新米クソ雑魚提督の艦これ日記   作:タケノコ軍曹

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下は早ければ明日投下します。



二日目 その2 上

〈AM9:30〉

 

明石さんの所に来ました。

 

「新しい艦娘を建造したい」と頼むと、「はい、この明石、提督の為に一肌二肌脱いじゃいましょう!」と心地よく引き受けてくれました。

――――美人の無償の好意程信用できないものは無い。ちょっと様子見しましょう。

 

〈AM9:40〉

 

どうやって建造・開発をするかは前回書きましたので省きますが、投入する資材の量はモニターで見れるんですよ。

―――400/30/600/30……ふーん。

 

 

てめえ!それ戦艦のレシピやろうが!!?

 

そういえば彼女は昨日から戦艦を勧めしてきました。

何でですか!?何でそんなに戦艦推すんですか?!と問いただすと、

 

「いやあ~、やっぱちまちま投入するよりドバっとブッパした方がロマンがありますよ!ロマン!!」

 

明石てめえ!!

……ちょっと分かるけど、今戦艦の方に来てもらっても持て余すだけでしょうが!!駆逐か巡洋艦で良いの!!と説得。

余裕が出来たら頼むから、今は低コストレシピで回してと頼むと渋々了承してくれました。

 

一応確認してみると――――30/30/30/30 掲示板で確認すると駆逐・軽巡が来やすいみたいです。しかし、なんか投げやりでやる気が感じられない……。そんなに戦艦建造したかったん?

 

まあ、明石……もうさんは良いや。私の胃に優しくない人に敬意はいらん……。とにかく彼女の事は放っておくとして、建造時間は1時間……軽巡かな?

 

その間時間つぶしに何か無いかな~、無いなら寝ようかな~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

「提督、暇つぶしに良いものがありますよ?」

 

 

明石に話を振られ、提督は日記を書く手を止める。

 

 

「暇つぶし?」

 

「そ!一時間程度の暇つぶし。」

 

 

そう言って明石は提督にゲームパッド――――PSのヤツだ(何やかんやでPS2のコントローラーが一番しっくりくると思う)――――を手渡す。

 

 

「TVゲーム……?」

 

「協力プレイ出来るやつですよ?」

 

 

そう言うと提督の横に座って2P用のコントローラーを握る。

そしてテーブル上に置いてあるリモコンを操作すると、上から大画面のテレビが降りて来た。

 

 

「うわ……。明らかに私の給料では買えないやつだ……。」

 

「普段はこれで妖精さん達がアニメとか見てるんですよ。」

 

「妖精さんのご機嫌取りのためと考えれば――――やだ、安すぎ……!」

 

 

妖精さんのお仕事

・艦娘の建造、装備の開発

・今はないが小型戦闘機等のパイロット

・帰り道の安全確保の為の羅針盤操作

 

他にも多々あり、妖精さんがいないと詰むのが今の状況である。

時代が時代なら人身御供も已む無し、なので機嫌を損ねるわけにいかない。そう考えたら、超大型テレビ一つなど安すぎる。

 

 

 

―――――さて、そんな妖精さんの為のテレビを少し借りてするゲームは何なのか?

 

 

「(もしかして、提督の育成を目的とした大本宮製のゲームではないだろうか……!)」

 

もしかしたら、もしかしたら明石がまだ右も左も分からない雑魚提督の為に、ゲームしながら提督に必要な知識等を学べる進○ゼミの様なものではないだろうか?

そう考えれば勤務中なのにTVゲームを勧めてきた理由がつく。―――じゃなければ、おめえマジで只のサボりだぞ?

 

――――そして映像が流れ始める。

 

――――重厚な音、そして主砲の発射音、カッコいい発音で流れるタイトル!

 

                        

 

 

 

          『メ タ ル ス ○ ッ グ !!!!!』

 

 

 

 

 

「(あ、違うなこれ。本当只の暇つぶしだわ、これ。

だって、メタルス○ッグってデカデカとタイトル出てるもん。戦艦じゃなくて戦車だもん。)」

 

 

良かったな、提督。勤務中にゲームなんてめったに出来ない経験だぞ?

