邪悪宇宙生命体 ネオワロガ、登場。
日本国中国地方 岡山県 津山市 深谷湖
比較的内陸の山よりに位置するこの湖は、日本を代表する琵琶湖や諏訪湖ほどではないにしろとても澄んだ水で満たされていることで地元では有名な湖である。そんな湖のほとりには"BC自由学園"の校章をつけたフランスの"ルノーFT-17"軽戦車が停まっており、その横で自由学園の生徒であると思われる少女たちが敷物を敷いてお茶会をしていたのだった。
「雄大な湖の横で食べるお菓子は最高ね!こうして伸び伸びと出来るところなんてここぐらいだもの」
「そうですか?」
「私は外部生の安藤君といるのはちょっとな……」
「なんだと!?このツケ上がったエスカレーター組が!!」
「キミたち外部生がだろう!ずけずけと校内で動き回って!!」
言い争いをしているのはBC自由学園の戦車道チームの副隊長であり"エスカレーター組"と呼ばれる生徒たちを統括している金髪ロングの気品ある少女、押田ルカと、おなじく副隊長であり、"受験組"と呼ばれる生徒たちを統括している黒髪の三白眼の褐色肌が特徴の少女、安藤レナである。
現在、自由学園内は先程述べたエスカレーター組と受験組と言うグループに分かれて対立している。これはBC自由学園が以前、校風や得意分野が全く異なる二つの岡山の学園艦が統合されて誕生したことも派閥対立の構造を作った原因の一つになっている。
「……貴女たちがいつも学園でギスギスしてるから心休まる場所が殆ど見つからないのよ?」
「「うっ……すいませんマリー様…」」
二人の対立を咎めたのは自由学園の戦車道チーム隊長であるマリーである。しかし彼女がゆったりとケーキを頬張っているのを見るに、自ら動いてどうしようと言うわけではないらしい。
「私たちは同じ人間同士でしょう?エスカレーターだのエクレアだのと言ってないで、代表同士仲良くしなさいな。 私と"銀ちゃん"みたいにね! ね〜銀ちゃん?」
ザッパァアアーーン!!
キュイ一!!
マリーが"銀ちゃん"なる単語を口にすると、それに反応したのか、湖の水面からゆっくりと怪獣が現れた。
湖底から姿を現したその怪獣は、本来、宇宙大怪獣と呼ばれるほどの、好戦的で凶暴な宇宙生命体、ベムスターである。その凶暴性は、M-78スペースの地球に飛来した別の個体はウルトラマンジャックやウルトラマンメビウスと、当時の地球の防衛隊を苦戦させたほどであった。
マリーから銀ちゃんと呼ばれているこのベムスターは、マリーの名付けた通り、眩しいほどの白…若しくは銀色の体色である。自然界で稀に生まれる、所謂アルビノ種であった。
「このクリーム、美味しいのよ? ほら食べてみてちょうだい!」
キューーーー!!
しかし、マリーから銀ちゃんと呼ばれ、大きな舌を器用に使って皿に盛られたケーキのクリームを舐めているこのベムスターは珍しく温厚な個体であるようで、マリーら三人にとてもよく懐いているようだ。押田や安藤がどう思っているかは別として、である。
「………ですがよろしかったのでしょうか、マリー様」
「ん?何がかしら?」
「この怪獣の存在を自衛隊に通報しなくて良かったのかということですよ」
「そうです!もし暴れでもしたら! 先日の福岡や山梨の時のように…」
「傷ついた子を助けるのに理由はいるのかしら?」
「「そ、それは………」」
マリーの言葉に二人は言い淀む。
「私はね、なんとなく分かるのよ。銀ちゃんはね、私たちを害しようとは思ってない。 それにあなた達も見たでしょう?初めてこの子と会った時、水面からちょこっとだけ傷だらけの顔を出しながら、私たちを見て怯えてるのを。 私たちよりも遥かに大きくて、強そうで、私たちなんか簡単に踏み潰せそうだったのに、ね。それなのにこの子はしなかったでしょ?」
マリーたちとベムスター___『銀ちゃん』との出会いはほぼ偶然であった。2日前、黒森峰との試合が決まり、試合会場が久々のホーム戦かつ比較的市街地寄りになったことで、下見も兼ねて試合のフィールド内に入っていたこの湖にやってきた時に、鉢合わせたのが傷だらけで怯えたベムスターだったのだ。 ベムスターの様子をよく見てみたら身体中に傷がついていたので、マリーは放ってはおけなかった。そのため怪我が治り、住処へ帰れるようになるまでマリーが面倒を見ようと言ったのだ。そして、その時居合わせたのがトップの三人のみであったため、ベムスターがこの湖の湖底に潜んでいることを知っている者は彼女たち以外には存在しない。
キュ〜〜!!
