2205年4月1日に突如発表されたゼニー合衆国のガルマン・ガミラス帝国からの独立と銀河連合へのオブザーバー参加、そしてボラー連邦への宣戦布告はベムラーゼ首相を始めとしたボラー連邦上層部に大きな衝撃をもたらした。
一方、地球連邦とガルマン・ガミラス帝国の反応は冷静であり、両国とも独立を直ちに承認し、ガルマン・ガミラス帝国ではデスラー総統が直々にゼニー合衆国の独立を認める声明を出していた。また2カ国に続きガミラス共和国や銀河連合加盟国が次々に独立を認めるとの声明を発表したためボラー連邦はなぜゼニー合衆国は再び独立を手に入れ各国がこれを認めていくのかの情報収集に追われることになった。
ボラー連邦が探る『なぜゼニー合衆国は再び独立を手に入れたのか』であるが、これは少し時間を遡ることになる。
ゼニー合衆国がガルマン・ガミラス帝国に降伏してから数週間経った時にゼニー合衆国の外交使節団を乗せた艦隊が天の川銀河外縁部にある地球連邦の勢力圏であるタナトス星系外縁部で地球防衛艦隊の臨検を受け、そのまま地球連邦政府との交渉を申し出たのが全ての始まりだった。
当時、ゼニー合衆国の降伏を地球連邦政府は知っていたが流石に外交官を追い払うわけにも行かず地球連邦政府はタナトス星系のテラフォーミングされた惑星、フロンティアⅦで会談を行うことになった。
会談が決まると地球連邦政府からは転生者の外交官達などが派遣され、ゼニー合衆国の外交使節団からはトールン副大統領を筆頭とした人員が会談に参加した。
第一回の会談では地球連邦からゼニー合衆国の外交使節団に対してゼニー合衆国の現状についての説明や訪問目的を尋ねた。
外交使節団はこの時にゼニー合衆国の降伏を初めて知った為、その表情は暗かったと記録に残っている。そして訪問目的であるがそれは地球連邦によるゼニー合衆国への支援を求める内容であった。因みにゼニー合衆国が地球に支援を求めたのは地球連邦がガミラスやガトランティスに勝利を収めた国家であるという情報を得ていたからである。
一方、支援を求められた地球連邦側は意表を突かれた感じであったが、ガルマン・ガミラス帝国との関係を説明すると共にゼニー合衆国が降伏している為支援は不可能だと返答した。そして地球連邦の外交官の一人がガルマン・ガミラス帝国との開戦理由を尋ねた。
この開戦理由に対してのゼニー合衆国側の返答は要約するとこうであった。
「ボラー連邦領で通商破壊作戦を行っていた艦隊が捕捉した輸送艦4隻とその護衛艦6隻を攻撃し全艦を撃沈したが、この艦隊が実はボラー連邦艦隊ではなくガルマン・ガミラス帝国艦隊であり、この艦隊はガルマン・ガミラス帝国が占領した元ボラー連邦の惑星への輸送艦隊であった。その事実が判明した時には既に全面戦争に突入しており手遅れ状態になっていた」とのことであった。
これは事実であり地球側がガルマン・ガミラス帝国から得た情報とも一致していた。
この説明が終わった後も会談は数時間続き第一回の会議は終了した。
この日、会議が終了後のゼニー合衆国は祖国敗北の現状と地球側の支援がほぼ100%あり得ない事が判明しお通夜状態であった。
そこから第二回の会談まではかなりの間があった。
この期間ゼニー合衆国側は落ち着かない時間を過ごしていた。艦隊兵士の中には絶望のあまり精神を病む者も居た。だが第二回の会談はゼニー合衆国側の予想を大きく裏切る形となった。
なんと月面にて地球連邦、ガルマン・ガミラス帝国、ゼニー合衆国外交使節団の会談となったのだ。
この第一回から第二回の会談までの間に地球連邦政府は統括司令部を巻き込みガルマン・ガミラス帝国政府やデスラー総統と何度もこのゼニー合衆国外交使節団についての会談を行っていたのだ。そして地球連邦政府の努力が実りこの第二回の会談は行われことになったのだ。
そして第二回の会談は地球連邦政府からは連邦大統領や外務大臣などガルマン・ガミラス帝国からはタラン特使全権代表が参加していた。
第二回の会談の内容を知ったゼニー合衆国外交使節団はまさかのガルマン・ガミラス帝国登場に気を引き締めていたが、会談は思いのほかスムーズに進みガルマン・ガミラス帝国が現在自治領となっているゼニー合衆国の独立を条件付きで認めたのだ。条件は下記の内容であった。
・ゼニー合衆国は地球連邦及びガルマン・ガミラス帝国、銀河連合参加国と国交締結、通商条約、平和条約などの各種条約を結ぶ。
・ゼニー合衆国は銀河連合にオブザーバーで参加する。
・ゼニー合衆国は独立後ボラー連邦に宣戦布告する。
・ゼニー合衆国はガルマン・ガミラス帝国にリンピ星系、マルバード星系、ジャルダン星系、オギーナ星系、ドールド星系を譲渡する。
