地球防衛軍戦記   作:第一連合艦隊

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会談

デザリアム軍が消え去ったサレザ―星系のイスカンダル星及びその付近の宙域には今、4つの勢力がいた、一つはこの星域の持ち主であるガミラス共和国艦隊、二つ目は大ガミラス帝国時代の総統であり現在はデスラー派のトップであるデスラー総統率いるデスラー派の艦隊、三つめはガミラス軍の救援要請により駆け付けた地球防衛軍ガミラス救援艦隊、そして四つ目は、他三つの勢力の友好国であるイスカンダルである。

 

そして現在ガミラス星、イスカンダル星付近の宙域にはイスカンダルを除く三勢力の艦隊・艦載機がデザリアム帝国残党軍の不意打ちに備え警戒していた。そんな中、各勢力のトップ同士の会談が行われていた。

 

ガミラス共和国ヒス首相はデスラー総統と防衛艦隊司令はイスカンダルの女王スターシャ女王とそれぞれ会談を行っていた。

 

ヒス首相とデスラー総統はデスラー派の扱いについて会談し、防衛艦隊司令はスターシャ女王の元に赴き、地球の復興状況と波動砲の使用についてを報告する共に、地球に救いの手を差し伸べて頂いたことに対して改めて感謝の言葉を送っていた。

 

そしてそれぞれの会談終了後デスラー総統と防衛艦隊司令の間で会談が行われ、デスラー総統からはガミラス星の寿命についてと地球に対して正式に先の戦争に対する謝罪の言葉が発せられた。

その後、デスラー総統と地球連邦との間で正式に関係が樹立されることとなった。ちなみにこの会談で防衛艦隊司令の胃がダメージを受けたのは言うまでもない。

近藤司令曰く、「なんで私がデスラー総統と会談しなければならんのだ」とのことである。

 

なおヒス首相とデスラー総統の会談ではガミラス共和国内にいるデスラー派をデスラー総統が引き取るとの内容とが決定すると共にガミラス星の寿命についてがデスラー総統からヒス首相に伝えられていた。

この事実を受けガミラス共和国からかねてより建造されていた超ゲルバデス級航宙輸送艦と試作艦である戦闘空母(デウスーラⅢ世)がデスラー総統に譲渡されると共に今後の活動をガミラス共和国が全面支援するという取り決めも行われると同時に、デスラー総統・ヒス首相の合同会見でガミラス星の寿命について公表された。

 

こうして各勢力が会談が行われている間、防衛艦隊やガミラス共和国はデザリアム帝国軍の残骸を片っ端から回収していた。技術者からしたら宝の山であり、防衛艦隊のコロンブス級補給艦や各艦の倉庫はデザリアム帝国艦隊やゴルバの残骸で一杯になっていた。

 

その後、多数のガミラス共和国艦隊に見送られながら防衛艦隊は地球への帰還、デスラー総統率いるデスラー派の艦隊は新たなる母星を探しにとそれぞれの旅路についた。

 

 

 

 

そしてサレザ―星系で各勢力が会談を行っている頃、太陽系では第十一番惑星で会談が行われていた。会談場所となっている第十一番惑星周辺宙域は防衛艦隊本土防衛軍4個主力艦隊と250隻の会談相手の艦艇で埋め尽くされていた。

 

 

「では貴国、ボラー連邦は我々地球連邦と国交を結びたいと」

「はい、そうです。我らがベムラーゼ首相は貴国、地球連邦と国交を結びたいと考えております」

 

ボラー連邦の外交官はそう答える。

 

「なるほど。ちなみにお聞きしたいのですが、国交締結後に我が地球連邦が貴国の属国や植民地となるようなことは無いと断言していただけますかな」

 

 

地球連邦の外交官はそう聞いた。

これは地球連邦や転生者達にとっての重要問題であった。地球連邦政府としては将来的も含めて、もし属国や植民地にされるのであれば国交締結は拒否するつもりであった。また国交締結を拒否することによりたとえ戦争になっても転生者達はヤマトを敵本星に送り込みボラー連邦本星をめちゃくちゃにするつもりである。尤もそうなれば高確率で地球防衛艦隊は壊滅することになるが。

