新米クソ雑魚提督の艦これ日記   作:タケノコ軍曹

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ネタが尽き始めたぞ!提督日記!

わい「イカれた我が艦隊のメンバーを紹介するぜ!!」

わい「3日でポーキを三分の一食い散らかした女―――赤城(改二)!!」

赤城「え?バケツのお替り良いんですか!」

わい「後から編成に組み込んだ為か赤城よりも少ないが、それでもポーキとバケツを食いまくった女―――加賀!!」

加賀「この席は譲れません(待受BGMは加賀岬)」

わい「殴り合いは任せろ!霧島!!」

霧島「代わりに装甲、耐久は戦艦の中では脆いですけどね。では、提督、鋼とバケツ貰っていきますね。」

わい「そして~!今では我が艦隊のエース!!そのステで高速戦艦なのが悪い。赤疲労でも戦えますか?ワシントン!!!」

ワシントン「休ませろ!!!!」

わい「ハードラックとダンスっちまったのか、今回目も当てられないバケツを食べる羽目になった―――妙高四姉妹!!」

(代表)足柄「分かってるなら、空母系ドロップしにくいのは分かるけど、対空最後まで近代化しなさいよ!!」


わい「こいつらのおかげで昨日4-5の勲章取ってきたぜ!!ふー!皆、拍手ーーーー!!!」














わい「もう……何も見たくねえ……(それぞれ資源2万きって、バケツ70以上使った惨状)」

ワシントン「だから、勲章取りはこまめにやりなさいよ!!!」


他の人はこんな阿呆なことやってないとは思うが、勲章取りは早めにやっとこうね(白目)。


四日目

AM:6:00

 

 

昨日、色々と―――う、頭が……!兎にも角にも色々あったせいで午前様で帰れる+今日お休みを貰った訳ですが……何もやることがない。

 

帰った後にバタンキューで寝たが午後4時位で完全に目が覚め、その後暇を潰すために購買で材料を買い込んで仕込みをして、また寝て、そして起きて二時間くらい自重筋トレ&ストレッチ&有酸素運動(鎮守府周りでランニング)とかやって、風呂入ってまた寝て、そして今に至る。

 

うーん……暇だ。仕方ないので提督の勉強をしよう。えー、まずは基本の陣形から。

 

 

 

AM:7:00

 

陣形は叩き込めた。……と言っても、覚える陣形の種類は少ない。―――問題は状況に応じて的確に指示ができるかだが……私が指示するより彼女たちに任せたほうが良いような……他の提督さんたちはこれに加えて、自分で作戦立案や攻撃指示とかするんでしょう?自信無くすな~……。

 

……朝飯食べよう(涙)。

 

 

AM:7:30

 

時間を持て余す……。他の皆はお仕事頑張っている中、自分は行儀悪く椅子にどかっと座って欠伸などして良いのだろうか?そう不安な気持ちを紛らわすために作戦室に向かった。

 

―――が、既に書類関係のチェックは全て終わっており、後は上からの任務と近海の警備で本日の勤務は終了だそうで……。

あれ?ひょっとしてもしなくても私が居ないほうが仕事は捗るのでしょうか?

 

……よし!見捨てられないように今日は艦むすさん達にゴマすりに行こう。すごく情けなく思えるが……いや実際凄く情けないが今私が出来ることなんてこれだけだし。というわけで、最初は明石の所に行こうと思います。何やかんやで此処じゃあ彼女が一番相談しやすい。……ただ、目を離すと何かやらかしそう筆頭なんだよね~……。

 

 

 

AM:7:40

 

工廠現場に来たんですが……何だこれ?