「………きっと、宇宙の何処かから来ちゃった迷子なのよ。本当なら一緒にいるはずのお父さんもお母さんもいないなら、怖がるのも無理はないわ」
「それならば、事前に自衛隊や各国の軍隊が察知しているはずでは?」
「そんなこと私に言われても分からないわ。でも大きな災害や出来事が起きたばかりなのに、1日2日経っても自衛隊がここらで動いてないから、バレてはいないと思うわよ?」
「バレてって……」
「言ったでしょう?この子が怪我を治すまでは面倒を見るって!」
二人は困ってはいるものの、一度決めたことは強引にでも続けるマリーの性格を理解していたため、反論することも出来ず、結局はベムスターの身柄引渡しについての話は自動的にお開きとなったのだった。そしてその結果に満足したマリーは、自身の腕時計に目をやる。
「ま!もうこんな時間になっちゃってるわ!学園艦に戻らないと……二人とも、出る準備してくださる?」
「「はい!」」
キュ〜………
ベムスターはマリーたちが、湖から帰ろうとしていることをこれまでのやりとりの繰り返しで理解していたようで、寂しそうな鳴き声を上げながら、つぶらな瞳でマリーに行かないでほしいと訴えているようだ。
「ごめんね銀ちゃん…また顔を出しに来るから。今日の試合が終わったらすぐに来るからね?」
キューー……
「さ、マリー様…戻りましょう。ミーティングまで時間が僅かです。正午過ぎからは黒森峰もやって来るので」
「明日は私も何か買いま………うん?」
ササッ!
「……?」
ルノーに乗りかけていた押田は、ベムスターに纏わりつくように幾つかの影が蠢いていたのを見た気がした。しかし、安藤にせかされるのも癪だと思い、気のせいだと一蹴してルノーに乗り込んだのだった。
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同国中国地方 岡山県真庭市 中国縦貫自動車道
ブォオオオオオーーーン!
「……………」
「………ハジメ、本当に今日大丈夫?」
「あ、ああ。大丈夫。シンゴもしっかり児童教室に朝から元気にいったからさ…」
「違うよ、ハジメ自身のこと聞いてるんだ。いつもナギと同じトラック乗ってたのに…しかもなんで運転任せたの?」
「……そんな時もあるんだよ、イッチ」
ハジメ達黒森峰戦車道チームは、今回の試合会場への移動は履修生、使用戦車どちらも自動車道による輸送となっていた。
ハジメは珍しく自身でトラックの運転もせず、また、朝にハジメの調子を見たエリカが心配して機甲科のバスへ乗るように提案したものも蹴っていた。
「……逸見さんと乗るのも断ってこっちに来たんでしょ?」
「ああ。」
「…そんな雰囲気出してるの、小学生の時以来じゃない?」
「まあ、うん………」
「なにか、僕でいいなら相談に乗るよ」
「……いいのか?」
その言葉を待っていたのか、それとも親友に元々話そうとしていたのか、ハジメは昨日のエリカからの時より自分から喋り出すのは早かった。それはエリカよりも、ハジメと幼い時から共にいる時間が長かった故なのだろう。彼女が聞いたら心外と感じるかもしれないが、やはり相談役としての心の許せる相手としては、マモルやヒカルと言った人間の方が上だったと言うことである。
「………なるほどね。ザックリ言っちゃえば、何かとても酷いことをやらかした後の心持ちと、その後に自分が出来ること…か」
「そうなんだ…なんか、分からなくなってさ……」
「そっか………これは、僕の考えなんだけどね? 深く考えすぎても、思い詰めすぎてもダメだと思うんだ。でも、起こってしまったことを全て忘れろ、とは言わない」
「………」
「迷った時こそ前へ、苦しい時こそ前に、辛かったら更に前に……。進むことを、歩みを止めてしまったら、それこそ何も出来なくなると思う。罪悪感に襲われるのも、後悔するのも、悔恨に駆られるのも、今じゃない。それらはずっと後でいい、今進まないとハジメは絶対後悔すると思う」
そう言うマモルは、当然運転の為に視界に気を配っているのだろうが、ハジメには、眼鏡越しのマモルの目が真っ直ぐにこれからのことと向き合おうとしている、そんな目をしているように見えた。そしてすぐに優しさを秘めた、いつもの穏やかな目に戻る。
「…それにさ、人は寝るとその日の出来事のおよそ7割は忘れるんだって。誰かが言ってたけど、人は忘れる生き物なんだ。どんなこともずっと抱えていたら、おかしくなる。だから、忘れる。無理にすべてを忘れる必要は無いよ、戒めとして、少しでも良いから胸に留めておくぐらいが、丁度いいんじゃないのかな」
