あれから一週間後。
退院したカモ君は退院するまで王都の宿に寝泊まりして心配してくれた弟妹達やグンキ夫妻を王都の南門まで見送った。その間クーとルーナに構いきりだったカモ君は退院直後で早朝であるにも関わらず、絶好調だった。
またドラゴンに襲われないようにグンキはハント家の馬車と護衛馬車に魔除けのお香という高価なマジックアイテムを王都で購入してそれを各馬車に備え付けて王都を出ていった。モカ家の馬車は先に帰ったギネが使っていてここには無い。あの豚、本当に碌な事しないな。
最初にモカ領に寄ってレナとクーとルーナを降ろし、最後にハント領に行くとグンキの計らいにカモ君は感謝して頭を下げると、そのグンキに顔を上げるように言われた。
ドラゴンの撃退に貢献した二人の子どもに報いる為にも大金をはたいても全然構わない。そして将来の婿殿の為になるなら安いものだと
コーテの婿。先日にされたことを思いだしたカモ君は頬を少し赤らめて重ねてお礼を言った。それは隣に立っていたコーテも同じように頬を赤らめていた。
そんな二人を見たグンキは何かを察したのかうんうんと頷くと三年後くらいに式を挙げるかと言い残しながら馬車に乗って王都を出ていった。
確かにこの世界での貴族間での結婚適齢期は十五から二十三くらいだが、初等部卒業までこの学園にいられるかどうか怪しいカモ君はそれに苦笑する。
出来る事なら式を挙げて高等部まで進学してクーやルーナと一緒に学園生活をしてみたいのだが、これから三年もしないうちに戦争が起こるのだ。あまり楽観視できない。
自分を退学に追い込むほどシュージと決闘を行わないといけない。それなのに自分が所有しているマジックアイテムは水の軍杖のみだ。
これは学園が講堂で応募しているダンジョン探索のバイトが出たら真っ先に飛びつかなければならない。決闘で負けた時に渡すためのマジックアイテムの獲得とお金を獲得するためにも。
強くなるというクーとの約束を果たすために訓練は欠かさず行い、
シュージに決闘で負けて渡すアイテムを調達しながら、
退学しないように成績を収めながら戦争に備える。
我ながら過密すぎるスケジュールに意識が遠くなりかけたが、ハント家の馬車が見えない距離まで離れて行ったのを確認したコーテが遠い目をしていたカモ君の手を引いて学び舎へと歩み始める。
「行くよ、エミール」
愛する弟妹達の為にならいくらでも頑張れると思っていた自分が途方に暮れかけたが、普段クールな婚約者が見せるこの笑顔を時々見られるのならまだがんばれるかと思い直すカモ君だった。
カモ君とコーテが仲良く手を繋いで歩いて学び舎となる学園の門をくぐると同級生からでなく上級生の皆さんからもカモ君を中心に人だかりができる。
「君、ドラゴンに立ち向かったって本当?!」
「凄いな。しかも遭遇したら八割は死ぬと言われているブラックドラゴンだろ!学園長が来るまで粘ったとか凄い魔力とスタミナだな」
「決闘見ました。ファンです、握手してください!」
「君、子爵の子なんだろう。良ければ私のグループに入らないかい」
「婚約者とかもう決まっている?決まってなかったら私なんてどう?」
女子と男子の割合が七:三の状態で矢継ぎ早に飛んでくる言葉にどう答えようかとカモ君が悩もうとした時だった。
コーテは持っていた水の軍杖を上に軽く振って人だかりを少しだけ分かるとカモ君の腕を抱きしめながら公言した。
「この人、私のだから」
それを聞いた生徒達。特に女子達からは悲鳴のような喜色の混じった悲鳴が上がった。それは男子達の一部にも上がった。
カモ君はこの学園の生徒には珍しい戦士のような体格。その上、決闘で見せた魔力と魔法の数から初等部にしては優秀な魔法使いだった故に女子からの受けも良かったが、婚約者がいることは殆どの者が知らなかった。
