放浪の赤の星の主従   作:謎の食通

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大変お待たせしました。とりあえずガオガイガー本編はこれで終了です。次回から新章が始まります。


第七話『可能性の世界線』

GGGの切り札、ゴルディオンクラッシャー。

それはゴルディオンハンマーの規模を拡大した惑星級の敵に対する最終兵器である。

その強大な破壊の槌は、複製されたパルパレーパ・プラスの群れを一瞬にして光にする。

 

「きやがったぜぇ!」

 

「おぅし!」

 

ジェネシックガオガイガーは、パルパレーパ達に振りかぶる。

 

「どけぇぇぇぇ!!」

 

「「ぬぉあああああああ!?」」

 

光にされていくパルパレーパ達。それを厳しい目で見ていたパルス・アベルは、Jとルネに視線を移す。

 

「これで勝ったつもりですか?もうまもなくピサソールの再生力は復活します。」

 

「いや、もう遅い」

 

「アルマ!?」

 

Jとルネに語りかけるパルス・アベルの背後から拘束から逃れたアルマが現れた。

そして、衛星軌道上にESウインドウが出現する。その中から現れたのは、エネルギーを失い灰色になったジェイアークだった。

 

『ESミサイル、発射』

 

トモロは、更にESミサイルを撃つことにより、ESウインドウを新たに展開する。これで彼に残されたESミサイルの残弾は二つだけになった。

 

「ジェイアーク!?」

 

『行け、ガオガイガー!』

 

ジェイアークとトモロは、ピサソールへの道を作り出したのだ。ESウインドウの向こうにはエネルギーフィールドを失ったピサソール。今ここに絶対勝利への扉は開いた。

 

「くっ!ピサソール!!・・・いえ、ピア・デケム!」

 

パルス・アベルは、更に遊星主を複製をすることにより対抗しようとするが、もう一つ別の手を打とうとする。それは、ピア・デケムで空間跳躍を行い、ガオガイガーに接近し、反中間子艦載機で飽和攻撃を仕掛けるというものだった。ゴルディオン・クラッシャーを装備したガオガイガーは最強の矛をも持つが、その反面、機動力が低下しているのである。このまま遊星主の行動を許せば、さしもの破壊神である勇者王もただではすまない。・・・ここにかれらがいなければ。

 

「アベル!ジュエルジェネレーター、リミット解除!ハイパーモードだ!!」

 

『了解しましたよ、J001』

 

ピア・デケム・ピークの群れに囲まれたいたキングジェイダーは、その全身を白銀に染めた。J002とルネのキングジェイダーがジェイフェニックスを放つために全エネルギーを開放したのと同じことをしたのだ。違うのは、ジェイクォースとしてエネルギーを使うのではなく、機体出力に使っている点だ。これによりキングジェイダーは、ピア・デケム・ピークを上回る戦闘力を発揮する。

 

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

キングジェイダーは、最も近くにいるピア・デケム・ピークに掴み掛かる。そして、掴んだピア・デケムを振り回したのだ。

 

「な、なんて馬鹿げた事を!!」

 

パルス・アベルは、その姿を見て驚愕する。キングジェイダーは、一体のピア・デケム・ピークを鈍器とし、密集していた複製品たち叩き潰したのだ。J001の突飛な行動にピア・デケム達は反応できず、まとめて吹き飛ばされてしまう。そして、一つの塊となった複製品たちに強化された火力を叩き込む。

 

「全砲門、一斉射撃!」

 

両碗の反中間子砲、両手のメーザー砲、そして脚部のメーザーミサイルがピア・デケム達を消し飛ばす。

 

「ピサ・ソール!」

 

だが、パルス・アベルのコマンドにより再び出現するピア・デケム・ピーク達。そしてキングジェイダーにエネルギーを開放したツケが襲ってきた。

 

「む・・・」

 

「ふふふ、やはり貴方も欠陥品のようですね。限界以上の力を使うからそうなるのです」

 

キングジェイダーは、その身を灰色に染めていた。見た目だけならもう一体と同じだが、それだけでは無い。過剰なエネルギーで機体を動かしたためキングジェイダーの内部機関に小さくない被害が及んでいるのだ。もはや、キングジェイダーには戦闘を行う力が残っていない。

