武蔵「……何かあったのか?」
金剛「司令部要員の存在をさっきまで知らなかったみたいデース……。」
……まじで泣きたい。
え~、久しぶりに日記を書きます。
……仕方ないんや。何でか知らないけど艦娘さん達の訓練に参加させられるようになって、つい最近までペン持つ気力が湧かなかったんや。
ただ、やっと体が慣れてきたのか、キツイと言えばキツイ、体中の筋肉は常に痛いが始めた当初と比べると大分体が出来てきたようだ。証拠に、こうやってまたペンを持って日記を書くことが出来ている。
――――基本裏方勤務の艦むすさん達の提督なのに必要なのか?と考えると頭痛がする。
ま、まあ……、それは置いといて。最後に書いてから今の今まで起きたことでも簡単にだが書いていこうと思います。
えー、まず。球磨の妹 軽巡【木曾】 が来てくれました。カッコいいです。
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「木曾だ。お前に最高の勝利を与えてやる。」
―――なんてすごい自信に満ち溢れた言葉だ。素面で言うなんてなかなかできんぜよ……。
何回回しても出てくる艦装はすでに来ている娘たちのものばかり。同じ娘を呼んでも混乱しそうだし、しかも今の此処は駆け出し弱小鎮守府。保有艦の制限がある中、同じ艦の娘さんを呼んでも正直扱いに困る。なので、同じのが来た際は使える装備は貰って、近代化改修に使わせてもらっているのだが……全然違う艦むす来ないんですけど!?何か5回回したら3回は川内くるんですけど!?と、クソザコ提督が物欲センサーに連敗記録更新している時に彼女はやってきたのだ。明石に速攻GOサインですよこれは。
「で、木曾さんは―――。」
「おっと、提督。さん付けなんて余所余所しいぜ。これから俺の命を預ける大将なんだ。もっとどうどうと呼び捨てで呼びな!」
―――やだ……イケメン……(トゥンク)
ときめくなクソ雑魚提督の心。揺れるなクソ雑魚提督の心。……これ以上男として情けない姿を見せるんじゃあない。
「そうだ。交流会……ていうほどのもんじゃあ無いが、せっかく出会えたんだ。提督、俺に聞きたいことがあるなら何でも聞いてくれよ。」
「何でもいいんですか?」
「ああ。その代わり俺からも聞くからよ。」
「――――――――じゃあ、木曾は語尾に『~キソー』てつけないんですか?」
「なんだあ……てめえ……。」
木曾キレた……!!バッドコミュニケーション―――が、クソザコ提督は素知らぬ顔である。この一ヶ月近くでメンタル面が改善されてこの位どうとも思わなくなったのだ!……と言えればカッコいい(?)のだが、実際はそうでなく、本人は煽り一切なしの質問だ。そんな悪意一切無しの間抜け面に毒気が抜かれたのか、ハッ叩いてやろうかと思ったがギリギリで止めた。
「……貴方のお姉さんは語尾に『~クマ』てつけるので、球磨型の艦むすさん達はそういう特徴があるものかと思ったのですが、違ったのですか?」
「―――て、球磨の姉さん此処に来てんのかよ。」
「ええ、来てますよ。……助かってます。本当に、ええ。」
「お、おお……。」
実際、球磨が居なかったらこの提督の胃は既に爆発四散していることだろう。球磨の他には胃に優しいのは大淀、那珂、夜戦キメてない川内位だろう。駆逐艦sはの子供特有の元気の良さには時々振り回されて疲れる時がある。
が、これは可愛いもので。明石とは一番気安い間柄だが勝手に開発して資源資材消費するし、利根は利根だし。
「ということは、語尾に特徴があるのは球磨だけですか……。どんな面白……個性的なのがくるものかと少し期待してたんですけどね……。」
「―――いや、多摩が語尾つけてたな。」
まあ、10人いたら1人くらいは違うかもしれんが、少なくとも木曾の記憶の中にある多摩は語尾が特徴的な娘であった。
