002は戦士の誇り
019は力の渇望
001は主人公
第一話『滅びからの逃避行』
私たちの住む地球が存在する太陽系とは異なる星系『三重連太陽系』そこでは最後の戦いが行われていた。そこでは戦士が戦い、散って逝った。
「くっ・・・・!何故、今になって記憶が戻るのだ!」
赤の星のサイボーグ戦士№J‐001は、嘆くように叫んだ。その姿は満身創痍で今にも倒れそうだ。彼は赤の星によって機界31原種と戦う為に生み出された、31人のサイボーグ戦士からなる『ソルダート師団』のリーダー的存在だ。
「アベル、どうか御無事で・・・!」
彼は、赤の星の指導者アベルを探していた。赤の星は現在機界31原種という存在に襲われていた。原種ことゾンダープログラムの目的は、全有機生命体の機界昇華である。そのため、赤の星は滅びの危機に瀕していた。赤の星はゾンダーに備えるべく緑の星の技術提供によってサイボーグ兵士、ソルダート兵団と彼らによって操られる対原種用超弩級戦艦ジェイアーク級戦艦、31隻により構成されるアーク艦隊を準備していた。だが準備が整う前に原種たちは襲来、ジェイアーク級のコンピューターは掌握されてしまい、ソルダート兵団も白兵戦を挑んだ結果わずかな生き残りを除いて全滅してします。
「!?001、どうしたのですか?」
「どうしたのですかではありません!脱出しましょう、アベル!!」
「ですが、今更何処に逃げるというのですか?それに私は指導者です。民を見捨てて逃げれるわけがないでしょう?」
「ですが!」
「それにソール11遊星主がいますから私は大丈夫です。あなたこそ三重連太陽系再生の為、Zプログラム撃破の為にも生き残らなければなりません。」
「あんなのまがい物の欠陥品です!。あれは、あなたと違って優しさを持たない冷酷非情な害虫です!」
「・・・001?一体何を知っているのですか?」
アベルは疑問に思った。未だ起動すらしていないソール11遊星主についてJ001が罵ったことを。アベルすらただ己や他の星の指導者などの人格をコピーしたとしか知らないソール11遊星主の知らない何かを彼は知っているかのようだった。
「生まれた時から貴方は変わった存在でしたが・・・。まあ、それはともかく私など放っておいて、お逃げなさい」
「アベル!?・・・・ごめん!」
「え?・・・キャァッ!?」
彼はアベルを抱え、駆け出した。
「001、何をするのですか!?」
「貴女は生きるべき人だ!ここで死んではならない!」
そういって彼は格納庫に向かって走り出す・・・お姫様抱っこをしながら。
「それはわかりましたから、せめて運び方をなんとかしてください!!」
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「アベル様!ご無事でしたか」
「班長、ジェイセイヴァ―はどうか?」
001は、アベルを連れ、ジェイアーク級2番艦ジェイセイヴァ―の格納庫に来ていた。全長107.0m、最高出力6,800,000馬力、重量32,720t、武装はジェイクォース、反中間子砲、空対空メーザーミサイル、ESミサイルES爆雷などの多彩な武器を搭載し、ジェネレイティングアーマーというバリアを搭載した白亜の超弩級戦艦だ。
「メインコンピューターのトモロが全滅したからマニュアル操作できるように少し弄った。001、これを」
メカニックマンは001に鍵のようなものを手渡す。
「それでジェイセイヴァ―は行動できます。ですがトモロが居ないので性能はフルに発揮できません。なによりもメガフュージョンが使用不能です。」
「十分だ。それで貴様は?」
「私は、このまま此処に残りゾンダーを食い止めます。」
「な、何を言っているのですか!」
「・・・了解した、健闘を祈る。」
「そちらこそ、ご武運を」
「っ!?貴方・・・それに001、何を言っているのですか!」
001は、異議を唱えるアベルを無視し、戦艦に乗り込む。メカニックマンは、それを一礼して見送っていた。
「・・・奴もまた戦士だ。奴の意思そして犠牲を無駄にすることは出来ない。」
「だからといってこんなこと、戦略的にも政治的にも無駄じゃないですか!」