 

 

 

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「あれ?提督、今日は非番じゃなかったんですか?」

 

「暇でブラブラしていただけですよ。それより、これは?」

 

「 ドラム缶 です。」

 

「まんまドラム缶ですか……」

 

 

 部屋に入って出迎えてくれたのはドラム缶でした。しかも一つだけではなく、2,3……8個もある。一体何なのだこれは?ドラム缶です。何でドラム缶がこんなにあるのか聞きたいクソ雑魚提督であったが兎にも角にも通行の邪魔になっているドラム缶をどかすことにした。なあに、軍人さんほどではないがそこそこ鍛えているのだ。流石に中身が入っていたら無理だが、空のドラム缶くらい軽々と運べる。そう、この提督は己のボディは結構いい仕上がりなのだ。

 

 代わりに反比例するかのようにメンタル面はクソ雑魚だが、この提督として経験や実績を作っていけば改善されていくだろう、筈、したら良いな……と、精神面は置いておいていま大事なのは肉体面な方であり、ちょっと自身がある我が身のボディを鼓舞して―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だこれは!?重いぞ!?」

 

「そりゃあ、艦むす用に作られてますからね。市販品のドラム缶と比べ頑丈に作られた結果重くなってますよ。」

 

 

 やっぱりカッコイところを見せることは無かった。

 とは言え、この特別製のドラム缶、空の状態でもボディビルダーの人でも結構持ち上げるのに苦労するだろうそのくらいの重さ だ。体力は一般より上程度では持てなくても仕方ない。―――駆逐艦の娘たちはこれに中身が入った状態で2つ、大規模改造後なら3つ持てるが。

 

 

「こんなにたくさんのドラム缶何に使うんですか?」

 

「神通さんが訓練で使うみたいですよ。」

 

 

せっせ、せっせ―――持ち上げることを早々に諦めた提督は押してドラム缶を動かすことにした。通行の邪魔もあるがこうもドラム缶がバラバラにおいてあると見栄えが悪い。「提督、こっちに置いてください。」と明石の指示する場所へとドラム缶を移動させていく。……何か都合よく動かされているような気がした提督だがさっさと忘れることにした。

 

 

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「……と、これで全部ですか。」

 

「お疲れさまです提督。はい、コーヒー――安物の缶コーヒーですけどどうぞ。」

 

 

 時間にして30分程度だろう。結構重くて腕が疲れ……肉体よりも精神面の方が疲れた。だって、ドラム缶押すだけなんだもん。お礼を言ってから貰った缶コーヒーをその場で開けて一気に飲み干してやっと一息ついた。

 

 

 

「そう言えば……一昨日―――神通さんと訓練の内容について話し合ったんですが……。」

 

「一昨日って……それ(訓練)来たばっかりの人と話すもんですか?」

 

「いやあ……本人が凄く乗り気で。実際、戦闘訓練とか指導できる人が居てくれたら本当にありがたいですしその場でお願いしたんですけどね……。」

 

「……?何か思うことでも?」

 

 

 神通の提案した訓練内容には提督が確認を行った筈である。確か今日昼頃から本格的……ではないが軽く緩い訓練(※神通視点)が行われる予定なのに今更訓練内容に口だすとなるとあっちは良い顔しないのではないか?

 

 

「いや今更訓練内容に口出すつもりなんて更々無いです。」

 

「はあ……?では一体何を?」

 

「……射撃訓練は分かりますよ?当たらなければ意味が無いですからね。回避訓練とかも大事ですね。―――でも、腕立てとか錘付きマラソンとかの筋トレは正直いります?」

 

「ああ……それですか。」

 

 

 男の自分より華奢だろうがそこは艦むす。小学生にしか見えない駆逐艦の娘達でさえ大の男―――しかもその上位に位置する肉多面高スペックな軍人相手でも腕相撲なんてしたら下手したら男の腕が折れる惨事になりかねない位にスペック差が酷いのだ。はっきり言って艦むすは生まれてきた時から既に体の方は十分出来上がっているのだ。

 

 それなのに今更基礎トレ―――内容を思い出しても軍人さんが普段行っている訓練より少しきついと思うような量ではあったが……。はっきり言って機関銃やらロケットランチャーなどがおもちゃに思えてしまうような主砲や魚雷、後はまだ此処の鎮守府では開発してないが電探などなど。それを軽々と担いで戦う彼女らには物足りなくないのか?と、やるなら地上最強の生物がいる世界の武闘家達がやってるレベルじゃあないとあまり意味がなくないか?とクソザコ提督は疑問に思っていた。……昨日の昼ふっと思ってから。考えることは良いことだが、出来れば訓練内容の話し合いを神通としている時にしていれば花丸をあげれてたんだが……。

