IS×SPARTAN   作:魔女っ子アルト姫

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……幻覚だな。

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……はい?

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……なんでぇ!?何なのこの急激な伸び方!!?なんだ、何が起きているのだ!!?
そうか、そんなにHALOファンが居たという事だな!!流石スパルタン、人類の英雄だな!!

―――割とマジでなんで伸びたの。


タッグペア、073、対IS。

「ねえセシリア、此処は共同戦線と行かないかな。見ず知らずの奴に先生を取られたら嫌だよね」

「致し方ありませんわね、今回だけは共同戦線と参りましょう。ですが―――」

「分かってる、トーナメントの後は―――敵同士」

「「だけどは今は味方同士、それでいい!!」」

 

とがっちりと手を取り合って固い握手にて締結された同盟。一夏の発言が種火となって、いつの間にか学年全体を熱狂させるような大火となってしまった。純粋な好奇心は時として大きな事件を生み出しかねないと一夏は学びつつ本気でこの事を悔いており、ラウラと共にガチで連携戦闘訓練を開始している。

 

「此処で横、それから後ろぉ!!」

「だがまだまだ反応が遅い!!あと1.6秒短縮を目指せ!!」

「おうよ少佐殿!!先生に鍛えられた俺なら絶対に行けるはずだ!!」

 

と中々にメンタル面も相応に鍛えられている一夏は厳しめな訓練を作ったラウラもビックリなレベルで適応して平気な顔をしてメニューをこなしている。このメニューは嘗て千冬が教官時に使用した物を一部アレンジした物。元の訓練は余りに過酷で職業軍人であったら彼女らが夕食が中々喉を通らなかったほど、流石にそこまでではないが……軍事訓練もした事が無い一般人が挑んだら確実に吐いたりダウンする筈の物を平気な顔してこなすさまを見てラウラは唖然となったが、直ぐに納得した表情を浮かべた。

 

「いや可笑しいと思う私が可笑しかったのか、織斑先生の弟である一夏が出来ない訳もないのか」

 

「―――いま妙な納得をされた気が……」

「きっと正当な評価ですよ」

「おい真耶どういう意味だ」

 

ハッキリ言って一夏は遺伝子レベルで優れており、スパルタンⅡ計画で判断してもクリア基準を満たしその対象になりえる。そんな彼がスパルタンⅡである073によって当時の訓練の再構成を行った物を乗り越えた結果が今なのである。ミョルニルアーマーさえ纏えば彼は立派なスパルタンになる事だろう。

 

「くっ一夏めラウラとあんなに仲良さそうに……!!」

「ちょっと箒アンタ前に出過ぎよ!!」

「お前こそ邪魔だ!!お前は中距離だと言っていただろう!!!」

「だからあんた出過ぎなのよ!!衝撃砲で援護が出来ないレベルで接近しろって誰が言ったのよ!?」

 

セシリアとシャルは同じ男への恋への道を進む為に積極的に協力し、中遠距離での戦いを中心にした連携を。一夏とラウラは一夏は近距離をメインにしつつも咄嗟の射撃による後退戦術と同時にラウラと前と後ろを切り替えながら戦う戦法を確立させていく中、箒と鈴は元々そこまで相性が良くないのか上手くいっていない。互いがそもそも恋の鞘当てをしている上に今回は優勝して一夏に告白して他から守ろう、という意志が互いから滲み出ているので不和の元になっている。

 

「レイ君、いっ君たちのコーチしなくていいの?」

「織斑女史より止められました、トーナメントの肝であるタッグ。その指導は不公平になりえると」

「ち~ちゃんらしいな」

 

千冬からの要請でタッグトーナメントが近い間は彼らには連携訓練に専念してもらう為にコーチングは中止される運びとなった。故に本来の任務である束の護衛へと戻った、彼女は何時もと同じように何かの開発に注力している。それは自分が使用していた武器の再現ではないように見える。

 

「まあ束さんとしてはいっ君たちがそれでいいなら別にいいけど……イグとは喧嘩してない?」

「いえ全く。彼女にはそれなりに助けられています」

『そう言って頂けて光栄です、私は様々なお話をお聞き出来て非常に興味深いです』

 

