side暦
霊夢に手を引かれ私たちはアッという間に妖怪の山のふもとに到着する...
はぁ...あまりここには来たくないんだよな...閉鎖的なものが強いし
「ここみたいね...」
霊夢は山の頂上付近に目を凝らす...
頂上は霞がかかっており見えないが私もうっすらと感じるね...強い力というものを...
「...何かいるねどうしようか?」
「行くに決まってるでしょ!私たちの今後のためなんだから!」
「うう...私はどうでもいいんだけど」
私たちが口論していると遠い空の向こうから黒い何かがこちらに向かってくる!?
「へ?」
「よう!お前ら!どうしたんだ?」
その黒い何かは魔理沙だった...彼女は箒から降りて私たちの前に来る
「あら?魔理沙いいところにきたわね...」
霊夢は黒い笑みを浮かべて魔理沙の肩を掴む
「...おい...何だぜ?この手は...おい!暦!説明しろ!」
魔理沙は振り払おうとするが霊夢の手に力が籠められる
「以下略...」
私は魔理沙に今までおこったことを説明する...
「ほう...そんなことがな...で?華楠は無事なのか?」
「多分ね...まぁあの子の事だから問題はないよ...それよりもこの山を今から上るんだけど」
私が山を指差すと魔理沙は苦笑いをする
「空は飛んでいいのか?」
「駄目かも...天狗に見つかると案外面倒くさいし地道に山道を歩いていかないと」
「はは...帰りてぇ...」
「行くわよ!私たちの明日のためにね!」
私と魔理沙は霊夢に手を引かれ山道を歩く...何も起こらないといいのだけど...
山道を歩いていくと辺りの景色が変わり紅葉が生い茂る風情のある景色に変わり始める...私たちはそれをボーと見ながら先へ進む...
「綺麗だな...流石は天狗が住む山だけはあるぜ」
「そうだねぇ...別の機会に行きたかった...」
私と魔理沙が景色を眺めていると霊夢が辺りを警戒し始める
「どしたの?」
「...何かいるわよ...気を付けて」
「あ?特にそれらしいものは...」
「秋だー!」
「我が世の秋が来たー!」
急に叫び越えが聞こえその方向を向くと金色のボブカットの髪をした2人組が現れる...
一人は赤い服に赤いスカートの人物こと秋静葉
もう一人は赤い唾の広い葡萄つきの帽子に黄色い上着の上にオレンジのエプロンのような恰好をした人物こと秋穣子...
確かこの2人は華楠と仲が良かったはず...
2人はいつもよりテンションが高いのか空中であらぶった動きを見せている
「「イヤッホー!!!!!」」
「暦...何アレ?」
「...神様」
「おい...説明が雑だぞ?」
「うん...キャラ崩壊している彼女たちを見ると心に来る...いつもはもっとお淑やかでいい子らしいよ」
「あっそう...」
霊夢は静葉の所まで行く
「フン!」
そして彼女にアームロックをかける
「いぎゃー!!い...痛い!やめてー!」
「お...お姉ちゃん!!」
「霊夢...スぺカは?」
「何だかイラッと来たのよ...」
霊夢のアームロックが緩み静葉は解放される
「...い...痛い...」
「お...お姉ちゃん!!お前!お姉ちゃんをよくも!」
穣子が激昂しテンションが高かったせいかどこから取り出したのか不明だが馬鹿でかい鍬を取り出し霊夢に襲い掛かる...
「...スペルカードルールは?」
「はいはい...」
「ゲフ!!?」
「穣子ー!!」
霊夢は穣子の顔に光弾を当てて撃退する...
静葉は穣子の方へ駆け寄る
「穣子!しっかりして!」
彼女は穣子を起こすが彼女の目はうつろだ...
「お姉ちゃん...私...負けちゃった...はは...世界が真っ赤に見える...」
「違う!真っ赤なのは紅葉のせいよ!」
「...紅葉かぁ...そうか私たちの好きな秋なんだね...ああ...せめてこの秋が終わる前にもう一度...華楠に...こくは...く」
「穣子ー!!」
穣子が目をつぶり静葉が叫ぶ...
そして静葉はゆらりと立ち上がる
「よくも...私の大切な妹を!!くらえ!馬鹿っー!!」
静葉は霊夢に対しミドルキックをする...スペルカードルールは?
「ふん」
「いぎゃー!」
霊夢が避けて静葉はその後ろの木にぶつかり落ち葉に埋もれる...
「あ...静葉...」
「なぁ...ルールってなんだっけ?」
私と魔理沙がルールについて思考していると静葉が落ち葉からよろよろと抜け出す
「あ...あああ...紅葉が散っていく...私たちの秋が終わる...秋が...終わる前に...華楠...と一緒に...」
静葉もゆっくりと目を閉じる...
「次行くわよ」
「う~?」
「...今日の霊夢機嫌悪いな」
私たちは気絶した秋姉妹を後にし先へ進む...
一方天狗の里のとある一軒家
side境奈
「良いですよ~!その恰好のままで~!」
「こんな感じ?」
アタシは文の家で今日の仕事である写真撮影を行っている...なんやかんやでもう慣れた...
「いいですよ~!...もっと胸の谷間を強調する感じで!!椛!ライトを右30°上で!」
「はい!文様!!」
ちゃっかり椛も参加している...前までは嫌々やっていたのに...
「むふふ~!良いですねぇ...テンションあがってきましたー!」
文はワイシャツの上のボタンを一つ開ける...
ああ...またあれか...椛も尻尾ブンブン振ってるし...
「さぁ!もう我慢できません!!」
文はそのままアタシに突撃する...
「すみません射命丸様...」
「...なんです?」
急に他の天狗が入ってきて文は仕事スイッチに切り替わる...
「実は...」
天狗は文に耳打ちをし文は顔をしかめる...
「分かったわ...大天狗様にはそのようにと行っておいて」
「承知しました」
天狗が部屋を出ると文はボタンを直し椛に指示をし始める...アタシのところでは何を言っているか不明だけど...
「了解しました...」
椛はそれだけを言い部屋を出る...
文はカメラを片付けて下駄を履き始める
「どうしたの?文?」
「...お仕事ですよ~...おさまりつきませんが今日はここまでです...帰りは寄り道せずに気を付けて帰ってくださいね!」
文はそれを言い残し窓から外へと飛ぶ...
「...どうしたのかしら?」
アタシはコートを取って羽織ると通信機がなり始める...
「もしもし~!境奈だけど~」
「境奈?私...お母さんだよ~!」
通信機から母さんの声が...一体どうしたのだろう...やけに声に緊迫感がする
「どうしたの?」
「実は華楠がロストしちゃったの!仕事終わったら山まで増援に来てくれない?」
...華楠の奴...またしくじったの?あのバカ!
「仕事終わって~今山にいるからさすぐに行けるよ」
「ごめん!宜しく!!」
通信機が切れアタシはコートに通信機をしまう...
「はぁ...さてどうするかな...」
アタシは玄関から外に出て目標の場所へと向かう...
次第2ステージ
ではこれにて