相川さん、お元気ですか。
学園に行ってから1か月ほど経ちましたが、こっちの高校は中学の時とあんまり変わりません。
そっちはどうですか? IS学園となるとそれはも
「あー! 駄目だ駄目だ駄目だ!」
少年のもだえ苦しむ声がこの狭い自室に木霊する。頭を抱え、机の上に置かれたノートパソコンの前で勢いよく突っ伏した。
――なんでこんなクソみたいに他人行儀な文言なんだ馬鹿め! バーカバーカ! メールなんて大っ嫌いだヴァーカァ!
ノートパソコンにはメールサービスの下書きに書き込まれた他人行儀な文言が表示されている。乱暴に押し込まれたバックスペースキーで海水が引くように消え去った。
作っては消しの繰り返し。スマホでならいつでもどこでも入力できるがどうも落ち着かないので結局ノートパソコンで打っているなんてあまりにも情けないことになっているのは内緒だ。
彼女に向けたメールは――こうして出来上がらずにいる。
「あーもう兄貴うっさい! 何度目だよ! いい加減メール送れよカノジョに!」
隣の部屋から弟の投げやりな声が壁伝いに飛んできた。
メール送ろうとして気おくれしたのが5回、そしてこうして発狂したのは5回だ。そして――
「お前に俺の気持ちがわかってたまるかよォッ!!」
こうやって悶々とし続ける気持ちがお前にわかってたまるものか。
言い返した所で弟がドン! とここ兄の部屋のドアを乱暴に開け、どっかりと人のソファに漫画本とポテチ共々置いて寝転がった。
――おい、そこ掃除すんの誰だと思ってやがる。
不貞腐れながらもう一度、白紙となった下書きと向き合い直した。
「ったくまどろっこしいんだよ。メッセージアプリ使えば良いだろL○NEとかハン○アウトとかSk○peとか」
弟の言うことはもっともだ。……常識的に考えれば。
メッセージで「元気?」と送ってしまえばいいのにも関わらず、こうして廃れ気味のメールでのやり取りをしようとしている。
理由なら――ある。
「使えねえんだよ。なんか、ふつーのメールを専用の窓口に一遍送ってからじゃないと駄目なんだってよ。電話はなんか……ウザいっていうか重くねえかって……というかいざ喋ったら話すこと思いつかなくなるんだよなぁ……」
検閲。そんな単語が思い浮かぶ。
実際そうでもしないと機密漏えいだかなんだかで騒ぎになりかねないんだそうだ。
「検閲かよ……まぁ行ってるトコが行ってるトコだしね」
「兵器取り扱ってるトコがガバセキュリティだったら逆にやべえわ」
IS学園。その名前を知らぬ者はいない。
史上最強の機動兵器の運用操縦整備その他諸々を教えるような所に中学からの友達、相川清香はそこにいる。
「でもあそこ実質女子校だし、お姉さまあたりに喰われちまってんじゃね?」
信じて送り出した友達が女子校のお姉さまの百合調教にドハマりして、レズ顔ダブルピースビデオレターを送ってくるなんて……
いやいやいや、たった一か月でそんなことになるものなのか。そんな馬鹿なことがあるのか。
それはそれでなんか嫌な気がする。なんだか――置いてけぼりにされたような気がして。
「悪いことは言わないからどんな形でもいいから送っとけって。自分がいるって自己主張、やり過ぎるとうぜえけど、全くやんねえのも問題だよ」
「かもな。でも別にアイツがレズ落ちしようが……あぁもうっ! やっぱ駄目だクソッタレぇ!」
振り向くと弟のニヤケ面が見えて即ノートパソコンに視界を戻す。お前の本音全部オミトオシだぜと言わんばかりのあの目がなんだか腹が立って仕方がない。
だが、我が家の弟はその端正かつ中性的なその顔と髪質もあって実際問題小学生の頃から浮いた話もあるというのだから彼の主張は馬鹿にはできない。
ポテチが砕ける音を聞きながら重い手を動かし、淡々と打ち進める。
一通り打ち込んだ所で一瞬の逡巡が少年の手を止める。はたしてこの文言でいいのか。だがこれ以上気後れしようなら一生メールなんて送れやしない。
息を呑む。マウスが重い。そして牛が歩くような速度で動くカーソルはやっと送信ボタンまで辿り着き、そのまま潰すように押した。
――こ、これで良いんだよな……良いよね? ホントに良いよね?
