地球防衛軍戦記   作:第一連合艦隊

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ヤマト艦隊出撃

 呉宇宙港は日本にある宇宙港の一つであり、新都にも近く常に多数の軍艦が停泊しており賑わいのある軍港である。そしてこの宇宙港は地球連邦内でも有名な宇宙港であった。その理由は人類を救った英雄であり救世主、地球連邦の礎とも云われる戦艦である宇宙戦艦ヤマトとその同型艦ムサシ、シナノの母港である為である。特に宇宙戦艦ヤマトはガミラス戦争からの歴戦の軍艦であり、最早伝説的な戦艦である。

 

 そんな呉宇宙港は今日、いつも以上の賑わいを見せていた。その理由はヤマト型戦艦3隻が出撃準備の為揃っており、今日が出撃する日だからである。

 

「壮観な眺めだな」

 

 訓示の為に訪れていた総長は港に並ぶ艦艇を見ながら思わず言葉が零れていた。

 軍港にはヤマト型3隻を始め本国艦隊所属の艦艇や地球に帰還している艦艇が所狭しと停泊しており、その光景は見るものを圧倒するものであった。

 

 そして総長はヤマトの甲板での訓示の為、一路ヤマトを目指した。

 

 

数時間後・ヤマト甲板

 

「既に存じ上げていると思うが諸君等にはこれからボラー連邦領内での作戦に従事してもらうことになる。この作戦は困難な任務になるだろうが、地球防衛艦隊の精鋭であり伝説的な艦であるヤマト型の乗組員たる諸君ならばこの作戦を成し遂げてくれると私は確信している。我々も最大限サポートさせてもらうのでどうか皆無事に帰還して欲しい。以上だ」

 

 総長がそう最後に訓示を述べ終わると、甲板に整列していたヤマト型の乗組員が敬礼し、それに総長も敬礼で返した。

 

 

 総長が述べたこれから行われる作戦は総長が立案した作戦であり、防衛艦隊司令部直属のヤマト型3隻及びその支援艦により行われる作戦である。

 その作戦とはボラー連邦内での情報収集及び通商破壊並びに敵基地や造船所への奇襲攻撃等多目的な内容であった。なぜこの作戦が実施されるかと言うと、それは今後行われるであろう連合国軍によるボラー連邦領内への大規模攻勢を行う際に必要な地理ないし気象現象を収集するためである。そのため作戦の主要目的は情報収集でありその他はおまけの任務ではあるもののボラー連邦への嫌がらせとしては十分であった。

 そしてこの作戦の投入戦力はヤマト型戦艦3隻、イラストリアス級戦闘空母1隻、飛鳥型1隻、ラー・カイラム級戦艦1隻である。

 この内ヤマト型の3隻はついこの前まで大規模近代化改修を受けており、波動エンジンを6連大波動エンジンに換装しており主砲の威力、速射力が大幅強化されている他、索敵能力の強化、波動防壁の強度・展開時間強化等が行われており、戦闘力は改装前の2倍近いと技術者陣が口を揃えて言うレベルであった。

 またこの作戦実施に伴い艦長も一新されており、ヤマト艦長は古代進、ムサシ艦長は南部康雄、シナノ艦長は島大介となっていた。また随伴する艦艇は飛鳥型飛鳥、イラストリアス級龍驤、ラー・カイラム級ブランリヴァルとなっており。艦長は飛鳥が森雪、龍驤が篠原弘樹、ブランリヴァルが大村耕作がとなっていた。

 各艦の艦長とも歴戦の宇宙戦士であり、今回の任務には必要不可欠な人物とされ招集されていた。更に乗組員も優秀な者達が集められており、僅か6隻の艦隊ながらその戦闘力は凄まじい物になると言われていた。

 

 そしてこの6隻の艦艇からなる部隊は第13独立部隊と命名された。それと同時に専属の補給支援部隊として編成されたサラミス級船体流用のミデア級武装輸送艦4隻からなるマチルダ・アジャン中佐指揮の第13独立補給部隊がこの日、呉宇宙港を出撃。2つで1つのこの部隊はアステロイド・ベルト宙域での訓練後、ボラー連邦領内へと旅立っていった。

 

 

統括司令部総長室

 

「第13独立部隊及び第13独立補給部隊はボラー連邦領内へと出撃しました」

「わかった。報告ご苦労」

 

 第13独立部隊と第13独立補給部隊が呉宇宙港を発進して数日後、総長室のモニターに映るマンフォード元帥は総長に第13独立部隊と補給部隊の太陽系からの出撃の一報を伝えると通信を切った。

 

「第13独立部隊と第13独立補給部隊は無事に出撃したようですな」

 

 ソファに座っていた芹沢は総長に何処か安心したような声で話しかけた。

 

「あぁ、心配はしていないが如何せんヤマト型のエンジンは最新鋭の6連大波動エンジンだ。かなりテストしたとはいえ心配はするものだ」

「それはそうですな。防衛軍としても初のエンジンですからな。今後はブルーノア級に搭載するとはいえ扱いづらい代物なのはテストで判明しましたからな」

「うむ。エンジンの恩恵は莫大だがその分扱いづらさがあるのは改善点だな。だがあのエンジンのおかげでヤマト型の能力は倍増どころでは無い。ヤマト型1隻でボラー連邦軍1個主力艦隊殲滅も夢ではない」

 

 総長は若干力が入った声で言ったが。ヤマト型1隻でボラー連邦軍1個主力艦隊殲滅も夢ではない可能性を持つのが6連大波動エンジンを搭載したヤマト型である。

 

「そうですな。1個主力艦隊を葬り去れる可能性を持つ戦艦が3隻もボラー連邦領内に出撃したのです。情報収集がメインとはいえその活躍と戦果に期待しましょう」

「あぁ。大いに楽しみだ」

 

 芹沢の言葉に総長は満足げな表情を浮かべながら答えたのであった。

 

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