IS×SPARTAN   作:魔女っ子アルト姫

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一組、代表決定。

仕切り直されて行われた代表決定戦、セシリアのISの修復などの時間を有効に使用した一夏は073の指導の下で銃の訓練を積みながらISの稼働経験を積む事に専念していた。自らの専用機の余りにもピーキーな仕様、本人曰く修羅仕様に少しでも適応するために努力を惜しまなかった。それの結果なのか、彼のISには一次移行が終了している状態で単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)が存在していることが明らかになった。

 

各ISが操縦者と最高状態の相性になったときに自然発生する能力のことを指すのだがISが二次移行(セカンドシフト)した後の第二形態(セカンド・フォーム)にて発生する。それでも圧倒的に発現しない場合のが大多数、所謂ISそれぞれが成長する事で使用できる必殺技のような物が最初から使えると一夏は興奮したのだが、その能力の詳細を調べてみると顔を引き攣らせてしまった。

 

「あ、あの先生これって……」

「……改修、されてよかったな」

 

073が素直にそう言ってしまう程の物だった。一夏の"白式"の単一仕様能力、それは零落白夜。嘗て千冬が世界を制した際に使用していたISと全く同じ物。その能力は自らのSEを消費する事でエネルギー性質であれば、それが何であろうと問答無用で無力化、消滅させてしまうというものであった。ISのSEも勿論適応されるので相手への大きな一撃になりえるもの……。

 

なのだが、今でさえハンドガンやライフルを持てているが、修羅仕様のままだとブレード一本とこれを使いこなさなければならないという事になっていた。加えて白式はかなりの高出力機でありその速度も非常に高くそれらに使うエネルギーも他の機体と比べると大きい。それらとこの零落白夜の相性はハッキリ言って良くない、超短期決戦を主眼にしなければならず、持久戦になればあっという間にやられる。

 

「馬鹿かこればっかじゃねえのまたはアホかぁぁぁ初心者が使うISをどういう仕様にしてんだぁぁぁ!!!!」

 

と叫ぶ一夏は悪くない、超短期決戦仕様は熟練者だとしてもおいそれと取り入れる戦法ではない。卓越した技術と戦術眼に観察力、先読みする思考力すら必要する。正しくそんな事が出来るのは戦闘の鬼、修羅仕様というのも中々に言い得て妙である。

 

「兎に角それは正しく奥の手だな」

「己を犠牲にして相手に大打撃とかロマンだけどさ……それを現実でやれとか唯のバカの所業ですよねこれ、ねえスパル先生、俺"白式"を設計した技術者殴っても許されますよねぇ!!?」

 

興奮する一夏を落ち着かせながら訓練を再開する。結局一夏はセシリアとの戦いまでに単一仕様能力を使いこなせるまでにはなれなかったので取り合えず基本使用しない方針にする事にした。二人の対決は一夏の敗北に終わってしまうのだが、セシリアのSEを8割まで削るまでの大健闘を見せての敗北に一夏は確かな手応えと自分の成長を実感して笑顔を浮かべて敗北の苦みを噛み締めるのであった。

 

「えっと先日の代表戦の結果を踏まえた結果、一組の代表は織斑君という事になりました」

「……ヘヤァッ!?」

 

とHRにて一夏は唐突にクラス代表に就任する旨が伝えられて驚きのあまり変な声が出てしまった。

 

「いやちょっと先生、俺ものの見事に負けたんですけどぉ!!?」

「別に私は勝敗で決めるとは言っておらんぞ、試合結果を我々教師陣にて評価して決めると言った筈だぞ」

「織斑君は短い期間で相当詰め込んだ集中的な訓練をしたとは言えオルコットさんにあんなに大健闘をしたんですよ、他のクラスの先生からも評価高かったんですよ」

 

真耶の機動訓練に射撃訓練、箒との近接訓練、そして073との総合訓練などに努力を惜しまず全力でぶつかっていった結果としてそれらから得られたすべてを発揮した。セシリアと073の戦いを見ていたお陰か彼女の切り札の存在などを知れていたのも大きく立ち回りも安定し、何より射撃面でもセシリアを驚かせることをやってのけた。背後の死角から迫ったティアーズの一基を一夏はセシリアへと意識を向け続けたまま、引き抜いたハンドガンでティアーズへと弾丸を命中させて撃墜したのである。それらも大きく評価された。

 

「しかしそれらを含めても勝利したのはオルコットだ、故に彼女にも許可は取ってある」

「えっマジで……?」

 

その言葉にセシリアが手を上げた、それに発言を許す旨を伝えると彼女は立ち上がって一夏へと言葉を掛ける。

 

「私は以前にクラス代表とは顔であり相応しい者がなるべきだと言いました、ですが私はあの試合にて織斑さんの将来性や成長性を考えると相応しいと思えたのです、加えて先生方は勝利云々とおっしゃいましたが私の所へとお話を持っていただいたのも勝者が認められないかもしれない、という配慮故です。私は相応しい御相手ならば席はお譲りするべきだと思っております」

「オ、オルコットさん……え、えっと俺……その、その期待を裏切らないように全身全霊で努力していきます!!ですのでスパル先生これからもご指導お願いします!!」

 

と代表を務める宣言をした上で素直に全力で助力を求める言葉に思わず千冬が笑いつつもそこはもう少しカッコつけておけといい、真耶は素直なのは良い事ですよとフォローをする。一夏はそれに対してサムズアップで返すのだが、セシリアはさらに続ける。

 

「そ、それでですね私も織斑さんの指導に参加してお相手をしようと思うのです」

「そりゃ助けるけど……」

「クラス代表になったからには私も認める程に強さになっていただけなければお譲りした私の面子にも関わりますわ、ですので先生とのご指導は私も参加させて頂きますわ」

「俺は別にいいけどスパル先生良いんですか?」

 

本人的には良いだろうが逆に先生的にどうなんだろうかとそちらを見て見る、それと同じくセシリアは希望と期待に満ち溢れた熱っぽい視線を送った。是非是非!!という意志の強さがひしひしと感じられる。073自身には断るもなく、一夏の事を考えると相手が増えるのは良い事なので許可を出すとセシリアは花が咲いたような笑顔を作るのであった。




コブナントの艦隊の凄まじさ

SDV級ヘビーコルベット
全長956m 全幅399m 全高115m 
全長1キロちかいコルベットってなんだ‥‥‥(戦艦大和が約300m

UNSCの巡洋艦に匹敵する巨大な艦であるが、コルベットという艦種名が示す通りコヴナント軍が保有する軍用艦艇の中ではかなり小型の部類に属する。

コヴナントの運用する艦には珍しく、エネルギーシールドが装備されておらず防御力が低いが、パルスレーザーやプラズマ魚雷といった標準的な装備は一通り揃っており、UNSCにとって非常に危険な相手であることに変わりはない。

前述の通り1キロ近い艦であるのにも拘らず小型の部類に入ってしまい、コブナント艦隊の膨大さが見て取れる。
因みに惑星リーチへの先遣隊として派遣されたCSO級 超大型空母の全長は28キロにも及ぶとされ、コブナントの本拠地防衛艦隊にはCSO級が100隻単位で配備されていると言われている。
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