少年――
「あ、死んだ」
「ほっとけ……俺は寝る……」
弟の茶化す声を聞きながら湊はそのまま眠気に身を任せた。
◆◆◆◆
そもそも相川清香なる人物と付き合い始めたのは数ヶ月前くらい前に遡る。
中卒で仕事に出ると言う人間はほぼ皆無な状況で、近隣の高校に行くかちょっと冒険して就職率や大学への進学率の高い高校に行こうとする人の2種類に分かれてそれぞれ勉強していた。湊は後者だった。
別に高卒で仕事に出る程の理由もなければ、度胸もなかったのだ。現状ヘマをしなければ余裕で合格圏内だったのでケアレスミスなどの脇の甘さを埋める為の勉強をするのみだった。で、その一方清香は「色々考えてる」とのことであまりはっきりしなかった。
「ごめんっ! 勉強教えてッ!」
「……おう?」
これで一体何度目だ。両手を合わせて拝むように頼んでくる
おかしな話だ。清香の成績は自分より上だと言うのに。数学が駄目だと彼女は言うが点数に然したる差というものはない。
いつものようにただただ駄弁って昨日のスポーツの試合の話をしたりするだけで真っ当に勉強を教え合うようなことはほぼなかった。
強いて言えば遊戯王のテキスト並に難解な問題文についての見解の擦り合わせくらいだ。
「そろそろ受験かぁ……ね、第一希望はどう?」
清香にしては珍しい切り出しだった。滅多にその辺の話題はしないという印象だった。誰かがその話題をしようとするとはぐらかしたりするのに。
「ヘマしなきゃ死なん死なん」
「さっすがぁ」
茶化すように言う彼女だが、茶化している当人でも当然余裕のはずだ。
住んでいる所を考えると進路は同じ高校になりそうな気がしたが、これまでの行動からしてなんだか違うような――そんな気がした。
「そういうお前はどうなの。全然その辺の話聞かんけど」
「あー……それが」
言い澱み始めた所で、やっぱり言いたくないようだ。
もしかして水商売とかそっち方面に行ってしまうのかというあらぬ嫌な予感めいたものも脳裏を過りもした。けれども実際の所は違った。
「IS学園って知ってる?」
「あ? あぁ、アレだろ? 世界各地のエリート連中がインフィニット・ストラトスとかいう凄い機動兵器の運用やらなにやら学ぶトコ」
ニュースで聞いたことがある。
けれどもそこと一体なんの関係があるんだと疑問符が浮かぶ。その頃恥ずかしながら察しが悪かった。
「それがどうした」
「わたしね、そこ受けることにしたんだ」
頭の中が止まった気がした。
身近な奴があのIS学園に行く。その事実を理解していても受け止めるのに時間を要した。次に投げかけるべき言葉を一度見失い、頭の中の引き出しを漁りようやく引っ張り出せた言葉が――
「それマジ?」
なんて貧相かつ小学生並の感想だった。清香はクスリと笑いながら頷いた。
「うん、マジ。まだ先生しか知らないけどね」
「倍率どんくらいだよ……」
日本国内に存在する兼ね合い上、日本人の比率は割と高いがそれでも諸外国からの入学希望者はそれなりに存在しており、倍率は下手な私学より高いという。それを彼女は受けようというのだ。
「しかも適性検査と書類、筆記は通ったんだよ」
と、エッヘンと胸を張る。
もうこの時点でかなり狭き門を突破したことになる。適性試験と筆記が通ったとなるとあとは実技とか。
「思った以上に凄かったんだなぁ……相川」
「えっへへへ」
照れているのか顔が相当にやけている。でもそんな顔も今後は見納めになるとなると一抹の寂しさがあった。IS学園は東京湾に浮かぶ人工島にある。
連絡手段もおそらく限られてくる。そうホイホイとその辺に生えてるメッセージアプリとかで連絡出来たら情報漏えいし放題だ。
「よくもまぁそこまで行けたなぁ」
「だって、近くに居てくれたし……退屈な時色々話し相手になってくれたから。結構助かってたんだよ?」
自分の意図しない所で誰かの役に立っていたらしい。不思議な気分になりながらも清香が何故IS学園に行こうとしているのか、少しばかり気になった。
「なんでIS学園に?」
「んー」
清香は唇の下に指を当てて考える。そして少し天井を見てから一瞬だけ――こっちを見た。
――俺?
