地球防衛軍戦記   作:第一連合艦隊

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備え

2204年6月1日、アンドロメダ級8、9、10番艦が就役した。艦名は8番艦がアルテミス、9番艦がアルバート、10番艦がエルナトと命名され、さらにアナンケ級リゲル、カストル、ベガ、カペラが就役し旗艦級戦艦が大きく増強された。尤もこれら旗艦級戦艦建造の為にドレッドノート級戦艦の建造計画が縮小となった、しかし次期主力戦艦の建造計画が進んでいたため防衛軍としては大きな問題とは見ていなかった。

 

一方のマゼラン級戦艦については後継艦計画がなかったため建造が進められ、新たにセドナ、オルクス、ガルーダ、グラビティ、葛城が就役し、イラストリアス級戦闘空母も新たにキアサージ、祥鳳、トリエステ、パイオニアが相次いで就役、最新鋭であるエセックス級空母は観艦式にも参加したエセックス、雲龍、コーラル・シー、メルボルンが先行して就役しており、6月10日には新たに雷龍、ホーネット、テリブル、シャングリラ、山東、リプリザルが同時に就役し防衛軍空母艦隊の戦力を大きく向上させていた。

 

このエセックス級空母はイラストリアス級戦闘空母を元に艦の大型化を行い、大口径主砲の全廃と飛行甲板の1段化及びアングルドデッキを装備した空母であり、鹵獲艦を除いた防衛軍初の正規空母である。また艦載機の発艦手段として上部甲板のカタパルト4基の他に格納庫から直接発艦できる発進口を片舷6基の計12基装備している。

武装は対空装備として10㎝連装砲8基(艦橋前部2基、艦橋後部2基、片舷2基合計4基)、単装対空パルスレーザー50基、連装対空パルスレーザー42基、3連装対空パルスレーザー10基、4連装対空パルスレーザー20基、8連装対空ミサイルランチャー4基を装備し、他に艦載機120機と特殊装備として物質転送装置2基を標準装備している。

 

なおこの物質転送装置は既存の戦闘空母にも随時改装を行い搭載していく予定である。因みにこれらの空母は無人機の運用を前提としておりパイロット不足の防衛軍としてはありがたい存在であった。

 

 

そして防衛軍司令部の一室そこには芹沢参謀長と副参謀長、防衛委員会委員長が集まっていた。

 

「アンドロメダ級3隻が同時就役しアナンケ級やエセックス級空母も大量に就役、これで防衛艦隊の戦力も一段と強化されました」

 

芹沢参謀長が満足そうに言う。

 

「えぇこれで大幅な強化となりました。ですがまだ戦力が足りないと我々は考えています」

 

委員長はそう発言した。

 

「これでもまだ足りないというのですか。やはりあなた方はデザリアム帝国を警戒しているのですか」

 

芹沢参謀長はそう尋ねる。

彼としても戦力が増える事は喜ばしいのだが、今は平時であり予算にも限りがあることを承知しており、また急激な戦力増強はボラー連邦に不信感を持たれかねないと思っており及び腰であった。唯一の懸念事項はガミラスで戦闘したデザリアム帝国の侵攻であったが、春藍型2隻も就役しアンドロメダ級も10隻いるので大丈夫だと考えていたのだった。

 

「そうです、我々転生者はデザリアム帝国と戦争するにはまだ戦力が足りないと考えています」

 

委員長が答える。

 

「理由をお聞かせ願えますかな」

 

芹沢参謀長は理由が知りたく尋ねる。

 

「ではこれはオフレコでお願いします」

「わかりました」

 

芹沢参謀長がそう言うと委員長は話し始めた。

 

「デザリアム帝国が地球侵攻をする場合、原作では重核子爆弾という脳細胞を破壊する爆弾を先鋒として地球に送り込んできました。それにより太陽系の各基地は壊滅し地球本土も制圧されました。結果はヤマトの無双で逆転勝利しましたが防衛艦隊は壊滅しました。おそらくこの世界でも同じ手法で攻めてくるでしょう。それに対抗し確実に勝つためにはもっと戦力が必要なのです。現在の防衛軍は太陽系のみならず、シリウス・プロキオン星系も守らないといけませんから」

「なるほど、では貴方方はどのような作戦を今現在考えているのですか」

 

芹沢参謀長が尋ねると「それは私から」と副参謀長が言い説明を始めた。

 

 

 

「なるほど、わかりました」

 

説明を聞き終えた芹沢参謀長がそう言う。

 

「現在の防衛艦隊では無人哨戒艦隊で無数の哨戒網を張っているので確実に敵は発見できるでしょう」

 

副参謀長は自身満々に言う。

 

現在の防衛艦隊では村雨改型1、磯風改型3で無人哨戒艦隊を多数編成し、太陽系外縁やシリウス・プロキオン星系の哨戒をしていた。

 

さらに委員長がとある資料を芹沢参謀長に渡す。

 

「すごい計画ですな」

 

資料に目を通した芹沢参謀長はそう言った。

 

「でしょう、アンドロメダ級5隻の同時建造、さらに新型主力戦艦100隻以上を含む次世代艦の同時建造計画、そしてこれによる主力艦隊の大幅な増強、これが完成のあかつきには防衛艦隊は大幅な戦力向上になるでしょう。既にアンドロメダ級5隻については予算が議会を通過していますし、新型戦艦の予算もビンソン計画として可決されています」

 

委員長は誇らしげに言う。

 

「それは、頼もしいですな」

 

芹沢参謀長は転生者達の計画に驚かされていた。(彼らの目指す地球連邦はどのような姿なのだ)芹沢参謀長はそう考えた。

 

 

そして日は過ぎ7月1日からの数日間に多数の戦艦が誕生した。そう各州が建造した戦艦群が続々と就役したのだった。北米州からはアリゾナ級戦艦アリゾナ、ペンシルベニア、アイオワ、ミズーリ、英連邦からはプリンス・オブ・ウェールズ級戦艦プリンス・オブ・ウェールズ、キング・ジョージ5世、デューク・オブ・ヨーク、ヴィクラマ、カナダ、欧州からはビスマルク級戦艦ビスマルクと戦艦ノーウィック、日本からは戦艦ムサシ、シナノが就役した。

 

 

これらの就役を受けて転生者達はお決まりの店に集まっていた。

 

「各州独自の戦艦群が就役した、此れで防衛軍も超強化だ」

 

委員長は嬉しそうに言う。

 

「あぁ特にアリゾナ級はありがたい、デザリアム帝国軍が来ても拡大波動砲や自慢の主砲で敵艦隊を薙ぎ払ってくれるでしょう」

「ですな 最も暫くは訓練航海ですがね」

 

副参謀はそう言った。

 

「それは仕方がない」

「しかしヤマト型戦艦が3隻揃いましたね。これで怖いものなしです」

 

一人の転生者が嬉しそうに言う。

日本が建造したムサシとシナノは転生者達期待の艦であった。彼らはヤマト型戦艦3隻でデザリアム帝国本星に殴り込みを仕掛けるつもりであった。

 

「それにガミラス共和国協力の下で開発した次元潜航艦も間もなく就役ですな」

「あぁ 紺碧の艦隊並みに活躍してほしいですな」

「それは言いすぎです委員長」

 

そう笑いながら転生者たちは話していった。

 

 

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