だが、しかし待って欲しい。会社のパソコンでアダルトサイト見るよりは全然ましなのでは?……フォローになってないな、うん。

 

 

 

「何でメタルメタル○ラッグ(初代)?」

 

「面白いじゃないですか?メタルス○ッグ。」

 

「面白いけどさ~……、そうだけどさ~……。」

 

 

スタートボタンを押し、二人プレイーモードを押し、1Pの金髪軍人を操作するのは提督、2Pのハンサムを操作するのは明石。

 

 

 

「何か、こう、提督の為のゲームとか無かったんですか?」

 

「ありましたよ。」

 

「あるならそれでよかったのでは?あ、最強武器のショットガンだ。」

 

 

さぼりならさぼりで良いや、と開き直った提督は明石と一緒にゲームを進める。

昔、したのはバッティングセンターに置いてあったレバガチャタイプのアーケード版だったが、開幕で速攻死亡なんてミスはしなかった。それどころかゲームしながら会話だって出来るくらいには余裕があった。まあ、まだ一面だし……。

 

 

 

「……大本宮製の艦娘達との恋愛シュミレーションゲームなんですよ。……あ、手榴弾取らないで!」

 

「え?なんですかそれ?」

 

「『ドキドキ艦むすメモリアル~提督に恋して良いですか?~』ていうやつなんですがね……」

 

「色々と冒険しすぎでしょう、それ。」

 

 

凄く気になるが、メタルス○ッグにも言えることだが、横スクロールアクションゲーム系は2面から難しくなってくるせいで先程と比べて提督は会話に集中できなくたってきた。

逆に、明石はまだまだ余裕があるようで、提督が取ろうとした武器を横取りしてゲームの敵を順調に倒していく。

 

 

「主人公は新人の提督で、ヒロインは建造した艦娘達。

彼女らと共に深海棲艦と戦いながら絆を深め、ヒロインの一人とケッコンカッコカリを目指しましょう!というシュミュレーションゲームです。」

 

「(ケッコンカッコカリ……?)タイトルはともかく中々面白そうなんですが?」

 

「ただ、ヒロインのグラが何故か3Dポリゴン。しかも初代バー○ャファイターよりもグラフィックのクオリティが低いんですよね……。」」

 

「割ってしまえ、そんな悍まし物。」

 

 

「当然売れる筈もなく、大量の在庫を抱えた大本宮は当時の提督達に個人用、布教用、鑑賞用の最低三枚を買うように強制してきたそうですよ。その時は私まだ建造されていませんでしたから知りませんでしたけど、相当荒れたそうですよ。」

 

「コンビニ、スーパーの恵方巻を連想させるな、それ……。」

 

 

あれって一本2000円超えするんですよね。そんな金があるなら自宅で作るなり、スーパーで普通に売っている物を買ったほうがマシって考える人が多くいるのも仕方ないことです。――――ただ、恵方巻はまあ美味しいんですが、ゲームの方は致死毒何で比較出来ないと思います。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

そして時間が少し経ち―――時間にして10分、ステージは三面の半ばに入った所だった。

 

少し手こずるようだがまだ余裕がある明石とは逆に、提督の方は少しずつミスが目立ち始めた。

ステージが難しくなって冷静さが少しずつ失いつつある――――否。その逆である。

時間が経って少しずつ冷静になると、考えてしまうのだ。

 

 

「(私、こんな所でゲームしてて良いのだろうか……?)」

 

 

自分よりも前に一ヶ月前に提督になった同僚がいることを今朝知った。

―――大本宮発行の、購読者層は提督と艦娘の朝刊でだ。

 

作戦室に置いてあった新聞によると、その期待の新人は最初の建造ガチャで戦艦を引き、普通だったら燃料等で詰むはずが上のものと直接交渉し資材を引き出し、その後戦果を着々と上げている期待の新人として紹介されていた。

 

その時は「は~、凄いな~」位にしか思わなかったが、改めて冷静になって考えると今サボっている自分とその新人さんを含め前線を維持している立派な提督たちをどうしても比べてしまう。

 

 

