IS×SPARTAN   作:魔女っ子アルト姫

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部活、仮想訓練、敵キャラ。

「部活、ですか」

「そ~言えば一夏を妙に熱っぽい目で見るラケット持った女子とかいたわね」

 

夏休みに入る直前、一夏を招集したら何時ものメンバーが集う事になった。主にセシリアとシャルロットは073が関わっているから話に入ってきた感じだが……。その他は本当に何時もの感じで集った感じだろう。

 

「生徒会宛にそんなクレームめいた要請が多く届いているらしい、時間を経ればそれはより一層増して行くだろう」

「うへぇっ……でも俺部活動やってる余裕なんてないぜぇ先生、今だって必死にISの訓練やってるところなんだから。言っちゃ悪いけどそっちに時間裂くなら訓練に回すよ」

 

と一夏の発言に箒と鈴も強く首を振る、そこにあるのは単純に訓練に励んで力を付けようとする殊勝な心掛けを褒めるのと余計な女子生徒との関わりが出来ないという点に対する物だろう。しかし一夏の言い分にはラウラも同意見であり、力の向上に専念するの良い事。確実に後に生きてくる事。

 

「そこで織斑、お前に部を立ち上げて貰いたい」

「へっ?」

「部活動といっても大それたものではない。ISに関する技術や知識の向上を生徒達が自らの自主性によって図る事を目的とした部を設立する、お前はそこで普段通りの訓練に専念出来る上に部活動故の支援なども確立される」

「おおっ……良い事尽くめじゃないですか!!」

 

という訳で一夏はそれに関しては大賛成だった、自分への部活動の勧誘が活発化しそうになっている話を聞いた上ではそれを避けられる絶好のプラン。そしてそれには束からの支援や生徒会、何より顧問としてスパルタンが付くというのも決め手だった。この部活には一夏、箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラの参加が決定し部活動として認められるための人数は早々にクリアとなった。

 

「あっでもさ、箒とか鈴とかってもう部活入ってんだろ。大丈夫なのか?」

「ああそれならダイジョブよ、学園での部活ってマジでフラストレーション解消の為だけにあるから。学園の特異性故に大会とかにも出れないから」

「あっそうなのか」

 

IS学園という存在は非常に面倒なパワーバランスの上に立っている、そんな学園の部活動が一般の大会に参加するのは非常に難しいので参加は出来ない。その代わりに学園の資金は豊富なので通常の学校ではお目に掛れないような設備や機械などが使い放題なのが強みでもある。そしてそんな部活の規則はきつくもなく、授業や訓練に集中したい生徒向けに退部や再入部などの手続きも簡易化されているのも特徴の一つ。

 

「それで部室とかの準備は……」

「そちらは手配済みだ、元々これは生徒会からの要請のような物だ。生徒会(あちら)側から空いている部室を提供してくれた、必要な設備なども運び込んである」

「あのシエラ先生、もしやこの案件は織斑さんが断ったとしても強引に推し進められていたのでは……」

「うん、幾ら何でも手配が……」

「断る要素がない、だから先に準備したまでだ」

 

用意周到に準備されている計画に一夏は自分の行動も読まれていたのかぁと半ば呆れているが、これはこれで色々面倒な事が減っていいかと前向きに考えた。そして一行は早速自分達へと割り当てられた部室へと乗り込む事にした。そこは普通の教室を2~3倍ほど広い部屋だが、戦術研究用の大型モニターやら資料置き場などが既に完備されている部屋、そして何より目を引くのが8台ほどのソファに様々な機材が繋げられている設備だった。

 

「うっひゃ~広いな!!」

「凄いな……軽い運動なら此処で十二分に出来るぞ」

「今日から自由に使っていいそうだ、そしてあれらがお前達に部室を与える大きな理由だ」

 

そう言って指を指す先には8台ある設備がある。それこそが部室が設けられた真の意味。

 

「あれは今後学園に導入が検討されているバーチャルシミュレーションシステムを採用した新型訓練機だ、仮想空間でISの稼働訓練を行う為に作られた物だ」

「そ、そのような者が実用化されていたのですか!?」

「す、凄いそれを僕たちが使っていいんですか!!?」

「ああ。だがこれはある種のテストでもある」

 

此処で機材が何故この部室にあるのかの説明がなされる。既に安全性のテストなどは終わっているが、これらを使用する事で本当に訓練になるのか、仮想体験が実際の訓練に反映されるかのデータはまだまだ不十分なのでそのデータの収集がこの部活動の役目にもなると伝えると皆は納得したような声を出す。

 