それをここで公言することにより、カモ君を狙う女子に明確な忠告をするコーテ。
決闘の時も婚約者だと聞いていたが、こうやって見せつけることで牽制する狙いだった。
また自分に言い寄ってくる男子にもカモ君以外興味ありませんと見せつけるようにすることでしっかりと自分達の立ち位置を知らせるコーテ。
ドラゴンを撃退したという戦歴は大きなステータスになる。今は子爵だが、もしかしたら伯爵にまで昇進するかもしれないカモ君は女子の目から見ると将来美味しく育つ鳥のカモそのものだった。
婚約者がいようと関係ねぇという令嬢がいてもおかしくないくらいにドラゴン撃退は凄い事なのだ。
コーテが宣言したにもかかわらず、未だに言い寄ってくる上級生達はいたのだが、コーテがそれをあしらいながら学園の中へと歩いて行った。
様々な人達に言い寄られているカモ君を学び舎の最上階にある学園長室から覗いていたのはその部屋の主である学園長とセーテ伯爵の二人だった。
「ほっほっ。思った以上に人気者じゃのう。エミール君は」
「ドラゴンの襲来も十数年に一度くらいですからね。頻度は低いのに反比例するように危険度は増します。それをどうこうしたという生徒が出てくればそれは人気者にもなりますよ」
「…それを撃退した儂には誰も来ないんじゃが」
「あなたは学園長でしょうが、出来て当たり前の地位にいるんだから仕方ないでしょう」
この国の国力を増強するこの魔法学園の長となればドラゴンの一匹、二匹倒せても当然だ。それくらいできないとこの学園に通う生徒達を導けない。
「それに対して、教師陣は駄目ですね。あの時学園にいた教師は誰一人として彼を助けに行こうとしませんでした」
「彼等も自分に危険が迫るまでは滅多に腰を上げんからのう。それにブラックドラゴンではなく、その更に上位種のカオスドラゴンなら尚更じゃ。逆に儂等でなければ犠牲者を増やすだけだっただろう」
闇属性のドラゴンというだけで光属性以外の魔法を弾いてしまうのに、更にその上位種カオスドラゴンであればレベル3以下の魔法はすべて無効になる。
あの時、現れたドラゴンは年が若かったのかその鱗は柔らかったのでカモ君の作り出した武器でもどうにか対応できた。
学園長が放った魔法は彼が即座に撃てる魔法の中で最強のレベル4の光魔法。アンデットなら即座に蒸発し、闇に潜むモンスター中でも上位に値するヴァンパイアやリッチーにも有効打になるその一撃を受けたあのドラゴンは彼とその隣にいたセーテ侯爵を見て即座に力量を推し量った。
このままぶつかれば自分がやられるかもしれないと。あのドラゴンは怒りやすいが馬鹿でもない。自分が倒すべき人間を放っておくのは癪だが、ここは退くしかない。
シバ学園長とセーテ侯爵が詠唱に入った瞬間にその場から跳ねるように距離を大きく取り、翼を広げて大空へと飛び去った。
ただのブラックドラゴンなら怒りに任せて突撃するがそうしなかったがそうせずに撤退を選んだあのドラゴンはカオスドラゴンだと考えた学園長は国に報告する際、上層部だけにカオスドラゴンだと報告し、その他の者にはブラックドラゴンだと知らせた。
ドラゴンの中でも最上位に位置するドラゴンが現れたと知られれば余計な混乱を生むことになるだろう。
この件の処理はこの国の上層部。自分のように高位の魔法使いか将軍クラスの者が解決すべき問題だ。だが、
「一時とはいえカオスドラゴンに対抗できたあの兄弟はこれから様々な思惑に巻き込まれるでしょうね」
セーテはこれから起こるだろうカモ君とその弟のクーを狙った権力抗争に嫌そうな顔をしていた。
