地球防衛軍戦記   作:第一連合艦隊

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想定外の来客

2204年8月25日、この日、総長をはじめ多くの転生者達が一つの料理店(転生者経営)を貸し切り、会合を開いていた。

 

「総長、いよいよ20個主力艦隊計画が実現できそうですな」

 

一人の人物がそう言う。

 

「あぁ、計画は順調に進んでいるから年内には20個主力艦隊計画が完成する」

 

総長はにやにやしながら答えた。

 

20個主力艦隊計画、これは転生者主導で計画された艦隊整備計画で、ガトランティス戦役前には10個主力艦隊だったのを倍である20個主力艦隊にし、太陽系に10個主力艦隊、シリウス・プロキオン方面軍に10個主力艦隊を配備し主力艦隊の総艦艇数1000隻を超える大艦隊を整備しようという計画である。勿論、並行して機動艦隊や航空艦隊も増強される壮大な計画であった。この計画はデザリアム帝国来襲に備えてや、今後拡大していくであろう人類の生存圏を守るための大艦隊整備計画である。

ちなみにさらに増強して25個艦隊、30個艦隊揃える計画も進行していた。まぁ殆どがビンソン計画によって既に実行されているが。

 なお主力艦隊を30個に拡大する目的として艦隊を3つのグループに分ける目的があった。その内訳は実働グループ、整備・補給グループ、訓練グループの3つである。

 

「ただ予算の事も気にしてくださいね、予算は無限ではないですから」

 

ため息を吐きながら予算担当者が言った。

 

「まぁそれは分かっている、ただ地球が滅亡したら意味がないからなぁ」

「わかっていますよ」

「しかし予算を気にしなくていいなら、ゴルバみたいな機動要塞の研究もしたいです」

 

技術屋の転生者がそう言うと「無茶を言うな、そんな技術は地球には無いし、どう考えても要塞より波動砲搭載艦を揃えた方が経済性や利便性がいい」

 

総長はそう言い要塞の必要性が無いと言った。

 

それを聞くと要塞開発を目指していた人物たちはガッカリした顔をした。

 

転生者達がそのような会話をしながら盛り上がっていた時、一人の美しい女性が店に入店してきた。その女性は店員の「本日は貸し切りです」との言葉を無視し総長らがいるテーブルの前に立った。いきなり美しい女性の入店で店の空気は奇妙な沈黙に包まれていた。

そして沈黙を破ったのは総長だった。

 

「失礼ですが、どちら様ですか」

 

するとその女性はこう答えた。

 

「私は、テレサと申します」と。

 

これを聞いた瞬間、店内にどよめきのが広がった。

 

「失礼ですが。ガトランティス戦役時のあのテレサなのですか」

 

どよめく店内の中、総長がそう聞くとテレサは「そうです」と答えた。

 

そうテレサが言うと、「そんな馬鹿な」「ありえない」「どうやって警戒網を」そう言った声が転生者達から出た。

 

「みんな落ち着け、とりあえずテレサさんの話を聞こうじゃないか」

 

総長がそう言うとテレサは「ありがとうございます」と言った。

 

その後テレサは、テレザート星でヤマト乗組員(転生者)から地球連邦への協力を依頼されていたことやガトランティス戦役終結時の総長の言葉を聴き、自分の考えに疑問を持ったこと、そしてあの言葉を投げた総長から只の人物ではないと感じたことを伝えるとこう切り出した。「あなた方は、未来を知っている、特別な存在ではないのですか?」と、これを聞いた転生者達は全てテレサには見通しされていると感じた。そして総長は全てを話すことにした。

ここにいる人物だけでなくこの世界には未来を知っている特別な存在である人物が大勢いること、そして地球をより良い方向に導こうとしていること、地球そして宇宙の平和を維持しようとしていることなど自分たちの考えていること全てを。するとテレサは「そうなのですね」と言った。そしてテレサはその場を去ろうとした。しかし総長はそれを呼び止めた。

 

「テレサ、あなたはなぜ人間の姿をして地球で生活をしておられるのですか」

 

それに対しテレサは黙っていたが、総長は続ける。

 

「あなたが人間の姿で地球に居るのは、宇宙戦艦ヤマトの乗組員である島大介に思いを寄せているからではないのですか。少なくとも我々の知っている世界線ではそうでした」

 

それを聞くとテレサは「そうです」と答えた。

 

「やはりそうでしたか。なら私としては貴方にはヤマトに乗艦していただきたい」

 

総長の言葉に転生者達も驚く。

 

「総長それはいきなりすぎでは」

 

秘書がそう言う。

 

「構わん。必要なのはテレサ、貴方の意思です。それに我々としては貴方の超能力が他国に知られ悪用されるのを防ぎたいのです」

 

総長は秘書の言葉を気にせずテレサに尋ねる。

 

そしてテレサは「よろしいのであれば」と言った。

 

 

 

 

後日、地球防衛軍呉宇宙港

 

ここ呉宇宙港は東洋一の宇宙艦隊基地と言われており、港のいたるところにドレッドノート級戦艦やマゼラン級戦艦、イラストリアス級戦闘空母、さらにはレパント級フリゲートなど大小さまざまな艦艇が海面にその美しい姿を映して停泊していた。そんな一大宇宙港に入港したヤマトとヤマトクルーはテレサ乗艦について総長直々に伝えられ、即日乗艦となった。この流れにヤマトクルーは一同唖然としていた。

 

「これはどういうことですか、総長」

 

正式にヤマト艦長となった古代進が不思議そうに聞く。それに対して総長は。

 

「深く探る必要はない。ただ我々、統括司令部上層部としては彼女が超能力を持ち、なおかつ地球に居るという事を他国に知れ渡るのを防ぎたいのだ。だからテレサと最初に出会った君達に彼女を任せる。よろしく頼むよ」と進の肩を軽く叩きながら言った。

 

「わかりました」古代進はそう言うと敬礼をし、総長も敬礼で返した。

 

その後ヤマトは僚艦となったムサシ、シナノと共に呉宇宙港を後に出港した。

 

 

こうして地球はテレサという反則級のカードを手に入れたのだった。

 

 

 

 

地球でこのような出来事が起きている頃、デザリアム帝国地球侵攻艦隊は増援艦隊と合流、先行している重核子爆弾を追いかけ地球に向け中間補給基地を後にした。

 

「全艦発進、目標地球!」

 

カザン総司令の号令により戦闘艦だけでも2500隻になる大艦隊は地球を目指した。

 

 

 

一方、地球にある長距離望遠鏡では地球に向けて接近してくる巨大物体を捉えていた。

 

 

「謎の物体だと!」

 

執務室でその報告を聞いた総長は大声を出した。

 

「はい、正体は不明。現在も観測を継続中です」

 

秘書は冷静に報告する。

 

「デザリアムの重核子爆弾かもしれんな、全防衛軍に第一種警戒態勢を取らせろ。それと第25無人哨戒艦隊を調査に派遣だ」

「了解しました」

 

秘書はそう言い部屋を後にした。

 

(いよいよか)総長はそう思った。

 

 

 

そして第25無人哨戒艦隊は第11番惑星基地から直ちに出港していった。さらに防衛艦隊は第一種警戒態勢を受け、主力となる艦隊は直ちに基地を出港し警戒配置に就いていた。またロンド・ベル隊は独自に戦艦ヤマト、ムサシ、シナノの三隻を第一独立任務部隊として太陽系外縁へと向かわせていた。

 




グリザイアやガメラを観に行ったり、ハニーワークスのライブ行ったりデレステのイベントしたりで執筆をさぼっていましたm(__)m
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