side暦
とある晴れの日...
私は諏訪子達に呼ばれて山の神社へと向かう...
手紙の内容によると神々で集まって飲み会を開こうとのことだ...私としてもすごい楽しみ!!
「フンフ~ン♪」
山道を歩きながら私は鼻歌を歌う...
私の幸運が発動し山の天狗も偶然にも私の姿を捕えることはできないからスムーズに向かうことが出来るね...
諏訪子達も山の天狗と和解でき...平和にあの異変が解決できて良かったと思う...
そして諏訪子の血族の末裔である早苗は私の娘こと華楠に懐いているし昔のことを考えても良い方向にいっている...その証拠に華楠の表情も柔らかくなった気がする...
しかし今は冬だ...華楠が表に出てくるまで相当の時間を要するな...
なんやかんや考えていると山の神社の入り口に到着する...
新しくできただけありうちの神社よりピカピカだ...
「今度うちも新築にしようかしら?」
「...」ソーッ...
ガシ!
「ふえ!?」
急に後ろから誰かに抱きかかえられて振り向くと早苗が私のことを抱きかかえていた...
「さ...早苗!?」
「暦様ゲット!さぁ!守矢神社へようこそ!!」
早苗は私を抱えて神社の中に入り居間を目指す...
「諏訪子様!神奈子様!暦様を連れてきましたー!」
居間に入ると早苗は私を座布団に乗せちゃぶ台の前に座らせると目の前には諏訪子と神奈子がいた...
「良し!来たな暦!」
「さて!始めるよ~!」
二人は酒瓶とつまみを出して私に大きな枡を渡す...
「え~と...随分とあわただしいね...」
「ああ!天狗との和解は終わり我々の幻想郷での生活の第一歩がやっと踏めるのだからな!ほれ!飲め!今日は無礼講だぞ!!」
「暦~!久しぶりに楽しんでいってね!乾杯!」
そして神々の宴会の幕が開く...
30分後
「...」
ぎゃーぎゃー
まだ始まって30分近くだというのにすごい燥ぎようだ...
「スンスン...華楠さんは神社に籠ったままで私寂しいですよ...」
早苗はビール1杯で顔を真っ赤にして私に抱き着き髪をクンクンと匂いを嗅ぎ始めている...
「はははは!早苗は華楠に懐いているようだな!」
「そうだね...あの子も連れて来ればよかったかな?」
「そしたら早苗が喜ぶね~」
「華楠さ~ん!!...すぅ」
早苗は叫び声を上げてそのまま倒れて寝息を立てる...
「...はは...寝ちゃった...」
諏訪子は早苗に毛布を掛ける...
「早苗もこれからが大変だな...色々とやることがある...」
「...やること?」
私は神奈子の方を振り向く...
「ああ!これからはこの世界で信仰を取っていかなくてはならないのでな...我々もまだやることが山積みなんだ...彼女にも頑張ってもらわないとな...」
信仰か...そういえば神奈子達がここに来たのって外の世界で信仰が取れなくなったから来たんだよね...
まぁ...この世界ならやっていけるでしょ...
「信仰ね~!頑張って!人里の方でやれば入ってくるんじゃない?」
私が枡酒をあおると諏訪子は不思議そうに私を見る?
「あれ?そういえば暦は信仰はとっているの?一応神なんだし必要だよね?あまり興味なさそうだけど...」
「一応もらっているよ?人里の潤香の教会では神教を主に教えているから神である私を祭っているだけでジワジワと信仰が入って来るって訳...」
「へぇ...入信者も結構いるのか?」
「残念だけどいないね...別に入信者はとらないよ~リスト作るのも面倒だし~只教会で祈ってくれれば自然と信仰として入ってくるからさ...」
「楽でいいね...それもその幸運の力ってやつ?」
「そうだね...この力で楽させてもらってますよ~そのうち黄金の私の像も教会に置くかもね...」
まぁ...信仰はほとんど最低限しか要らない...神奈子達みたいに完全な神でもないし...今はゆっくりと力を取り戻すことに集中しようか...
もっとも宗教戦争なんかになったら色々と面倒だし早めに切り上げた方がいいでしょうね...
「さぁ!この話はお終い!飲もうか!!」
私たちは宴会の続きを始める...
そして翌日私が二日酔いになったことは別の話となる...
次のお話もお楽しみに!
ではこれにて