地球防衛軍戦記   作:第一連合艦隊

30 / 145
今回は短いです。


新たなる旅立ちへ

アンドロメダ級7番艦カシオペア就役から1ヵ月後その一報は突然やってきた。

 

「ガミラス共和国からの援軍要請だと!?」

 

芹沢参謀長が驚きながら副参謀に尋ねる。

 

「はい、そうです。なんでもデザリアム帝国とかいう集団に苦戦しているようです」

「だとしたらすぐに援軍を出さなければならん。艦隊の準備にどれぐらい掛かる!?」

 

芹沢参謀長は焦り気味に尋ねる。

ガミラス共和国は地球連邦にとって掛替えのない同盟国である。そんな大切な友邦を見捨てる訳にはいかないと芹沢は感じていた。

 

「それなのですが、既に艦艇の選抜は終わっています」

 

転生者の副参謀は冷静に言った。

 

「おぉ それは頼もしい。いつ出撃できる?」

「政府と防衛委員会の許可は出ていますから、艦隊の集結次第です」

「わかった、至急出撃準備をさせてくれ」

「了解しました」

 

副参謀長はそう答えその場を去ろうとすると小声で芹沢参謀長が尋ねた。

 

「君達の組織はなんでも準備できるのかね」

 

副参謀も小声で答える。

 

「なんでもではありません。出来ることは我々の知ってることから未来を推測することのみです」

「わかった。頼りにしてるぞ」

 

小声での会話が終わると副参謀はその場を離れた。

 

 

 

すると近くに居た藤堂長官が芹沢参謀長に言った。

 

「芹沢参謀長、君の部下は皆優秀で私も助かるよ」

「そうですな。私も優秀な部下が多くて助かります」

 

そう芹沢は答えた。ちなみに脳内では部下や上層部の多くが転生者達であることを考えていた。(いったい彼らは何人いるのだ?)と。

 

 

 

一方、ガミラス派遣艦隊に選抜された艦は既に第11番惑星基地に集結していた。

 

「アルビオン到着、残るはヤマトのみです」

「了解した」

 

ガミラス救援艦隊旗艦カシオペアでそう報告を受けている彼は近藤中将。原作では完結編で艦隊司令をしていた人物だった。

 

(このカシオペアとヤマト、アナンケ級アルビオン、ベテルギウス、マゼラン級オーウェル、サジタリウス ドレッドノート級山城、扶桑、サラミス級4、エンケラドゥス級6 駆逐艦10 改ドレッドノート級戦闘空母アドミラル・クズネツォフ、ヴァリャーグ、コロンブス級補給艦4これだけの戦力に波動カートリッジ弾と波動ミサイルが大量にあればデザリアム艦隊とゴルバにも勝てるだろう)彼はそう考えていた。

尤も彼はデザリアム帝国との戦闘になった場合は手加減などせずに、容赦なく1隻残らず叩き潰すつもりであった。

 

そこへ「ヤマト到着」の報告が入る。

 

「司令、作戦参加艦艇全艦集結しました!」

「よし。全艦に回線開け」

「はっ回線開きます」

 

そして通信兵が回線を開く。

 

「回線開きました」

「うむ。{ガミラス救援作戦参加の全将兵に達する、これより本艦隊はマゼラン星雲へ向かい、デザリアム帝国と名乗る軍勢に苦戦しているガミラス軍を助ける!幸い新兵器である波動カートリッジ弾も大量に全艦に配備された。そしてガミラス軍にさらにガミラス国民に対してガトランティス戦役、いやガミラス戦争から進化した防衛艦隊を、地球の艦隊の実力を披露する機会でもある! 各員の奮闘を期待する。以上! それでは全艦発進!}」

 

司令の演説終了後、ガミラス救援艦隊は太陽系を後に出撃していった。

 

 

その頃、委員長は執務室で援軍艦隊出発の報告を聞いていた。

 

「全艦無事に出発していったか」そう委員長は呟きつつ、(デザリアムを叩きのめしてくれよ)と、脳内では考えていた。そ考えが聞こえていたのか見破ったのか秘書が話しかける。

 

「デザリアムを彼らは叩き潰してきますかね」

「大丈夫だ。彼らは必ず叩き潰してくるよ。それも圧倒的に有利な状態でな。それに波動カートリッジ弾だって優先的に配備したからむしろ勝ってもらわんと困る」

 

委員長は少し笑いながら言った。それに対して秘書は「それはそうですね」と返した。

 

 

そしてガミラス救援艦隊はガミラス・イスカンダル航路と呼ばれている航路を超長距離連続ワープを繰り返しながらガミラス本星を目指して航行していった。

 

この連続ワープを可能にしていたのは、全艦が最新鋭の波動エンジンを搭載していた為であった。この波動エンジンは転生者の研究者達や真田、大山コンビが寝る間も惜しんで開発した波動エンジンであり、現在は防衛艦隊全艦にこのエンジンを装備するために各艦が次々とエンジンの交換作業が行われていた。しかし交換する艦艇数が膨大である為、どこの工廠も大忙しであり、新規に大規模な造船所や修理用のドックを有する巨大な工廠が多数、太陽系やシリウス・プロキオン星系の各惑星に次々と建設されていった。

 

 

 

 

一方、地球連邦との接触を考えていた国の偉い人は報告を聞き驚いていた。

 

「彼等は戦闘民族か化け物の集団なのかね?」

 

そう部下に尋ねると部下は「否定できません」と応えた。

 

「それでは仕方ない。今回は穏便に接触するとしよう」

 

そう偉い人は悩みつつも言った。

 

「かしこまりました」

「ただし艦隊編成はそのままにしろと軍には伝えろ。それと接触を担当する外交官には威圧的な態度を取らないように伝えておけ」

「了解しました」

「ただし、くれぐれも我が国がなめられることのないようにな」

「はっ」

 

偉い人はそう言った。ちなにこの判断は後に正しい事が証明されることになる。そして部下が退出すると偉い人は呟いた。「地球連邦。さて、どう対応してくるかな」と。

 

 

一方、ガミラス軍とデザリアム帝国マゼラン方面軍は苛烈な戦闘を繰り広げていた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。