地球防衛軍戦記   作:第一連合艦隊

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太陽系外周防衛戦2

地球防衛軍司令部

 

第六艦隊がガトランティス艦隊を退けてから数日後、防衛軍司令部には数人の人物が集まり会談をしていた。その顔触れは防衛委員会委員長、藤堂長官、芹沢参謀長、土方防衛艦隊司令長官であった。土方司令に至ってはタイタンから急遽地球に来ていた。

 

「外周防衛部隊のワイアット司令から要請がありました。マゼラン級を主体とした艦隊を幾つか寄こして欲しいとのことです」

 

開口一番、土方はそう言った。

既にワイアットからの要請は土方に届いており今日はその要請を受託するかどうかの会談であった。

 

「手持ちの戦力では足りないということか」

 

「しかし外周防衛部隊にはドレッドノート級を含む主力の艦隊も居たはずだ。司令部としては波動砲搭載艦は温存が望ましいが躊躇なく投入しても良いとしているはずだが、やはり前線も波動砲搭載艦を温存したいということかね」

 

藤堂長官と芹沢参謀長はそう立て続けに発言した。

 

「はい。やはり白色彗星を警戒して波動砲搭載艦は温存しておきたいようです。私としても無暗に波動砲搭載艦を損耗したくはありません」

 

土方はそう返答した。

土方としてもやはり波動砲搭載艦は温存しておきたかった。幾ら波動砲搭載艦が増産されつつあるとはいえ白色彗星の力が未知である以上、波動砲搭載艦は虎の子の戦力であった。

 

「そうか。委員長はどうお考えですか」

 

「私としても波動砲搭載艦は白色彗星に対して温存しておきたい。艦隊の移動については土方司令に一任する」

 

芹沢の問いかけに委員長はそう答えた。

委員長も波動砲搭載艦は温存しておきたかった。転生者ですら白色彗星の力が原作以上なのは確実な以上、波動砲搭載艦の温存は転生者達の中でも確定事項であった。

 

「土方司令、因みにどれほどの戦力が動かせるのかね」

 

「はい。現状ですと訓練が終わった艦艇を含めれば即投入可能なのはマゼラン級フリルドスクエア、グロリアス・コード、スウィート・ソアー、ブルー・フェイト、ミステリアスアイズ、レイ・ディスタンス、アーク・トライン、シンフォニック・ワールド他サラミス級多数が投入可能です。他は訓練途中か他艦隊の増強向け第十一番惑星駐留艦隊の再建用の艦艇です」

 

土方は芹沢の問いにリストを見ながら答えた。

艦艇数はマゼラン級だけでも8隻を数えた。

 

「わかった、直ぐにそれを増援として送って欲しい」

 

藤堂はそう答えると、もう一つ注文を出した。

 

「それともう一つ、敵潜宙艦対策だが進捗はどうかね」

 

「潜宙艦対策ですが順調です。フリゲート戦隊や駆逐戦隊、パトロール艦隊を大量に投入し発見、掃討作戦を実施しています。外周防衛部隊だけでも20隻余り、その他部隊も合計で25隻以上を撃沈もしくは拿捕しております」

 

土方はそう答えた。

太陽系に進出してきたガトランティス潜宙艦は地球防衛軍からしたら厄介極まりなかった。これまでに輸送船が9隻沈められレパント級4隻が撃沈、2隻が大破、フレッチャー級が3隻撃沈、2隻大破、松型が7隻撃沈、4隻大破という損害を受けていた。この損害には輸送船の盾にもなった艦も居た。

 

だがこれでへこたれる様な防衛艦隊ではない、増産計画により続々と就役し始めたレパント級、フレッチャー級、松型を大量投入して潜宙艦撃滅作戦を開始したのであった。

 

潜宙艦は捕捉できなければ厄介な敵ではあるが完全に捕捉してしまえば只の案山子になる。

ワープして逃げようにも太陽系各地にはガミラス臣民の壁がありワープを阻害し、ガミラス臣民の壁を狙おうものなら盾の護衛についているフリゲート戦隊に撃沈されるまでである。