と満足げな声を漏らすイグに束は少しだけ羨ましさを持った、彼女とて情報ではなく話としてそれを聞いて見たい。ただ見るのと話しをされるのでは大きな違いがある。自分もこの研究にひと段落が見えてきたらそちらの話に加えて貰いたいものだ。

 

「ねぇっレイ君の世界の武器だとビーム兵器ってなかったの?」

「いえ、コブナントはプラズマなどが主でした。スパルタンレーザーというものは存在しましたが、それ以外は聞きません」

「それじゃあレイ君もこれは初めてかな、束さん製の携行型のビーム兵器だよ」

 

そう言いながら束はある物を投げ渡してきた、それは無数のパーツから構築されている塊のような物。それを受け取ると塊は無数のパーツに分裂、直後に073が手にした部分が持ち手となりそれを中心に組み合わさって一つの銃を構築した。

 

「博士、これは……」

「ムフフン凄いでしょ、束さんの自信作だよ。ISには経験と共にフラグメントパターンを構築するんだよ、それは搭乗者の遺伝子なんかも材料にして作るんだけど今回はそれを応用して、使用者の遺伝子を読み取って最適な形になるような武器を作ってみましたぁ!!」

 

つまり、束が新開発した武器に決まった形などは無い。保持者のDNAを解析し、最もふさわしい形状を自動的に判断し姿を変質させる。極論犬だろうが鳥だろうがこの銃を使う事は出来る事になる。と言っても流石にISを介してではないとまだ不可能らしいが、今回はミョルニルアーマーに接続されているモジュールを経由しているとの事。

 

「と、この実際豊満なお胸を張って言ったはいいけど実際は完全なビーム兵器じゃなくて実弾をビームコーティングしてぶっ放してるだけなんだけどね、それでもレーザーライフルなんかよりはずっと威力も貫通性もあるよ。質量も重さもあるし。でもまだまだマジモンのビームライフルを撃てるだけのエネルギーパックの開発が終わってないからコーティングで我慢してね」

「いえ、これは……十分過ぎますね」

 

トリガーの位置に構える時に身体に当たるパーツの形状にスコープの位置、全てがその人物の為だけに製造されたオーダーメイド。規格化された銃ならば自分で合わせるが、これは合わせる必要すらないのである。それだけでとんでもない技術力である。束は所々で元居た世界の技術力を飛び越えてしまっている、末恐ろしい人だと思い知らされる。

 

「んでレイ君、今回それを渡したのはね―――なんだか最近ISを世界中で狙ってる不届き者がいるんだよ」

「……成程、それに対する備えという訳ですね」

「そう、前にいっ君がライフルの弾丸に零落白夜使えたら凄いよなぁ、的な事を言っててそれをヒントに開発してみたんだよ。だからそれは対IS戦闘前提型ライフルって所」

「承知しました、いざという時はお任せください」

「うん、信じてるよ」

 

僅かながら揺れ始めている世界、その渦の中にスパルタンは少しずつ引き込まれつつあった。彼が戦っていた戦場は無くなったが新たな戦場が出現しようとしていた。スパルタンが戦場を必要とするのではない、彼らが望むのは平和。それを望む彼らを戦いは欲する、戦場がスパルタンを必要としているのだ。




アサルトビームライフル 正式名称:対IS戦闘前提型BC(ビームコーティング)自動小銃

MA5B アサルトライフルを原型にして束が様々な技術を盛り込んで開発した対IS戦闘ライフル。一夏の「零落白夜を銃でも使えないか」という言葉からヒントを得て、7.62mmNATO弾をビームコーティングして威力などを高めてISに大きなダメージを与えられる。
そして束の好みなのか、兎に角弾薬をばらまく事を念頭にしているのか発射レートが凄まじく速い。

そして一番の特徴は使用者のDNAを解析し最も相応しい形状を自動的に形成する事。ISの遺伝子とも言えるフラグメントパターン構築時に搭乗者のDNAも読み取って構築する技術を応用して作られている。が、まだ研究途中故か、IS経由でないと解析が出来ないので実質的にISやIS機能モジュールをアーマーに外付けしている073しか使う事が出来ない。


尚、これらの技術はHALOでもフォアランナー側の武装の特徴として登場する。手に取ると宙に浮いた部品が勝手に組み立てられる光景は正しくSFである。とてもカッコいい。見よう。
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