東方五行大神伝   作:ベネト

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潜入といえば例のアイテムが必須である


メタル●ア・スカーレットハウス

side暦

 

永琳からあの話をされて早数か月が経過する...

 

私があいつの協力?正直気が進まないが彼女の頼みなのだから仕方ない...

 

そして今私は...

 

 

 

 

 

「永琳...大丈夫なの?紅魔館に無断で侵入しちゃってさ?」

 

「大丈夫よ暦...貴女がいるじゃない」

 

「師匠...傭兵時代を思い出します...」

 

現在私たちは紅魔館に無断で侵入し門を抜け段ボールの中で移動しながら目的地に向かっている...

 

 

 

「大丈夫よ...ここの屋敷妖精は呑気だから気づかないわ!」

 

「でも!段ボールって...流石にも不自然な段ボールが3つあれば誰でも不審がるって!」

 

「蛇の傭兵の人...元気かなぁ...」

 

私たちは何とか庭を抜けエントランスに入る...

 

正直楽だった...門番は居眠りしてたし庭の屋敷妖精は遊んでたし何とかなった...

 

 

だがしかし...図書館に辿りつくには紅魔館のメイド十六夜咲夜という壁を突破しないといけない...

 

彼女は完璧超人だ...我々のこの擬態には気づくはず...

 

 

 

「しかしどうするの?咲夜が来たら私たち地下に閉じ込められるよ?」

 

「そこんところは問題ないよ...私が事前にあのメイドの外出時刻を調べておいたから...今いるのは当主のレミリアだけよ...」

 

「流石よウドンゲ!流石は私の弟子よ!」

 

 

「い...いや~!私は~!そこまでのことをやっては~!」

 

照れる鈴仙・ウドンゲ・段ボールがよそ見をしていると屋敷妖精が一人優曇華の段ボールを見る...

 

 

 

 

 

「何これ?段ボール?」

 

(げっ!?)

 

(うどんげ!どうするの!永琳!!)

 

(...もう駄目ね...彼女を見捨てて先に行くわよ暦)

 

永琳・段ボールはそのまま図書館の道を進みウドンゲ・段ボールはがたごと音を立てる...

 

 

(そんな!師匠!私を見捨てないで!!!地下は嫌!)

 

(駄目だって!音を立てたら!!)

 

「...何だろ?生き物でも入っているのかな?」

 

屋敷妖精はウドンゲ・段ボールを開ける...オワタ...

 

 

 

 

 

「...何だ~何も入ってないじゃない」

 

屋敷妖精は何事もなかったように移動する?

 

「はー!はー!間一髪ね!」

 

ウドンゲが段ボールからひょこり顔を出す...

 

(何をしたの?)

 

「私の能力を使って幻を見せたのよ...伊達に傭兵はやってないわ...こ...これくらいの修羅場!いくらでも乗り越えてきたわ!」

 

意気込むウドンゲだが足がガクガクだ...

 

 

(怖かったよね...)

 

(行くわよ!師匠に追いつかないと!)

 

 

私たちは永琳のもとへ向かう...

 

 

 

 

地下図書室

 

 

 

図書室の近くまで来ると永琳・段ボールが廊下の隅にいた...

 

(来たわね...暦達)

 

(どうしたの?こんなところで立ち止まって?)

 

(アレよ...)

 

永琳は段ボールの隙間から廊下を指差す...そこには

 

 

 

 

「えへへへ~!レーヴァテインがピカピカになっちゃった♪」

 

そこにはレミリアの妹フランが布でピカピカにした湾曲した黒い剣ことレーヴァテインを持って廊下を徘徊していた...

 

何という事...ラスボスがここにいた...

 

(ウドンゲー!!どういうことよ!説明なさい!!)

 

(すみません!彼女の存在を忘れてました!!)

 

永琳たちが喚いている中私はもう一度廊下を見る...もしかしたら...彼女が廊下から離れてくれるかもしれない!

 

 

 

 

「うふふふ」

 

「うふふふ」

 

「うふふふ」

 

「うふふふ」

 

 

...4人に増えていた...やばい...攻略不可能だ...

 

 

(この道以外に図書館に行けたっけ?)

 

(無理よ!私が事前に調べたところこの廊下を使わないといけないわ!)