 

 

「まあ、ちょっと覚えるのに面倒な用語とかを沢山憶える必要があるので詳しい説明はあえてしません。ただ、無駄にはならない事は保証しますよ。」

 

「う~ん……。でもな~……やっぱ提督としてはそういった事も知っておくべきだと―――「え?大学受験レベルの勉強をみっちりしたいんだって?」よ~し!昼飯と、皆のおやつの仕込み始めますか~!!」

 

 

流石にそこまでの時間を割くほど暇では無い。

 

 

「それで良いんですよ。……正直提督が憶えてもこの先役に立つか?と言われたら無駄としか。ただ、う~ん?そうですね……。人と一緒で艦むすも2,3日の内の数時間は思いっきり体を動かした方が調子が良くなる位に思ってくれれば良いですよ。」

 

 

――――そして、この設定が回収される日が来るかは誰も知らない。

 

 

 

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PM13:00

 

昼ごはん(チーズにローストビーフを挟んで焼いたホットサンドにトマトと大豆たっぷりのスープ。美味しゅうございました。)を食べ、皆のおやつ―――今日は団子串(みたらし、あんこ、ずんだ!……飽きが来ないようあと2つくらい考えるか?)!後は焼いて塗るだけ。お茶っ葉準備良し!居ないと思うが和菓子が苦手な子のために、売店から買っておいた(本当は自分のおやつにする予定なので団子を皆食べてくれたら良いのだが……)シュークリームの準備よし!!お茶っ葉、ある!良し!!!甘いものの苦手?カエレ!!!……柿ピー用意しておくか。兎にも角にも準備終わり!ガハハ!勝ったな!!

 

 

 

 

 

 

 

―――――平穏、だと……!?いや、これが本来の休みの姿なんだ。初日から一昨日までがおかしかったんです。

 

というわけで後は時間までのんびりしましょう。いや~、平穏て尊いものだったんですね~。明日からまた仕事再開だけど、今日の様に平穏だったら良いよね。ね~?ハム○郎。

 

 

 

 

四日目終わり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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クソ雑魚提督が身の丈に合わない望みに胸を膨らませていた頃。

 

時間にしてPM2時頃――――昼飯が12時位と考えればお腹もそこそこそこそこ落ち着いた時間。鎮守府の運動場―――結構広いグラウンドだが、他の鎮守府にも同じ様にあることを考えると税金どれくらいかかっているんだろうかと考えちゃうな。まあ、それは一昨日考えればいいとして、その運動場にクソ雑魚提督が率いる艦むす達が鬼教官神通の指導の下、訓練の活動をしていた。……因みに任務は大淀の指示により午前様で全部終わった。提督要らないんじゃね?いや、彼女たちのモチベには必要だから(震え声)。

 

青空のもと行われている訓練風景はどの娘達も華があり、金を払ってでも見たいと思う輩が出てもおかしくはないだろう。

 

そんな状況で、これまた綺麗な華として役割をこなしている乙女―――神通が渋い表情で見ていた。

 

 

「……駆逐艦の子たち、少し訓練に身が入ってないですね……。」

 

 

別に不真面目という訳ではない。寧ろ逆だ。軽巡の川内達、重巡の利根と比べ駆逐艦レベルは体格、馬力エトセトラエトセトラ……やはりどうしても低いのだ(……まあ、一部は駆逐の皮を被った何かもいるが)。しかし、周りは簡単に訓練をやり遂げているのに自分は……そう思うと焦りがうまれて本来の能力が発揮できないのだろう。歩幅が小さい足で彼女らに付いていこうとして無理をした結果さっきからよく転ぶなどの失敗をしまくっている。(要はやる気が空回りしているわけだ。)

 

 

 

 

「焦ったら逆に効率が悪化するのに……。」

 

「いやいやいや……。周りの奴らが自分たちより出来ておれば焦るなと言われても無理じゃろう?」

 

「利根さん……。あのう、もしかしなくても訓練の教官役、私では役者不足でしょうか?」

 

 

