地球防衛軍戦記   作:第一連合艦隊

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外伝10 地球連邦と2つの国家

 「地球連邦」、その国家は西暦2200年に建国された太陽系第3惑星地球に存在する国家が集まり結成された連邦国家である。

 

 初期の地球連邦は太陽系とガミラスから譲渡された複数の資源惑星が支配領域の単一星系国家であったが、ガミラス戦争末期から始まったガトランティスとの戦闘、そしてガトランティスとの本格的戦争である太陽系侵攻であるガトランティス戦役、その後のシリウス・プロキオン星系進出を経て本格的な星間国家への道を歩み出した。

 

 星間国家への道を歩み出した地球連邦は猛烈な勢いで外宇宙進出を進めた。シリウス・プロキオン星系へは大規模移民が進められ、更に太陽系やシリウス・プロキオン星系から手を伸ばし周辺星系を次々と支配領域に収めていった。その勢いはかつての大ガミラス帝国の侵略速度すら超えており、ガミラス共和国首脳陣やデスラー派からは「恐るべきバイタリティーである」と一致した意見が示される勢いであった。

 

 そして地球連邦の勢力拡大は止まる事を知らなかった。

 ガミラス共和国と同盟を組み、新天地を目指すデスラー派をボラー連邦の目を掻い潜りこっそり支援する中、ボラー連邦と国交を締結。

超大国や有力勢力との交易を行うことにより地球連邦はその国力増強に勤しみ、その交易で得たあらゆる物(情報・資源等)を巧みに使い支配領域拡張を行う。手を出してきたならず者の侵略国家は強力な宇宙艦隊を用いて余裕で蹴散らし、正に眠れる獅子が起きた状態であった。

 

 この急速な支配領域拡張において地球連邦は複数の国家や勢力と邂逅、それらと国交を結び交易を行うと同時に、2205年に銀河連合という一大勢力を発足させオリオン腕における影響力を確固たるものにしつつあった。

 

 そんな中、地球連邦はガトランティス帝国の元植民地であるビダニア、ケモス、キマリミマ、ゼネバール、アルハキレニア、メタニアを併合。これは元植民地側の意向であった。だがこの併合直後にデザリアム帝国非主流派こと穏健派が地球連邦に接触しデザリアム自治州として地球連邦に加入すると、時の大統領キーストン・チャーチルは国家体制の改革に乗り出した。

 

 地球連邦は地球上の国家とデザリアム自治州の他に自治権を持つコロニー群を持っていたが多くの惑星、星系は連邦直轄地であった。この状態をチャーチルは改革した。

まずは連邦直轄地を整理し多くの星系に対して自治権を与えた。この中には内惑星戦争後もある程度の自治権が残っていた火星自治政府の自治権完全復活も入っていた。これは日々拡大を続ける支配領域の統治を連邦直轄で行うには限界が近づいていた為でもあった。

 ただし住民投票を経ない独立や連邦政府と軍の許可を得ないで独自の軍隊や武装を持つことは禁止された。そしてそれに並行してビダニア、ケモス、キマリミマ、ゼネバール、アルハキレニア、メタニアの6つの州はかつて独立国家であった為、自治権と共に連邦に加盟する国家という形を取る体制に移行することが決定。これにより6つの国家はかつて名乗っていた国名に戻りビダニア連邦共和国、ケモス帝国、キマリミマ共同体、ゼネバール王国、アルハキレニア共和国、メタニア連合王国となったのである。またガミラス譲渡植民地惑星にも先住民が居た為、彼らにも同時に自治権を付与され地球連邦に加盟し、銀河大戦の最中には惑星国家バース大公国も地球連邦に加盟したのである。

 

 そこからも地球連邦の勢力拡大は続いた。

 地球連邦がディンギル帝国に対する逆侵攻の準備を進めている頃、2つの勢力が接触してきた。それがムー・ニビル神聖連邦王国とレムリア・オリー大公国連合であった。

 

 この2つの勢力は同盟を組むほどの友好関係であり更に意外な事に地球がルーツに関わっていた。

 まずムー・ニビル神聖連邦王国だがこちらは地球では伝説上の国家であるムー王国と地球上で滅びに瀕していたムー王国民を助けた国家により構成されている連邦国家であった。その為ムー・ニビル神聖連邦王国のムー人の祖先は1万年ほど前に地球に存在した「地球人」である。

 このムー王国は「水惑星アクエリアス」の地球への回遊による大洪水によって滅亡寸前のところを友好関係であったニビル神聖王国に助けられていた。そしてムー王国はその後ニビル神聖王国と共に道を歩み、オリオン腕にてムー王国とニビル神聖王国の2つの国家からなる民主主義の連邦国家、ムー・ニビル神聖連邦王国と名乗り星間国家として成長していた。