 

 

「いいや、私の勝ちだ。目標は達成したよ、彼らがな」

 

「ッ!?しまった!!」

 

 

そう、宇宙にはピサ・ソールを目指すジェネシックガオガイガーがいたのだ。

 

「頼むぞ、勇者!!」

 

「うあああああ!」

 

遊星主がガオガイガーを追う。だが、それよりも先に勇者王はESウインドウに突入した。

 

「凱兄ちゃん!」

 

天海 護、ラティオが叫ぶ。

 

「遊星主の本体を!」

 

戒道幾巳、アルマがパルス・アベルを押さえ込みながら語りかける。

 

「ピサソールを!」「ぶっ壊せ!」

 

ソルダートJとルネ・カーネディーフ・獅子王が吼える。

 

そしてガオガイガーはピサ・ソールのいる宙域に到達した。

 

「うぉああ・・・すげえ圧力だ!ねじ切れちまいそうだぜ!?」

 

「うああああああああっ!」

 

そこは光り輝く白い立方体が集まった空間だった。その強大なエネルギーが物理的な衝撃としてガオガイガーを襲う。

 

「全てのGストーンを・・・」「全ての勇気を・・・」「受け継いで・・・ください」

 

Gストーンが共鳴し、氷竜と炎竜、そしてボルフォッグの力がガオガイガーに流れていく。

 

「がんばって・・・」「負けないで・・・」

 

光竜と闇竜も願いとともに力を渡す。

 

「勝利を・・・掴み取れ」「ガッツだっぜ・・・」

 

撃龍神とマイクサウンダース13世もまた力をガオガイガーに。これにより最強勇者ロボ軍団の勇気は、ガオガイガーを中心に一つになった。

 

「凱・・・やっちゃえぇ!!」

 

最後にセミ・ェヴォリューダーの命が激励する。

 

「ッ!・・・俺は一人じゃない」

 

ガオガイガーの力が増大する。今の勇者王は獅子王凱の勇気だけではなく、この戦いに参加している全ての勇者の勇気を背負っているのだ。

 

「俺達は、一つだぁぁぁああああああっ!!」

 

そして、ついに破壊の鉄槌は振り下ろされる。

 

「うおおおおおおおおおお!!光になぁああれぇえええええええええええ!!!!!」

 

ピサ・ソールを強大な重力場を襲う。彼女はパスキューマシンと共にその身を光にされていった。

 

「俺達の勝利だ・・・」

 

ゴルディーマーグがその身を崩壊させつつ、そう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

ピサ・ソールは光になった。それと同時に各地の遊星主たちもその身を崩壊させていった。

 

「あああああああああ!?」

 

「これが物質世界の掟・・・」

 

「あ・・・あ・・・あ・・・」

 

「三重連太陽系が、滅びる!」

 

『・・・すでに終わっていたのですよ』

 

「滅びてはいない」

 

リ・ぺラ・カインが消え、パルパレーパが消え、ルビナスが消え、他の遊星主たちも消えていった。パルス・アベルも三重連太陽系の滅びを嘆きながら消えていった。それを憐憫の目で見ながらオリジナルアベルは呟いた。だが、彼女達の言葉は、戒道少年により否定された。

 

「パルス・アベル・・・赤の星の主導者アベルを基にして作られたプログラム・・・」

 

『ええ、私の・・・指導者の側面のみを抽出して作られたプログラムでした』

 

「そう・・・。三重連太陽系は、ちゃんと再生しているんだ」

 

護少年が体を煤で汚しながら語る。

 

「ギャレオリア彗星の彼方に150億年のときをかけて・・・」

 

三重連太陽系は、宇宙自体が寿命を向けていた。だが滅んだ宇宙は新たな宇宙として新生したのだ。そして、かつて三重連太陽系が存在した場所にも新たな星が誕生していた。その星の名は、青の星「地球」

 

『そうだったのですか・・・』

 

「命を持たない遊星主たちがもっとも恐れた勇気の力に満ちて」

 