「そう…なのかな」
「僕は、ハジメに最近何かあったかは、分からない。でもね、一人で抱え込まなくても、良いんだよ。みんなハジメのこと大好きだからね、力になりたいんだ。それに、僕だってキミの親友だからね!」
マモルの言葉には不思議な力が宿っていたかのようにハジメは感じた。胸に詰まっていた何かが突然消えたように思え、胸の奥がスーッと澄んだ感覚を覚えた。それによってハジメの心は回復したと見ていいだろう。
「………ありがとなイッチ…。俺、ちょっとやばかったかも」
「すこしでも楽になれたのなら、良かったよ。これから練習試合だったから、あの調子のままだったら逸見さんも気が気でなかったかもしれないしね!」
「そ、それは無いとは………言えんかな…」
「ははははっ!向こうに着いたら、逸見さんに声掛けないとね!それに帰ったらシンゴ君にもさ?」
「そうだな……心配させただろうし、それは急務かな」
名前も知らない少女への自責の念などから完全な回復をした訳ではないが、ハジメは一時的ながらも、マモルの言葉によって心の整理をすることができ、どんなことが起ころうと、これからも前へと進む用意が出来たのだった。
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同国 星間同盟秘匿地下施設
日本本土の遥か地下の何処かにある、地上との交流などを一切断ち切った環境に、人ならざる者___侵略者ヒッポリトが研究区画内で自身の仕事をしていた。
「検体L-920は……まだ投入は延期だな、こちらの思考統制を遵守出来ないのであれば話にならん。L-1103も、ダメだな…現段階では進化促進機能が十二分に発揮されない…か、コレは完璧でなければならない」
「相変わらず、趣味が悪いな。ヒッポリト。気色の悪い合成生物の開発などして。 テンペラーもよく貴様のようなマッドサイエンティストの派遣を許可したものだ」
ヒッポリトが独り言を述べていると背後から低くくぐもった声が聞こえてきた。振り返るとそこには、黒き鎧のような姿の、頭部に当たる箇所には妖しい赤光を放つ器官を持っている者が立っていた。
「ん?おや、これはこれはワロガ君じゃないか。駄目だよ?
ヒッポリトの部下であるというワロガは、ヒッポリトの言葉によってさらに腹を立たせたのか、彼に対して厳しい口調で接する。
「そのように私を呼ぶなと何度言えば分かる。そして残念だが貴様のような下衆を上の者として見ることは私には出来ない。 毎晩その地球人の死体に話しかけているのを、私は知っているぞ。吐き気がする」
ヒッポリトはワロガと、自身の立っている横にある、恵美里の身体が入った収容ポッドを交互にゆっくりと見ながら話す。
「フフフッ。ワロガ君、キミは優秀な人材だ、それに免じて今のは聞かなかったことにしておこう。まったく……よく言うな、キミも似たような者なのに、私を毛嫌いするのか? あとどうやったかは知らないが、他人のプライベートを覗くことはあまり褒められたことじゃない」
「陰湿さでは貴様の方が勝っているさ。時には下に就いている者の気持ちも考えたらどうだ?」
「そこらは十分に配慮しているともさ。しかし意外だ…キミのような存在から"気持ち"と言う単語が出るとは。
…ああ、そうだ、キミを呼んだのはこんなくだらない話をするためではない。先遣隊指揮官ヒッポリトとして命令する……"惑星生物同化シナリオ"の試験実行を行う。必要人員及び怪獣の配置準備をさせろ」
「……いいのか? そのプロトコルは遂行したら、地球生物の完全な生け捕りと言う副次目標を達成出来なくなるぞ。許容範囲とはいえ、あの者がそれを簡単に容認するとは思えん」
「構わないよ。どのような障害にも対応できるよう、様々な能力を持った戦闘要員を多く配属させたのだから。地球を接収するためならば、誰のどのような方法であれ、手っ取り早く、かつシンプルな方が良い。大事なのは過程ではなく、結果なのだよ」
星間同盟は地球へ、新たなる刺客を繰り出そうとしていた。
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同国中国地方 岡山県津山市 広域運動場