どうしようか悩む神通に利根は口を挟む。……関係ない話だが、利根さんて姑ぽくない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、お前さんはようやっとる。……反省すべきなのは吾輩じゃ……。」

 

「え……?」

 

 

悪いところを指摘してもらえると思っていたら、責任は自分にある発言に呆気にとられる。飄々としている様に見えて本当は責任感が自分より強いのかもしれない。これが重巡艦娘の貫禄か……。素直に感服する神通。

 

 

 

 

 

「今の鎮守府では唯一の重巡艦である吾輩が、もっと皆を引っ張っていかなければいけんというのにこの体たらく。……吾輩は自分が情けない……。」

 

「いえ……!利根さんは自分の役目を果たしています。誇るところはあれど、負い目を感じる必要はありません!」

 

「いや、吾輩もそう思っとるんじゃがな。」

 

「はあ?」

 

 

すぐさま手のひらを返す神通。ちょっとキレてますねこれは。……そして利根はおそらく昨日真○丸のBDを明石にでも借りたのだろう。

 

 

「そう怖い顔するな。ちょっとしたお茶目ではないか。―――じゃがな。吾輩に負い目が無いの同様、このままただ見守っても童共のミスは止まらん。寧ろ増えていくだろうよ。」

 

「(少しは負い目感じて欲しかったな……)ではどうすればいいと?」

 

「おるではないか。指揮系等色々光るものが無いが、我輩たちをやる気にさせる才能と能力は見どころがある男がの~。」

 

「……提督は今日は休みです。」

 

「そこを何とか頼み込むんじゃ。ほら思い出せ。まだ知り合って数日だが、あやつの人となりはかなりのお人好しよ。」

 

「そんな提督の懐の広さにつけ込むような真似を……!」

 

「なんじゃケチ臭いのう。」

 

 

昨日見た提督は本当に心が参っていた。正直今日くらいは心穏やかに過ごしてほしいのが神通の本音であった。が、それに利根は「本当に提督の事を思うのであれば、一日も早く我輩達が立派にやっている姿を見せるべきではないか?」と色々と屁理屈を言って反対の意思を折っていく。どうやら舌戦では神通の完敗のようである。

 

 

「―――よ~し、こうしよう。始めて直ぐに効果が見られないようだったら止める。逆に上手く言ったら続行。これで良いじゃろう?」

 

「(代案何も思いかないし)分かりました……。但し!良い効果が見られなかったら速攻中止、そして大前提として提督に同意してもらうこと。提督が嫌だと言ったら無理強いしないこと!良いですね!?」

 

「何じゃそんなもんでいいのか?ガハハ!勝ったな!あの者、我輩たちの為といえば二つ返事で受けてくれる筈じゃ!」

 

「まだ決まったわけでは―――」

 

「受けてくれるにこのカシオミニをかけてもいいぞ?―――じゃ!ちょっと呼んでくる!」

 

 

言うやいなやスタコラサッサと走り去って行く利根の後ろ姿に、「あいつ、絶対ジュースかアイス買い食いしてくるな。」とジト目で見送る神通であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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――――快晴でした。

 

蝉のなく声……が聞こえるにはまだまだ早いのか、風は少し冷たい。が、降り注ぐ陽の光は程よい明るさと暖かさだ。こんな日にお昼寝したらどれだけ癒やされるだろうか?

 

 

 

「提督!!頑張って!!」

 

「―――――――」

 

 

先の方で姉の川内の声が聞こえてくる。目をやると提督の直ぐ近くで励ましてるのが見えた。本当に気に入ってるんだ。

 

 

 

「司令官さ~ん!頑張れなのです!!」

 

「頑張れ、司令官。」

 

「よ~し!私達も負けられないわ!みんな!やるわよ!!」

 

「ちょっと、雷!私がそれ言おうとしたのに~!!」

 

 

 

忌々し……驚くことに、利根の作戦がうまく言ったのか駆逐艦の子たちのさっきまで失敗続きで気落ちしていたのがもとに戻っている――――どころか、訓練始める前よりも元気ではないだろうか?

