地球防衛軍戦記   作:第一連合艦隊

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皆さん明けましておめでとうございます。
本年も本作をよろしくお願いいたします。


作者は先日、ガチ恋するレベルで大好きな声優さんのご結婚報告により感動と嬉しさとその他諸々の感情で気持ちが高まっております。
新年早々のおめでたい報告は良いものです。


また以前投稿致しました艦艇紹介に地上軍の装備を追加致しました。
では改めて本年も本作をよろしくお願いいたします。
そして読者の皆様にキール下の7フィートがありますように!


バース星攻略作戦

バース星は地球から1500光年の場所に位置するバジウド星系第4惑星である。

かつては独立国家であり惑星国家バースと名乗っていたが地球の西暦2195年にボラー連邦の保護国となっていた。なお保護国となった理由は「絶えず侵略の危険に見舞われていた所にボラー連邦が救援の手を差し伸べた」とされているが実際はボラー連邦の強大な軍事力に屈した面もあった。

 

そして今、バース星宙域ではジェームス・キング中将率いる地球防衛軍バース星攻略艦隊とラム艦長率いるバース星艦隊、ボラー連邦バース星総督府艦隊が戦闘を繰り広げていた。

 

攻略艦隊からは航空機、モビルスーツが大挙出撃し航空機はバース星艦隊の航空隊と大規模航空戦を繰り広げ、モビルスーツ隊はバース星艦隊に取り付きバース星艦隊のエンジンを攻撃し戦闘能力を奪っていっていた。その為バース星艦隊の被害は戦闘不能艦が多く撃沈は極めて少なかった。しかし航行不能艦が多く発生することによりバース星艦隊は砲撃が制限され効果的な迎撃が出来なくなっていた。

 

「戦艦ライデル、キンブル航行不能!デストロイヤー艦フリートラン大破行動不能!」

「ラム司令、航行不能な友軍艦が味方の射線を塞いでおり効果的な迎撃ができません!」

 

バース星艦隊旗艦ラジェンドラ号の艦橋には悲鳴のような報告が響いていた。

 

なぜ防衛軍はバース艦隊の撃沈を行わないのか、これは統括司令部の思惑が関係していた。統括司令部としてはバース星攻略後、バース星を完全占領するのではなくバース星及びバジウド星系をボラー連邦から完全に独立させるつもりであった。その為、バース星艦隊の戦力を無駄にすり減らすことはしたくなかったのである。

 

一方この攻略艦隊の攻撃にラム艦長を筆頭とするバース星艦隊司令部は困惑していた。航空機は航空戦以外は艦隊に対して攻撃してくる気配は無く、攻撃してきているのは初めて見る人型の兵器であり、それらも何故か艦艇のエンジン部を狙い戦闘不能にするだけで、敵艦隊に至ってはこちらの射程外から散発的に掠りもしない砲撃で牽制してくるだけである。バース星艦隊司令部としては「目的が分からん」という意見が全てであった。

 

 

攻略艦隊旗艦ドゴス・ギア

 

「司令、戦局は我が方に有利に動いております。航空戦は我が方が勝利しました。損害は無人機37機の損失と有人機14機の損傷です」

 

副官がそう総司令のキング中将に報告する。

 

「うむ、モビルスーツ部隊の戦況はどうだ」

「はい、モビルスーツも攻撃は順調であり敵バース星艦隊300隻中約150隻を行動不能に、5隻を撃沈しました。損害は小破が12機、中破が26機であり現在は修理中ですが小破の機体はパーツ交換後には再出撃できます。」

「わかった。ところで正面の敵艦隊後方に展開している50隻の艦隊の詳細は分かったか」

 

キング中将は疑問に思っていたことを尋ねる。

 

「それについては判明しました。通信傍受の結果どうやらバース星総督府艦隊のようです」

「なるほど、バース星の真の支配者様か」

 

キング中将はそう言うと少し考えると口を開いた。

 

