ワシントン「あら!大和!奇遇ね!どこに行くの?お花見……。良いわね!……ねえ、そのう私も、一緒に行っていい?……!!Thanks!!」
わい「……だれもいない虚空に向かって何いってんだ?」
武蔵「此処の鎮守府には大和はまだ来ていない筈だが(汗)」
金剛「提督が酷使しすぎたせいネー。」
期間限定作戦近いんだから大規模建造できるわけ無いだろう!!ごめんなさいね!!
提督として着任してから間もない頃。
球磨には妹さんと此処で一緒に働けるよう約束をしてました。なので、木曾が来てくれたおかげでその約束を果たせてホッとしまたんですよ。……まあ、あと3人妹さんいるんですけどね。出来れば全員呼べれば良いんですが、人数制限もそうですけど一番の悩みは私のクソ運なんですよね……。全然来ねえ……。
他の妹さんどころか、新人さん一切来ない。何か5回中4回は川内の三姉妹さんの誰かの艦装が来る。どういうことなの……?
まあ、そんなクソ運なんですけど実は木曾が来てから4日後位に新しい艦むすさんを呼ぶことに成功してるんですよ。
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「はじめまして。利根型二番艦、筑摩と申します。」
「利根型?二番艦?」
「……?はいそうですけど、何か気になることでもあったのでしょうか?」
「いや……二番艦ということは妹さんでしょう?姉じゃないとか嘘でしょう……?」
「???」
出会い頭、中々……いや結構失礼であった。もう大分此処の鎮守府に慣れてきたのか擦れたのかはどっちでも良いが、下心一切無しとは言え人の容姿(+中身)を比較するのは大変失礼。……まあ、気持ちは分かるが。
しかし、いつまでも人をジロジロ見るのは失礼、更にあっちは挨拶したのに提督は挨拶を返していないのだ。物凄く失礼である。「いやあ~筑摩さん。よく来てくれました。私此処の鎮守府の提督で―――」と返そうとしたとき、廊下からドタドタドタと誰かが此方に向かって走ってきているようだ。
緊急の用事がない時は廊下は走るなよと一言注意してやらねばと思い扉に近づく提督。
―――そして勢いよく開かれて顔を思い切りぶつける提督。「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ーーー!」と汚い泣き声を上げる提督。どれだけ鍛えようと目玉、玉々、そして鼻骨は無理だって刃○で習っていただろうに……。突然の事に咄嗟にガードしろと言われても難しいかもしれんが、大の男の大人のガチ泣きなど何処に需要があるというのか?さっさと泣き止んでほしいものである。
「お~い、提督よ~。おるか~?」
「と、利根姉さん!!?」
「ん……お?筑摩……?―――筑摩だーーー!!」
それはおいといて、痛みに悶える提督を視界に一切入れ無いくらいに妹と再開出来たのが嬉しかったのだろう。まるで大きなわんこが大好きなご主人さまに抱きつくように勢いよくその豊満な胸に飛び込んだ。―――姉の威厳とか良いのか?と思ってしまうがそう表現するのが一番しっくりするから仕方ない。
「はははは!!待っておったぞ筑摩!!一緒に戦えて吾輩は嬉しいぞ!!」
「私もよ、利根姉さん。―――でも、先ずは提督さんに言わなければいけないことがあるんじゃないかな?」
百合の合間に挟まる真似をしたら勇○郎に【が、ガイア!!??】される。森羅万象、どの世界・時代においても変わらぬ真実であり、クソザコ提督もそれが分かっているので邪魔は出来なかった。鼻が痛くてんな事に気をやれなかっただけともいうが。
「提督か……。あやつも幸せもんじゃのう。なんたって吾輩とお前さんがおれば、索敵の心配をしなくて良くなるからのう!!これほど心強いことはあろうか?いやない。そうじゃろう、筑摩!」
「今提督さんの最大の敵は利根姉さんよ?索敵失敗してるわよ、利根姉さん?」
「お前さん一体何を言ってるんだ?」と惚けた表情の利根であったが、筑摩の視線が気になってふと後ろに目をやって初めて提督の姿を発見し目を見開く。
「提督……―――お主何やっとんじゃ?地べたに座り込んで。行儀が悪いぞ!」
「そうですね。行儀が悪いですね。でも、お鼻がね痛くて痛くて仕方ないの。―――冷やしたいからちょっと廊下の自販機で冷たいもの買ってきなさい。」
姉に再び会えたことは嬉しいが、さっきのやり取りで提督の今この鎮守府における立場というか、役目と言うか……。ぶっちゃけ振り回されてるよね~。……どうしよう。考えるまでもなく姉が上官に迷惑をかけていることに胃が少しだけ痛くなった気がした筑摩であった。
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「そう言えば利根姉さん。提督さんを呼んでいたようですけど~……なにか用事があったんじゃないですか?」
あの後加害者である利根は被害者提督に示談金として、自販機から買ってきたばかりの冷えたコーラ缶を支払った。ぶつけられた鼻に当てて冷やしている提督を他所に姉妹の会話を楽しんでいた二人であったが、何か姉は提督に用事があって来たのではないのだろうかと思い出した。良かった。このまま姉妹の女子会で楽しんで――お開きとかなったら提督がぶつけられ損で哀れで仕方なくなる所であった。……まあ別にいっか!野郎が泣こうが女の子が笑顔なら!
