ガトランティス戦役が終わり数カ月、星一号作戦も完璧なまでの成功をおさめ地球連邦は本格的な星間国家への道を歩み出していた。
地球連邦政府から発表されたシリウス・プロキオン星系の領有宣言、そしてそれに伴う開拓団の募集、これらの発表によって国民は新たなるフロンティアの存在に夢を膨らます者が多かった。
そして新たなるフロンティア目指して地球や太陽系を飛び出しシリウス・プロキオン星系へ移住する者が多くいるなど戦役終結後数カ月は慌ただしい期間であった。
そんな慌ただしい数カ月が経ったある日、青空が広がる呉宇宙港は賑わいを見せていた。
海鳥が空を優雅に飛び、鳥の鳴き声、波の音が心地よく響いている港にはサラミス級巡洋艦やイラストリアス級戦闘空母、ドレッドノート級戦艦など少なくない艦艇が寄港し、その船体を休めておりガトランティス戦役での疲れを乗組員と共に静かに癒していた。
だがその中の1隻である宇宙戦艦ヤマトの甲板は賑わっていた。
ヤマトの甲板にはヤマトの乗組員や司令部からやって来た古代守、車椅子に乗ってはいるものの病院からやって来た元艦長である沖田十三、月の大使館から駆け付けたバレル大使などが集まり談笑していた。
多くの人物が多くの話題で盛り上がる甲板であったが一人の声で静まった。
「主役の登場です!」
加藤真琴の声が甲板に響き皆が談笑を止め加藤真琴の方を見る。
そして加藤真琴の後に続き2組のカップルが登場した。
1組は古代進と森雪のカップル、もう1組はクラウス・キーマンと山本玲のカップルだった。
この日、ヤマトではこの2組のカップルの結婚式が行われていたのだった。
甲板に出てきた4人は甲板に居たクルー等から盛大な祝福を受けた。
「おめでとう」
「おめでとうございます!」
と言う声と拍手が4人の登場と共に甲板に響き渡った。中でも進の兄である古代守やキーマンの上司であり、キーマンの事が息子同然であったバレル大使、山本玲の兄でありパイロット教官をしている山本明生は涙ぐみながら祝福していた。
親しい者の祝福の時なのだから涙ぐむのも仕方が無かった。
また沖田十三も親友の土方竜に付き添われ笑顔を浮かべながら4人を見守っていた。
そして4人がひとしきり挨拶を終えると再び盛大な拍手が起こった。
更にヤマトの付近に停泊していたレパント級フリゲートのイングラハムやサラミス級巡洋艦のマルセイエーズ、イラストリアス級戦闘空母エンタープライズの甲板では何処から情報を入手したのか、暇を持て余していた為いつの間にか集まっていた各艦のクルー達が拍手や指笛を鳴らしていた。
地球を救った武勲艦での乗組員同士の結婚式なのだ、他の艦の乗組員からしたら興味が湧かない訳がなった。
その後行われたブーケトスでは西条未来と岬百合亜がブーケをキャッチするのであった。