自分が一体どうかしたのか。訊こうと湊口を開き掛けたところで清香が遮った。
「――内緒っ」
それからというもの、見事合格してみせた。
実技というのはどうもISで教諭と対戦するものらしく、勝てはしなかったらしいがちゃんと評価はされていたようだ。
湊自身も何のトラブルもなく第一希望に合格した。寧ろアレで落ちようなら採点ミスを疑うほどには余裕はあった。清香が受験のためしばらく学校から姿を消してしばらくしてから戻ってきた。
受験結果発表時、公式サイトでいっしょに確認出来たのだが受験番号が一致した時はひどい喜びようだった。涙流しながら抱きつかれもした。
自分の友達がIS学園に行けるような凄いヤツだったと思うと鼻が高かったが、やはり寂しさめいたものは誤魔化せなかった。
「キミがいてくれたから受かったんだよ」
その時言った言葉の意味は分からずにいた。
受験が終わり、各々次の高校生活に向けて準備を始めた3月。
これまでのピリついていた教室の雰囲気が少し緩み、放課後。帰りにカラオケに行こうだの、打ち上げをやろうなんて声を聞きながら湊は残り数回の付き合いとなった教室を離れる。扉を潜ると廊下には清香が待っていた。
こうして帰るのも残り数回か。それが終われば向こう側の遠く離れた人になる。
清香の横顔を見ながら思う。
この3年間の他愛もない思い出が過る。ハンドボール部に勧誘されたり、余ったスポーツの試合の観戦チケットを友人に押し付けられて二人で見に行ったり、文化祭で馬鹿みたいな出し物をしたり。
時計の針が戻ることなどない。
気付けば分かれ道に辿り着いた。いつも通りこうやって別れてそれぞれ家路につく。
「ね、ちょっと寄り道してこーよ」
が、今日は違ったらしく。清香は笑顔でそう言った。
寄り道とは言っても派手なことは出来ない。
一応、IS学園に進学するとなると下手打とうなら入学取り消しなんてしょうもないオチが待っていることだってあり得るのだ。
辿り着いたのは公園だった。下校時間となれば門限も近いのか、自転車に乗って帰って行く子供たちとすれ違う。性懲りもなく遊ぶ奴もいたが、疎らで間もなくして帰って行くことだろう。
適当なベンチに二人座る。
この公園ここまで広かったか。人がいないとここまで広く思えるものなのか。ただ単に自分の心境がそう見えるようにしているだけなのか。
お互い無言だったが、先に沈黙を破ったのは清香の方だった。
「家坂君」
「はい?」
「なんか家坂君ってすごいな。いっしょにいるとやっぱ楽しいし、上手くいくし、駄目な時でも頑張ろってなれるし」
「なんだ突然。……俺、そう見える?」
「うん。実技の時銃とかも使ったけど、ホント怖かったもん」
銃を使う。
銃刀法なる法が機能している以上まともに生きている人間の9割以上は銃なぞ向けられることはない。けれどもISを取り扱うとなると避けては通れないものだ。
多分ペイント弾だろうが、銃口を向けられた時の恐怖というものは計り知れないだろう。
