東方死線華   作:マスターBT

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300年目後半

 肉食動物は獲物を喰らう際、即座に襲いかかるのではなくタイミングを見極めるという。闇雲に追いかけ回すより隙を突いた方が労力なく仕留められる。捕食者であるからこそ磨かれた知恵だろう。

 

「「はぁぁぁ!!」」

 

 極上の存在を前にそんな我慢なんて出来ない。俺たちは隙など知ったことかと相手へ駆け出す。

 もう待ちに待たされたんだ。我慢なんて出来ない。華扇の拳は俺の腹部へ、俺の拳は華扇の顔面へ突き刺さる。一瞬、不快感を感じるが高揚感が全てを打ち消す。それは華扇も同じ様だ。笑みを浮かべたまま、グルンと顔を向け俺の頭を掴み叩きつける様に自分の膝へ俺の頭を持っていく。それは流石に不味い。

 

「ふふっ、流石ですね」

 

 華扇の膝と自分の頭の間に手を置き、耐える。そのまま、純粋な力比べをしていても俺に勝ち目はない。片手で華扇の顎を掌打でかち上げる。拘束から解放されると同時に華扇の脇腹を抉る様に捻りを加えた拳を放つ。しかし、左手で受け止められる。

 直後、俺の腰に何かが巻きつく感覚が走る。不思議に思いながら下を向くと華扇の左腕。それに巻き付けられている包帯が巻きついていた。

 

「うぉ!?」

 

 華扇が身体を捻るとそれに連動し、俺の身体が宙に浮く。おいおい、怪我とかの類ではないと思っていたがそれは聞いてない。

 本来、あるべき場所に右腕はない。あの時の違和感はこれだったか。グンっと引っ張られる感覚と共に近くの木へ俺の身体が叩きつけられる。

 

「グッ!」

 

 肺から一気に空気が放出される。

 しまったな…驚きで動きを止めていた。再び身体が引っ張られる感覚に襲われる。今度は華扇自身へと引っ張られる。伸縮自在とは面白い。巻きついているとは言え、両手は自由だ。驚いていなけば幾らでも対処はできる。俺を引っ張り迎撃する様に蹴りを放つ華扇。拘束されているが故に、必中の一撃。腹部に突き刺さる脚を両手で抱きかかえる。既に地に脚はついている。

 横薙ぎする様に華扇を持ち上げ、地面に叩きつける。腰から包帯が離れたのを確認して離れる。

 

「一撃喰らってからの対応が早いですね…戦い慣れてるだけはあります」

 

「一切、防御なしで受けきってる奴に言われても」

 

「素直に受け取ってくださいよ。褒めてるんですから」

 

 何事もなかった様に立ち上がる華扇。多少のダメージは入ってるだろうが殺すには足りない。

 少しだけ距離が空いてる今なら、溜めが必要な攻撃でもいけるか。両脚に力を込め、一歩踏み出す。その一歩で地面が爆ぜる。

 

「ふぅぅぅぅぅ」

 

 武術において踏み込みは大切な役割を持つ。相手との間合いを詰めるため、重心を落とし次の動作へ素早く繋げやすくしたり、技そのものの威力を上げたりなど。自分が放った技の勢いに自分が負けていたら意味がない。つまり、華扇なら気がつく。俺が高威力の攻撃に転じようとしていると。

 構える華扇を見ながら、もう一歩踏み出す。そのまま脚を前に出す速度を上げていく。もちろん、込める力は減らさない。爆ぜていく地面と共に華扇との距離を詰めていく。霊力もたっぷり込めた一撃受けてみろ華扇。

 

「崩落衝!!」

 

 最後の踏み込みと同時に華扇へ拳を突き出す。彼女は腕を交差させそれを受ける。

 華扇と俺の間を行き場のなくした空気が凄まじい勢いで駆けていく。周囲の木々が発生した衝撃波で吹飛ばされ、華扇が形成していた結界が一時的に揺らぐ。

 

