地球防衛軍戦記   作:第一連合艦隊

67 / 145
外伝 地球防衛軍建艦史

地球防衛軍、正式名称「地球連邦防衛軍」は地球連邦結成によって誕生した地球を守る軍である。

 

その中でも最大勢力を誇る地球防衛艦隊(正式名称、地球連邦防衛艦隊)は国連宇宙海軍と地球圏艦隊を統合した軍隊であり、防衛艦隊結成時のその艦艇数はアナンケ級戦艦5、マゼラン級戦艦58、サラミス級巡洋艦237、レパント級フリゲート350、コロンブス級補給艦105、トラファルガー級航空母艦2、金剛改型(2202における金剛改2型)28、村雨改型58、磯風改型114、エンケラドゥス級巡洋艦3、オマハ級パトロール艦3、フレッチャー級駆逐艦10、松型護衛艦12という堂々たる陣容を誇っており、これらの艦艇は全てには波動エンジンが装備されていた。

因みに磯風改型などが多いのはヤマト発進後兎に角数を揃えるために生産ラインが整っていない新世代艦艇よりも既存の艦艇の方が短期間で数が揃えられるとされ量産されていたためである。

なお一部のサラミス級、レパント級、村雨改型、磯風改型は新世代艦艇が揃うとモスボール化されることなる。

 

また3種の改型についてはヤマト地球発進以前に就役した艦艇にも大規模改修が行われ、波動エンジンが装備され特に金剛改型には収束波動砲を装備された。この改修によりヤマト発進後に建造された新設計の艦艇を含めると波動砲装備艦艇は46になりヤマトを含めると47隻となる。また同時期にはドレッドノート級戦艦2隻が建造途中であった。

 

こうして装備面ではショックカノンや波動砲といった強力な兵装が揃えられており万が一ガミラスと再戦しても互角以上に渡りあえる状況であった。尤も和平が成立した以上、直ぐの再戦の可能性は低いとされていた。

しかしイスカンダルからの帰還途中にヤマトを含む艦隊が戦闘を行ったガトランティス帝国という新たなる敵の存在が地球連邦政府を更なる軍拡という方向へ動かした。

 

地球連邦政府上層部は時間断層の存在を知ると直ちに時間断層内に軍需工場を建設する方針を決定すると同時に2200年2月に防衛委員会に対して「防衛艦隊緊急整備計画」として現在存在する造船所をフル稼働して波動砲搭載艦を大量建造するように指示した。勿論十分な額の予算を用意して。

だがこの政府の指示に対して当時の防衛委員会委員長(後の統括司令部総長)は反論した。

 

「政府の指示に従うことは勿論できるが個人的には用意された予算の半分近くを造船所や基地の新設、各地の復興促進に充てた方が良いと思う。そうすれば現在の造船所の倍以上の造船所が建設できると共に、経済力向上により短期間で大量の新型艦が揃えられる」

 

こう委員長は反論し政府を説得した。この反論を受けた政府は検討の末、委員長の意見を受け入れた。目先の1隻より未来の無数の艦艇を優先したのだ。こうして建造予算の半分以上が造船所の新設に回された。

 

この予算によりノーフォーク造船所、サンディエゴ造船所、ポーツマス造船所、エレクトリック・ボーン造船所、インガルス造船所、セヴァストポリ造船所、サンクトペテルブルグ造船所、ムルマンスク造船所、横須賀造船所、呉造船所、大神造船所、大連造船所、上海造船所、広州造船所、蔚山造船所、デヴォンポート造船所、ヴィッカーズ造船所、グラスゴー造船所、ブレスト造船所、ジェノヴァ造船所、キール造船所、ムンバイ造船所などといった巨大造船所が建設されると同時に民間にも造船所建設の際に補助金が出された。また各地の復興にも予算が投入され復興は加速したのであった。

この政府の決定は後に防衛艦隊戦力整備に大きな力を発揮することになる。

 

そして上記の造船所が完成するまでの間は造船所がある月面基地、ソロモン要塞、ルナツー基地、サイド3、ジャブロー基地、富士宇宙基地においてドレッドノート級戦艦を始めとする多数の艦艇が建造されることになる。ここでの建造艦艇は「防衛艦隊緊急整備計画」の艦艇として2200年5月以降に順序就役していった。

 

 

そして2200年10月頃になると時間断層工場や巨大造船所群も部分的にではあるが稼働を開始しブロック工法による艦艇建造を開始した。これにより「防衛艦隊緊急整備計画」の総建造艦艇数はジャブロー基地などでの建造分を含めるとドレッドノート級36、改ドレッドノート級4、イラストリアス級6、エンケラドゥス級58、オマハ級26、フレッチャー級102、松型24となった。

またこの時期になるとガミラス共和国と同盟を締結しガトランティス帝国との戦闘に地球は徐々に参加していった。

さらに地球復興もかなり進み、地球復興の象徴としてアンドロメダ級戦艦の建造が予定され始めた。

 