津山市の外縁部に位置する広域運動場は、見た目を通常の陸上競技施設を一回りほど大きくしたデザインであり、名前通り、陸上競技だけでなくラグビーやサッカーなどと言った他の屋外スポーツの試合も可能な施設である。もちろん、外部と繋がる大型ゲートを開放することによって戦車道の試合も容易に出来るようになるため、今回の黒森峰学園とBC自由学園の試合フィールドは広域演習場周辺が指定されている。
そしてその試合準備並びに調整のため、運動場施設の会議室にはBC自由学園と黒森峰学園の隊長や補佐役生徒が対面形式で椅子に座って試合前の確認等を行なっていた。
「なに?フィールドの進入不可・非交戦地域の一部変更だと?」
「ええ、実はフィールド内に位置している深谷湖は県や市の方で生態系保護活動が推進されているの。だから、試合中湖周辺に進入したことでそう言った活動や努力を無に帰すような真似はしたくはないのよ」
「……そうか、フィールドをそちらの優位性確保のためにしているわけでは無いんだな? フィールドの一部変更を私も認めよう」
「黒森峰の隊長さん、ありがとうね!」
「(マリー様…あの……)」
「(何?保護活動の件は嘘じゃないわよ?)」
マリーの右隣に座っている安藤は、ご機嫌な様子のマリーに言いたいことがあるようだった。そして同じくその内容はマリーの左隣の押田も考えていたようで、いつの間にか互いにアイコンタクトでマリーに話す間合いを伺っていた。このような時だけは、二人は団結するらしい。
「(我々の考え……と言うより、見解だとですね……普通に砲撃であの怪獣…銀ちゃんを起こしてしまうのでは?)」
「あ」
「うん?」
「なんだ、どうかしたのか?」
押田と安斎がたどり着いた予想にまで至っていなかったマリー。彼女は今感じたことをそのまま声に出てしまった。出してしまった。当然黒森峰のまほやエリカも、いきなり相手側の隊長が「あ」などと発したら戸惑う。
すぐに我に帰ったマリーは弁解に走る。大した理由など持ち合わせてはいないのだが………。
「あ!いえ…その、な、なんでもないわ!」
無論、こうなる。そんな人間とのやり取りをしていた若しくは聞いた、見ていた側の人間が二人以上いる場合は、大体は少し口に出そうになる者とそれを必死に止める者とに分かれるものである。
「(…案外、向こうの隊長は抜けてるのでしょうか…?)」
「(こらエリカ!思ってもそれは言うな!)……そ、そうか。なんでもないならいいんだ、うん…うん。」
「うふふ、ごめんなさいね〜………(ちょっと!なんでそう言ったことをもっと早く言ってくださらなかったの!?)」
「(えぇ……それは考えてみたら分かると思っていたのですが…)」
「ぐっ!」
「(あ、またなんか言いましたね)」
「(おいエリカ!間違ってもそれ以上大きな声で呟くなよ!?)」
黒森峰側に配慮してか、それとも恥ずかしさからか、マリーは相手方の視線に対して愛想笑いで返しつつ、押田と安藤に交互に耳打ちで小さな緊急会議を続ける。
「(それじゃあ、どうするのよ!もう試合中止です、だなんて出来ないし言えないわ!)」
「(…しかし、我々もアレと遭遇する3日前から深谷湖周辺で模擬戦を数回実施しています。さらに言えば遭遇してから今日までやってきています……そのため、心配のし過ぎもいけないかと……)」
「(そ、そうよ!そうよね!? こちらも湖周辺に着弾、それか湖に直撃しないような配慮をすれば万事大丈夫よね!)」
「(どの道見つかってしまったら、自衛隊やウルトラマンナハトが駆けつけるはずです。その時の覚悟はしておいてください、マリー様)」
「(………分かったわ。銀ちゃんのことも大事だけど、試合では私も手は抜かないから!)」
こうしてなんとか(?) 黒森峰学園とBC自由学園の戦車道練習試合前に行われた協議会は終了し、試合準備に入り、何も不足の事態が起こる事無く試合が開始された。
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試合開始から1時間半後
どのスポーツの試合でも、始まれば出場する選手達の五感は、大抵試合自体に嫌でも集中するものである。無論マリーもその一人であった。たしかに試合前はベムスターのことを案じていたが、試合となれば勝負には手を抜かず、意識を試合へと向けて取り組んでいた。
そんな試合を観戦会場のスクリーンから見守っているのは地元の市民らや自由学園生徒、お馴染みハジメ達黒森峰整備科の面々である。
『BC自由学園、ARL44走行不能!』
ワァァアアアーーーッ!!!!