「…はっ、ははははは!!雫、本当に貴方は最高だ!」

 

 だが、彼女は笑う。俺だけを真っ直ぐと見つめるその目はもっと闘争を望んでいる。

 

「その言葉、そのまま返すぜ華扇!」

 

 そんな目で求められればこちらも昂るというもの。

 再度、地面が爆ぜるほどの力を込め今度は飛び上がる。華扇の脳天目掛け振り下ろすかかと落とし。それを振り上げる拳で防ぐ華扇。

 勢いで回転し、着地をする。直後、背筋に走った寒気に従い両手で地面を押し後方へ跳躍。俺の頭部があった場所に華扇の脚が叩きつけられる。あのまま、動かなければ赤い花を散らしていた。

 

「もっと…もっと…もっと戦いそして、果てましょう!雫」

 

 先ほどの一撃で何かスイッチが入ったのか普段以上に凄惨な笑みを浮かべ、俺を求めてくる。身を貫く様な殺気でさえ心地よいと感じる自分自身の感性に狂ってると自覚しながら、同調する様に俺も笑みが浮かんでいく事を自覚する。

 やはり、華扇との殺し合いは楽しいなぁ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もし私が今、初めて彼が放った崩落衝の様な攻撃を受けたり知ったのだとしたら間違いなくそこでこの命は落としていた。

 感謝しますよ勇儀。戯れとは言え、私によく見える場所で見せてくれた事を。もしそれがなければ、私はとっさに受け止めるのではなく流す事を選択出来なかったでしょうから。

 雫の放ったあの一撃はそれだけのものだった。現に左腕は痺れている。感覚的に骨にヒビが入ったりもしかしたら折れてるかもしれない。そんな攻撃を受けて、私の本能は殺す対象として雫を選んだ。その事実に私は歓喜した。

 この現世の地獄でも私はまだ、忘れていない。ただの欲ではなく、一個の生命体として闘争を求める感覚を。

 

「雫!感謝しますよ、私にもまだ死を恐れる気概はある様だ!」

 

 楽しいと感じていたものが全て楽しいと感じられず、何もかも気力が削がれ、それでもなお存在する為に仙人を選んだ。

 私は今に至るまで、ある意味惰性で生きていた。失い出来た大きな穴を埋める。それが唯一の目的だった。仙人になり天道を目指す。その精神は忘れないが、もし私を討伐する様な人間がいればそこまでの抵抗をせずにこの命を差し出した。それぐらいは地獄だった。

 

「それは俺に対する挑発と捉えて良いんだよなぁ華扇!」

 

「ただ、殺されるなら貴方が良いと思っただけですよ!」

 

「んじゃあ、殺されてくれよ華扇」

 

 互いに跳躍。空中で重力に身を任せ落下しながら、拳を脚を相手に向ける。

 今なら間違いなく思える。私は殺されるのであれば雫に殺されたいと。着地すると同時に鏡写しの様に放った蹴りがぶつかり合う。こういう時の雫は即座に行動を起こす。純粋な力で私に勝てないと分かっているから。

 

「殺されませんよ。言ったでしょ?私は貴方とまだ共に時間を過ごしたいと」

 

 なら、そこに隙が生まれる。

 脚を引いた瞬間の彼に一気に詰め寄る。片足で詰めるから、速度は出ないが私の身体能力なら出来る。驚いた雫の顔。不意を突かれ驚いた状態でも拳を私の顔に向ける反応速度は流石ですが、軽いですよ。簡単に弾き、守りのない頭を横から上げたままの脚で蹴り飛ばす。

 面白い様に回転しながら飛んだ彼を追いかける。今の私は攻めたい気分なのだ。

 

「おいおい、苛烈だな!」

 

「そういう気分なんですよ!」 

 

 奇襲からの畳み掛けが成立する相手ではない。

 追いかけ、首を掴もうと伸ばした腕は叩き落とされる。ううん、締め落としたかったなぁ。気絶でも良いからしてくれれば彼を眺める事が出来るんだけど……ってなんかこの思考危なくない?