「成程……何れにしろ名誉な事ではあるな、これを使用すれば私達の専用機のデータを用いた訓練も可能。つまり機体の破損状態を気にせずに存分に動ける」

「そりゃいいわね!!思いっきり暴れた後は暫く使えなくなるなんてザラだもんね~パーツの交換にしても時間かかるし」

「あっでもシエラ先生、専用機のデータは……」

「それについては責任をもって私が管理をする、安心しろ何処かに横流しなんてさせない。第一その設備のネットワークを管理しているのは篠ノ之博士だ、あの人を越えてハッキングしてデータを奪う事が考えられるのか」

『いや無理ですね』

 

安心と信頼の束クォリティで一発説得が叶った。そして073の勧めで早速それを試す事になった、それぞれが席に背中を預けると脳波を感じ取る為のメットが降りてくるのでそれを自分の手で装着し、起動を開始する。それぞれの専用機のデータも自動的に読み込まれていき、仮想空間では彼らの機体が再現される。箒は専用機を持っていないので彼女が一番使い慣れている"打鉄"が再現される事になっている。

 

『やぁやぁやぁようこそ皆、束さんお手製の仮想空間訓練へ!!此処では皆に様々なモードを選択して貰って訓練に励んで貰うよ!!』

 

と仮想空間内と連動しているモニターに一夏たちの姿が映し出された、それと同時に彼ら限定の束のナビゲーションがスタートされた。彼らはデフォルメされた束に色々とツッコミなどを入れているが、束はお構いなしに進行を続けていく。

 

『まずは一人モード、自由にプログラムを選択して訓練をしていくモード。VS AIモード、仮想空間に束さんが作った人工知能が動かすIS相手に模擬戦をする奴だね、多分これがみんなお世話になる奴だと思う。これらが基本になるけど―――実はまだまだあるんだよねぇ』

 

と悪い顔になる彼女はある物を見せ付けた、そこには―――伝説の戦士たちを追いかけて、というボードが掲げられていた。

 

『このモードは一人でもいいしチームを組んでもいいモードだよ、此処ではISではなく宇宙からの侵略者って設定の敵キャラと戦って貰うよ。それは単体ではなく集団で襲ってくるから正確な状況判断能力に連携、自己分析とか様々な能力が必要になってくるよ、此処で自分の能力がどんな感じで何が優れているかって判断するのもいいかもね。そしてこのモードを一定レベルクリアすると解禁されるモードがあるけどそれはしてからのお楽しみだね、それじゃあ皆楽しんでねぇ~♪』

 

そう言って消えていく束、同時に一夏たちは此処まで煽られた気になる伝説の戦士たちを追いかけて、を選択する事にした。難易度も皆で考えて最初だからイージーをセレクトしてそれに臨む事になった。それを見つめていると不意に束からの通信が入った。

 

『許可は取ったけど本当に良かったの、ジョー君からもOK貰ってるけど……』

「〈良いんですよ、俺達は別に何思ってませんから〉」

 

モニターにはとある画面が映し出されていく、それは―――

 

『うおおおっっプラズマブレードってマジかぁ!?ってわぁぁ特攻してくんあぁ馬鹿ぁってキモイキモイ!?どういう顎してんだテメェゴラァ!!』

『一夏今援護する、せぇぇい!!』

『ナイスよ箒!!神風は他所でやんなさいよ!!!』

『シャルロットさんとラウラさん、後方援護はお任せください!!』

『うむ、あのデカ物は此方でかく乱する。行くぞシャルロット!!』

『うんいいよ、どっからでも来い!!』

 

そこでは様々な方向から襲いかかってくる多くのエイリアンたち相手に奮戦する一夏たちの姿がある、そこにあるエイリアンたちに思わず073は拳を強く握りしめた。そこに映っているのは―――コブナント、スパルタンが戦い続けてきた人類の敵……それを使う事を許可したレイとジョージ……その心中はどうなっているのだろうか。




S-A266 ジュン コールサイン:ノーブル3

ノーブルチーム所属のスパルタンⅢ。ノーブルチームの狙撃担当。

スパルタンとしては珍しく朗らかかつ気さくな人物で、欠員補充のために配属された新人のノーブル6にも何かと声をかけてくれる。
というより、無駄口自体が非常に多い。ただ、有用な情報が含まれているケースも多いため黙認されている。近距離でも積極的に狙撃ライフルを使うなど、狙撃の名手。

彼はノーブルチームの中で唯一生存しており、スパルタンIV計画に関わり教官職も務めていたらしい。が、一部プレイヤーからはⅣ世代の最新鋭()な練度から教官としての素質を疑うような声も上がっているらしい……。
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