「おっしゃあ!また1輌食った!!」
「さすがまほさん達だ、三年生は練度が違う」
「俺たちと同じ二年だって頑張ってるぞ」
「お、フミが今日は張り切ってるなぁ。マウスが暴れてる……」
「整備担当のやつ、本郷達の9班か……試合終わったら泣くぞ?あれ」
「まあ一年生が多いのは、強みでもあるから…」
しかし試合終盤になってもベムスターが湖から出てパニックになると言ったことも起こっていなかった。
「うぅーーーーーん! ………平和だ」
「どうした、いきなり。背伸びしてそんなこも呟いて」
「いや? ただ、こうのんびりといつも通りのことが出来てるっていいな〜ってな」
「たしかにサンダースやマジノの時、いろいろあたふたしてた気がするね」
「おいおい。試合を見ろ、試合を。 そういったことを話すのもいいけど、俺達だって試合内容やらを見て勉強しないと乗る機甲科のみんなが必要としてることも分からないし、話すことも出来なくなるぞ?」
「すっかりハジメは復活したな!一安心だぜ! …お前、イッチにも向かう途中で言われたか知らねえけどな、自分に想い寄せてくれてる女子と、大切に思ってくれてる家族は一番心配させちゃいけねぇんだぞ?」
「お、ナギどうした自流説法か?」
「ほっとけ!」
「ナギ……ごめんな?」
「謝んなよ。そこはありがとう、だぜ?」
ここでもハジメは、仲間の暖かさに触れることになった。真意をごまかすのがとても下手な、真っ直ぐすぎる親友の暖かさを。
そんなやりとりをしている間に試合は、さすがと言うべきか、やはり全国大会9連覇を誇る黒森峰学園の戦車隊の実力は伊達ではなく、自慢の装甲と火力でBC自由学園戦車隊を圧倒しつつあった。
黒森峰側がこの練習試合を、あと残り少ない公式大会前期間の調整として捉えているため、公式試合でも中々顔を出すことが無い超重戦車マウスも珍しく本試合に参加していた。
そんな突然のマウス登場への反応はそれぞれであり、見る者は興奮し、相対する者は戦意が下がり、それに乗る者らは歓喜している。実に反応は様々である。
「あっはっはぁー!快調快調〜! 試合の最後を飾るのは、このマウスって決まってるんだから!!」
そんなマウスの搭乗員、特に車長の鼠屋はかなり張り切っていた。なんせ久々の他校との実戦だったのだから。練習の成果を見せるのと、自身の実力の向上を確認する機会であると思っているためである。
「残るはあのちっこいフラッグ車よ!」
「だけどフミ、ここ、上取ってるけど俯角が合ってないから狙いづらいよ? それにどこに撃っても、射線上にある湖の近くに当たっちゃう…」
「大丈夫よ!あそこで交戦するなって言われてるだけだから、戦闘の余波は想定の範囲内でしょ?」
「ええ〜?」
ズドドドォオーーン!!
その時、自由学園のフラッグ車を追撃していた黒森峰本隊が制圧射撃を始めた。多数の砲弾が着弾し、土煙が空高く舞い上がり、相手の状況が分からない。 これを見た鼠屋は自分たちの活躍の場がもう消えてしまうのではないかと焦った。
「やばっ、フラッグやりはじめちゃった! でもまだ白旗は確認もされてない。一応撃っておいて!これで仕留めていればこっちの功績よ!!」
「こ、これ"死体撃ち"になるんじゃないの?」
戦車道で"死体撃ち"と言う用語が存在しているのを知っているだろうか?
この手のゲームではお馴染みのワードは、戦車道でも同様に、既に走行不能となっている相手戦車への過剰な砲撃、不必要な攻撃___すなわちオーバーキルをしたことに対してよく使われるのが殆どである。
なぜこのように呼ばれることが起こるのか。
それは試合状況によっては競技戦車の撃破判定の確認がすぐには取れないこと、視認性の問題などが挙げられる。
故意に行われることもあるが、大抵は確認目的、もしくは確実に仕留めるために行われているのが現状である。
「だいじょぶ だいじょぶ! 練習試合だし、やっちゃって!!」
「あーもう……知らないからね? …ふっ!!」ガチッ!
普通はこの"死体撃ち"、奇襲や撃ち漏らしの予防策として一応は多めに見られているので、非公式の試合などでは特に咎められるわけでも何でもないのだが……今回はただ運が悪かった。マウスの砲手が引き金を引くタイミングや場所が諸々悪すぎた。
ズガァアアアアーーーン!!
ヒュウゥン!!
マウスの恐ろしい主砲から強力な砲弾が吐き出され、自由学園のフラッグ車へと真っ直ぐ飛んでいった。 しかし、照準が少し上にズレていたらしく、そのまま砲弾はフラッグ車に命中せず射線上奥の湖のほとりに着弾した。
「「あ、外したぁ…」」
ドドオオオオオオン………!!!
たった一発で本隊の砲撃と変わらない火力を見せつけたマウス。 ……命中してはいないのだが、やはり重戦車の砲撃は強力だった。先程の一斉射よりも遥かに高い土煙が上がる。
『BC自由学園フラッグ車、ルノーFT-17走行不能!』
審判が続いて黒森峰の勝利を伝えようとしていたそんな時、隊長であるまほから通信が入ってきた。 マウスの通信手からジト目で見られながら鼠屋は恐るおそるその通信に出る。
『鼠屋、さっきの砲撃はなんだ?』
「す、すいません…撃破のために欲が出ました…」
まほはこちらに聞こえるほどの露骨な溜め息を吐いて一呼吸置いてから続ける。
『試合前のミーティングで伝えた通りだが、鼠屋…』
「は、はい……」
『試合挨拶が終わったら……ん? なんだ、地震か…?』
ゴゴゴゴゴゴゴッ!!