 

「考え事とは余裕だな?」

 

「しまっ!?」

 

 ほんの一瞬だけ思考がズレたのを雫は見逃さなかった。スルリと蛇の様に雫の腕が私の腰に巻かれる。私を持ち上げ、岩石落としの様に叩きつける。上半身が軽く地中へ埋まる。ほんと、私だから良いけど容赦ないわね。

 両足をつかまれる感覚がする。直後、大きく捻られる。力を込めてその捻りに抗う。不味いですね、このままだと遅かれ早かれ骨が砕かれる。とは言え、流石にそこまで簡単にやられる訳にはいかない。地中で手を開き仙術を使う。何もない所で火を着けるだけの仙術だが、過剰なほど霊力と妖力を流し込む。本来の想定を超え、地中で大爆発する。

 

「自爆覚悟か!?」

 

「そうでなければ抜けられませんからね!」

 

 爆発の勢いを利用し、飛び上がる。多少、火傷を負ったがこの程度なら少しすれば治る。

 そんな事より眼下の雫だ。見下ろせば、相変わらずの笑みを浮かべて私を見上げ、殺意を向けてくる。平時は活力の無い目をしているが、私と殺し合いをしている時だけ見せてくれる狂気の目。その目を真っ直ぐに見つめる。

 

「まだやれますよね!えぇ、私も貴方もこの程度ではない!」

 

 仙人を殺してきた雫に仙術を使っても効果は薄いと今まで思っていた。だから、単純な肉体でのみ戦ってきたが使える術は全て使わないといつか、本当にこの人の牙は私の首を掻っ切る。えぇ、文字通り私の全てをぶつけていくから。死んでも許してね雫?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 上に飛んだ華扇の両腕に風が集まっていく。仙術か、風の類を操る仙術はかなり多い。

 ひゅうひゅうと風が吹き、その全てが華扇へと集約されていく。一瞬、痛みを感じ腕を見ると薄く斬られている。なるほど、鎌鼬の類か。拳での殴り合いも楽しいが、今度は術勝負か?華扇。悪いが、仙術は見慣れている。

 

「はぁぁ!」

 

 集められた風が刃となり向かってくる。不可視の一撃だが、刃として操る為に必要な霊力を捉えれば十分目で見える攻撃だ。右腕に霊力を流し、構える。風の刃が俺に当たる少し前に拳を目の前に突き出す。

 

「霊衝波」

 

 纏わせた霊力を解き放ち、性質を与える。与える性質は風。

 華扇が生み出した風の刃、その内側から爆ぜるように俺の霊力が解き放たれる。無論、急に内側から圧力を受け刃は暴走。俺には当たらない。風の刃が四散していくその瞬間、俺の目の前に桃色が現れた。

 はっ、やってくれる。技を放つと同時に移動。この戦術は俺の目眩しか!

 

「せいやぁぁ!!」

 

 おおよそ女性が出して良い声と共に強く踏み込まれた拳が向かってくる。それを咄嗟に、受け止めるが踏ん張りが足りず防いだ体勢のまま、吹き飛ぶ。空中で体勢を立て直し、前を向く。すでに華扇はいない。気を巡らせ、殺気を辿る。下から迫りくる気配に身をズラし対応する。勢いよく、拳を振り上げた形で現れた華扇。避けたと同時に俺を見る。そして、振り上げた拳に反対の拳を合わせ俺に向けて振り下ろす。左腕はくれてやる。だが、その代わりガラ空きの横腹を遠慮なく殴らせて貰うぞ華扇!