「あの艦隊がいるとバース艦隊に幾ら降伏勧告をしても意味がないな。第七、第九主力艦隊に打電、第七主力艦隊は左翼、第九主力艦隊は右翼からバース艦隊を通過しバース艦隊の後方にいる総督府艦隊を攻撃し殲滅せよ。バース艦隊からの攻撃は無視していい」

「了解しました。直ちに打電します」

 

副官はそう言うと両艦隊に打電した。

 

そして命令を受けた両艦隊は加速しバース艦隊の両翼に展開し総督府艦隊を目指した。

 

 

バース星総督府艦隊

 

「司令、地球艦隊が動きました。バース艦隊の両翼に艦隊を進めてきています」

「わかった」

 

司令と呼ばれた男、バース星総督ボローズはどこか納得のいかない声で返事した。それもそのはずである。現在交戦中の地球艦隊にバース星艦隊が破れたらそれは自らが治めていたバジウド星系の損失を意味しているのだから。だがさらに納得のいかない命令は「地球艦隊から攻撃された場合は地球艦隊を引き付け撤退し以下の星域の国家、ディンギル帝国を目指せ」との命令を受けていた為であった。

 

彼からすれば意味不明な命令ではあるものの直々の命令違反をする気は無かった。それにガルマン星損失により左遷された彼の統治省での地位を復活させる最後の機会だと捉えていた。

 

 

その頃第七、第九主力艦隊は一気に加速し総督府艦隊との距離を詰めていっていた。途中バース艦隊から僅かな攻撃があったがそれについては全く気にせず距離を詰めていった。この時両主力艦隊の進撃に合わせバース艦隊前面に展開していた第二、第三遠距離遊撃打撃艦隊が距離を詰めていた為、バース艦隊も猛スピードで航行する両主力艦隊を相手にできなくなっていたのだ。

 

そしてバース星艦隊を盾にするように展開していた総督府艦隊を射程に入れた第七、第九主力艦隊は猛攻を開始した。最初の一斉射では総督府艦隊9隻を撃沈し、さらに第二斉射で11隻を撃沈していた。しかしここで総督府艦隊は全艦が急速反転し撤退を始めた。

そして急速反転した総督府艦隊は命令通り直ちにワープしたのであった。

 

彼らの目的地はディンギル星系である。

 

 

攻略艦隊旗艦ドゴス・ギア

 

「司令、敵総督府艦隊が撤退、ワープし離脱しました」

「わかった、しかしどこに向かったのだ。離脱方向にボラー連邦領は無いはずだぞ」

 

キング中将は直ぐに疑問に思ったことを言葉にした。

 

「わかりません、もしや我々が把握してない基地や領地が存在しているのかもしれません」

 

副官はそう言った。

 

「なるほどな。よし第九主力艦隊は直ちに総督府艦隊を追跡せよ。それとバース艦隊に降伏勧告を再度流せ」

 

キング中将は素早く命令を出した。

事実ここで地球側が把握していない基地や領地があれば思わぬ攻撃を貰う可能性が有る為、それを未然にキング中将は防ぎたかったのである。

 

 

第九主力艦隊旗艦ツーロン

 

「司令、旗艦ドゴス・ギアより入電、{第九主力艦隊は総督府艦隊を追跡せよ}とのことです」

「了解した。本艦隊は追撃戦に移行する。直ちに総督府艦隊のワープ先を特定せよ」

「はっ」

 

 

そして数分後、第九主力艦隊は総督府艦隊追跡の為バース星宙域をワープで離脱した。

一方のバース星艦隊は防衛軍の降伏勧告を受け直ぐに降伏した。このバース星艦隊の降伏を受けバジウド星系は地球連邦の手に落ちた。降伏時のバース星艦隊残存艦艇数は旗艦ラジェンドラ号含め235隻であった。その内戦闘可能艦は57隻であった。

 

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