東方五行大神伝   作:ベネト

99 / 183
1周年記念かな...

久々の投稿です


風雲大神カラクリ屋敷

side霊夢

 

私と早苗は大神家の屋敷奥にある暦の自室へと足を進める...

 

私の前を先導しているのは早苗だが彼女は迷うことなく入り組んだ道を進んでいく...

 

大丈夫かしら?華楠の話し長くて途中で終わらしちゃったけど...間違えた道を進んでいくとピチュルと言ってたし油断は出来ないわ...

 

「フンフ~ン♪」

 

「ちょっと...早苗...アンタ道分かっているのよね?」

 

「え?只適当に進んでいるだけですよ?」

 

彼女はきょとんとした顔で私を見る...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁぁぁぁ!?アンタ華楠の話を聞いてなかったの?間違った道進んだらピチュルわよ!」

 

私は彼女の胸倉をつかみ揺さぶる

 

「ぐええええ!!だって話しの途中から来たから~!わ...私の奇跡を信じて~!」

 

早苗は私の腕を引き離し次の分かれ道を勝手に曲がる...

 

「ちょ!危ないわよ!」

 

「ですから!私の奇跡を信じてください!!ほら!何も起こらないでしょ?」

 

...確かに何も起きない

 

早苗の能力は暦並に幸運が続く時がある...

 

彼女の言うとおり、奇跡の力を使えば暦のいる部屋に辿りつけるかもしれないわ...

 

 

 

 

 

 

 

 

「...任せるわ」

 

「はい♪」

 

早苗は私の前を先導し私は彼女の後をついて奥へと進んでいく...

 

 

 

 

 

しばらく進んでいくと広い空間に出てくる...

 

3つの扉がありその前には境奈の土狐がそれぞれの扉の前にいる...

 

確か華楠の話にこんなのがあったわね...

 

3匹の土狐の話を聞いて正しい道を判断するって話だったわ...

 

さて...どうするべきか...

 

 

私はとりあえず左の土狐の前に立つ...

 

 

 

 

(ガチャ)

 

「~♪あ!この道ですよ!」

 

「!!?」

 

私が調べる前に早苗が勝手に右の扉を開いて先へ進む!!

 

あの子!色々と台無しよ!!

 

 

 

 

「待ちなさいよ!!勝手に進まないの!」

 

「分かってますよ~だ!」

 

早苗はそのまま足取り軽く廊下を進んでいく...

 

あの子の自由度も助かるけど困ったものね...

 

早苗は後ろ向きに歩きながら私に向かって手を振る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「霊夢さ~ん!早く~!」

 

「急ぐと怪我するわよ」

 

「大丈夫ですって!私の奇跡ならどうとでも...」

 

 

 

 

 

ぽち...

 

 

 

 

 

何か変な音が響き、辺りが静寂に包まれる...

 

早苗の足元を見ると大きなドクロマークが描かれた大きなスイッチがあった...

 

軽く畳一畳はあるだろうか?

 

こんな見え透いた罠に引っ掛かる奇跡を呼び起こすとは...

 

 

 

 

 

「早苗~!」(怒)

 

「ごめんなさい!ごめんなさい!!」

 

 

もちろん罠は発動し壁に掛けてあったランプが点滅しアラームが鳴る...

 

(緊急事態発生!緊急事態発生!排除部隊!侵入者を排除せよ!)

 

壁がせり上がり何かが中から多数出てくる...

 

そこにいたのは...

 

 

 

 

「が...がが...ががが!!」

 

「あれって...銖理さん?5人いますが...」

 

「いえ...人形よ」

 

出てきたのは大神家の一人銖理を模した絡繰り人形だった...

 

計5体...全員俯いているがカタカタと陶器の部品が鳴り響いている...

 

 

 

そして5人のうちの1人が口を開く...

 

「...侵入者...迎撃モードに移る...」

 

 

「機械鎚(半間那繰流)」

 

「神殺し(橙SAW)」

 

「機械砲(牙屠燐愚玩)」

 

「火炎砲(符霊夢巣路輪)」

 

「電磁砲(例獲流玩)」

 

 

それぞれが武器を取り出し私たちの方へ向ける!心なしか殺気を感じるわ!

 

 

「れ...霊夢さん!」

 

「華楠が言っていたのってこれね!やるしかないわ!神霊(夢想封印)」

 

私は銖理人形に向かって大技を放つ!

 

いくら銖理に似ていても所詮は人形よ...すぐに壊れるわ...