 

「この程度!」

 

 自分の頭を守るように突き出した左腕からミシッと嫌な音が鳴る。しかし、一撃は受けきった。返す一撃で華扇の横腹を殴り飛ばす。

 しっかりとした手応えが右腕から伝わる。

 

「ぐっ…まだだ、これぐらいで私は死なない!」

 

 鳩尾に痛みが走る。込み上げてくる不快感と共に頭を下げれば華扇の膝蹴りが直撃していた。さっきの一撃で怯みすら無しか…!

 呼吸の邪魔になる血は吐き出す。地面を俺が吐いた血が彩る。ここまで血を流したのは何百年ぶりだろうか?

 未だに鳩尾にめり込んでいる華扇の足首を掴む。自分から引き剥がすようにその足を引っ張り、地面へと叩きつける。

 

「ゴホッ!」

 

 叩きつけた華扇の口から空気が抜けていく。この瞬間なら衝撃と空気が一気に身体から抜けた影響で即座に動けないはずだ。

 足首を離し、華扇へ馬乗りになる。さっきの一撃で左腕に上手く力が入らないが、関係ない。両腕に力を込めひたすらに華扇目掛けて拳を振り下ろす。何発か良いのが華扇の顔へ叩き込まれる。両手で防ぐ事を試みているようだが、酸欠気味の動体視力では捉え切れていない。そのまま、右手に霊力を流し華扇の首を斬ろうとしたタイミングで華扇の両足が俺の首へ巻きつく。

 

「カッ……クッ…」

 

 なんつう身体の柔らかさしてんだよ…!

 

「…全く、何度も私の顔を殴ってくれましたねぇ…お返しです」

 

 ググっと首を締める力が強くなっていく。不味いな…このままだと絞め落とされるというか、首の骨が保たない。

 どうにかそれより早く外したいが、基本的に腕より脚の方が力強い。元々単純な力で勝っている華扇には抗っても不利だ。それなら…!

 華扇の脚を振り解こうとしていた右腕で華扇の首を握る。

 

「なっ……この…状況で……」

 

 俺より早くこいつは酸欠状態だった筈だ。なら、この我慢勝負は華扇の方が先に根をあげる筈。俺の首を締める力に比例するように華扇の首を締める力を上げていく。さぁ、離せ!お前の方が苦しい筈だ。

 頭が少しずつだが、ボーッとしてくる。それでもなお、華扇はまだ離さない。

 視界が明滅し始める。酸欠で意識が途切れ始めた。だが、華扇は離さない。

 

「「……!!」」

 

 視界が暗転してる時間の方が長くなってきた頃、ほぼ同時に拘束を解除して離れる。身体の細胞が、酸素を求めて止まない。

 それは華扇も同じようで激しく呼吸している。血の味を感じながら呼吸しているとやがて呼吸が整っていく。俺が人であれば恐らく今ので死んでいた。そう思えるほどの拘束と息苦しさだった。呼吸を整え、華扇を見る。向こうも俺を見ていた。

 窒息によって意識を失いかけてもなお、鋭い眼を向けてくる。此度の華扇はやたらと好戦的だ。散々、我慢させられてきたから開幕からお互い身をほとんど守っていない。しかし、華扇は殺すための俺とは違い、基本的に受動的だ。今回は俺を殺すつもりで来ていた。

 

「…あぁ、残念。気絶してくれなかった」

 

「あのままならお互い意識を失うしかない。それは味気ないだろ?もう時間がくるしな」

 

 やや擦れてしまったが、言葉は紡げた。華扇との殺し合いは比べるまでもなく何よりも楽しい。

 だが、なんだこの違和感は?華扇はナニカ、良くないものを呼び込もうとしてないか?

 

「時間?あぁ、もう月が……そう。もう終わり……」

 

「…華扇。俺とお前の殺し合いは100年に1度だけだ。分かってるな?

俺は仙人であるお前を殺す。それ以外はどうでも良いが、このルールだけは守らなければならない」

 

 時間が近いというとに嫌な勘に引きずられ対話を選ぶ。だが、どうやら効果はあったようだ。

 俺の言葉を受け、華扇はゆっくりと月を見上げて暫くして、自分で自分の顔を殴った。は?何してるんだ?

