放浪の赤の星の主従   作:謎の食通

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やっと更新でござる。でも、最近シュウマブラヴの方が意欲が沸く件について。
とりあえずキャラ掴むために色々な媒体で勉強でござるな。

ちなみに作業用BGMは、勇者王誕生の絶叫モードである。熱血な感じがモチべを上げてくれるのだよ。


第一章:あいと勇気のおとぎばなし編
第八話『神話の終わり、物語への旅立ち』


GGGの勇者達が漂流しているES空間において、最後の作戦が行われようとしていた。この閉じられつつある空間から脱出しようとしているのだ。

 

 

「さて、準備は良いか?」

 

「ああ!こっちはいつでもOKだ」

 

 

J001は、勇者たちの態勢が整っているか聞いた。ジェイセイヴァーは、キングジェイダーとなりジェイアークの後部を掴んでいた。

 

 

「シビアなタイミングだからな。気をつけろよ」

 

 

彼らはESミサイルを多数使用する事で脱出しようとしていた。だが、ESウインドウが開くのは、ほんの数秒だけ。キングジェイダーにより加速して、一気にESウインドウを通過しようというのだ。しかし、それはESミサイルの発射タイミングを間違えれば、艦体そのものがバラバラになる危険性を含んでいたのだ。

 

 

「よし、行くぞ!キングジェイダー、フルパワー!」

 

 

だが、彼らは行く。幾度と無く困難や危機を乗り越えてきた彼らにとってその程度の可能性は勇気での乗り越えてきた事だからだ。キングジェイダーは、加速する。その膨大な出力で驚異的なスピードを出していた。

 

 

「今だESミサイル、発射!」

 

 

キングジェイダーとジェイアークから同時にESミサイルが発射される。コンマ0で誤差なく発射されたESミサイルは彼らの作戦通り展開された。だが、ここからが最後の大詰めだ。

 

 

「ジェイアーク、機関最大」

 

 

トモロがジェイアークの機関を現状で出せる最大出力を発揮させる。目指すはESミサイル作動地点。

 

 

「突入するぞ!総員、衝撃に備えろ!」

 

 

僅か数秒、展開されたESウインドウの展開時間の間に彼らは、勇者たちは行く。そして、彼らが通常空間に回帰した時に見た物は、かつての最終決戦の場、木星だった。

 

 

「おお、あれは木星だ」

 

 

大河長官は、懐かしきその姿を発見する。

 

 

「太陽系に帰ってきたぞ!」

 

 

火麻参謀は、叫ぶ!帰ってきた、と。

 

 

「「うわあああぁぁぁぁっ!!」」

 

「「やったぁぁぁぁぁ!!」」

 

 

歓声が上がる。勇者たちは帰ってこれたのだ。

 

 

「あれ?もう一つのキングジェイダーが居ない?」

 

 

GGG隊員が歓喜に沸いている時、少年たちは気付いた。ジェイセイヴァー、アベルとJ001が居ない事を。

 

 

「何!?まさか、まだあの空間に!」

 

 

そう、彼らはES空間に残ったままだったのだ。

 

 

 

***

 

 

 

ESウィンドウが展開された時間に対し、彼らの速度は僅かに遅かった。その遅れを取り戻すため、キングジェイダーはジェイアークを押し出したのだ。キングジェイダーと言う質量の減少、押し出された分の加速によりGGGは見事にES空間を脱出する事が出来た。

 

だが、その代償としてジェイセイヴァーはES空間に取り残される事となったのだ。

 

 

「行きましたね」

 

 

アベルは、忠臣に言葉を溢す。

 

 

「ああ。・・・それで我々はどういたしましょう?」

 

 

J001は、今後の指針を聞く。

 

 

「まだES爆雷がありますので、それでこの空間を脱出しましょう」

 

 

ジェイセイヴァーのESミサイルは全て使い切っていたが、ES爆雷の数は十分にあった。

 

 

「はっ!承知しました」

 

 

ソルダートJは、アベルの意思を承諾する。彼もこのままES空間で一生を過ごすつもりは無い。だが、彼らがES空間から脱出しようとしていた時、それは起こった。

 

 

『・・・・・』

 

「あら?ジェイ、何か言いましたか?」

 

「いえ、何も言ってはいないが・・・?」

 

 

アベルが声らしき物を聞いたのだ。この空間にいるのはジェイセイヴァーのみ、つまりアベルとジェイしか居ないのだ。だが、声らしき物はまた聞こえてきた

 

 

『・・・・・・』

 

「・・・やはり、聞こえますね」

 

「このような亜空間でリミピッドチャンネルを?一体何者が・・・」

 

 

先程より大きな音量のそれによりアベルは空耳でない事を確信する。ジェイは聞き取る事が出来ないで居たが状況からリミピッドチャンネルでの交信でないかと推測した。だが、態々ES空間に漂流している自分たちに交信してくる状況に疑問を抱かざる終えなかった。しかし、答えはすぐ分かった。

 

 

『助けて!!』

 

「ッ!?今のは!」

 

 

それは助けを求める声だったのだ。

 

 

「ええ、私にも聞こえました。年の若い女性の声だな」

 

 

先程よりも大きい音量で聞こえたそれは、ジェイも聞く事が出来た。ジェイはその声から、まだ年端もいかない少女の物だと推測した。

 

 

「ええ、しかも助けを求めているようですね」

 

「どうする、アベル?」

 

 

ジェイは主君に問う。どうするのか、と。助けるのか、助けないのか、と。

 

 

「発信源は・・・この座標ですか」

 

 

アベルはリミピッドチャンネルを逆探知して発信源の座標を確定する。

 

 

「助けに行かれるつもりで?」

 

 

ジェイは態々座標を調べる彼女に対して意思の確認をする。

 