遊星主が滅んだことにより地球を襲う天変地異も止まった。地球に住む者たちは勇気ある者たち勝利を悟ったのだ。だが、その一方で別れもあった。

 

「パピヨン・・・」

 

「これでいいのです」

 

パピヨン・ノワール、彼女はレプリジンだった。パスキューマシンを失った今、彼女の運命は無に還るのみだった。だが、彼女の魂の帰る場所は無ではない。

 

「物質に永遠があってはならないのですから」

 

「・・・精霊達の元に行くのかい?」

 

「いいえ」

 

パピヨンは、猿頭寺に死の瞬間伝えれなかったことを伝える。彼女の最後の未練を果たすために。

 

「コウスケ、貴方の中に」

 

「パピヨン・・・!」

 

(永遠に・・・)

 

パピヨンは、猿頭寺の心の中に帰っていったのだった。

 

 

そして終焉の時が訪れる

 

 

「ここは・・・?」

 

「マモルゥ、気が付いたデスね」

 

「僕・・・」

 

「・・・天海」

 

「戒道・・・」

 

傷ついた天海 護と戒道 幾巳は目を覚ました。

 

「今、この次元宇宙はES空間ごと消滅しようとしてるんだ」

 

「ギャレオリア彗星は、もう存在してないからね」

 

「俺達は帰れねえって事だ」

 

スタンリオン・ホワイトと牛山一男、火麻激は現状を子供達に告げる。

 

「この次元が・・・消滅・・・?」

 

「戻れないんだね・・・やっぱり・・・」

 

「しかし!僅かながら希望は残っておる!」

 

「ザ・パワーを利用するんだ。計算上ジェイアークのESミサイルで木星軌道上に直径1Mの次元ゲートを2秒間作ることが出来る」

 

少年達の疑問に獅子王雷牙と猿頭寺耕助が答える。

 

「直径1m!?」

 

「2秒間・・・」

 

だが、その内容に少年達は絶句する。とてもじゃないが全員が脱出できる条件ではないからだ。

 

「だが、残ったESミサイルは2発だけでな」

 

「だから我々は君達二人に未来を託す」

 

「えっ・・・僕たちに・・・」

 

「でも・・・」

 

GGGは、少年達を元の世界に戻し、救援を待つことにしたのだ。最悪、戻れなくても未来ある子供達に未来を見せるためにも。だが、ここで運命の世界線はシフトすることとなる。

 

「その必要はありませんよ」

 

「ッ!?パルス・アベル!!」

 

「違いますよ、青の星の勇者達。」

 

「その方は・・・本物の赤の星の主導者アベルだ」

 

突如、部屋の中に入ってきた少女アベルにGGG隊員は驚く。そして満身創痍となったJ002が彼女の素性を明かした。

 

「貴女が!?ジェイアークやソルダートJを作ったという赤の星の主導者」

 

「ええ、そして彼が私の命の恩人にして最後の忠臣です」

 

「始めましてだな、諸君。そしてご苦労だったなJ002」

 

「ソルダートJ!?」

 

「ソルダートJの仲間か・・・」

 

「さて、時間も押していることですし本題に入ってもいいですか?」

 

アベルの言葉にGGG隊員は身構える。彼女を基にしたパルス・アベルは冷酷非情な存在だったからだ。

 

「貴方方の脱出にジェイセイヴァ―のESミサイルを提供しましょう」

 

「なんだって!?」

 

「まあ、本来ならジェネシックのツールを使えばギャレオリアロードにより次元ゲートが開けるのですが・・・。搭乗者がその様ですからね」

 

「そういうことだ。我々が複数のESミサイルの一斉発射によりゲートの出口を拡大する。その瞬間に貴様らは離脱するのだ」

 

 

 




君たちに最新情報を公開しよう。
 アベルとJ001の協力により本来の流れとは異なる展開となる。
 彼らの協力によりGGGは地球圏に帰還する。しかし、ジェイセイヴァーは彼らと共に行かず消滅する次元宇宙に留まっていた。
 放浪の赤の星の主従NEXT『神話の終わり、物語への旅立ち』次回もこの小説にメガ・フュージョン承認!!



 これが勝利の鍵だ! 『ES爆雷』
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