新米クソ雑魚提督の艦これ日記   作:タケノコ軍曹

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※どうでもいい設定
この『提督さん』は、日記を常に書いている。
―――――理由?寝る前に書くと飽きてしなくなるから。


初日 その2

 

 

 

《午後4時》

 

 

 

 電ちゃんの仕事の様子をスクリーンで見ながら真っ先に頭に思い浮かんだことは「はじめてのお○かい」でした。

 だって、仕方ないでしょう?容姿がまんま小学生なんですから。

(しかし、あの番組て子供が卵か祝のケーキ買った時はほぼ確実に袋落としてグチャッとなっちゃう思い出しか無いですよね?)

 

 そういうわけで私はどきどきハラハラしながら見ていた時でした。

 突然、画面からアラーム音が!ああ、あの時は本当に心臓に悪かったです。あと、耳が痛かった。

 一体何事かと隣で待機している大淀さんに聞けば、敵艦を発見したのでこれから交戦するとのこと。え?もう戦うんですか?

 

「初日だから鎮守府の周りを一周グルっとクルージングして終わるんじゃ無いんですか?」と聞くと、「敵はこちらの都合なんて知ったことないですよ。」と言われてそりゃそうだなあと思いました。

 

そして、数秒たった後でしょうか。画面越しに敵艦の姿が見えてきました。

 

 

「敵、深海棲艦駆逐イ級です。数は1。十分勝てますよ提督。」

 

 

 敵艦「駆逐イ級」

 確か電ちゃんを出撃させる前に見た資料によれば『ドラ○エのスライムみたいなもんやで。一番弱いで。もしこれ単騎に負けるようなら……辞 め た ら、提 督~?』と書かれていた。

 煽りがムカつくとか、私はド○クエ派じゃなくてマリ○RPG派だからそっちで例えてくれよとか色々思ったが、まあとにかく電ちゃん一人でも十分勝てる相手でホッとしました。

 

 「交戦に入ります。」

 

 ……いや、でもあれどう見てもスラ○ムじゃなくてマ○オのキラーを凶悪にしたものにしか見えません。この作戦終了後に資料の訂正の文を書いて送ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

《午後4時30分》

 

 

 戦闘が終わりました。

 

 結果はこちら側の勝利です。――――が、相手は轟沈、こっちは大破。辛勝です。辛 勝 です。

 え……?序盤ですよ?

 『俺達の戦いはこれからだ!!』の一歩も踏み出してませんよ!

 

 「資料の言うとおりに私提督辞めたほうが良いんですか?!答えてくださいよ、大淀さん!」と隣の彼女に聞く私。

恐らく、いや間違いなくその時の私の姿は無様以外の何物でもなかったでしょう。

 

そんな私に彼女は優しく……いや、優しくなかったですね。だって、あんな細腕なのに片手一本で私を立たせた後、「任務中の提督は狼狽えてはいけません!」と叱咤ですもん。

私、Mじゃないんで……。美人からの叱咤激賞されて覚醒する主人公属性持ってないクソ雑魚提督なんで……いくら美人でも心折れそうでしたよ。

 

 まあ、おかげで十分頭を冷やすことができましたし、自分はクソ雑魚でも提督。

椅子を温めるだけしかしていないくせに……現場の電ちゃんはもっとつらいはずなのに。泣き言を言う暇なんて無い。

 

 

「すいません、少し、どころのレベルじゃない位動揺してしまって。……あと、ありがとうございました。おかげで頭が冷えました。」

 

 

と、謝ると彼女は「いえ、こちらも差し出がましいことを言って申し訳ありません。……あと、提督辞めたほうが良い?と弱気になる気持ちはわかりますが、大丈夫です。  他の提督さんの中には"も っ と ひ ど い ”人達が結構いますので。

提督は上は言い過ぎだとしても中の中……いや中の上です。これから次第でもっと上を十分狙えます!」

 

 

……あと、私の評価が結構良くてうれしい。が、私より酷い人ってどんな人なのでしょうか?興味本位で聞く私。

 

 

 

 

「……ひどい人はさっきの状況で切腹したり、リスカしだしたり、酒に逃げたり、セルフ去s―――女性に当たる様な方は提督候補から外されるのでそこは安心できるのですが、代わりに自罰、自傷癖持ちの方が―――」

 

 

 

 何 で そ ん な 人 達 を 提 督 に し た の ? 馬 鹿 な の ?