 

ウドンゲが段ボールを突き破って私を指差す...

 

 

(最悪...ウドンゲを囮にして切り抜けるしかないわね...)

 

(シショ―!!私のこと嫌いですか!!)

 

物騒なことをいう永琳にウドンゲが泣きつく...これでは埒が明かないね

 

 

私は廊下をもう一度見る...

 

 

 

 

「誰かここを通らないかな~そしたらレーヴァテインの錆にしてあげるのに~!」

 

「ねぇ!あっち誰かいるみたいだよ?」

 

「マジで!?」

 

フラン×4がこちらに来る!!!

 

 

(ヤバいって!!)

 

(最悪ウドンゲを囮に...)

 

(いやー!!)

 

 

私はとっさに辺りを見る...何か打開できるようなものは!!

 

 

私たちがいる廊下には図書館の主ことパチュリーが買ったであろう人里の本が段ボールに積まれて廊下の隅に置いてあった!

 

 

(あれに紛れれば!)

 

(何とかなるわね!)

 

(隠れましょう!)

 

 

私たちは段ボールに紛れそこをやり過ごそうと息をひそめる...

 

 

 

 

(...)

 

(...)

 

(...)

 

 

「あれ?誰もいないよ?」

 

「そんなはずないよ!きちんと探して!」

 

「ん~!隠れられそうなところと言ったら~!」

 

フランたちは段ボールの山を見る...

 

 

 

 

「「「「ここ!」」」」

 

(((!!!?)))

 

まずい!やばい!このままいったら確実にヤバい!

 

フラン達はウドンゲ段ボールに手を伸ばす...

 

 

「まずはこれ!」

 

(ひぃぃぃ!!)

 

オワタ...

 

 

 

 

 

 

 

 

(仕方ない子ね...)

 

永琳段ボールから針のようなものが飛び出しフランたちの肩に刺さる...

 

「「「「え?何これ?」」」」

 

フランは何事もなかったように針を抜くが目をこすり始める...

 

「「「「何か...眠くなっちゃった...」」」」」

 

フラン×4はそのまま壁に背を預けて眠り始める...

 

 

永琳は段ボールから出て吹き矢をしまう...

 

「八意印の睡眠薬...これで次の朝までぐっすりね!」

 

「何でそんなの持ってたし?」

 

「念のためよ...さて行きましょ!図書館はすぐ近くよ!」

 

私たちは眠っているフラン×4の傍を抜けて図書館の扉を開ける...

 

 

 

 

 

図書館の扉を抜けると大きな本棚が多数広がる広い空間に出る...

 

この図書館こそがパチュリー・ノーレッジの魔導図書館だ...ここに来るのは紅い霧異変の時以来ね...

 

「で?私たちの目的の物はどこ?」

 

「この先よ...」

 

私たちが通路を進んでいくと少し広い空間に出る...そこにあったものは...

 

 

 

「何これ?」

 

そこにあったのは歪に並んだ三段構えの民家のようなもの...つぎはぎだらけで正直価値的なものは全く感じない...

 

「師匠...これですか?」

 

「ええ...住吉三神の加護を受けたロケットよ...」

 

これがロケットねぇ...科学的な者は一切感じないが...

 

ウドンゲはロケットの周りを確認する...

 

「あはは!こんなロケットで月に辿りつくはずがないわ!」

 

ウドンゲは笑うが永琳は渋い顔をする...

 

 

 

「...ほぼ完璧ね」

 

「え?全く意味が分からないんだけど?」

 

「...誰の入れ知恵かしらね...住吉三神の加護があるなら月に辿りつくわ...」

 

 

「壊しときます?」

 

「ええ...直しておきましょう」

 

永琳は白い布を取り出しロケットに着ける...

 

「これでロケットは月に辿りつくわね...」

 

「?」

 

ウドンゲは頭にハテナを浮かべ永琳は入り口に向かう

 

 

「さて...図書館の主が帰ってくるか...夜になる前に退散しましょう」

 

 

 

私たちは大人しく永琳についていく、永琳は私にそっと耳打ちをする...

 

「あのことは任せたわよ...」

 

「...分かってる」

 

 

私は内心溜息をつきながら紅魔館を後にする...

 

あの忌々しい月の民め...

 

 

 

 

 




月まであと少し

ではこれにて
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