side霊夢
早苗を撃破した私は急いで神社の奥へと進む...
幾ら暦が神に近い存在でも本物の神を相手するなら苦戦は必ずするはず!!私が早く行って手助けしないと!!
「暦ー!」
私は奥のふすまを開けるとそこには...
「おー!飲め飲めー!」
「イッキ!イッキ!」
「もう...2人とも~!」
部屋で呑気に酒盛りをしている神たちがいた...
ぴき...
私の中で何かがきれた...
「何やってるのよー!」
ドガシャー!!
私は酒の置いてあるちゃぶ台を蹴り暦達に叫ぶ...置いてあった酒が宙を舞う...
「何だ!?お前は!」
「ああ~!お酒がー!」
「霊夢~!何て事を!!」
3人はそれぞれ喚くが私にとってはどうでもよい!!
「黙らっしゃい!!全員そこに座れ!!」
私の一喝に全員が私の前に正座する...
「...ば...馬鹿な神である私を正座させるだと?」
「...この巫女何者?」
「霊夢...怖い」
私は暦を睨む...
「暦...アンタここで何をしていたのかしら?」
「...えっと...神奈子達に久しぶりに会ったから...酒盛りを...」
「アンタ...私たちがここに来た理由は理解しているかしら?」
「えっと...神社を明け渡せって...」
「そう...理解はしているのね...で?何でこうなったのかしら?」
「実は...」
30分前暦さん...
私はふすまを開ける...ここに彼女たちがいるのは確定だね...相手は神...それも2柱...私が苦戦を強いられるのはほぼ間違いない...
居間に入ると目をつぶり瞑想している黄土色の目玉がついた変わった帽子を頭に乗っけた人物こと諏訪子を発見する...
「...暦...ようやく来たみたいだね...」
「...久しぶりね諏訪子...まさか私の神社に喧嘩を売ったのが諏訪子達だとは思わなかったよ...」
「...華楠がここに来たのは驚いたよ...まさか暦達に喧嘩を売るとは私も思わなかったよ...」
諏訪子はゆっくりと目を開ける...
「...あれ?...暦?だよね?」
諏訪子は急に首を傾げ不思議そうに私を見る...
あ...そういえば彼女たちと生活してきたときは私は大人の姿だったね...
「そうだよ...今はぴちぴちの子供の姿~!中々行けるでしょ?」
「...昔よりは弱体化したんじゃない?よく私の所まで来れたよね?」
「まぁ...色々とね...今の私には娘以外にも仲間がいるからさ...で?私たちに喧嘩売ったことだし覚悟はできているよね?」
諏訪子は体を震わせる...
「...あの?暦?前より怖い気がするよ?」
「そう?自分じゃよくわからないなぁ...」
私が前に一歩寄ると彼女は鉄の輪を取り出す...
「ぐぐっ...これでも私は祟り神...引くわけには」
私もダーツのシャフトを大量に展開する...
「私も同じだよ...さぁ...始めようか!」
私と諏訪子の武器が激突する!
かのように見えた...
私たちが本格的に動く前に居間に神奈子が一升瓶を抱えて居間に入って来たのだ...
「「!?」」
「諏訪子?暦が来たらどれを開ける?って?あら?お前...子供相手に何やってるんだ?」
神奈子は私を見て諏訪子を見る...ああ...気づいていないようだ...
「神奈子!!暦だよ!この子!!」
諏訪子が喚くと神奈子は私を目を凝らしてみる...
「...嘘だろ?若くなりすぎだろう!?」
「お久しぶりね神奈子...酒瓶なんてもってどうしたのさ?」
「...ああ...実はお前と久々に会うとなれば宴を開かないといけないと思ってな...」
「...本当?」
「ああ!一応な!さぁ...飲め!今回の酒は高いぞー!」
「わ~い!」
私は目的を忘れ宴に参加する...
side霊夢
「...というわけでして」
...暦~!完璧に!やることを忘れたわね!!
「ごめん!ごめんてば!!霊夢!!ちゃんとやることはやるよ!!」
暦はスペルカードを出すが神奈子という神は手で制す...
「やめろ暦...我々は戦う気は無くなったんだ...」
「は?どういう事よ?そっちから私たちに喧嘩を売って来たんじゃない!!」
神奈子は苦笑いをする...
「これでも暦とは旧友だ...出来ることなら戦いたくはなかったのが我々の本音だ...こいつと戦うとなると色々と骨がおれるしな...で!我々は考えた...神社の乗っ取りはやめてお前の神社に我々の神社の分社を置くことで平和的に解決しようと思ってな...」
「...私の所に分社を?アンタね!虫が良すぎるわよ!勝手に喧嘩売っておいて急に分社置けって!もはややっていることが...」
「もちろん!金なら出すぞ...」
...私は次に出かかった言葉を飲み込む...
「...」
「霊夢?どうしたの?戦わないの?」
暦は私の方に来てフラフラするが私は彼女を座らせる...
「...その話乗ったわ」
「うぇ!?れ...霊夢!さっきのアレは...もごご!!」
暦は変な声をだし反論しようとするが私は彼女の口をふさぐ...
「ふむ...これで停戦協定は結ばれたな...では酒盛りの続きをしよう!!我々の幻想郷の進出を願って!!」
「ほらほら...暦達も!!」
神奈子は切り子を高く上げ諏訪子は皆の切り子に酒を入れる...
「あの...霊夢?」
「もうその話は終わったの!!ほら!暦も切り子を持って!!」
私は混乱する暦をなだめて乾杯の音頭をとる...
平和で解決できるならその方がいいわ...いくら2柱が相手となると色々とリスクが高いしね...
その頃華楠と早苗は...
「...始まらないな」
「そうですね...」
境内の端っこで沈む夕日を眺めていた...
そして早苗は華楠の膝に頭を乗っけて寝転がる
「...?」
「何か...気持ちが落ち着きます...華楠さんといると...」
早苗が甘えて華楠が顔を真っ赤にしているのをよそに夕日はどんどん沈む...
そして忘れられた魔理沙は境内の中央で寝息を立てており...この人騒がせな異変は平和的解決で幕を閉じる...
平和的解決...
これで良い...
ではこれにて