 

 もう片方のレムリア・オリー大公国連合だが此方もレムリアがムー王国同様に1万年ほど前に地球に存在した「地球人」である。

 レムリアはかつてレムリア王国であったがこちらも「水惑星アクエリアス」の地球への回遊による大洪水によって滅亡寸前のところを友好関係であったオリー大公国に助けられていた。そしてその後レムリア王国はオリー大公国と共に道を歩みレムリア・オリー大公国連合として此方もオリオン腕にて星間国家として成長していた。

 

 つまり両勢力とも1万年ほど前に地球に存在した国家であり「元地球人」が居る勢力であった。

 この2勢力は時を見計らって地球連邦に接触、奇しくも同じ「元地球人」であり「水惑星アクエリアス」の地球への回遊による大洪水によって滅亡寸前のところを助けられた民族であるにもかかわらずその恩人を滅ぼし国を乗っ取ったディンギル人に対して地球防衛艦隊が報復を行う直前であった。だがこの2勢力、何よりムーとレムリアは先住ディンギル人を駆逐したディンギル人とは違い、大恩人であるニビル神聖王国とオリー大公国と共に切磋琢磨し成長していたのである。まさに民族性の違いであった。

 

 またこの2勢力は地球連邦と更なる共通点があった。それは両勢力とも波動エネルギーを使用していたのである。正にそれぞれの勢力からしたら何から何まで同じの生き別れの兄弟に出会ったのも同然であった。

 

 そしてこれらの勢力は首脳会談や軍上層部の会談を幾度となく時間を掛けて実施した。その空気はとても落ち着いた空気であった。

 

 こうして時間を掛けた会談の後、地球連邦、ムー・ニビル神聖連邦王国、レムリア・オリー大公国連合は3者会談を実施し発表を行った。それはムー・ニビル神聖連邦王国とレムリア・オリー大公国連合の地球連邦への加盟である。

 

 星間国家歴としてはムー・ニビル神聖連邦王国とレムリア・オリー大公国連合が地球連邦より長かったが国力、軍事力では地球連邦が遥かに上を行っていたこともあり、ムー・ニビル神聖連邦王国とレムリア・オリー大公国連合は地球連邦加盟を表明したのであった。

 

 本来は同盟という形になるはずであったが、ムー・ニビル神聖連邦王国とレムリア・オリー大公国連合の上層部は自国内に地球がルーツの国民を多く抱えている事を考えると同時に、軍の独立した指揮権こそ自国の手から離れるが、軍の所属や自治権は残り、他に失うものも無く自国より遥かに後発なのに波動エネルギー技術、国力で先を行く地球連邦の技術を自国の為にノーリスクで取り入れられる事を考えるとメリットがデメリットに対して勝る為、地球連邦に加盟したのであった。

 

 こうして地球連邦は2つの星間国家を新たな連邦加盟国として受け入れ勢力を拡大。また地球連邦防衛艦隊も2カ国の艦隊戦力を吸収し強大化したのである。

 

 

 余談ではあるが2カ国とも艦首には簡易的な波動砲が搭載されており、地球防衛艦隊と同様の波動砲に換装するにはちょっとしたシステムの改修だけで完了したのであった。

 なお両国の宇宙艦隊は新たに地球防衛艦隊指揮下に編成された地球連邦加盟国の艦隊で編成される艦隊である連邦艦隊に編入された。

 この連邦艦隊は地球連邦加盟国の宇宙艦隊からなる艦隊であり、最上位に地球防衛艦隊司令部その下に連邦艦隊司令部、そこから各自治政府軍所属の宇宙艦隊に命令が下りるという形である。因みに地上軍も同じである。

 

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各国主力艦

ムー・ニビル神聖連邦王国

バスター級戦艦 (2520のドレッドノート型戦艦)

艦首波動砲

・3連装砲塔7基(前部上甲板、艦底に並列配置で2基。艦橋前に1基。後部上甲板に並列で2基)

3連装副砲塔2基(艦橋基部左右)

単装砲塔2基(フィンに1基づつ)

艦首8連装ミサイル発射管2基(片舷1基づつ)

17連装側面ミサイル発射管4基(片舷2基づつ)

連装対空パルスレーザー12基

ムー・ニビル神聖連邦王国の運用する戦艦。ムー所属艦が青と白、ニビル所属艦が灰色と白の塗装である。

 

 

レムリア・オリー大公国連合

ブリンガー級戦艦(復活編のドレッドノート級戦艦)

艦首波動砲

40.6㎝3連装砲3基

艦首ミサイル発射管4門

格納式連装対空パルスレーザー14基

 

レムリア・オリー大公国連合の主力戦艦





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