも何もっ!見てよ!!やばいよ!」
私は諏訪子に手を引かれその女性の姿を確認する...
「なっ!?」
長い緑色の髪...頭には緑色の狐耳・尻には9本の尾...姿は昔と変わっているが間違いない...彼女は大神華楠...大神暦の娘の一人だ!
「な...何であいつの娘がここに?」
「か...華楠がここにいるということは...もしかして彼女はここの世界にいたというの?」
...諏訪子の言うとおり華楠がここにいるということは暦の奴がこの世界にいるのは確実...どうやら博麗神社ではない方の神社にいたのか...道理で探しても見つからないわけだ...
早苗は私たちの微妙な反応を見て不思議そうに首をかしげる...
「あの?どうかしましたか?」
「いや...なんでもない...とりあえず着替えてきなさい...こいつは私たちで何とかする」
早苗を自室へ行かせ私たちは残された気絶した華楠を見る...
「やばい...やばいよ...暦の奴切れるんじゃない?」
「安心しろ...私は一度奴に勝った...何とかなる」
諏訪子は華楠の体を確認する...
「でも...華楠もしばらく会わないうちかなり成長したね尾が9本になってるよ...つまり暦も絶対に成長しているかも...」
諏訪子に言われ私は昔の戦争を思い出す...あの時の暦は天狐...あれからかなり長い時が流れているということは奴が狐の最上位空狐になっている可能性がある...
神もどきとはいえ信仰はある程度受けているはず...昔のようにいかないか!
「...マズイな」
「わ...私は逃げる...」
逃げようとする諏訪子の肩を掴み私は止める
「まて...早苗も戦うんだぞ?お前が逃げてどうする?」
「HA☆NA☆SE!あいつは怒るとマジでヤバいんだよ~!!やめてよ!死にたくない...」
...確かにあいつは性格の割には考えていることが神である我々でも全く読めん...おかげで戦いの時苦戦を強いられた...
「鈴音のことはどうするんだ?」
「!わかったよ...」
諏訪子は暴れるのを止める...
とりあえず何とかなりそうだがあいつがいるとなると話は別か...私も本気で行かないとな
「...全く前途多難だな」
クリアすべき課題が多すぎて私は柄にもなく大きなため息をつく...
一方大神神社
大神神社ではそこの主の大神暦と博麗霊夢が居間でお茶をたしなんでいる...
暦の方は華楠が帰ってこないことを気にして時計をチラチラと確認しているが...
side暦
(...遅いな華楠の奴)
あれから1時間経過...いくら彼女でもここまで時間がかかるだろうか?
私は妖気を展開して華楠の妖気を辿る...
「...あ」
...完全にロストしている...もしかして負けた?
おかしいな...あの子が負けるとなると不死身の体を持っているし倒されるのに相当な時間を要するはず
ということは相当な実力者みたいだね...
「暦...今の(...あ)って何?」
霊夢が私を見据える...しまった声に出てたか
「いや...なんでも」
「...まさか?華楠が負けたとかいわないわよね?」
彼女はずいっと前に出る...ヤバい怖い...
「実はそんな感じかも...」
「やっぱりね...では行くわよ」
霊夢は急に立ち上がる...
「何が?」
「山に!アンタも来るのよ!私たちに挑戦状をたたきつけられたんだから!」
「え~!」
有無も言わさず私は霊夢に手を引かれて空へと飛びたつ...
ああ...嫌な予感しかしないなぁ...
風神録がスタート...
ゆるりと投稿していきます
ではこれにて