彼女は侯爵令嬢という立場でいながら、趣味でもある人工のマジックアイテム作りに没頭できるのも貴族という立場を無視できるだけの研究成果があったから。あの運動場を決闘場へ建設し直した時の障壁なども彼女の研究成果だ。
「エミール君とクー君、だったか?あの年齢で魔法レベル2か。この学園を卒業するころにはどこまで成長しているか楽しみでもあるがね」
学園長であるシバはカモ君達の成長を望みながらこれから起こるだろう貴族による権力抗争対策として彼には魔法以外にもコミュニケーション能力の授業の機会を組み込むことを画策した。
貴族の抗争など今はまだ知りもしないだろうカモ君は、その貴族から見ればそのあだ名通りカモに見えるだろうから。
…そうか。人間の中に我々と同じ混沌の気配を感じたか。
並の人間が決して踏み入れることが出来そうにない荒野。そこには複数のドラゴンが集まっていた。
火を、風を、大地を、水を、光も、闇も操る事が出来るドラゴン達が集っていた。
毒ガスが吹き出し、毒の沼は常にあふれ出て、植物。動物の姿は彼等以外には見当たらない。すぐ隣の山は火山として常に活動している。それなのに彼等の頂点には青空が広がっていた。
カモ君と相対したカオスドラゴンはとその場でその巨大な翼を閉じ、四肢も地面に縫い付けるように揃え、顎は地面につけ、完全に降伏の姿勢で眼の前の存在に平伏していた。
自分はおめおめ逃げ帰った。ドラゴンの誇りを捨てて命惜しさに逃げ帰ったことを全て話した。
自分はこのまま周りのドラゴン達に殺されても文句は言えない。今もそうされないのは目の前にいる人間サイズの存在。
その姿は黒い瞳に白い髪を腰まで伸ばした中性的な美形の人間。しかし、人にはあり得ない虹色に輝く角をこめかみから生やし、背中と腰の部分から同色の蝙蝠に似た翼と鰐に似た尾を生やしていた。
自分達のボス。数千年は生きているだろう言われるエルダー・カオスドラゴンが裁決を下さずに今ある情報を吟味していたからだ。
ボスは全ての属性を持つ存在でありながら、そのデメリットである全属性弱点を克服し、全属性耐性を修得した。魔法を扱う生物の頂点に立った存在と言ってもいい。
…珍しいな。我と娘。汝と同じ混沌の力を持つ人間か。同時に面白い。
ボスは何やら悩んだ後、思いついたように口元を横にした三日月のように変化させた。美形の人間の姿をしているそのボスの様子を見ていたドラゴン達は固唾を飲む。
ここに居る全てのドラゴン達が力を終結してもこのボスには勝てない。人間の姿をしているとはいえ、目の前の存在を蔑ろには出来ない。
…その人間をここに連れて来い。だが、人間どもに徒党を組まれたら面倒だ。半年後だ。それぞれの代表を一頭選出してその人間を連れて来た者に娘をくれてやろう。
これには周りにいたドラゴン達はざわついた。エルダー・カオスドラゴンにも寿命がある。だが、その風貌からその寿命を推し量る事が出来ない。それなのに自分の娘を渡すという事はこのドラゴン達の長になれるという事。他のドラゴン達よりも上の存在になれるという事だ。
分かっていると思うがその人間だけを狙って連れて来い。町や城を壊すなとは言わんが出来るだけするな。人間は厄介だからな。最小限の労力で連れて来い。力だけの馬鹿はボスにふさわしくないからな。
人間はいざとなったら道連れと言わんばかりに周りの生き物。家畜やモンスターを自分もろとも吹き飛ばす狂気を持った存在だ。
これはお前達の手腕も試すための物だ。
それを了承したドラゴン達は一斉に頷いた。そして、逃げ帰ったカオスドラゴンは何の責任はないとそのまま放っておくように告げるとボスは景色に溶けていくようにその場から姿を消した。
