地球防衛軍戦記   作:第一連合艦隊

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中間補給基地攻略作戦2

中間補給基地攻略作戦を開始した第一連合艦隊は中間補給基地の索敵圏外にワープアウトし展開していた。懸念されていた中間補給基地の索敵可能範囲は第一無人艦隊によって特定されていたのだ。ここでも第一無人艦隊の事前偵察の成果が出ていた。

 

そして索敵圏外に展開した、第一連合艦隊のヤマト、ムサシ、シナノ、第一機動艦隊のアポロノームや戦闘空母からは続々と波動ミサイルを装備したコスモタイガー隊が発進していた。

 

「全機隊列を乱すなよ」

 

攻撃隊隊長加藤三郎の張り切った声が攻撃隊全機のスピーカーから流れる。

そして三百機以上の攻撃隊は物質転移装置を備えた五隻の戦闘空母の前方に隊列を組んで展開すると各空母の物質転移装置が作動し攻撃隊を転移させた。それに合わせて第一連合艦隊は中間補給基地に向けて突撃を開始した。

 

 

中間補給基地司令部

 

「グノン司令!基地上空に多数の重力振反応が!」

「なんだとぉ!」

 

グノンの元に報告が届いた次の瞬間、基地上空には三百機以上のコスモタイガー隊が現れた。そしてコスモタイガー隊は攻撃を開始したのだった。

 

「よし、基地上空はがら空きだ。全機攻撃開始!ミサイルを撃ったら全速で離脱しろ!」

 

加藤の号令を合図にコスモタイガー隊は抱えていた波動ミサイルを次々に発射し中間補給基地に命中させていった。放たれた波動ミサイルは一撃一撃が重く、瞬く間に中間補給基地にダメージを与えていった。

そんな中でもヤマトの航空隊は艦艇が停泊しているドームに対して攻撃を加えていた。そして多数の波動ミサイルを受けたドームは崩壊し、後続のムサシ航空隊が停泊していた三十隻余りの艦艇に波動ミサイルの攻撃を加えた為、ドーム内は艦艇が誘爆を起こし悲惨な状態になった。一方のコスモタイガー隊はそのまま全速で爆発が続く中間補給基地を離脱していった。

 

 

中間補給基地司令部

 

「くそぉぉ」

 

爆発が続く基地司令部でグノンがうろたえていると報告が入る。

 

「グノン司令、ドッグ内に停泊していた32隻全艦轟沈」

「基地の損害大。現在確認中」

「敵機交戦圏離脱。はっ速い」

 

基地兵士が次々と報告をあげる。

 

「基地外に展開している艦で敵攻撃機隊を追撃しろ。この基地の威信に掛けて追うのだぁ!」

 

グノンはそう命令した。そこへ新たな報告が入る。

 

「基地正面に重力振反応多数!」

「なんだとぉ!」

 

 

ゴルバ部隊司令部

 

「グロータス准将、中間補給基地が奇襲を受けたようです。さらに地球艦隊ワープして出現した模様」

 

中間補給基地から150キロ後方に展開していたゴルバ部隊指揮官のグロータスの元に報告が入る。

 

「おのれ地球軍め。艦載機で奇襲とは舐めおって。ゴルバ部隊前進だ。地球艦隊を包囲せよ」

 

 

第一連合艦隊旗艦リヴァイアサン

 

「全艦ワープアウト完了!」

「攻撃隊より入電、{奇襲ニ成功セリ}です」

「よし全艦砲門開け。目標敵中間補給基地外に展開している敵艦隊。ゴルバは後回しだ」

 

沖田はオペレーターの報告を聞き命令を出した。そして沖田の命令を合図に後方に下がった第一機動艦隊と補給部隊を除く第一連合艦隊の各艦の砲門から次々とショックカノンが撃ち出されていく。特にアリゾナ級のアイオワ、ミズーリ、ウィスコンシン、ニュージャージーの砲撃は凄まじく、瞬く間に四隻合わせて十五隻以上を轟沈させていた。一方のビスマルク級ビスマルク、ティルピッツはヤマト、ムサシ、シナノと共に艦隊前面に展開しデザリアム艦隊の砲撃を受け流しており、この五隻によって作り出された防御陣形は固くデザリアム艦隊の攻撃を一切受け付けていなかった。そしてプリンス・オブ・ウェールズ級アンソン、ハウ、戦艦ノーウィクは特に突出する性能が無いものの各国が威信を掛けて送り出した艦艇であり、確実に戦果を挙げていった。

そんな中、ロンド・ベル隊のアマテラス、ドイッチュラント級ドイッチュラント、エドガーからは砲門数に物を言わせつつも正確な砲撃が行われ、その砲撃はデザリアム艦艇を次々に轟沈させていた。まさに防衛軍の中でも精鋭と呼ばれる部隊だけのことはありヤマト、ムサシ、シナノの三隻を加えるとその撃沈数は戦闘開始五分で二十隻を超えていた。