「あわわわわ!なに、なんなの!? フミがまた何か…」
「またもなにも、私は何もしてないって…ちょ、揺れがすごいんだけど!!」
突如として地面が振動し出し、深谷湖の方を見てみれば湖水を巻き上げ、そこからは白き巨獣___アルビノベムスターが姿を現した。
ゴゴゴゴゴ______ザッパァアーーーーン!!!!
キュイイイイィイーーーン!!
『み、湖から怪獣!? いけない!各車、湖から距離を取れ!走行不能によるセーフティが掛かっている車輌の者は最寄りの車輌が拾え!! 可能であればBCの生徒もだ! 急げっ!!』
『『『了解!!』』』
突然の怪獣出現での場数を踏んでいた黒森峰は、一時的な混乱があったものの、隊長であるまほの指示によりすぐ持ち直した。
「私らも撤収するわよ! ん? あれは……」
エリカも退避を始めようと、身を戦車の中に隠すためにキューポラのハッチを閉める手前、マリーが湖の方へと向かおうとしているのが見えた。
「……アンタたちは先に避難してなさい!」バッ!
「あっ!エリカ、なんで降りるの!?」
「私は向こうの生徒を助けに行く!!」
「えっ、ええー!? ちょっと待ってよ エリカ!!」
『どうした? 何か起きたのか!?』
「えっと……その、なんて言えばいいのよ〜!」
エリカはティーガーⅡから飛び降りて一目散に湖への道へ走っていく。 ティーガーの乗員らはそれをただ見ていることしか出来ず、渋々車長の命令に従って撤退を始めたのだった。 彼女達にとっても辛い選択だったかもしれないが、エリカの無事を信じて取った行動だろう。
「あれはなんなんですか!? うぐっ ……足が…」
「大丈夫? どうしよう、早く逃げないと……」
「……銀ちゃん!!」ダッ!
「ま、マリー様!」
「そちらは危険です!」
一方自由学園側は混乱の極みと言って差し支えなかった。身動きを止めてしまう者が大半であったが、マリーは違った。 煙を上げ走行不能となっているルノーから素早く降りると一目散に他の生徒が逃げる方向と真逆、暴れるベムスターの下へと走っていく。
それに気づいた押田と安藤は彼女を止めるべくそれぞれの戦車から出るすぐに追いかける。
「いててて……はっ マリー様!そちらに行かれたら危険です!!」
「押田君、マリー様が奴の方に! やはり通報しておけば……」
「たらればは今は聞きたくはない! …私と安藤君でマリー様を連れ戻してくる。キミ達は先に退避するんだ!祖父江君と砂辺君の救出は任せたぞ!」
「「「わ、分かりました!」」」
「安藤君 マリー様のことだ、絶対アレと対話を試みるはずだ……最悪の場合は…」
「その最悪を防ぐのに我らが向かっているのだろう! もっと早く走れ、エスカレーター組はみんな足が遅いのか!」
「うるさい!とにかくマリー様を捕まえれれば、あとは退避するだけだ!」
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津山広域運動場 一般ゲート前
「なんだよあの怪獣!?」
「深谷湖にあんなヤツ棲んでたのかよ!!」
「どけえ!邪魔だ 早く通せ!!」
「押すなよ、転んだらどうするんだ!!」
「みなさん落ち着いて!冷静な行動を心がけてください!!」
「うるせえよ!冷静もクソもないだろうが!!」
「あとがつっかえてるんだ!!早くしてくれ!!」
「このままだとマズイぞ…南口から人を割けないのか連絡しろ!こっちの人間は半分事務職なんだ、弾き飛ばされるのも時間の問題だぞ!!」
「こちら東口ゲート!誘導のためのスタッフ増援をお願いします!」
『こちら運営本部、現状の維持をお願いします!どこもパンク寸前なんです!』
「そ、そんなあ……!」
試合の観戦スタジアムから逃げる市民や生徒でごった返している施設出入り口のゲート。彼らは徒歩で、或いはゲート先の駐車場に停めてある自家用車による避難のために、ほぼ各避難ルートで混乱が発生していた。
数名のゲート警備員や運営職員は人の波が押し寄せているゲート付近の現状悪化を抑えようと動いているが、現状維持がやっとであり、人の洪水によるゲートの決壊まで時間は無いだろう。
「本部からなんと言われた?」
「増援は不可、現状の維持を言い渡されました…」
「そうだろうとは思ったよ。俺たちでどうにか抑えるしかないか………うん?あそこにいるやつ、ゲートに戻って来てないか?」
「へ? あ、ホントだ…そこの青いジャケットのお兄さん!ダメですよ、戻っちゃいけません!! 僕が止めてきます!!」
若い警備員が人波の中を逆らってかき分け進んでいく男性を止めるため、彼を追いかけようと試みる。
「お兄さん!ダメですって、聞こえてください!! おわっ!?」
しかし、人波に阻まれて距離を縮めるどころか押し戻されて離されてしまい、彼は人々の中へと消えていったのだった。
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同運動場 観戦会場
キュイイイイイ!!
