銀河大戦に参戦している連合国陣営の軍は各地においてボラー連邦やその陣営の軍と互角かそれ以上にやりあっていた。それを支えているのは純粋な戦力のみならず高い情報収集能力と適切な後方支援体制であった。そして、その後方支援体制等を支えているのが統合作戦本部である。
統合作戦本部は地球の南米ジャブロー基地内に存在し、連合国軍に参加している全ての国家から派遣された軍人や政府関係者が集まっており、各国軍の展開状況や補給状況、収集した情報の整理・伝達等を行っている組織である。
この統合作戦本部の存在により連合国軍は連合国陣営各国が収集した情報を素早く分析・整理された状態で共有することができ、作戦の立案や補給体制の確立に役立てる事が出来ていた。また連合国陣営の軍が2カ国以上で共同作戦を実施する際には統合作戦本部を介して作戦の立案や詳細な情報共有が出来るなど多国間で作戦を実施する際に統合作戦本部は調整機関としても有効に機能していた。
特に2カ国以上での共同作戦実施の際の調整機関としての活躍は大きく、各国が共同作戦を実施しやすくなっており、ボラー連邦陣営の国家に対する作戦だけでなく補給作戦などを連合国軍では2カ国以上で実施することが多くなっていた。
また、この調整機関としての存在は2カ国以上で作戦を実施する連合国軍を支えるうえで大きく、例えば地球連邦とガルマン・ガミラス帝国は直接の同盟関係の国家である為、2カ国の駐在武官や司令部のやり取りで簡単に共同作戦を実施可能なものの、直接の同盟関係ではなく銀河連合の構成国や連合国軍として同盟関係の場合の国家は司令部同士では無く統合作戦本部を使用して共同作戦を実施していた。これには大きなメリットがあり統合作戦本部では形式に捕らわれない形で組織運営をしている為、純粋に2カ国で共同作戦を行う場合でも統合作戦本部では複数国の軍人が関わってより効率的な作戦を立案するなどが出来ていた。
更に統合作戦本部は調整機関だけでなく連合国軍全軍の戦力展開状況や補給状態、予備物資を一元して把握しているのでその情報を逐次、全友軍に共有する事で迅速な救援や補給を実施することもできており、孤立仕掛けている艦隊を他国の艦隊が救出したり補給不足の部隊や艦隊に対して他国の補給部隊が緊急の補給を実施するなど連合国軍が戦線を維持するうえで必要不可欠な行動を調整し緊急的に行う行動の支援も実施していた。特に予備物資を把握している点は大事な点であり、連合国軍全軍の円滑な作戦実施を支えるだけでなく、緊急時の対応もスムーズに行う事が出来ていた。
他にも各国が集めた情報の集積・分析も素早く行っており、スパイからの情報や通信傍受で入手した情報の正確性などを分析し各国に共有、それに基づいて各国が軍を動かしたりスパイを動かすなどしていると共に、スパイ同士が円滑に情報収集できる体制も統合作戦本部が確立しており、スパイ同士が協力して情報収集ができるようにすることは勿論のこと、連合国側のスパイ同士が誤って撃ち合いをしたり味方のスパイを密告してしまうなどという不測の事態に陥らないように調整するなどもしていた。
また統合作戦本部のメインの役割は軍事だが、政府間の調整等にも関わっており、政府間であれば地球から行われるレンドリースにおいてどの国が何をどれだけ欲しているのかを纏めて地球連邦政府に提出したりもしており、軍事に関わる政府間調整の多くも統合作戦本部が担っていた。これは軍事に関わる事は誤った情報や認識が共有されないようにする為だけでなく、速やかな連携を行う上でも役に立っていた。
正に統合作戦本部は連合国陣営の膨大な兵力を誇る軍を支える土台であり、ボラー連邦陣営との戦争を続けるうえで、有利に戦い続けるためには必要不可欠な組織であった。