それからドラゴン達の動きは迅速だった。今すぐ自分達の集落に行って作戦を練らなければならない。人間達に気づかれないように混沌。エレメンタルマスターのカモ君をどうやってここに連れて行くかを議論することになった。
カモ君の生死は問わない。ボスはあえてそれに触れていなかった。だが、あの様子なら活かして連れて来た方がより良い印象を受けるだろう。
今この時を持ってカモ君は全ドラゴンから狙われるカモになるのであった。
そんな周りの変化に気づくはずも無く、カモ君は手にはゴム手袋、頭には頭巾、口元は布マスクで隠して、デッキブラシを持ち闘技場に設置された便所を掃除をしていた。
だが、それを一人で行ってはいなかった。
「悪いな、付き合わせてしまって」
「大丈夫だ。その代わり終わったら模擬戦をしてもらうぞ」
赤毛でイケメンの将来が約束された少年。シュージがカモ君の便所掃除に付き合って、彼の手伝いを行っていた。
この国のトイレが水洗でよかったと思いながらこびりついた汚れを魔法で石鹸や水を作り出して掃除をするカモ君。その様子を見てこんな時でも魔法の修練を欠かさないのかと感心するシュージ。
なら自分も、とカモ君を真似て魔法を使おうとしたら止められた。
臭いものを熱したら余計に臭くなると。
そんな事を言いあいながら今日の便所掃除を終えた。
掃除道具を片付け、運動着に着替える二人は本日決闘が行われない闘技場を借りて互いの魔法をぶつけ合う。とは言ってもカモ君のクイックキャストが今日も唸り、シュージはほぼ逃げ回る事になっていた。
彼に出来ることは短い詠唱でも発動する魔法でどうにか相殺を行う程度である。
「やっぱり強いな。エミール」
そんな一方的な展開でもシュージの表情から笑みは消えない。クイックキャストのおかげで決闘の時よりもカモ君が本気で自分と対峙してくれているのだと実感したから。
自分は少しカモ君に近付けたのだと思うと挑戦的な笑みが自然と浮かぶのだ。
そんなシュージに対してカモ君も挑戦的な笑みを浮かべる。
この調子なら決闘はあと数回で大丈夫かな。と、思えるくらいにシュージの魔法の威力はあった。クー程ではないがシュージは確実にレベルアップしていた。
「さすがドラゴンバスターだ」
「撃退したのは学園長だと何度説明したらわかる」
年頃の男の子なら二つ名といった廚二的な物に心揺さぶられるのは分からんでもないが、カモ君からしたら時間稼ぎが精いっぱいだった。それなのに撃退した者と称されるのはむず痒い事だった。
「…なあ、エミール」
こうやって言葉を交わしながらも、二人は常に闘技場の上を駆けまわりながら魔法を放つ。主にシュージの魔法をカモ君が相殺し、カモ君はシュージが余裕をもって相殺できるようにゆっくり詠唱してから魔法を放つ。
お互いの魔法の合間に二人は言葉を交わす。
「俺も…。お前みたいにドラゴンと対峙することはできるだろうか」
一週間前。決闘した終えた後、シュージはカモ君に少し近づけたと感じたが、その次の日、カモ君はドラゴンと相対するという大事を成した。
大事な人達を助けるために。自分が殺されるかもしれないドラゴンの前に立った。
それがどれだけ尊大で勇気ある行動だろうか。
それが自分に出来たか分からない。いや、きっと出来なかった。シバ学園長が撃退してくれなかったら今も学園に設置された避難所で震えていたかもしれない。
そんな自分と目の前にいるカモ君。その間にある差があまりにも大きく感じた。
体力も魔力も。心の在り様も。その全てが自分よりも上回り先に進んでいる。
そんなシュージの思惑を知る筈も無くカモ君はさらっと答えた。
「当たり前だろ」