 

「お、おい華扇?」

 

 顔を殴り俯いていた華扇が俺の声を聞き、顔を上げる。その顔は普段の華扇だった。先ほど感じたナニカの気配はしない。

 

「…私が甘いばかりにいらぬ心配をかけました雫。さぁ、今宵最後の祭りを始めましょ?」

 

 スッと構えを見せる華扇。普段通り、澄んだ闘志と殺気を放っている。

 とりあえず、落ち着いたようだ。すでに時間はない。華扇の鏡写しのように俺も構える。一瞬、目を丸くするがやがて微笑む華扇。

 

 同時に駆け出し、交差した一撃は、互いの顔を捉えていた。それと同時に月が天上に昇り詰める。

 殺し合いの期間は終了した。俺も華扇も意識は失っていない。あぁ、今回も殺せなかった。

 

「今回も殺せませんでしたか……」

 

 攻撃をその身に受け続けていた代償が返ってくる。……高揚感が消えればこれですか…全く、我ながら戦闘狂いですね。

 

「…すみません雫。途中で、仙人としてはあるまじき醜すぎる我欲に駆られました」

 

 ゆっくり華扇さんがこちらに向かってきて座り込み、頭を下げてくる。んん?なぜ、こんなことに。

 我欲というのは途中から苛烈になった事を言ってるのでしょうか?正直、ここまで殺し合いを興じてきて何を今更という感じですが。

 

「…貴方の役目の事も何もかも考えず、ただ私だけのモノにしたいと思ったんです。ううっ……修行が足りません…」

 

 そう言って顔を赤くし完全にうつ伏せになる華扇さん。

 さてと、どうしたものでしょう。とりあえず、ずっと華扇さんを見下している訳にもいきませんので私も座る。ちょうど立ってるのが辛くなってきていたからありがたい。

 

「…先ほども言いましたが、私が貴女を殺すのは仕事だからです。殺し合いをしていて楽しいのもありますが。

 ですので、私が貴女だけのモノになるのは無理ですね。他にもやるべき事がありますから」

 

「分かってます!だから、醜い我欲だと」

 

「醜い?どこがですが?

欲は生きている以上避けられないもの。私とて、仕事を放棄して貴女と殺し合いをずっと行いたいと思うことあります。人も妖怪も生きる上で何かを必要とする。その為に命や尊厳を奪う事もあるでしょう。私はそれを醜いとは思いませんよ。それに」

 

 顔を上げて私を見る華扇さんに顔を近づける。

 修行不足を感じ泣いていたのか潤んだ目が私を見つめる。その目を見ながら出来る限り自然の笑みを浮かべ口を開く。

 

「私は簡単に貴女のモノにはなりませんから。欲しければどうぞ、もっと殺すつもりで来てください」

 

 敗者となれば受け入れるしかない。勝者となったものの要求を。

 私が知る人間のルールだ。敗者は勝者には逆らえない。何故なら、負けたのだから。

 

「…あーもぅ!悩んでる私が馬鹿みたいじゃないですか!」

 

 グイッと頭を引っ張られ、華扇さんの胸に押し付けるように抱きしめられる。

 

「…じゃあ、我慢しないですからね。雫が言ったんですから責任、持ってくださいよ」

 

 そう華扇さんが耳元で囁く。

 なんだろうか。良くないナニカを抑えた気はするが、他の何かを引き出してしまった気がする。とは言え、私が言った事だし今の華扇さんからは嫌な気配がしない。まぁ、今回はこんなところでいいでしょう。

 

「ふふっ」

 

「と、とりあえず離してくれませんか…」

 

「嫌。離れたければ自分で頑張って」

 

「私が疲労困憊なの分かっていってますよね!?」

 

 結局、疲労で力の入らない今の状況では抜け出す事は出来ず迎えにきた四季様に説教される事となった。

 




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