人騒がせな神社明け渡せ!異変が無事に終了し、守矢神社の小さな分社も博麗神社と大神神社・そして人里にある潤香の寺院に建てられ全てが丸く収まり平穏な日々が続く...
そして大神家の庭のベンチには華楠と境奈がボーっと景色を眺めていた...
side華楠
「というわけだ」
「はぁ?」
今までの経緯を寝起きの境奈に話すと彼女は呆けた顔で庭に置いてある守矢神社の分社を見る...
あまり目立たないがこれでも効果はあるらしい...仕組みはどういうものかは不明だが...
「じゃあ!何!?アタシが本気だして文と椛と戦って完全態になったのも全て無駄だったってことなの?」
「無駄ではないと思うが...こうなってしまったんだ...仕方ないだろう?」
境奈はイライラと髪と掻く
「あ~!もう!折角アタシが本気出したっていうのに!只疲れただけじゃない!!あー!もうやってられないわ...」
境奈はベンチにもたれかかる...確かにこいつが本気を出したのは驚きだな...あまり完全態事態も潤香なみに中々しないのに...
まぁ今回は敗北して皆に心配をかけたしな...私はアンプルを取り出し彼女に渡す...
「...これを飲んだらしばらく寝てろ...まだ本調子ではないんだろ?」
「そうする...」
境奈は立ち上がり自分の部屋へと戻る...
「...ふぅ」
しかし今回の異変は私としても驚くことが多かった...
早苗はあいつの生き写しだった...姿・雰囲気も似ていたし私も何となく会ったときわかっていた...今回私が負けたのは油断をしていたわけでも手を抜いていたわけでもない...完全に彼女の実力だ...どうであれあの力は母さんなみに強力なものだな...
しかしあいつの末裔に会うというこんな奇跡が起こるとは思ってもいなかった...長生きはしてみるものだな...
「ごめんくださ~い!」
...玄関の方で声が...ここに来客が来るなんて珍しいな...
私は庭から玄関の方へ移動し玄関を開ける
「はいはい...どちら様...?」
「こんにちは!華楠さん!」
私の目の前には守矢神社の巫女こと早苗がいた...
「早苗?何でここに?」
「...色々と各方面の方々に迷惑を駆けましたので謝罪と挨拶まわりを...」
早苗は粗品を私に渡して頭を下げる...この前と違い随分と沈んでいるな...
「...気にするな...幻想郷では日常茶飯事だ...中に入れ...お茶を用意する...」
私は早苗を中に招き入れて居間へと移動する
「失礼します」
早苗は居間に入り大人しくちゃぶ台の前に座る...
私は台所からティーセットを持ってきて彼女の紅茶を渡す
「...ありがとうございます...良い匂いがしますね」
早苗は紅茶を啜る
しかしながら先ほどから元気がない...色々と精神的に参っているのか?
「大丈夫か?あまり元気がないみたいだが?」
「...ええ少々自身がなくなってしまいまして...私の奇跡が霊夢さんに負けるなんて...私はこの世界でやっていけるのでしょうか?」
「...大丈夫だ...君ならこの幻想郷でもやっていける...この私を倒したのだからな...」
「本当ですか?私はこの先!この幻想郷でやっていけるのですか!?」
「ああ!」
私が彼女の頭に手を当てると彼女の表情が崩れる...
「...うっ...華楠さんっ!!わあああああ!!!」
早苗は私に抱き着き大声で泣く...
...あらゆる重圧・不安で押しつぶされそうなのだろう...だが強い子だ...すぐにこの幻想郷になれるだろう...
30分後...
「...」
「...」ぎゅー!
30分経過し早苗は泣き止んだものの私に抱き着いて離さない...
「早苗?そろそろ良いだろう?」
「嫌です...ここは落ち着きますもん...」
「...」
...愛い奴だな仕方ない...彼女の気が済むまでこうしてるか...
その頃山の中腹にて秋静葉と秋穣子は大神神社の方向を見る...
「...穣子」
「...お姉ちゃん」
「「ライバルが増えた気がするわ!!」」
彼女たちは姉妹さながらのシンクロをし秋の終わりが近づいてくることを憂う...
風神録後の日常編...長くなりそうだ
ではこれにて