「おー……そうじゃったそうじゃった。実は提督に相談事があってのう……。」
そういってツカツカと提督に近寄り―――コーラ缶を取り上げ勢いよく飲み始める。酷い!100円の缶ジュースさえ買うのに渋る位の手取りしか貰えてない提督にそれはあんまりである。
「ケプ……。――――実は提督に今日のおやつで頼みたいことがあったんじゃ。」
「なに、今日のおやついらないですって?」
「利根姉さん。提督さん怒ってますよ。ほら、早く謝って。」
流石のこれに一般よりも大分温厚な方の提督も怒りがちょっと有頂天になった。皆のおやつを作るまでこの怒りが収まる事を知らない。
「わ、分かった。謝るからおやつ抜きだけは……!」
「利根姉さん、泣くほどおやつが大事なの?」
メンタル面、提督としての指揮能力は未だクソ雑魚だがこの提督、料理だけは本当に上手いのである。
「別に泣かないまでも……じゃあ、反省した利根は次何をすれば良いか分かりますよね?」
「反省して、これからは真○丸見るのやめて直○を見ることにする……。」
「真○丸見終わってんじゃねえか……。お前さんが、ぶつけた、私の鼻を冷やす物を取ってこいってことでしょうが此処は!!」
「いひゃい!!いヒャいのじゃ!!は、はながのびる!!ま、まじでひゃめんか!!」
わからない子には鉄拳制裁……なんて出来る筈もなく。だからといってなあなあで済ませるつもりもない。
(もし、これがどうでも良い他人であったなら「そういうやつなんだ」と思って対応すればいいだけだが、何やかんやで絆されていっているのだろう。提督にとって目の前の困ったちゃんは既に身内であり、身内だからこそ怒らないといけない時は怒るのだ。)
提督は利根の鼻を指で挟んで引っ張って同じ痛みを与え、それに必死に抵抗する利根だがびくともしない。着任当初のboyだったら難なく抵抗判定成功からの反撃というコンボが出来たろうが、残念だったな!半日で軍人が音をあげる神通ブートキャンプもとい艦むす達の訓練に、いないのといるのとではやる気が全然違うということで結局参加させられることになってしまった提督のbodyは出来あがってきているのだ。
そりゃあ、艦装出されて本気で抵抗されたら赤子の手をひねるより簡単に鎮圧されるが、流石の利根もこんな阿呆なことで(しかも自分が悪い)本気だすはずもなし。それでもそこらの軍人が束になっても勝てないくらいの差があるはずだが……殆どの生物にとって弱点である鼻を押さえつけて大人しくさせるくらいには今の提督には造作もないのだ。いや~神通さんは提督をどうしたいのか分からなくなってきたな!