「無駄ではない!」
001はアベルの反論に対し声を荒げた。
「奴はわれらに命を懸けたのだ。その命に報いるためにも私たちは、生きなければならんのだ。それが私の贖罪なのだからな」
「贖罪?・・・今回の侵攻は私たち上層部の見込みの甘さが原因です。別にあなたのせいでは・・・」
「俺は!俺は知っていたのだ!!早く思い出していれば、この事態は防げたかもしれんのだ!」
「知っていた?001、あなたは一体・・・。」
「・・・ついたな」
彼らは、艦橋に到達した。艦橋の指揮所には本来ない機材が備え付けられていた。これがメカニックマンが準備したものだった。
「アベル、艦長席へ」
「001!話はまだ!!」
「話は後程。いまは脱出が先決です。」
001は臨時操舵席に座るとシステムを立ち上げた。
「ジュエルジェネレーター起動、出力80%で固定。ドック開閉後最大戦速、赤の星を離脱後ESウィンドを展開して脱出する。」
戦艦に火が灯る。勇気を力に変えるGストーンをベースにして作られたJジュエル。それを利用して作られたジュエルジェネレーターはJ001の闘志を受け、起動する。艦橋内に光が灯り、その荘厳な姿があらわになる。
「ジェイセイヴァ―、発進!」
白き箱舟は赤の星の主従を乗せて飛び立つ。その姿は美しく、まるで光の翼のようだった。
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「大気圏は離脱。ひとまずは安心か。後は座標を計算して、ここから離れなければ・・・」
「・・・J001、あなたに聞きたいことがあります。知っていたとは、どういうことですか?」
アベルは001に目を鋭くして見つめていた。アベルの見た目は、少女と言っても良い姿だ。だが、アベルから感じられる存在感はただの少女が出せるものでなく彼女が一つの星の主導者であったことが否が応でもわかった。
「・・・あなたは私の創造された時の特異性を覚えておられるか?」
「ええ、確かあなたは別の星で生きていた人間の記憶が何故かあると言ってましたが、それが何か?」
「その記憶に赤の星、いやこれから宇宙全体で起きる異変のことがあると言ったらどう思いますかな?」
「これから、起きる、異変?貴方は、一体何を・・・?」
「要するに私は、観測世界とも呼べる世界の記憶を持っているのですよ。」
彼、ソルダートJ‐001は、転生者だった。彼が製造された直後は、記憶の大部分が劣化していた。だが機界31原種の襲撃を切っ掛けである記憶を思い出したのだ。
その記憶の名は、勇者王ガオガイガー
「・・・なるほど、知っていた、思い出したと言うのは、そういうことですか。」
「手段があったにも関らず、赤の星の危機を防ぐ事が出来ずに申し訳ありません。」
「・・・思い出せても対応できたかは、あやしいですけどね」
アベルは苦笑しながら、跪くJ001に歩みよった。
「貴方に罪はありませんよ。」
「しかし・・・!」
「アベルの名の元にJ001は戦士としての職分を全うしたと宣言します。ですから、自分のこと責めるのは、おやめなさい。未来を知っていても流れを変えるのは難しいのですから。」
アベルは、そう言うと001の肩に手を置き、微笑みかける。001は、それに恐縮し、更に頭を下げていた。だが、そんな時に危機はやってきた。
「きゃぁぁぁぁぁぁ!?」
「ぬう、攻撃!?追手か!」
赤の星からゾンダーロボが赤の星の主従を追いかけて来たのである。しかの、そのゾンダーロボは驚くべきものだった。
「ッ!?あれはアーク艦隊!!」
「・・・ジェイバトラーの様にゾンダーに掌握されたか。」
2隻のジェイアーク級戦艦がそこにいた。かつての美しい白亜の艦体は毒々しい紫色に染められていた。
君たちに最新情報を公開しよう。
赤の星を脱出したジェイセイヴァ―を追う二体のゾンダーアーク
トモロを持たないジェイセイヴァ―は窮地に追い込まれる そんなときアベルはある決断をする
放浪の赤の星の主従NEXT『新番組:超弩級戦艦キングジェイダ―』次回もこの小説にメガ・フュージョン承認!!
これが勝利の鍵だ! 『ジャイアントメカノイド キングジェイダ―』