 

 

……しかし、今日は本当にいい天気だ。提督もこういった日にお昼寝したら心癒されるだろうな~……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……で?何で提督は那珂ちゃん達と一緒に訓練混ざってるの?きつくない?」

 

「何でやろうな!?皆のためって言葉に二つ返事しただけなんだけどな!?どういうことかな!!説明して欲しいよなあ!!?」

 

 

 

――――嗚呼、心癒してもらいたかったな~……。

 

 

 

 

 

 

現在の状況を簡単に説明すると。ドラム缶(艦むす用のハーフサイズ。中身は入っていなくてもそれでも一般に売られているドラム缶より重い)を背負ってグランドを走らされている提督の姿が其処にはあった。……嫌なら断れ?それが出来たらクソ雑魚提督ではないのである。身内だからといって内容を碌に聞かずに二つ返事で引き受けるのが悪い。

 

 

 

「待ってくれ……!これが皆の訓練のモチベに何が関係あるんだ!?」

 

「ふむ。提督の疑問ももっともじゃ。よいじゃろう。説明してやろう。」

 

「じゃあ、ちょっとドラム缶おろして「駄目じゃ。走りながら聞けい!」アッハイ。」

 

 

 

既に腕はプルプル、汗をダラダラと流しながらもドラム缶を背負って走る姿は逞しいと褒めるべきか、何で真面目に走ってんだ馬鹿かこいつ?と呆れるべきか。そんな提督の横を並走して――――腕を組んで十傑集走りする位には余裕そうに走る利根の姿が。

 

 

そしてその利根の姿に、「あいつだけは訓練の量倍にしてやろう」と神通は決めたが、この時の利根はそんな事も知らずに提督の質問に偉そうに答えるのであった。

 

 

 

「吾輩、実は昨日テレビで子供の運動会の特集を見てな。」

 

「あー、私のころは秋でしたけど、今はこの時期にやるところが多いんですっけ?」

 

「そこでな、子供達が一生懸命何かしているのを見て朗らかな表情で応援する親を見てな!」

 

「ん?」

 

 

 

あの時は親に見られて恥ずかしかったな……といっそのこと来てくれなかった方が良かったと思っていた。

 

が、社会人として働くようになって、時間を割くのがどれだけ大変なのか分かった。

 

 

―――父さん、母さん。貴方達の子供は全然ダメダメで情けない野郎だけど、提督として頑張ってる……これ提督の仕事か?まあ、とにかく頑張ってるよ。

 

 

少しだけ心が強くなった気がした提督であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「子供が四苦八苦している姿を愉悦するのを見て、『自分より弱い者が頑張ってると元気が出る』という人の心を学んだのじゃーーー!!」

 

「どうやったら親心をそう捻れきった捉え方できるの???」

 

 

 

――――父さん、母さん!僕、提督やっていく自信が無いです!!

 

 

一歩進んだら二歩下がる。提督のメンタルが強くなって、クソザコ提督から抜け出すのは何時になることやら。

 

 

そんな皆から励まされながら、もしくは阿呆なやり取りしながら訓練活動に参加させられている提督を見ているだけしか出来ない神通。

 

 

そんな彼女に近づいた球磨がジト目で―――呆れたような表情で言葉を投げかける。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おめえ……提督に何させてるんだクマ?」

 

「ちゃ……・ちゃうんや(震え声)。」

 

 

本当は食べ物で釣るくらいだと思ってた神通だったが、実際はこれである。気まずそうに球磨の視線から目を背けるしか出来なかった。

 

 

 

 

――――その後だが、訓練終えた提督はとてもではないが動ける状態ではなかったので(申し訳無さそうな表情の)神通に背負われて部屋に戻っていった。

 

あと、用意していた団子は川内が上手に焼いて提督の代わりに振る舞った。

 

―――そして、今回の提督の訓練参加が好評だったのか、駆逐艦の子達を筆頭に提督はまた参加をお願いされる。

 

そしてそれをを断る度胸がないせいで、週4,5で入れられた結果、一ヶ月経つまでは産まれたばかりの子鹿のような生活をすることになる事を、ヒイヒイと這いながらシャワーを浴びに浴室に向かっているクソ雑魚提督は知る由も無かった。

 

 

 

四日目。今度こそ本当に終わり。


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