「(パッ!)まあ、鼻の痛みはもうこれで良いでしょう。いい加減話が進まないのもどうかと思いますし。それで?利根は私が作るおやつに何か不満でも?」
「う、うむ。いや、不満は無いんじゃがな……。―――さっきテレビに写ったばーむくーへんなるものを食べたいのじゃ!」
「今からバームクーヘン!?」
お手軽なやつは比較的(それでもド素人は無理)簡単だが……。テレビで見たと言ってるから利根が食べたいやつはあの専用の機械で何回も何回もくるくる回してつくる本格的なものだろう。
「駄目!もう今日のおやつは出来て冷蔵庫に入れてます!!」
「分かっておる、分かっておる。提督が吾輩たちのために今日はろーるけーきを作ってくれていることは吾輩もよく分かっておる。」
「いや、大学芋ですよ。勝手に捏造しないでください。」
薩摩芋が安く手に入ったのだ。そして提督だって偶にはお手軽なもので済ませたいのだ。
「提督よ……。大学芋とか、そんな手を抜いたものよりのう……?」
「大学芋、貴女が思っているより大変なんですよ?」
特に使った鍋を洗うのが一番大変。冷凍のやつで良くない?馬鹿野郎。あれ美味しいけどちょっとしか入ってないんやぞ。
「才能と技術、経験。お前さんの料理の腕は贔屓目なしで凄いと思っておる。じゃから吾輩としてはそれをもっと振る舞ってほしい。―――そしてもっと美味いものを食わせるのじゃ!!」
「図々しいと怒れば良いのか、腕を褒められて喜べば良いのかこれはどっちが正しいんでしょうか―――」
「まあ、肝心の指揮能力他、お上が求めておる提督として才能は相変わらずクソ雑魚じゃがな。」
「上げて叩き落とすのやめてくれません?分かってるけど、泣いている提督が貴女の目前にいるんですよ?」
提督とは艦娘たちをカリスマで従え、眼を見張る指揮等の能力で彼女たちを動かし深海棲艦から勝利をもぎ取る英雄である。それらの才能がない提督がどうなるか、喜べ目の前の彼を見ればよく知る事ができるぞ。ただの艦娘達の玩具だ。―――まあ、無能な働き者よりかはマシだし、出来ることは全部やって彼女たちを支えている所は立派だと思うし、他のビジネス関係しか築けていない提督たちよりか遥かにいい関係だと思うよ、うん。そう思っておかないと辛いぞクソ雑魚提督。
「話を戻してじゃ。おやつというのは午後からの士気を左右する大事なものじゃ。」
「利根姉さん、それはちょっと大げさな。おやつどころか1食抜いた位で戦意が落ちる程私達は弱く―――」
「黙れ小童が!!」
「ええー……?」
軍艦だったらいざしらず。今の彼女たちは艦娘―――そう、女の子である。美味いもの食べれるなら食べるし、逆に期待していた美味しいおやつを取り上げられたら拗ねる。
「だかのう……。ばーむか、ろーるか。うん、提督、お主の悩み分かるぞ。」
「大学芋……。」
「そこでじゃ!ここは一つ運試しで決めようぞ!!」
提督の言葉を一切合切無視した利根は、二枚の細長い紙―――先っぽにそれぞれ赤と青の丸が書かれたやつを取り出した。
「赤を引いたらばーむ。青を引いたらろーる。恨みっこなしの一発勝負でどうじゃ?」
「恨みも何も作るの私じゃないですか……」と呆れたように不満を漏らす提督であったが、ズイっと有無を言わさず出してくる紙切れを前に嫌々そうな顔で、しかしどちらか引かなければ進まない。仕方無しに自分から見て右側の方を引き抜こうと力を込めた。
「……利根。指離してくれないと抜けないんですが?」
「…………。」
くじを抜こうとしたが利根が指を離してくれなくて抜けない。ちょっと苛ついて力込めて無理に引き抜こうとするも、ビリっと小さな音が自分の指近くから聞こえてきたのでそれも出来ない。
何時までも離そうとしない利根に、「結局運試しと言っていたが、本当は食べたいものなど決まっていたんだな……」と、心のなかで呆れながら、「でも今日のおやつは大学芋だから。意味、無いけど……」と少し可哀想―――いやこれっぽちも可哀想と思わねえわ。そんなぶっきらぼうな気持ちでもう一枚の方を引っ張った。