 

光弾はまっすぐ人形たちの方へ向かう...

 

特に避ける動作も見られないわ!

 

 

 

 

 

「防御モード(光弾反射装甲)」

 

人形たちの体が光りだし、当たるはずだった光弾は彼女たちの体に触れると同時に跳ね返される!

 

 

「はぁ!?二重結界!!」

 

跳ね返ってきた光弾を私は防ぎ早苗にアイコンタクトをすると早苗もスペルカードを宣言する

 

「奇跡(ミラクルフルーツ)」

 

早苗も光弾を放つが私と同様跳ね返される...

 

「無駄な...抵抗は...やめろ...」

 

人形の1体がチェーンソーを鳴らしながら私たちの方へ向ける...

 

 

光弾が効かない...

 

打つ手が無いと分かればやることは1つ!

 

 

 

「逃げるわよ!」

 

「ま...待ってください!!」

 

私たちは廊下を逆走し人形たちから逃げる...

 

人形も私たちを追ってくる!

 

 

「裂...」

 

「絶...」

 

「殺...」

 

「滅...」

 

「葬...」

 

 

「あ...あの人達私たちをやる気ですよ!?」

 

「見なくても分かるわー!...あ!」

 

目の前を見ると行き止まり...

 

 

「OH!NOー!!!」

 

「...」

 

辺りを見ても逃げ場が無い!!後ろには人形達!完全に積みだわ!!

 

 

「排除」

 

「排除」

 

「排除」

 

「排除」

 

「排除」

 

 

 

人形達は凶器を私たちに向ける!!

 

絶対絶命!!

 

「早苗ー!!奇跡を起こしなさーい!!」

 

「...もう無理です~!!!」

 

早苗は半泣きになってその場にへたり込む...

 

もう駄目だわ...短かったわね私の人生...

 

人形達は凶器の引き金を引く...

 

 

 

 

 

 

 

 

「おや?どうしました?」

 

 

とある人の声が廊下に響き私たちはその方向を見る...

 

そこには長い黒い髪に黒いジャケットのポケットに手を入れたままこちらを見ている大神家の一人潤香がそこにいた...

 

 

 

と言っても寝起きなのか...自慢の黒い髪は寝癖があり目もトローンとしている

 

人形達は潤香を見る

 

 

「ぴぴ...大神潤香様と確認...総員武器を収め撤退せよ!」

 

人形達はそのまま廊下の奥へと消えていく...

 

助かったの?

 

私たちがその場にへたり込むと潤香は不思議そうな顔をして中腰になる...

 

 

 

「あの?どうかしました?」

 

「潤香ー!アンタは命の恩人よ!!」

 

「潤香さーん!!」

 

「え?一体何が...」

 

私たちは潤香に抱き着き心を安定させる...

 

まだ彼女は何が起こっているのか分かっていないようだが...

 

それでも良い!結果が全てよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分後

 

「...というわけなのよ」

 

とりあえず私たちは潤香にことの出来事の内容を細かに説明する...

 

彼女も私たちが何故ここにいたのか理解できたらしく、左肩に手を当てて溜息をつく...

 

「...なるほど...銖理お姉様の絡繰りですか...どおりで屋敷内が広いと思いました...お母様がお世話をかけます...」

 

潤香は深々と頭を下げる...

 

 

「しかし...アンタも気づかなかったの?1か月前からこの状態だったらしいわよ?」

 

「...最近ここに帰ってなくて...昨日帰宅したばかりでこの状態には気づきませんでした...」

 

潤香は欠伸をしながら眠そうに答える...

 

よく見ると目の下にクマが薄く出ており不健康そうだ...

 

帰ってきていないということは人里の教会にずっと泊まり込みだったのかしら?

 

彼女が人里で村人の悩みを聞いている仕事をしているのは知っているけど...そんなに忙しいかしら?

 

 

彼女は頭を上げ片手をジャケットのポケットに入れたまま奥の道を指す

 

 

「お母様の部屋はこちらです...私が案内いたしますよ」

 

「いいのかしら?」

 

「ええ...元々私たちがやらねばいけないことなので」

 

潤香は笑みを浮かべて奥の道を進んでいく...

 

これは行幸ね...潤香がこちらに来れば早苗の安定しない奇跡を頼らずに済むわ...

 

 

 

私たちは潤香の後を追い奥を目指していく...

 

 

 

 

 




風雲大神カラクリ屋敷...

次回に続く!

ではこれにて
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。