ドラゴンなんてゲームの後半では経験値とドロップアイテム目当てに主人公達に絶滅するのでは?と思うくらいに倒されていた。それでも経験値的にはカモ君の方が多いとか本当にあのゲームはふざけている。
そんなカモ君の思惑をシュージも知る筈が無かった。
そんなお互いの擦れ違いに気が付くことなく交わされる言葉。
自分から見て誰よりも先に進んでいると思っていたカモ君の言葉にシュージは再び胸に闘志を灯す。
自分が信頼して、目標にしている男からそう言われたらそれに応えるしかないじゃないかと。
「っ。エミール。お前ってやつは本当に凄い奴だよ」
「それほどでもある」
そう言うとカモ君は再び魔法を放つ。
その魔法は今まで見てきた魔法使いの中で誰よりも種類があり、まるでこんな魔法もあるんだよと教えてもらっているようだ。
実際そうである。これから主人公であるシュージはドラゴンだけではなく、ダンジョンに封印された中ボス。戦争を仕掛けてくる敵国の将軍。そしてラスボス。
将来的にはドラゴンなど鼻で笑って倒すぐらい強くなってもらわなければカモ君が困るのだ。
俺ぐらい越えていけ。ドラゴンなんか片手で倒せ。お前は未来の英雄なのだから。
シュージとカモ君は再び魔法をぶつけ合う。
いずれ隣に立とうと思っている男といずれ追い抜かれるだろうと考えている男のぶつかり合いを観客席から眺めているのはそれぞれの幼馴染と婚約者。
幼馴染はまた効率の悪い、男臭い方法を取っていると呆れながらも様々な色や形を持った魔法が放たれる光景を眺めていた。
婚約者は顔には出さないがその光景に見惚れていた。
カモ君がクーと魔法の訓練を行うように指導しながら模擬戦を行う理由をまだ聞いていない。
しかし、カモ君の今まで理解出来ない行動は後になってから意味のある物だと証明してきたカモ君だからこそきっと意味のある物だろうと信じている。
だが、いつか。
彼からその意味を話してくれる時まで信じて待とうと二人の模擬戦を眺めていた。
そんな模擬戦を眺めているのは二人の少女だけではない。
二人の模擬戦を見てその実力を推し量る者達がいた。
二人の弱点を見つけだし、決闘を持ちかけて出し抜こうとする者。
自分の派閥に加えようとする者。
彼等に指南をしてもらおうと考える者。
その思惑は人の数だけあった。
本来なら模擬戦を頻繁に行うのは自分の弱点を晒すような物だ。そんな事を知らずに。いや、知っていてもなお行う者はただの馬鹿だ。いいカモだ。
だが、それがカモ君の狙いだ。
自分に決闘を挑む者は腕に自身のある恐らく上級生だろう。ドラゴンバスターなんて言う二つ名をつけられたため、同年代との決闘。アイテム入手の機会を失ったカモ君はこうやって自分の弱みを見せて相手から決闘を吹っ掛けてもらうのが狙いでもあった。
自分から決闘(カツアゲ)をするなんてことは愛する弟妹に知られてしまえば嫌われてしまう。だが相手から吹っかけられたら仕方ないよなぁ?と、下種な考えも混ざっていた。
シュージに決闘を吹っ掛けられたとしてもその時の為にカモ君は自分が扱える全属性の魔法を見せて、シュージ自身が対策を練られるように魔法を見せる。それによりシュージはカモ君以外からもアイテムを入手することが出来る上にカ、自分を倒した時ほどではないが経験値も得ることが出来る。
こうやって模擬戦を繰り課すことでシュージは少しずつ強くなる。
そうすれば自分がシュージとの決闘で負ける回数を減らせる。
クーやルーナに嫌われることなく学園生活を過ごせる。そんな打算がカモ君に合った。
だが、その浅い考えは周りの人間からしたらカモ以外の何物でもなかった。
これで第一章は終了です。
第二章はしばらく(無期限)時間がかかるかもしれません。
ある程度書きまとめられたら再び投稿を開始します。