地球防衛軍戦記   作:第一連合艦隊

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新型艦開発計画

地球防衛軍艦製部

 

 時間はガミラス救援艦隊帰還後に遡る。ここ地球防衛軍艦製部門は日夜地球防衛軍強化の為に新型艦の設計を行っている部門であった。そんな艦製部門では今、新型艦の設計が行われていた。その新型艦とは長門型戦艦、アラスカ級巡洋艦、秋月型駆逐艦A1タイプ、A2タイプであった。

 

長門型戦艦は艦首拡大波動砲、40.6㎝3連装砲3基、連装対空パルスレーザー16基、艦首ミサイル発射管6基他、アラスカ級巡洋艦は艦首拡大波動砲、30.5㎝3連装砲3基、連装対空パルスレーザー12基、二段式三連装ミサイルランチャー1基、艦首ミサイル発射管6基他、秋月型駆逐艦A1型は40㎝連装砲3基、8連装ミサイルランチャー1基、艦首ミサイル発射管4基、対空パルスレーザー6基他、A2型は10㎝連装速射砲を艦首上甲板に2基、後部甲板に2基、側面に2基ずつ、艦艇部に2基の計10基、連装対空パルスレーザー10基、艦首ミサイル発射管4基他を装備する予定である。

 

「よし、新型艦の設計はこれでいいな」

 

 そう言ったのは艦製部門のトップである転生者の男だった。そこへ艦製部門の部下が尋ねる。

 

「しかし戦艦も巡洋艦も大型化しましたね。特に駆逐艦に至ってはフレッチャー級駆逐艦の倍以上の大きさになりましたけど、上層部は大型化させる目的を長期航海以外に何か持たせているんですかね」

 

「あぁ勿論持っているさ。現在の艦艇群、特にエンケラドゥス級巡洋艦以下は長期航海に向かないことが分かっているのは設計開始時に話した通りだ。それを踏まえて上層部は地球連邦の勢力圏外を長期航海できる艦艇が欲しいと俺に言ってきた。だから今回設計した艦艇はどれも大型化して、長期航海が可能なようになっているのさ。それに大型化したことで無補給での長期の作戦活動が可能になった、推測だがこの無補給での長期の作戦活動が上層部の欲している艦艇の姿だろう。それに駆逐艦に至っては用途に応じて地球製破滅ミサイルを装備できるようにしてある、これは作戦目的に応じて柔軟に武装を変更できることを意味している。あとは大型しているから将来の拡張性が高いから、この艦艇群を次世代のスタンダードにしたいんだろう、そうマゼラン級戦艦やサラミス級巡洋艦、レパント級フリゲート艦といった100年使える軍艦の様にな」

 

 そう艦製部門のトップである転生者の男は話した。因みに彼の話の中には推測と言っていたがこの内容は転生者の会合の中で委員長が話した内容であった。委員長が新型艦を開発する時に完結編艦艇群を開発すると言った時には会合の場がざわついていた。何しろ完結編艦艇群はハイパー放射ミサイルにあっけなくやられており、戦艦に至っては転生者の中で紙と竹でできた戦艦とまで言われていたのだから。

さて場面を戻し艦製部門ではトップの男の話を聞き質問した部下は納得した顔をしていた。するとトップの男が同じ艦製部門の転生者に話しかけた。

 

「それともう一つの新型戦艦の設計はどうなっている」

 

 その質問に対して話しかけられた転生者は自信満々に答えた。

 

「勿論、既に設計は完了しています」

 

 転生者はそう言い設計図をトップの男に見せた。

 

「どうです、凄いでしょう。量産型としては申し分のない性能となっております。また余裕を持たせた設計となっている為、長期航海も難無くこなせますし、艦隊旗艦としても運用できます」

 

 そう転生者の一人は説明した。そして一拍置きさらに説明する。

 

「武装は艦首拡散波動砲2門、50.8㎝3連装砲3基、8連装ミサイルランチャー1基、20.3㎝連装副砲2基、艦首ミサイル発射管4基、格納式連装対空パルスレーザー24基、重力子スプレッド発射機4基、艦載機24機他です。まさにアンドロメダ級の量産艦としては申し分のない武装であり、軽空母としての能力も持っています。長門型戦艦などの新型艦艇群と組み合わせて運用すれば敵無しでしょう。また艦首拡散波動砲は収束・拡大の各タイプにも変更できるので運用面での柔軟性は非常に高いです」

「因みに艦名は?」

「仮称超A級戦艦、正式な艦名としては神話上の生物の名や神の名を命名していくのが良いと具申します」

「わかった上層部にもそう具申しておこう。それと量産時期は長門型戦艦と同時期で行けるな?」

「はい勿論行けます!」

「わかった」

 

 そうトップの男は言った。

 その後も新型艦艇の話で艦製部門の話題は持ちきりであったが、定時が近づくとその会話は終了し、職員は皆帰宅の準備をしたがトップの男は設計図をもって造船部門に行くのであった。

 

 

地球防衛軍造船部門

 

 ここ造船部門の執務室では艦製部門と造船部門のトップである転生者二人が話していた。

 

「意外と設計が完了するのが早かったですね」

 

そう造船部門のトップである転生者はコーヒーを飲みながら言った。

 

「いえいえ。これも艦製部門総力を挙げての結果ですよ」

 

 艦製部門トップの男は少し笑いながら言った。そしてさらに続けて言う。

 

「ここからは造船部門のターンです。よろしくお願いいたします」

「わかりました。最高の艦艇を作り上げてみせましょう」

 

 頭を下げて言った艦製部門の男に対し造船部門の男は満面の笑顔でそう返事した。そしてもう一つの設計図を渡した。

 

「それと委員長直々にお願いされていた2種類の艦の設計図です」

「もうできたのですか」

 

 造船部門の男は少し驚いた。それに対して艦製部門の男は苦笑いしながら答えた。

 

「えぇ まぁ私一人で連日夜遅くまで設計しましたけどね」

「それはお疲れ様です。兎に角こいつの建造にも素早く入りましょう。それに委員長直々の艦載機開発計画も順調ですが、どうやら別の方で勝手に艦載機開発を進めている連中も居るみたいですからね」

「ですな」

 

そう言うと二人は苦笑いした。

 

その後二人はたわいもない話を暫く続けていた。そしてこの日を境に新型艦の大量建造計画は始動したのである。さらに委員長直々の極秘の艦艇建造計画も開始されるのであった。

 

 

 そして5日後には連邦議会で「防衛艦隊大規模増強法」が可決され、その4日後には「第二次防衛艦隊大規模増強法」が可決されることになる。これらは通称「ビンソン計画」と呼ばれた。これにより時間断層工場を始めとする各地の造船所では新型艦の大量建造が始まるのであった。因みにこれらの法案が可決された背景には仮想敵国であるボラー連邦の存在と、いずれ衝突する可能性が高いであろうデザリアム帝国の存在があるのであった。

 

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