「でも、頑張れたのは家坂君がいたからだよ。願掛けもしてたし」
「えっ、何それ初めて聞いた。何の願掛けだ」
「それも内緒」
秘密が多いぞこの娘。
「おーいー……でもまぁ……そう言ってくれるのは滅茶苦茶嬉しいわ。何というか友達やっててよかったというか」
気になる娘にここまで買ってくれるのは野郎冥利に尽きるという奴だ。それに自分がいたからあのIS学園に合格したというのならなおさらだ。でも――
「家坂君」
佇まいを直し、普段の天真爛漫さから真剣そのものな目になる。
こんな目を見たのは3年ラストのハンドボールの試合以来だ。だがあの勇ましい顔持ちではなく少し、肩が震えているような気がした。
「君の事がすっ……ぅっ」
言葉に詰まったらしい。清香の顔が上気する。
この瞬間、多分言おうとしていることは同じだろう。だがこのタイミングで自分が言うのは狡い気がした。色んな意味で小賢しい。とはいえここで頑張っている人間を観察しているだけなのも中々下衆い気がする。
完全にダブルパンチを喰らって立往生しかけるも、同じく言えずに動きが止まっている。カードゲームで例えるなら壁を除去できずに
「俺もちょっと言いたいことがあった」
「ぇ?」
「こういう時、一斉に言ってしまった方がいいかもしれんし、そっちの方が楽だと思う。多分」
突然の提案に清香が完全に目をぱちくりしている。そういう所も可愛らしいというか、完全に惚れた弱みだった。いつからだったか、はっきりとは分からない。ちゃんと異性として意識し始めた時点でこっちの負けは確定している。それはあっちもきっと同じだ。
じゃあもうお互い手札を晒すことくらいしか残っていない。多分――
「じゃぁ、ここでタイマーを設定する。3分後に一斉に言う。……異存はないか」
「……ないです」
そう答える清香の声は弱弱しかった。普段は押せ押せで喋る方だったのにここまで小さくなるのを少し新鮮に思いながら、ポケットからスマホを取り出す。
設定は3分。鳴った瞬間に一斉に言う。簡単なことだ。両者の間にタイマーをセッティングしたスマホを置き――スタートボタンを押した。
さぁ始まりました一斉暴露大会。ここで制するのは家坂湊選手か、相川清香選手か。実況はこの(以下略)
――って違ァう!!!
脳内で暴れ出した実況を黙らせながら、言いたいことを組み立てる。とはいえたかだか3分で言いたいことを組み立てられるほど湊の頭は達者にできちゃいない。とはいえ、極限まで簡略化された文言を言うのを待つのには3分という待ち時間はあまりにも長すぎた。
3分……180秒がここまで長く苦痛と思うのは、中二の頃の長くつまらない授業の終わりを待つ瞬間以来だ。
対する清香の呼吸が聴こえてくる。無理矢理深呼吸しているようで少し乱れが出ていた。それは多分自分も同じだ。というかなんで3分と設定した馬鹿なのか。
――バーカバーカ! 湊のバーカ!