 

「今の私たちには縛られる物がありません。なら、寄り道くらいしても良いと思いません?」

 

 

アベルは、そう答えた。三重連太陽系は新たな者たちに受け継がれて、ゾンダーや遊星主も滅んだ今、彼らの因縁という物はもはや何処にも無い。だから、アベルは、助けようと思った。かつてゾンダーから救った星々のように、かつて救えなかった赤の星の為にも、救えるものは救おうと彼女は決めたのだ。

 

 

「はっ、アベルがそう望むのならば」

 

 

ジェイは主君の決定に従う。それが彼の誇りであり忠義だからだ。前世の記憶というバグを抱えた彼を救ってくれたアベルの為に彼は戦う。己の翼とともに。

 

 

「では、ES爆雷は指定座標で起爆させます」

 

「はっ!ジェイセイヴァー、出航!」

 

 

ジェイセイヴァーは新たな世界へと旅立つ。だが彼らは知らなかった。これが永い旅の始まりとなるとは今の彼らに知る由も無かったのだ。

 

 

 

***

 

 

 

太陽系第三惑星地球

 

 

だが、GGGが存在した地球すなわちアベルたちの地球ではない。

 

 

この世界の地球は異星人の侵略を受けている。異星人といってもUFOやロボットに乗ってきているわけではない。彼らの姿を表現するならば人というよりも宇宙怪獣と言った方が適切だろう。

 

 

Beings of the

Extra

Terrestrial origin which is

Adversary of human race 

 

人類に敵対的な地球外起源種

 

 

通称BETA、それが彼らへの呼び名だった。1967年から勃発したBETA大戦、それは未だ希望の見えない世界だった。

 

 

西暦1998年、遂に日本に上陸したBETAは西日本を蹂躙し、日本に異例の二つのハイヴを建造するに到った。なぜBETAがその様な行動を取ったかは人類には分からない。だが、ここ横浜ハイヴでその答えを解き明かす可能性を持った存在たちが居たのだ。

 

 

 

「た、武ちゃん・・・」

 

「大丈夫だ、純夏。絶対、俺が守ってやるからな」

 

 

ハイヴの中に生身のそれも民間人の少年と少女が居た。BETAは、横浜の住人を捕虜として確保していたのだ。捕虜をとった目的はわからない。だが、捕らえられた人々は一人また一人と姿を消していき、遂には一組の少年少女が残されるだけだった。その少年の名は白銀武、少女の名を鑑純夏と言う。

 

 

「ひっ・・・!」

 

BETAが彼らの元に来た。それは、彼らに処刑時間を伝える処刑人のように見えた。

 

 

「へっ、遂に俺たちの番って事かよ!やらせねえ、純夏はやらせねえぞ!!」

 

 

白銀武はBETAに殴りかかる。脆弱な生身の人の体でBETAに勝てるはずもない。だが、それでも彼は立ち向かった。自分の幼馴染を、大切な人を助けるためにも。

 

 

「うわああああぁぁぁっ!?」

 

 

だが奇跡は起きない。今までもBETAに立ち向かって行った人々は居た。だが結局はBETAに食い潰されるのが結末だったのだ。鑑純夏は、BETAに弾き飛ばされた白銀武に駆け寄る。

 

 

「武ちゃん!?・・・誰か、誰か、誰か助けてぇぇぇぇ!!」

 

 

白銀武は腕が骨折しているようだが、それ以外に怪我は見えない。しかし、目の前に居る死神によりすぐに命を落とす事になるだろう。鑑純夏は、助けを求めた。自分を、そして愛しい人を助けて、と。

 

ここで一つの話をしよう。白銀武と鑑純夏、この二人は生まれも育ちも普通の人間だった。だが、彼らには彼ら自身が知らない可能性が眠っていた。一説にはBETAの狙いは、その力なのでは、とフロム脳を働かせる者もいる。

 

そして、ここで言えることは、奇跡は起きたのだ。

 

 

「は・・・?」

 

「ほえ・・・?」

 

目の前のBETAの姿が消えた。正確には突然現れた白い箱に潰されたのだ。いや、箱ではない。それは足だ。全長100mにも及ぶ機械仕掛けの巨人の足により彼らに迫り来るBETAは潰されたのだ。

 

 

「た、武ちゃん、これって戦術機なのかな?」

 

 

鑑純夏は人型の機械という点から地球人類の剣戦術機を想起した。

 

 

「いや!?こんなデカイ戦術機とかねえからな!?」

 

 

しかし、白銀武は否定する。それもそうだ。戦術機の大きさは20mが基本であり、最大でも30mなのだ。それに対し、この巨人はあまりにも大きすぎた。

 

 

『そこの二人、無事か?』

 

 

巨人から少年少女の安否を気遣う言葉が掛けられた。

 

 

「あ、あんたは?」

 

 

白銀武は自分たちを助けてくれた巨人が何者なのかと聞いた。

 

 

「我らはSOSを受けて救助に来た者、赤の星の戦士だ!」

 

 

彼はかつて滅んだ三重連太陽系赤の星の生き残り、アベルとソルダートJ№001だった。

 

 

 

この出会いが何を齎すのか。この行動が歴史にどう影響を与えるのか?ただ、これだけは分かるだろう。

 

人類は手に入れたのだ、勝利の鍵を。

 




 君たちに最新情報を公開しよう。
突如として少年少女の前に現れた白銀の箱舟。
それは彼らの救いなのか?そして地球の救世主となるのか?
戦士たちは戦う。故郷を失いしモノとして、自らの誇りのためにも。
 放浪の赤の星の主従NEXT『ゆうきが勇気になった日』次回もこの小説にメガ・フュージョン承認!!



 これが勝利の鍵だ! 『白銀 武』
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