会場のスタンド上にいるのは、ハジメのみである。ハジメが真っ直ぐ見ている大型スクリーンには、中継用のカメラドローンがまだ飛んでいるのか怪獣ベムスターを映していた。操縦を担当しているであろう運営本部が相当手一杯となっているのがそこから伺える。
「………もう誰かの死を目の前で見たくない。だから俺は___」
今回も大量の観客が避難のために動き出したどさくさに紛れ、メンバー達に観客の波を押し付けてきたので、イルマとの入れ替わりも無しで、半ば強引ながらも単独行動に移っていた。
「___俺は……あの怪獣を、倒す。徹底的に!」
決意に満ちた瞳をしているハジメは空へアルファカプセルを掲げ、スイッチを押す。 途端にハジメの身体は閃光の中に包まれ、ウルトラマンナハトへと変身していった。
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同運動場 深谷湖周辺
ズゥウン………ズゥウン……!!
キュイイイイィイ!!
バシュウン! バシュウーン!! ______ドドォオオオーーン!!
ベムスターは付近の森林地帯や湖寄りにある駐車場、道路といった自然物・人工物関係無く目につく物を片っ端から黄色光弾や鉤爪で破壊活動を行なっていた。
「ハァ…ハァ………銀ちゃん やめて!! あなたはそんなことしない良い子なの、私は知っているわ!!」
深谷湖で暴れるベムスターの所まで駆けつけたマリー。 自身の知っている"銀ちゃん"の変わりようを見てショックを覚えるも、目を覚ますように訴え掛ける。だがベムスターは足元までやって来たマリーを踏み潰そうと大きく足を上げる。
キュイイイイイィイィィイーー!!
「銀ちゃん……!」
「ま、マリー様があそこに!!」
「ああっ!!間に合わないぞ!!」
マリーを追い掛けていた安藤と押田は、目的の彼女を見つけたが、どうやら少し遅かったようだ。 今から全力でマリーの場所まで走り、彼女を助けることは不可能である…。
キュイイアアアアア!!!
そして無情にも、ベムスターは上げた足を地面に向かって下ろした。 その光景を見ている二人は悲鳴を上げる。
「「マリー様ぁぁ!!!!」」
シュワッッ!!!!
《やめろぉおおおお!!!!》
ドガァアッ!! ______ズズズゥウウウウウン!!!
キュイイイッ!?
「…………っ、踏まれて…ない…?」
「ウルトラマンナハト!」
「マリー様が助かったぁ…」
ベムスターの下ろした足によってマリーが潰されようとしたその時、間一髪のタイミングでナハトが乱入。側面から飛び蹴りを食らわせ、ベムスターをマリーから引き離す。
……オオォォオオオン! オオォン!!
シュッ!!
しかし飛び蹴りを食らったベムスターはさらに怒ったのか、鳴き声が愛嬌のあるものから、相手に対する警告の意味合いが強い鳴き声へと変わる。
ベムスターが本格的な戦闘態勢に入ったことを感知したナハトも、構え直し戦闘姿勢を取る。
《これ以上やらせはしない!速攻で決める!!》
ハァァアアアーーッ!!
ナハトが右腕を空に掲げ、装着しているブレスに白と黒の稲妻を結集させる。必殺のナハトスパークを放つためである。
《…ナハトォッ!スパア_____》
「_やめてええ!!!」
《えっ!?》
マリーの叫びを聞いたナハトは動きを止めてしまう。 ハジメは困惑した。普通ならば暴れる怪獣への攻撃をやめろとは誰も言わないはずである。
この怪獣を倒さねば、さらに被害が拡大し、またも悲しむ人々が増えてしまう。しかし何故か、この怪獣を倒したならば、この少女が悲しんでしまうのでは…と、言いようのない予感が渦巻いた。
それに対しての反応は、大きな隙となる。
オオオッ!オオオォオオン!!
バシュウン! バシュゥウン!! バシュゥウン!!
《し、しまった!!》
グッ! グァアアッ!!
隙を見せたナハトに対してのベムスターの攻撃は素早かった。即座にナハトへ頭角部から黄色光弾の三連弾を浴びせ掛けた。意識をマリーの方へ持っていかれていたハジメは受け身の反応も取れず被弾。吹き飛ばされてしまった。
《……ぐ、舐めるなぁあ!!!》
シュァアアーーッ!!
ドゴォオッ!!
キュィイン!!
