自粛中でもテンションアゲアゲで行くぞぉおお!!
……ふう(賢者タイム)
人間によって地球の自然が破壊され、機会が 無ければ息すらもできない近未来。
人類は自然と言う娯楽が無くなり仮想世界、俗に言うVRを用いてのゲームが一般的な娯楽となった。百年前から続く名作のリメイクや過去作品のオマージュでマンネリ化してきたゲーム業界に一筋の光が立ち昇る。
『ユグドラシル』
仮想世界にて現実のように遊べる体感型ゲーム。数あるDMMO-RPGの中でも屈指の名作と謳われるこのゲームは、とにかく自由性が高く、課金さえすれば望むキャラや武器防具が創れる事が売りで、数多の廃人プレイヤーを生み出してきた。
かく言う私も廃人プレイヤーの一人として名を馳せ、何百人ものプレイヤーから反感を買った事もある。
元々、私は過去のデータをサルベージして娯楽を探していた。そんな中であるキャラクターを釣り上げた、彼を見た時私は憧れた。立ち振る舞いや容姿等も素晴らしかったが、一番痺れたのはあの剣技だ。
今まで沢山のアニメキャラ、ゲームキャラをサルベージしてきたが、あそこまで美しく恐ろしい力は無かった。
一目惚れした私は、彼を残さなくてはと言った使命のような物を感じた。過去の産物に残されるキャラではない、今の汚染された世界でも遺すべきと私は感じたのだ。
そんな中で見つけたのが、自由度が高いゲーム『ユグドラシル』。課金さえすればどんな物でも創り出せるこのゲームを私はプレイした。幸いな事に金には困らない人生だ、貯まるだけで一向に減らないよりかは私の使命の為に使ってやろう。
しかし、私は甘かった。ゲームを余りやってこなかった私は、異業種だからと言った理由でPKや異業種狩りに幾度となく襲われ、創り出すための資材が一向に集まらなかった
。
そんな時、私に手を差し伸べてくれる人達がいた。異業種で構成された悪のロールプレイを行うギルド『アインズ・ウール・ゴウン』
のギルドメンバー達。彼らに助けられた私はこの姿を今に遺す使命の他に、彼らに助けられた恩を返したいと思った。
だからこそ、見た目や武器防具も充実させ力を付けていった。"アインズ・ウール・ゴウンの懐刀"と呼ばれる程に強くなった私は
時に強くなる為に戦い、時にギルドメンバーを守る為に戦い、時に復讐の為に戦った。
楽しかった、自分の好きなキャラクターの姿でキャラクターを演じ、プレイヤーに絶望とトラウマを引き起こすのが。
楽しかった、ギルメン達と喋り合い笑い合い時に喧嘩し必ず和解しまた笑い合うあの日々が。
…本当に……楽しかった………
△▼△▼△▼△
どこか高級感溢れるこの部屋は炎の壁で覆われ、黒煙によって視界が遮られている。
明らかに火事と分かる現場に、私は横たわっていた。好きでこんな死地に横たわっているんじゃない、動きたくても動けないのだ。足を天井の瓦礫で潰されて、もう一歩も動けない。
こんな絶体絶命の危機でも私は、炎に包まれながら焦げていくPCを見つめていた。
あの中にはもう一つの人生とも呼べる大切な思い出が詰まっていた、ユグドラシルで遊んだ日々の結晶が燃えていく。
私はただただ悔しくて、自分の不甲斐なさで唇を噛んだ。痛覚はとっくに機能しておらず、痛みは無かった。
ゲーム"ユグドラシル"のサービス終了。
これを聞いた時、私は驚愕しつつも、遂に来たかと思っていた。ゲームは常に進化し続けている、例えゲーム業界に永遠と名を残すであろうゲームも何れは終わる。
諸事情で最近はログインしてなかったが、
サービスが終了と言うことは、アインズ・ウール・ゴウンが無くなってしまうと言う事。
あの人生で最高の時を過ごした場所が消えてしまうと言うこと。
私は急いでパソコンを開いた。そして体に衝撃と激痛が走り倒れ、今に至る。
あぁ、もう皆と会えなくなる。良く和について語り合った弐武炎雷さんと武人建御雷さん、悪について語り合ったウルベルドさん、そしてウルベルドと共に良く反発し合ったたっち・みーさん、良く喧嘩し合っていたペペロンチーノさんとぶくぶく茶釜さん。
皆に謝罪したかった、もう一度会いたかった
。
そしてリーダー"モモンガ"さん、あの人に手を差し伸べて貰えなかったら…私はあのキャラを創り出せ無かったし……あの恐ろしくも温かいギルドで楽しめなかっ…た。
………目の前が暗くなって来る…………………………
……死ぬのか………………最…ごに…みん…な………に………あい………たか…っ…………………
△▼△▼△▼△
「アインズ様!緊急のご報告が!」
「?……どうしたのだアルベドよ」
「それが……………地下9階層にて黒死牟様が御倒れになっていたと御報告が!!」
2000文字投稿を目指して書きます。
悪と悪のコラボレーションっていいよね。
無惨?だれそれうちの子じゃないわね、森へお帰り!