 

つまり捕捉さえできれば多少練度がなかろうと潜宙艦は撃沈できるのである。その為、防衛艦隊司令部は即席で訓練を施した部隊を次々に輸送船団護衛や潜宙艦狩りに投入したのである。

更に一部の部隊にはコロンブス級を即席の特設空母にし、艦隊に編入していた。

 

そしてこれらの部隊は太陽系各地で暴れていた潜宙艦を次々と宇宙の藻屑にしていったのである。

 

「それは良かった。このまま潜宙艦狩りを継続してくれ」

 

藤堂はそう安堵しながら言った。

藤堂から見れば潜宙艦の脅威は強大であった。もし民間人が乗った船が撃沈されようものなら防衛軍の面子は丸つぶれであった為だ。

 

「それと今後の増強方針だが、新造艦が続々と就役する予定だ。防衛艦隊司令部としては問題ないかね」

 

藤堂がそう土方に尋ねると土方は即座に返答した。

 

「戦力が増えることは喜ばしい事です。しかし人が足りません。特に指揮官です。只でさえ優秀な指揮官は前線に配属されており新規の指揮官の育成に問題が出ております。特に主力艦隊クラスとなるとアンダーセン中将とムバラク中将以降人材が欠如状態です。巡洋艦隊の指揮官も居ますが、それをすると巡洋艦隊の指揮官が不足します」

 

土方はそう述べた。

これは防衛軍にとって大きな問題であった。兵士は多少なんとかなるが指揮官は経験や知識などが豊富な人材でなければならない。だが急速に拡大しつつある防衛艦隊には既に優秀な指揮官が不足しつつあった。

 

「それについては委員長が対処してくれている」

「うむ。藤堂長官の言う通りです。防衛委員会としても指揮官不足は認知しており現在育成中です。ビュコック中将やメルカッツ中将などガミラス戦役など実戦での経験がある将官に教鞭を取っていただき指揮官を育成中です。少し時間が掛かるでしょうが、何とかします」

 

委員長はそう言った。

事実、指揮官育成は急務であり委員長が音頭を取り優秀な将兵を引き抜き急遽指揮官として活躍できるように育成をしていた。この育成にはある程度症状が落ち着いてきた沖田も参加しており、質の高い育成となっていた。

 

「わかりました。よろしくお願いします」

 

委員長の言葉を聞いた土方はそう礼を言った。

 

そしてこの会談は今後の方針を考える会議として続いていった。

 

 

地球で会談が行われている頃、太陽系内では潜宙艦狩りは継続して行われていた。

 

 

2203年4月20日

 

「潜宙艦捕捉しました」

「よしこのまま接近し沈める」

 

第8独立フリゲート戦隊旗艦釜山艦橋では司令が命令を下していた。

この第8独立フリゲート戦隊はこれまで7隻の潜宙艦を撃沈している優秀な部隊であった。

 

そしてこの部隊に見つかった潜宙艦は哀れであった。捕捉された時点で逃げることもできず後は只最期を待つだけになったのだから。

 

捕捉されて4分後、第8独立フリゲート戦隊は必死に逃げる潜宙艦を主砲射程に入れると主砲による猛攻を加え瞬く間に潜宙艦を撃沈したのであった。

 

 

 

一方、この頃ヤマトはデスラー艦隊を退けデスラーはテレザート星を後にし、テレサの解放を終えていた。リメイク版より約1ヶ月遅い時期であった。

そしてテレサはヤマトに乗艦し、転生者の乗組員などから説得を受けたものの再びテレザート星に戻り、白色彗星がテレザート星付近を通過するタイミングでテレザート星を自爆させたのであった。これにより白色彗星の進行速度を遅らすことに事に成功していた。これにより地球側は約1ヶ月の時間稼ぎができたのであった。

 

 

 

しかしこの時、テレサは自爆に巻き込まれたとヤマトクルーは思っていたが実際は宇宙船で脱出していたのであった。

 

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