「(私には件の提督の様な交渉術も、そして士気能力も無い。今朝だって燃料と弾薬の計算ミスってたのを大淀さんに訂正して貰った位だ。そんな私がこうしてサボってて良いのだろうか?出来ないなら出来ない分、仕事に時間を割いた方が良いのではないのか……?)」

 

 

もし、この提督の心を大淀が聞いたらこう言うだろう。「計算ミスの原因は川内の夜戦に付き合った寝不足のせいです」と。

ただ、その件の期待の新人とほぼ同時期な分、やはり比べてしまうのだろう。

そのせいでプレイに集中出来ずにいた。

 

そんな提督を明石はちらっと目をやり、直ぐに視線を戻してゲームを続ける。

まだまだいける明石。しかし、提督の方はプレイが雑になってきたせいで残りライフは減っていく。

そんな提督に明石はため息一つついて、口を開いた。

 

 

「提督。もしかして『こんな所でゲームしてて本当に良いのか?』て思ってません?」

 

「…………」

 

 

1Pキャラが凡ミスし、ライフが一つまた減った。

 

 

「提督って凄く分かりやすいですよね。いい意味で言えば裏表が無い。悪く言えば腹芸が下手くそですね。」

 

「…………」

 

「そんな提督に私から一つアドバイスです。――――――『出来る人にやらせとけばいい』ですよ。」

 

「……良いんですか、それ?」

 

「そういう人たちは戦果を積極的に欲しがる人たちが多いので、逆に喜ばれますよ。

――――これから長い付き合いで深海棲艦と戦っていくというのに出来ないことを無理して頑張って、戦時中でもないのに精神すり減らして、そしていざ戦いの最中に倒れられたら何の意味もなくなりますよ?」

 

 

真面目なのは良いことだが、それで台無しになったら元も子もないという明石。

分かってはいる。分かってはいるのだ、この提督も。

しかし、やはりどうしても不安になるのだ。

 

勤勉さは美徳というが、この提督の場合は日本の社会人に多く見られる働いていないと不安になる只の社畜精神である。

 

 

「そう、ですけど……。やっぱり、何かしなくちゃいけないんじゃあないか?ってやっぱ思うんですよね……」

 

「今日しなければいけない仕事あるんですか?」

 

「建造して最低限の艦隊を編成すること、そしてその報告だけですけど……」

 

「立派に仕事こなしてるじゃないですか。

――――もし大規模な作戦が始まったら無理をしなくちゃいけない時があるんですから、平時中位はリラックスしましょうよ。

褒められる事こそすれ、避難されるいわれは無いはずですよ。」

 

「そうかな……そうかも……。」

 

 

明石の言葉に少しだけ救われたのか、提督の操作ミスは少し減ったかのように見える。

やはり悩みというのは一人で考えるとドツボにハマるもの。

ちゃんと言ってくれる人がいる此処に配属されて自分は幸運なんだなと提督は思う。

 

 

「そんな提督に出来る仕事を教えちゃいましょう。」

 

「あるなら教えて下さ、いっと……ちょっとまずい。手榴弾切れた。」

 

「そこの箱壊せば出たはずですよ。で、仕事なんですが――――『今やっているこれ』です。」

 

「―――はあ?TVゲームが仕事って――――あ!」

 

 

ミスって最後の残機を失ってしまう。此処からは明石の一人プレー―――は少し虚しいと思ったのか、彼女は一度電源を落として再起動させる。

 

 

「まだ……建造までに時間は十分ありますね。……説明付きでもう一周やりません?」

 

「オプションで残機を最大、代わりに難易度一つあげで行きましょう。」

 

「それは、良いですね。」

 

 

 

          〈建造終了時間:残り40分〉





日記風では自分の書きたいものの限界ががが
→仕方ないので普通に書いてみる
→地文が増えた分文字数が増える
→このままだと1万字超えると気づくと

というわけで泣く泣く分割して投稿しました。許して下さい、続きは早めに投稿しますから!


あと、やはり日記風の文章が書くのは楽なので、普段はいつもの。
仕事休みなど時間が空いたときとかは地の文が入り混じった話と分けて書いていくのが一番モチベ保てるんじゃないかな~?と思っています。
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