即興で思いついた手段の稚拙さに後悔し自分自身を罵っていると残り10秒を切っていた。
10、9、8、7……
ここでもし自分の言おうとしていることが相手と違ったとしたら。
6、5、4……
構うものか。どっちにしろ言わなきゃどうせ後悔する。息を大きく吸う。多分この人生で一番空気を肺に取り込んだだろう。多分。
3、2、1……
「相川」
「家坂君」
「相川の事が、好きだ」
「キミの事がす、好きですッッッッッ!!!!」
こうして出た時点で次に言う事はもう決まっていた。
「「付き合ってくださいっ!!」」
互いが落ち着くまでそれなりに時間を要した。
果たして先ほどの発言に何か気の迷いはなかったのかとか色々。互いの認識に誤りがないと気付いた所で両者共々脱力した。
なんであんな短い言葉を吐き出すためにここまで体力を使ったのか分かりやしない。
けれども吐き出せたので結果オーライだ。
だが次どうすれば良い。ハグすれば良いのか、それとも何もしなくて正解なのか。お互い次に打つべき手が分からず完全に闇に染まりかけた夕暮れを見ながら途方に暮れていると清香が先に切り出した。
「そういえば家坂君、あの時どうしてIS学園を志望したのかって聞いたよね」
「ん? あぁ」
「半分は願掛け。IS学園に受かれるならきっと大丈夫だって、思ったから」
「願掛けってそういうことか……」
一つ謎が解けた。受験が受かった勢いで言ってしまえると踏んだのだろう。そして――
「もう半分は、IS学園に入れば大好きな人たちを守れるかなって。……こんなご時世だしさ」
IS学園に入ったとなればそれなりに箔も付けば、社会的にもある程度保証されるも同然だった。ISというものはそれだけ重要視され、それを操り取り扱うスキルがあれば国も法も無碍には出来ない。
そして、インフィニット・ストラトスが女性にしか起動できない都合上、女尊男卑に傾きつつある。多分清香の父親自身の将来も今後どんどん分からなくなっていくことだろう。家族の安全も保障されるのだ。
特に冤罪を女性から男性に吹っ掛けられた瞬間裁判に確実に負けるなどという噂すら公然として憚っている始末だ。
「知り合いにIS乗りがいれば悪い人も下手なことは出来ないし。家坂君も守れるし、ね?」
ここまで言われてむず痒い気持ちにならない奴はいない。だが少しばかり腑に落ちない点が一つだけ。
「でももし振られた時どうするんだ」
「ううん変わんないよ、なんにも。家坂君のことが好きな人だってことは――変わらないからっ」
そう何の迷いもなく言ってのける彼女が眩しくて仕方がなかった。
◆◆◆◆◆
「で、そんな娘がIS学園行って1か月間音沙汰なしか。兄貴もカノジョもシャイだなぁ……っていうかコレレズ落ちしてんじゃね?」
今日もいつものように兄のベッドで寝転がって弟がゲラゲラ笑っている。
――うるさい余計なお世話だ。
彼氏彼女の関係になったからと言って、劇的に何かが変わったことはなかった。多分お互い次に何をすればいいのかきっと分からずにいたのだと思う。
で、今メールを送ってから3日が経過した。
学園の専用のボックスに一度投げられ中身を見られるのでちゃんと届くまで時間がかかるらしい。
変な文章は送れないなぁとか思いながら、返事を待ち続ける。
ここで返って来ないなら自然消滅として、ある程度割り切れる。きっと女子校特有のお姉さま方にあんなことやこんなことをされていてシアワセなのだろう。
こっちは全然シアワセじゃないが。まぁいい。
「海の向こう……か」
今彼女がいるのは人工島。長い長い電車に乗って東京湾まで行っても、そこから先は海が邪魔をする。アクセス手段は海を渡るか、モノレールに乗るかだ。それもモノレールに乗ろうにも専用の許可証が必要なので事実上アクセスは不可。
思ったより遠いものだ。遠距離恋愛は自然消滅率が高いらしい。そのままこの高い確率に呑まれるか、それとも逆らえるか。
帰ってこないメールを待ちながら、弟が齧っているポテチを一つ摘まむ。
「あっ、取るなよ!」
「部屋の占領代。お前毎度毎度ポテチ片ばら撒いたまま部屋に戻りやがって、ちったぁ掃除をしやがれ」
「今まで文句言わなかった癖に突然何言ってやがるんだよ。てかアドバイスしてんだから感謝くらいしやがれっての」
気炎を上げる弟と対峙する兄の湊。さてどう出たか、湊は内心腕を捲る。
一触即発、さぁこのまま
スマホからメールの受信音が鳴った。
遠距離は辛いもんな(至言)。
このあとどうなったかはいつか書くかもしれないし、このままご想像にお任せするかもしれない。
相川さんはかわいい、とってもかわいい。これだけははっきりと真実を伝えたかった。