《午後5時35分》
電ちゃんが帰ってきました。……凄くボロボロです。
武装は勿論は衣服も所々破けて素肌が―――やべえ、憲兵さんがいたら言い逃れが出来ないレベルの事案にしか見えない。
とにかく早く入渠させて休んでもらわなければ。
あと、このあと直ぐに電ちゃんには謝りました。大淀さんにはああは言われましたが、もっと私が事前に艦むすさん達のことをもっと知っていれば、もっと良い装備を明石さんに作ってもらったりして無傷は無理でも小破・中破位には抑えられていたと思います。
……まあ多分、いや間違いなく今回の事は大淀さん予想していたでしょう。
もし、今回の事が無かったら、調子に乗ってイケイケドンドンイキリ提督になっていたかもしれないですし、そうなったらいつか取り返しのつかない事態になっていたことでしょう。
そうならないように、今回の出撃で釘を刺したかった、そうですよね大淀さん!
――――ですけど、もし私が大淀さんが言っていた「残念な提督」の内の一人だったらどうしていたんですか?と聞いたら、いい笑顔でポッケからガラス容器――――注射を見せてきました。……え?錯乱したらそれぶっ刺してたの?
《午後5時45分》
此処からは付添の方が大淀さんから明石さんに変わりました。
明石さんは髪がピンクという派手めな色なのですがそれがよく似合っている美人さんです。いや本当彼女たちは美人ばかりで――――芸能人になったらアイドル事務所いくつか潰れそう。
それで、今から艦むすを直す(治す?どっちだ?)【入渠】、次に艦むすの建造(建造……?)したり装備の開発を行う工廠をして今日のお仕事が終わります。
では、電ちゃんを連れて入渠へ、行きます!!
《午後6時》
入渠しに来ました。
―――――風 呂 や な い か い ! ! ? ?
えぇ……?もっと、こう色んな機会や設備とかを想像していたのですが、実際は銭湯の大浴場でした。……ああ、湯気で帳面がふやけてインクが滲む~。書きづらい~。明石さんの説明をしっかり書き留めたいのに……次のは防水仕様のお高めのヤツにしよう……。
それで、明石さんの説明をまとめると
①装備類は妖精さんが直す(時間はそんなに掛からない)。
②艦むす本人の怪我はこの[謎の成分が入ったお湯〕に入って直す(※それこそ轟沈してない限りもとに戻せるそうで。只の人間にも効くのでしょうか?)そして、こっちは艦むすの艦種・状態で長さが変わる。(短いので数分。長いので数時間。)
③私がこれから寝泊まりする部屋はさっきいた部屋の直ぐ隣、最低限のキッチン、足がそこまで伸ばせない広さの3点ユニットバス+7畳間の洋室の1k。 以上
……最後いる?あと、トイレと風呂は別々が良かったな……。というか、艦むすさん達がここでゆっくりしている時に私は部屋の狭い浴槽で縮こまって体を洗うとか想像したら悲しくない?でも、寮暮らしとしては破格ではないだろうか?
――え、所属艦むす達が住む寮に比べたら物置だって?HAHAHA、そりゃ彼女たちと椅子を温めるだけの提督を一緒の待遇にしたら駄目ですよ。HAHAHA――――でも物置って良い方は無いですよ、明石さん……。
そんなことは置いといて、話は良く分かったので早く電ちゃんを入れてやって下さい。
いつまでも彼女をボロボロの姿のままにしとくわけには行きませんから。そう思い、風呂―――いや入渠を後にしようとしたのですが明石さんに止められました。
「提督!今回は【これ】の説明も兼ねて、【これ】を実際に使ってみましょう。」と彼女は私の目の前にバケツ(※何か青く光っているんですけど?!)を差し出して――――え?本当になにこれ?
不思議そうな目で見ている私は隣にいる電ちゃんに「これ何か分かる?」と聞くと、電ちゃんは「司令官さん!これは高速修復材なのです。私達に使うとあっというまに怪我が治るのです!」と答えてくれました。
(う~ん、やっぱ彼女たちには直すより治すが合うな。)
――――その時の明石さんが「私に聞けよ!」て顔をしてたのを今日までは多分忘れません。
それで、その高速修復材はどう使うんですか?と明石さんに聞くと、彼女は「フフン。これはですね―――」とドヤ顔しながらバケツの中身を電ちゃんにぶっかけた。 ……隣 に い る 私 に も か か っ た! ?
勿論、「冷たいのです!」と言った彼女はずぶ濡れでした。
え~……?体罰なの?ちょっと!憲兵さんに見つかったらと取り調べまったなしなんですけど?!ねえ!?
あと、隣にいる私にもおもいっきりかかったんですけど!!大丈夫だよね、これ!!??と驚いていると、不思議なことが起こりました。
なんと、さっきバケツの中に入っていた液体をぶっかけられた電ちゃんの怪我がみるみるうちに治っていくではないですか。
そしてじわじわと靴下がヌメってくる嫌な感覚が来る。まるで雨の時に水玉の中を通気性バツギュンな靴で歩いた時のような―――明石さん!!何か一瞬で服が乾くドライヤー持ってない!!??