 

 

 

 

 

《午後4時50分》

 

 

大分冷静になれました。

 

しかし、冷静に考える余裕が出来ると、この国の防衛に不安ががあがあああ――――よし、考えるのはやめましょう。そういうことは上の人が何とかしてくれるはず。

 

それよりも早く電ちゃんに撤退指示を出さなくてはいけません。

 

 

 机の上に置いてある無線機で電ちゃんに撤退の指示を出すと、彼女は「電、撤退するのです!」という意外と元気な声で指示に素直に従ってくれました。やはり良い子だな~。

 

 

 さて、電ちゃんが帰ってくる間にちょっと大淀さんに相談しましょう。内容は勿論先の戦闘のこと、そして反省&改善案です。

――――無理そうなら他の提督さんを探してもらいましょう。流石にあんな良い子を無駄死にさせる位なら……ね?

 

 

 

 

 

 

 

《午後5時30分》

 

 

…………えぇ~…・…???

うーん?先程のことを大淀さんに相談しましたが、予想の斜め上行く返答を頂きました。

……ちょっと、どう書こうか悩む。

 やはり、この手帳が後の誰かが見て役に、立つかどうか……立つと良いな~でも多分恐らく立たないんだろうな~と思うが、ちょっとは先達(この時点では無能ド素人もいいとこだが)らしく、ボイスレコーダ(彼女には勿論許可貰いましたよ。)大淀さんのありがたい言葉を此処に書いておきましょう。

 

(以下、彼女の発言まんま)

 

 

 『提督。先程の戦闘、少し動揺しすぎた点はマイナスですが、着任まもなく自分の艦を大切に思う心遣い素晴らしいと思います。――で す が、良いですか提督?大事なことなのでちゃんと録音したものを寝る前にでも確認しておいて下さい。

 駆逐艦は艦種の中では特に装甲が柔く、そして練度が足りていない娘はですね――――中 破 & 大 破 前提で運用して下さい。

 寧ろ※夜戦こそが駆逐艦の本領発揮出来る場。

(※その戦闘の延長死合。延長した時=ほぼ夜だから夜戦。そしてなぜか夜戦直前に大破したなら艦は轟沈しない。……艦娘て不思議ですね……。何かの神様の加護でも頂いているのでしょうか?)

 

 勿論その後は大破状態なら進撃せずに撤退することを推奨しますが、この先、帰投した艦娘の中破、大破なんて何百、何千回でも見るんです。なので慣れて下さい。

 

―――――――本当に慣れて下さい。慣れずに潰れた提督が本当多いんですから。

……きついこと言いましたけど、私、貴方の事期待してるんですよ?だから、何かあったら一人で抱え込まずに私や明石さん(※大淀さんと一緒に配属になった艦娘です。……美人だけど何かマッド臭がするんですよね~……。)、他の娘にも相談して下さいね?』 

 

 

 

 

 うーん。

 最後部分は寝る前に後でリピートするとして(本人の前では絶対に言えませんが、男はやっぱり美人に弱いですな!)、中破大破前提で作戦を指揮しろとは……。

 

 

 

 

 ――――よし。先ずは帰ってきた電ちゃんに労いの言葉を掛けて来ましょう(または心に棚をつくとも言う)。




一旦、ここで切ります。予定より長くなったな……。あれ?今回で一日目終わるはずだったのに……。
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