「多摩……語尾に「~タマ」て言うんですか?」
「どんな語尾だよ。……「~タマ」じゃなくて「~にゃ」て言ってたな。」
「にゃ?」
「にゃ。」
ボーイッシュ美少女が時たま見せるあざとさ。良いと思います。そして提督の方はキモいと思いました。
「あと、好きなものは鰹節で、こたつがあったらいつも丸くなって中に籠もってたな。猫じゃないですと言いながら猫じゃらしに反応したり―――」
ちょっと属性濃ゆくない?何?軽巡型て個性無いと生きれないの?と軽巡型に風評被害が被って……いや、実際濃ゆいか。
「やれやれ。そんな個性―――今で言えばキャラ付けて言うんだっけ?兎にも角にも俺はそういうのはどうかなと前々から思ってたぜ。」
「木曾はそういうことしないんですか?」
「馬鹿野郎。そんな自分に無理して見せても痛々しいだけだぜ。そんな事しなくても、俺のことはこれからの行動と結果を見てお前が判断しな。―――ま、期待を裏切るような真似はさせねえさ。」
凄く……男前です……。
少なくとも其処にいるクソ雑魚よりも間違いなく格好いい。……いや外面は中々良いんですよ。ただ、メンタル面が雑魚で……。一方、木曾の方は外、内面共に超格好いい。勝てる要素ないやん。比べること自体が烏滸がましかった。
「でも、私は可愛いと思いますよ、球磨の語尾つけ。」
「ははははは!俺から見ればあざとさ見せるの失敗してる様にしか思えないぜ。だって、あの語尾で俺ら姉妹で一番勇ましいからな!俺は姐さんにはもっと格好いいやつが良いと思うぜ!」
「へ~。」
「……ま、良いんじゃねえか?提督が好きなら、姐さんも気分いいだろうぜ。俺がどうこう言うつもりはないぜ。」
兎にも角にも木曾とはいい関係を築けそうだ。木曾もさっきのやり取りからそう感じたのか表情が柔らかい。最初のバッドコミュニケーションでどうなるかと思ったが結果見れば良い出会いだったようだ。
~木曾との出会いの回想終わり~
「―――痛々しいキャラ付けと申したクマか?」
―――まあ、この提督の所に来た艦むすだ。綺麗に終わる筈もなかった。
「……あ、姐さん。いつから其処に。」
「多摩の話題が出てきた頃だクマ。……球磨の喋り方だけど、これが素なんだクマ。木曾~、誤解させてたみたいで済まなかったクマ。」
「い、いや……。それは、そのう……。」
「それはそれとして、せっかくまた会えたんだクマ。ちょっと向こうで話すクマ。」
さっきまで格好いい雰囲気はどこへやら。今の姿は悪いことしたのを母ちゃんに見つかった子供のようであった。見ても分かるくらいに顔は青ざめ、冷や汗だらだら。視線はあっちらこっちら―――時たま提督に助けを求めるような視線を向ける。勿論、そんな視線を向けられても困るし、何もしてやれない。
「提督~。木曾、ちょっと借りていくクマ~。」
「終わったら来てくださいよ~?二人のコーヒーとケーキ用意して待ってますからね。」
「いつもありがとうクマ。―――ほら、木曾。さっさと来るクマ。」
「ま、待ってくれ。俺たちはちょっとした行き違いを――。というか、提督見てないで助けてくれ!」
そんな事言われても……。そもそもそんな度胸、このクソ雑魚提督にあったらもう少し那珂ちゃんの立場は良い筈である。妹は姉に逆らえないのだ。此処の鎮守府に来て提督は学んだのだ。
そして、誰が好き好んで百合の間に挟まって勇○郎にボコボコにされるガイアになる気など提督には無い。なので、提督にそんな見捨てられた子犬の様に助けを求めても無駄無駄無駄。
隣の部屋に連れ込まれた木曾の姿を提督は無事(?)に見送った後、今朝作ったケーキを自室の冷蔵庫から取ってこなきゃと思い工廠室を後にした。
飛ばした理由?話が進まないから以外特に無いです