 

それに対してボラー連邦外交官は「それは無い。これはあくまでも対等な関係での国交締結である」と応えた。この返答を聞き地球連邦も国交締結に前向きとなり、その後の会談は順調に進み無事に地球連邦とボラー連邦両国間で国交は結ばれることになり、双方の本星に大使館を設置することや通商条約を締結することが協議で決定された。

 

そもそもなぜ銀河の超大国であるボラー連邦が対等な関係の国交締結を申し入れたのかというと、ベムラーゼ首相の元に届いた地球連邦の情報が恐るべきものであったためである。

 

その内容は{波動エンジンを受け取った瞬間、ヤマトを含むわずか数隻で大ガミラス帝国に攻め込み逆転勝利し、ガトランティスとの戦争ではヤマトが単艦でガトランティス艦隊を殲滅、太陽系での決戦では損害を出しつつもガミラス共和国軍と共同で数千隻の艦隊を撃破し白色彗星を破壊、大帝を含む帝国指導部をこの世から退場させた}という内容であった。これには最初は属国もしくは保護国としての国交締結を目論んでいたベムラーゼ首相もこの報告を聞き方針を転換、自分達にこの刃が向かないように対等な国交締結をする事としたのだった。

 

 

 

そして転生者達と言っても今日は委員長と副参謀だけだが、いつもの高級料理店に集まっていた。

 

「まさかボラー連邦が対等な国交締結を求めてくるとはな。想定外だったよ」

 

そう委員長が驚いた表情で言った。

 

「まさかの展開ですね」

 

副参謀が驚きましたよという感じで言った。すると委員長が続けて言う。

 

「あぁそうだな。おそらく地球連邦が目立ちすぎたのでしょうな」

「なるほど。とにかくボラー連邦との戦争の確率が減ったのはよしとしましょう。まぁ仮想敵国ではありますけどね」

 

副参謀はそう淡々と言う。

 

「そうだな。これからはボラー連邦を仮想敵国にして防衛艦隊を整備しなければな」

「ですな。それとガミラス派遣艦隊がデスラー総統と会談したのも想定外でしたな」

 

副参謀はこれにも驚きましたと言った感じで言った。

 

ガミラス救援艦隊がデスラー総統と会談したことは超長距離通信によって既に地球にある司令部に対して伝えられていた。そして、このガミラス救援艦隊のデスラー総統との直接会談によって決定された正式な関係の樹立、さらにガミラス星の寿命についてや前戦争に対する謝罪の言葉がデスラー総統直々に発せられたことは転生者達の間でも想定外であった。

 

「まぁ、これでガミラス戦争の後始末も完全に終わったのでよしとしよう。ただガミラス星の寿命問題は悩ましいことだ」

 

委員長がそう言う。

実際これでガミラス戦争は完全に終結したと言える状態になっていた。ただガミラス星の寿命という最悪な問題も新たにできたのは事実であった。

 

「ですな。ただガミラス星の寿命問題はあまりにも大きいですな」

 

副参謀がそう言うと委員長も顔を険しくしながら口を開いた。

 

「新天地捜索はデスラー総統が上手くやるだろう。我々はその後方支援と移民支援だな」

 

委員長はそう言った。

事実この話は既に政府に伝わっており地球の行動方針も決まりつつあった。

 

「まぁそこは上手く立ち回るしかないでしょう」

 

副参謀はそう言うと間を置き話題を変えた。

 

「話は変わりますが艦隊司令曰くお土産も多いようですな」

 

副参謀がそう笑いながら言った。

 

「らしいな。技術者達が喜びそうだな」

「そうですね。これで真田、大山コンビの仕事は大量に増えましたね。あとは救援艦隊帰還後に観艦式を開きますか」

「ですな。春藍型がもう間もなく就役ですし」

 

二人はそう話してき、会合は夜が更けても続いていった。

 

 

 

それから4日後、2隻の最新鋭艦が就役した。転生者達が待ちに待った春藍型戦艦1番艦春藍と2番艦リヴァイアサンである。アンドロメダ級の改良・発展型であるこの2隻の巨大戦艦は防衛軍最大最強の戦艦であり期待の星でもあった。

 

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