 

こうした情勢の中、2201年になると転生者達はガトランティス帝国の地球侵攻を警戒し防衛艦隊の整備計画を更に本格化させようとした、だがここで問題が起きた、それは国力と予算である。

 

後年においては数千隻にも及ぶ強大な大艦隊と大規模な地上軍を余裕で運用・維持する国力を持つようになる地球連邦であったが2201年初期時点ではまだガミラス戦争の傷が完全には癒えてはおらず、波動エネルギーの恩恵を受けて国力はかなり回復していたものの千隻を超える大艦隊と地上軍を平時において維持するのはキツイものがあった。その為新規の大規模建造計画は立てられず極少数の建造のみが進められていた。

 

この防衛軍及び厳しい財政の状況を受け連邦政府は対応すべくまずは国力増強へと舵を切った。そしてこの国力増強計画を受け地球連邦は太陽系内及び第十一番惑星の開拓を急ピッチに進めていくことになる。なお転生者達は早期の大規模な艦隊整備が不可能なことに落胆したものの戦力が原作に比べ遥かに充実していた為、万が一早期のガトランティス帝国の地球侵攻が有っても戦い方次第では勝てると判断していた。

こうして地球連邦は国力増強を優先する為、防衛艦隊の新規建造艦を抑制する中、地球防衛においてガミラス共和国にも協力を依頼し月面にバーガー少将率いるガミラス共和国在地球艦隊を駐留させることに成功していた。

 

このように地球連邦が国力増強及びガミラス共和国を巻き込んだ地球防衛計画整備に勤しむ中、防衛委員会委員長を筆頭とした転生者達はガトランティス帝国の侵攻に警戒しつつ次期建艦計画を纏めていた、この計画には空母型を含む5隻のアンドロメダ級の建造計画が入っていた。そして2201年10月にこの転生者達が纏めた建艦計画の予算が成立した。この予算可決を受け防衛艦隊は1年数カ月ぶりに大規模な艦艇建造を始めた。

一方ガトランティス帝国の地球侵攻は2201年に起きる気配は無く転生者達はガトランティス帝国艦隊の規模を2202版であるとの方向性で戦力整備を進めることにしていた。

 

 

そして2202年になると防衛艦隊には新品のマゼラン級戦艦や大型戦艦であるバーミンガムなどが顔を出し始めた。こうして防衛艦隊が増強される中、2202年10月には地球復興の象徴としてアンドロメダ級1番艦アンドロメダが盛大な式典の中就役した。だがアンドロメダ就役からそう時間が経たない中、遂にガトランティス帝国の地球侵攻が始まった。

 

そして第十一番惑星に対するガトランティス帝国の攻撃を受け地球連邦政府はガトランティス帝国の地球侵攻が始まったと認識し防衛軍の予算を増額した。

この予算増額を受け防衛艦隊の大規模増強が決定し、ガトランティス帝国の地球侵攻及び脅威が正式に消滅したと確認(後に仮想敵国に移行)する星一号作戦完了までの間に凄まじい数の艦艇が建造され就役していくことになる。これらの艦艇の整備には各地の大規模造船所がフル稼働し短期間で無数の艦艇を生産していた。

 

ガトランティス帝国の脅威消滅後は地球連邦及び防衛軍は大規模艦艇建造を抑え再び国力増強、造船所新設に舵を切りシリウス・プロキオン星系や太陽系内の惑星各地に大規模な造船所を建設していった。

 

そして2204年になると地球連邦の国力はかなり強大になり余裕を持って軍備増強ができるようになった為、「防衛艦隊大規模増強法」「第二次防衛艦隊大規模増強法」「第一次防衛艦隊長期整備計画」と言った防衛艦隊増強法案が次々可決され防衛艦隊は再び艦隊増強に舵を切った。これらは通称「ビンソン計画」と呼ばれた。なおこの「ビンソン計画」は「二十個主力艦隊計画」「三十個主力艦隊計画」など様々な防衛艦隊増強計画を含めた総称である。更に「ビンソン計画」は途中でボラー連邦との軍拡競争の意味も含められ「ビンソン計画」では総数数千隻にも及ぶ艦艇が建造されることになる。

 

一方、「第二次ビンソン計画」では防衛艦隊以外にマゼラン級などの艦艇が輸出されることになり建造された。

またライセンス生産も許可されたため、各国は輸出用艦艇を各艦種で合計1個艦隊分程度購入し、地球製の艦艇運用のノウハウを学ぶと同時に自国の戦略的にどの艦艇が一番合うのかを見定めた。

 

その結果、バランスの良い艦隊編成を組む方針を決めた国や安価であり戦闘力が高く数が揃えられるドイッチュラント級を多数揃える国など様々であった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。