「……利根。離しなさい。」
「………。」
いくら引いても離そうとしない利根に痺れを切らした提督は、ならばと思い筑摩に視線を向ける。「君がやれ。」そんなあったばかりの彼女にアイコンタクトを送るのは普通はちょっと厳しいとこだが、何かが共感したのだろう―――しいていうなら振り回され属性というのか。
ともあれ、提督の言いたいことを視線で理解した筑摩は提督と入れ替わり、今度は彼女が代わりに引っ張ることになった。一体、自分の何が悪かったのか?それとも久方ぶりの姉妹の再開―――軍艦としての記憶を持っているだけで、個人個人は別人のような、それとも魂かなんかに刻み込まれているのかわからんが―――に構いたいのかは知らんが、ともあれこれで話を進めれるな。まあ何言っても大学芋だが。
さてさて、さっさと利根をあしらって……はちょっと可哀想だと思った提督。仕方なし、大学芋に一品をつけよう。―――購買の駄菓子コーナーで安売りされていたところを多めに買ったポン菓子で良いか!と思いながら、くじを選んで今まさに引こうとしている筑摩を見守りながら―――
「利根姉さん、指離して!」
「―――――!」
まるでお気に入りの玩具を必死に取られまいとする大型犬みたいだ。休みの日のよく晴れた日に、広い公園でたまに見かけたなこんな光景と提督が懐かしんでいたが、人よりも力がある艦娘が二人がかりで引っ張るのだ。引っ張られているのが特別なものならまだしもただの紙だ。10秒も経たずにビリっと破れてしまった。
「利根姉さん……。一体何がしたいんですか……?」
筑摩には姉の気持ちが分からなかった。提督は利根の気持ちも考えもわかりたくなかった。今日の夕飯はなんにしようかしら?
「何がしたいじゃと?―――それは吾輩のセリフじゃ。」
「……え?」
「筑摩よ……。お前さんは、一日の気分を左右する大事なことを、運まかせで決めていいと本気で思っておるのか?」
「それは利根姉さんが―――」
「筑摩、吾輩は……悲しいぞ。」
「え……、え~……?」
真○丸ごっこをする利根に対し、「姉さんが始めたんじゃないの?」と困惑する筑摩。そんな彼女たちのやりとりに微笑ましい視線を向ける提督……いや、向けてないわ。「はよう、要件言えや」、そんなに親しくない者でも見たら分かるくらい分かりやすい表情だ。おやつの準備しなくちゃいけないのにこんな所で道草食わせるんじゃない、というかお菓子の材料代……提督の自腹何だけど!良いじゃん、もう大学芋で!
「良いか、筑摩と提督よ。」
「はよ言えや。」
「……何か怒ってない?ま、まあ良い。ともかく!吾輩が言いたいことはじゃな。ばーむ、ろーる、どちらを選んでも『あ~……やっぱあっちが良かったな……』と後悔するに決まっておる。じゃからな!」
つかつかとホワイトボードの所まで歩いていき、黒マジックで何か文字を書きなぐり、締めにバンッとボードを叩いた。
「此処は第三の選択――――パンケーキでどうじゃあ!!???」
「あんた結局パンケーキ食べたかっただけじゃあねえか!?」
パンケーキ食べたい。それを言うだけなのに、此処まで振り回されなきゃいかんのか?提督の胃と喉は無事ではないが、今日も鎮守府は平和であった。
「あいすくりーむとラムネも付けるんじゃあ!!」
「駄々こねるのやめて、利根姉さん!私、恥ずかしい!!」
平和であった(白目)
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おまけ
「あれ、パンケーキじゃん?提督~、今日のおやつ大学芋じゃなかったの?いや、あたし提督の作るパンケーキ好きだから嬉しいけどさ。」
「あ、あ~……。いや、大学芋もあるんだ。あと、メロンソーダも用意してあります。」
「え!何か今日良いことでもあったの提督?太っ腹じゃん。」
「いや~……。まあ、そのう……子供の駄々こねには勝てんな~と……。」
「???」
終わり
遅れた理由
・ジョンストン堀り
・作戦までの準備
・春はすぐ眠くなる
まあ、そのう、なんだ。ごめんなさいorz