それでも踏んできた戦いの場数が違うとでも言えばいいのか、いくら天下の宇宙大怪獣と言えども所詮は子供___幼体である。 以前の出来事によってスイッチが入ったハジメの手痛い反撃を食らって、今度はベムスターがのけ反った。
「マリー様!こちらです!!」
「早くここから引かなければ!」
その隙になんとかマリーの下へ駆けつけることが出来た安藤と押田は、二人で嫌がりもがいて暴れるマリーを力づくで引っ張っていく。
「離しなさいな! あのままだと、銀ちゃんがウルトラマンナハトに倒されちゃう!! あの子は本当は良い子なのを知ってるのは私達だけなんだから!!それをナハトに教えなくちゃ!!」
「マリー様の心持ちは痛いほど我々も理解しています!! ですがここは引かなければ!!」
「このままではマリー様が怪我を負われます!! お願いですから、我々が安全な場所まで連れて行きますので安静にしてください!!」
「私のことなんてどうだっていいわ!! 銀ちゃんが死んじゃう方がよっぽど苦しいの!!」
「______違う!! キミにだって尊い命が宿っている!!どうなったって良い命なんて、この宇宙には、一つもありはしないんだ!!」
「貴方は? ……横にいるのは黒森峰の副隊長?」
「逸見君、だったか。なぜキミと…その男性がここにいる?」
「こっちの人とは面識は無いけれど、アンタらが森に突っ込んでいくのを見たからよ。誰だってほっとけないでしょーが! ……あーもう!私にもどっかの馬鹿のバカが移っちゃったじゃない!!!」
エリカが何故か顔を紅潮させて苛立っている中、青いジャケットを羽織った、優しい顔している青年がマリーに問う。
「キミは…あの怪獣と、"友達"なんだよね?」
「! ……はい…あの子は……銀ちゃんは、本当はとても優しくて、大人しいの! でも今はあんな風に…私の声も聞いてくれない……」
「やっぱりね」
「え……? 隠していたことも、怒らないの?」
マリーはことのあらすじを全て話すと固まっていなのだが、自分に掛けられるだろうと思っていた言葉を、彼は発しなかった。その顔は朗らかで、優しさに溢れていた。
少し離れた所では、ナハトとベムスターの取っ組み合いが続いている。
オオォオーーーン!!!!
シュアッ!!
「……怒らないさ。だってキミは自分の友達を正気に戻そうとした。 それは褒められても、貶されることでは無いよ」
それに一拍置き、彼はマリーにもう一度問うた。
「キミは、あの子をどうしたい?」
「私は………ウルトラマンでも誰でもいいの、あの子を、銀ちゃんの目を醒ましてほしい…」
マリーの答えを聞いた彼はそう言うことを分かっていたと笑顔でそれにゆっくりと、強く頷いた。 そして踵を返してナハトとベムスターの方へと歩いていく。
当然その行動を目の前で見ているエリカや押田、安藤が止めようとする。
「え!?なんで貴方が行くのよ! 私達でどうこう出来る問題じゃない!!」
「ヒトが一人行ったところで、何も出来ないぞ!!」
「マリー様の願いを聞いてくれたことには感謝する。しかしその行動は我らが止めなければならない!貴方こそ命を大事にしてくれ!」
しかし彼は振り向くと笑顔でこう答えた。
「大丈夫。彼と力を合わせてベムスターを止める。……僕は"春野ムサシ"。僕も、ウルトラマンだ!」
「「「え?」」」
そして彼____ムサシ青年は、ジャケットから〈コスモプラック〉を手に取り空へ掲げ上げて叫んだ。
「コスモーース!!!!」
はい、投稿し忘れて土曜日となっていた逃げるレッドです。ごめんなさい。
今回は真の勇者が助っ人として登場。二人で力を合わせてベムスターに向かいます。
最終章3話、やっと観ることが出来ました…。
初めて劇場でガルパンを見れたことで会場で啜り泣きしたなんて口が裂けても言えません。
エリカさんとミカさんの登場、アンチョビ姉貴の生き生きした様子は観ててワクワクした反面、感動で泣いてました。
4話が待ち遠しいです。
次回も、お楽しみに!
____
次回
予告
ナハトとベムスターの戦いに現れたのは、融和を愛する青きウルトラマン、ウルトラマンコスモスだ!
コスモスであるムサシは、ナハトに怪獣の鎮静化のために共闘を提案するが、ハジメはベムスター撃破に執着し足並みが揃わない…
やはりベムスターは倒すしかないのか!? 怪獣と人類の歩み寄りは夢物語なのか!?
勇気とは何か? 正義とは何か? 一つ壁を乗り越えた時、キミは更に強くなる!
次回!ウルトラマンナハト、
【慈愛の勇者】!
サイドストーリー アンケート(基本ほのぼの)
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紗希のトモダチ
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ミチビキさん サンダース編
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ミライVSマホ カレー対決
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ハジメ、迷い家にて