・ゼニー合衆国は地球連邦に資源惑星地帯であるアラガス星域並びに同地のダイダル要塞を譲渡する。
・ゼニー合衆国は地球連邦とガルマン・ガミラス帝国での三国同盟を結ぶ。
以上の内容が会談で決定した。
この内容はゼニー合衆国外交使節団からしたら想定外の条件だった、領土を幾らかは失うが元々広大な領土を持っている為大きな痛手ではなく、それどころか多くの国家と国交締結ができ更に同盟国を手に入れられる。
この内容を提示されたゼニー合衆国外交使節団は何度も事実か確認するほどであった。
そして会談は独立条件の設定が終わると第三回の会談で独立時期の相談がされることなり第二回の会談は終了した。
この会談後ゼニー合衆国外交使節団は第一回の時とは違い希望に満ち溢れていた。
第三回の会談は8日後に行われ、ガルマン・ガミラス帝国ゼニー自治領政府と自治領軍司令部とガルマン・ガミラス帝国で治療を受けていたミッツ大将が加わった。
会談ではゼニー合衆国の独立時期や軍備について話し合いが行われた。独立時期については出来る限り早期の方向で決まり、次は軍備の話になった。
会談時のゼニー自治領軍は戦艦、空母の保有が禁止されていた為、所有艦艇はチルボモ級巡洋艦15隻、ランド級軽巡洋艦20隻、リング級駆逐艦50隻その他雑務艦であった。
これを受け地球連邦は当時、同盟国に売っていた軍艦の譲渡を決め、話し合いの結果第二回の会談で決まった独立条件に下記の内容が追記された。
・ゼニー合衆国はアラガス星域近隣の資源星系地帯であるアリューズ星系を地球連邦に譲渡し、地球連邦はゼニー合衆国にマゼラン級戦艦60隻、ドイッチュラント級戦闘巡洋艦35隻、サラミス級巡洋艦170隻、レパント級フリゲート220隻、コロンブス級120隻、セイバーフィッシュ1200機を譲渡する。
この追記での譲渡艦艇数は多いが時間断層がある為、地球としては大きな仕事では無かった。
更にゼニー合衆国は地球連邦政府と銀河連合参加国同様に各種兵器のライセンス生産を認める条約と銀河連合参加国に売り始めていた改トラファルガー級空母と輸出用のモビルスーツであるジム(性能はジムⅢ)などの購入を許可する条約も結んだ。また地球連邦はゼニー合衆国から機動要塞の建造方法を提供してもらうことになった。
艦艇の譲渡とこれらの条約の締結はゼニー合衆国からしたら衰えた軍事力を回復させるのは十分なものであった。
なおゼニー合衆国は後に改トラファルガー級空母やジム以外にエセックス級航空母艦やアナンケ級戦艦を多数購入している。また艦艇も更新され既存艦艇の設計を改良したアメリゴ級【ザムス・ガル級酷似】、ナタン級【ザムス・ギリ級酷似】、アイガス級【ザムス・ジェス級酷似】、ギーリング級【ザムス・ナーダ級酷似】を多数揃えている。
この第三回の会談で独立の条約内容が決定された為、ゼニー合衆国の独立は決定されたのであった。決定されたゼニー合衆国の独立条約は後日、銀河連合参加国やオブザーバーであるガミラス共和国立ち合いの下で施行されたのであった。
余談ではあるが地球連邦政府はガルマン・ガミラス帝国との会談においてガルマン・ガミラス帝国がゼニー合衆国の独立を認める見返りとして後日、またもやデスラー砲艦やデスラー砲搭載のガイデロール級など100隻程度をガルマン・ガミラス帝国に時間断層で建造し無償で引き渡している。またデスラー総統も急に増えた広大なゼニー合衆国領の統治方法に苦慮していたため独立には前向きであった。(現にデスラー総統はゼニー合衆国を併合するも大部分を自治領としていた)
そして独立したゼニー合衆国のトールン大統領は銀河連合とボラー連邦の戦争が全面戦争に突入した2205年4月1日に独立宣言とボラー連邦に宣戦布告をしたのであった。
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おまけ 2205年4月1日時点地球連邦輸出兵器
艦艇
アナンケ級戦艦
マゼラン級戦艦
ドイッチュラント級戦闘巡洋艦
サラミス級巡洋艦
レパント級フリゲート
改トラファルガー級空母
コロンブス級多目的艦
エセックス級航空母艦
バラクーダ級多用途艦
艦載機
セイバーフィッシュ
MS
ジム(ジムⅢの性能)
その他
ビームかく乱幕
下記の艦艇は建造が検討されたが選考の結果、正式採用されなかった艦艇であり図面のみ販売された。なお2205年5月以降はレンドリース法により地球連邦でも建造された艦も存在する。
※()は元ネタ艦
大型戦艦(ドゴス・ギア級)※Zガンダム登場のドゴス・ギア級
機動戦艦(アイリッシュ級)※武装は40.6㎝連装砲7基、連装対空砲30基
重航空巡洋艦(アレキサンドリア級)
巡洋艦(クラップ級)
MS搭載型サラミス級(サラミス改級)