 

こうして戦闘開始から七分が経ち艦隊戦は防衛軍が圧倒的有利に進めていたが、そこへゴルバ部隊が加わろうとしていた。

 

 

旗艦リヴァイアサン艦橋

 

「敵ゴルバ部隊前進してきます。進路的に我が艦隊を包囲するつもりです」

 

オペレーターの報告を聞くと沖田司令は一瞬目を瞑った後、カッと開き即座に命令を出した。

 

「新兵器を使う、艦隊は戦闘を継続。本艦とアンドロメダ級アテン、オシリス、戦艦アイオワ、ミズーリ、アナンケ級ペガサス、ベテルギウスは主砲に波動徹甲弾装填。目標は1隻につき1隻のゴルバだ」

「了解。各艦に伝達します」

 

命令は各艦に即座に伝達され七隻の主砲には波動徹甲弾が装填される。この波動徹甲弾は波動カートリッジ弾とガミラス救援艦隊のゴルバとの戦闘データと転生者の知識を基にして開発されたものであり。その威力は計算上ではゴルバやボラー連邦の機動要塞ゼスパーゼの装甲も容易く貫通する威力である。

 

「全艦波動徹甲弾装填完了!」

 

艦橋に「装填完了」の報告が響く。

 

「目標の割り振り完了。何時でもいけます!」

「全艦、波動徹甲弾撃てっぇぇ!」

 

そして沖田司令の号令で七基の主砲から波動徹甲弾が撃ちだされる。七隻から撃ちだされた波動徹甲弾はそれぞれの目標であるゴルバへ向かって一直線で飛んでいった。

各艦から撃ちだされた波動徹甲弾は一発も外れることなくゴルバに命中した。装甲を食い破り内部で波動徹甲弾が炸裂した七基のゴルバは波動エネルギーとの反応を起こし一瞬で大爆発を起こし消滅し、ゴルバ部隊指揮官であるグロータス准将は断末魔を挙げる暇もなくこの世を去るのだった。

 

一方、七基のゴルバが一瞬で撃沈されるのを見ていたデザリアム艦隊の将兵は士気がガタ落ちだった。デザリアム帝国で無敵とされるゴルバが七基、デザリアム将兵は負けるわけがないと思っていたのだからその衝撃は途轍もないものであった。

 

しかし彼らが愕然としている時間はそう多くなかった。波動徹甲弾を撃った七隻も艦隊戦に再び参加し第一連合艦隊各艦は猛烈な砲撃を加えたのだ。この猛烈な砲撃を受けたことにより残存していたデザリアム艦隊は数分と持たずに壊滅したのだった。そして艦隊とゴルバ部隊の壊滅はグノンにとてつもない衝撃をもたらした。

 

 

中間補給基地司令部

 

「ぜぇ、全滅ぅ… 120隻近い艦隊とゴルバ7隻が全滅だと。30分も経たずにかぁ」

「はっ、はい」

「たった100隻足らずの艦隊に7基のゴルバと100隻越えの艦隊が…そんなバカなぁ」

 

グノンは呆気にとられるだけであった。

 

「司令どうなされますか。司令!」

 

部下がグノンに指示を願う。

 

「とっ、特攻だ。この基地を地球艦隊に突撃させろ!」

「はっ、はい」

 

大声で命令するグノンに対して部下は呆気にとられた声で返事をするだけであった。

 

 

旗艦リヴァイアサン艦橋

 

「沖田司令!敵中間補給基地前進してきます!」

「特攻する気か」

 

オペレーターの声を聞き沖田はそう呟くと命令を出した。

 

「全艦、波動カートリッジ弾装填。目標敵中間補給基地!」

「了解。各艦に伝達します」

 

そして沖田の命令は素早く伝達され、一分後には全艦射撃準備が完了していた。

 

「全艦、波動カートリッジ弾装填完了しました」

「全艦一斉射!」

 

沖田の号令により第一連合艦隊の殆どの艦艇から合計数百発の波動カートリッジ弾が撃たれ、全弾が中間補給基地に命中し中間補給基地は大爆発を起こし消滅した。

 

「敵中間補給基地の消滅を確認」

 

旗艦リヴァイアサンの艦橋にオペレーターの声が響く。

 

「勝ったか」

 

沖田はそう呟いた。

 

こうして中間補給基地攻略戦は第一連合艦隊の損失無しの圧倒的大勝利で終わった。そしてこの敗北を持って、第一連合艦隊に対してデザリアム帝国本星までに立ちはだかる敵も居なくなったのであった。

 

 

その頃、プロキオン星系のとある宙域に波動実験艦銀河と観測艦などの支援艦艇そして護衛のフレッチャー級駆逐艦二隻が展開していた。

 

そしてその宙域近辺には無数の小惑星とダミーバル―ンの艦艇群が隊列を組んでいた。

 

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