「―――――――と、高速――いやもうバケツでいいや。バケツを使う事によって入渠をかなり早める事が出来ます。とても便利……なんですが。一人治すのに一つのバケツを消費しちゃいます。なのでご利用は計画的にですよ、提 督?」
とドヤ顔で語る明石さん。
しかし、絵面は一昔前のドラマで見た、女子生徒の陰湿なイジメにしか見えないんですがそれは良いんですか?
あと……早く着替えたい。
というより、精神上やりたくないのでもっと穏便な方法は無いんですか?と聞けば
「ん~ん。入渠に使うお湯に混ぜてから入っても、効果は一緒ですけど……、大体バケツ使うときって風呂に入る時間さえ惜しいと思うんですよね~。だから、この使用方法が一番合理的だと思います。」と、答えが返ってきました。
成程、言われてみれば確かにそうです。
もし、使う時になったら抵抗はありますがその時は心を鬼になれるか自信はないですが提督の大事な仕事としてやりましょう。
――――ですが、一つ言わせて下さい。
『この後の仕事は、工廠の説明して終わり。そして電ちゃんは明日に備えてぐっすりとお休みしてもらう予定。
―――ゆっくり入渠して貰っても良かったなら、湯に混ぜるやり方じゃいかんかったのか?バケツはぶっかける必要あった?もっと丁寧にそっとかけれなかったのですか?』
そう質問して返ってきた答えはこれです。
「………ノリと勢いでやっちゃったぜ☆」
―――はあ~、 キ レ そ う。
《午後6時20分》
【仏の顔は三度まで】ということわざがあります。
とても自愛に満ちた仏様でも、三回も無礼を働いたら流石に怒ります。そして、私は聖人君子でもなんでも無い只の一般人。
今回はおちゃめで許しましょう。電ちゃんも怒っていなかったですし。
―――おめぇ、明日電ちゃんが風引いたら代わりに 出 ろ よ。
こんなアホな理由で今日仕事は出来ませんとか、上に連絡したく無いよ、私は。
「え~!着任初日で風邪引くまで遊ぶくらい仲良くなれるとか、君すごいね!!」とか褒めてもらえるわけない。もし、褒めてもらえたら本当この国の国防に泣きますわ、本当に。
あの後、電ちゃんには風引かないように入渠を再びしてから明日に備えて休むよう伝えました。これで電ちゃんの今日の仕事は終わりです。……私も仕事終わりにしたい。服は別に良いが靴がビシャビシャで気持ち悪いよお……。
そして今私達がいる場所は入渠という名の銭湯とは真逆の、どこからどう見ても製造工場な場所―――【工廠】、此処で艦むすの建造及び装備の開発を行う所です。
そして来て早速ですが、明石さんに「新しい艦むすを建造しましょう!」と言われたので資材投入しちゃいました。やっぱ戦いは数だよ兄貴!!
しかし、あれですね……。もっとこう、熟練の職人さん達を想像していたのですが、実際は妖精さん(???)に資材渡したら勝手に建造してくれるなんてお手がる過ぎじゃあないんですか?まあ、その代わりどなたが来てくれるかは運任せなんですがね。
あと、資材なんですが別に此処で書く必要はないと思いますが《燃料/弾薬/鋼/ポーキ》の4つで、最低値で駆逐、ちょっと増やして軽巡、燃料・鋼を多めにで重巡・戦艦、ポーキ多めで空母が出る確率が高くなるそうです。……出る時は出るけど、出ない時はとことん出ない。そして失敗しても使った資材は返ってこない。ご利用は計画的にエトセトラエトセトラ……。
あと、建造の残り時間でどの艦種か大体は予想がつくそうで…建造時間1:00。これはほぼ軽巡みたいです。
正直、初手に重巡・戦艦来てもらっても、提督なりたてなので資材は支給分――ええ、かなり少ないですね。来たら途方に暮れるしかなかったことを想像すれば、今回は運が良いですね。……明石さんが「提督!燃料と鋼総資材の半分ぶち込んで戦艦造りましょう!!」て言ってましたが無視して最低限の資材を妖精さんに渡して正解でした。
では、建造終了まで明石さんに艦むすさん達のことを色々質問してきます。
《午後7時10分》
建造終了まで残り10分になりました。その間に明石さんに聞いた話ですが、私は前に「戦いは数だよ兄貴!」と書きましたが、どうも提督一人が保有できる艦むすの数に制限があるらしく、優秀で信用がおける方でしたら100以上良いそうなんですが、私の様な成り立てクソ雑魚提督は16前後みたいです。……いや、16でも多くない?勿論、成果出せば保有数は増えるようです。
なんでも、昔はそこら辺緩かったみたいで狙った娘じゃ無かったりダブったりで艦むすの在庫問題が―――
艦 む す の 在 庫 ?? ?? ? ?
……もしかして最初渡された艦むすさんって在庫sy―――やめやめやめ。せっかく来てもらった彼女に失礼だ。さっさと忘れよう、そうしよう。
話を戻して、その持て余してる艦むすさん達と必要としている提督さん達の仲介をするなりして問題は解決したのですが、流石に懲りたのか艦むすの保有に制限が掛けられたそうです。
……でも、建造出来る艦てランダムですよね?運が悪くて残り15枠同じ艦とかなったら困るんですけど?と思いましたが、明石さんは「そこは大丈夫です。―――まあ、建造出来たら分かりますよ。」と答えてくれました。
うーん?分からんがあと10分、待ってみましょう。
艦これ、2-4で詰まってます……