旧:逸見エリカのヒーロー   作:逃げるレッド五号 5式

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天弓巨蛾 レインボーモスラ、登場。


第25夜 【虹色の疾風】

 

ズドドドォオオオオオオン!!!!!

 

 

《な、なんだ!?》

 

 

『新たな特殊生物を確認!!』

 

『どうやってここに来たんだ!レーダーにも直前まで反応は無かったんだぞ!!』

 

『八咫烏からの報告によれば、遥か上空から急行下してきたと……現在対象を照合中です!』

 

『こいつは……!!』

 

ナハトに帯電ミストを執拗に浴びせ続けていたマグニアが、視界から消えた。自衛隊側で混乱が発生している中、マグニアはナハトの左側面から少し離れ場所で横に倒れ、もがき苦しんでいる。

一筋の鋭い光がマグニアに激突し、吹き飛ばしたのだ。

 

《今のはいったい…》

 

__風は、まだ吹いています。絶対に絶えることはありません。永遠に__

 

《え?》

 

頭の中に直接語りかけてきている…不思議な声の主をナハトは首だけを動かして探す。女性の声のようである。ソリチュラのものではないだろう。

しかし探す手間はあっさり省けた。虹彩の光を放ちながら、大きく羽ばたく声の主は、ナハトの上空から虹色の光線を発射したからだ。

空からの乱入者から放たれた虹色の光線は、ナハトを捕らえていたソリチュラの根と蔦を焼き切り、ナハトの脱出を幇助した。

 

__立ってください、若き星の戦士よ。彼らを好きにさせてはいけません__

 

《………貴女は…?》

 

__私は"モスラ"。命あるこの星、地球を守る守護戦士の一人です__

 

声の主とは、以前ヨーロッパ・ベルリンにて、ゴジラと共にカイロポットとファルクスベールを撃退した、友好的特殊生物の一体_モスラの進化体、レインボーモスラであった。世界中での度重なる戦闘によってその姿は、友愛と勇猛の精神を兼ね備えるに値するものに至った。

ギャオス討伐のためにいたインドから飛翔し、宇宙からの大気圏再突入時に発生する摩擦熱を纏った体当たり_"メテオ・インパクト"でマグニアを吹き飛ばしたということである。つまり彼女は窮地に陥ったナハトを感知し、手を貸すためにやってきたのだ。

 

『新型特殊生物は、欧州六月災厄時に現れたモスラと酷似しています!』

 

『資料と若干羽根の模様が違う…か…?』

 

『ナハトを助けたようですね』

 

『昆虫型…モスラに対しての攻撃は禁止!特生法に則り、我々はウルトラマンとモスラの援護に入る!!司令部にも通達しろ!!』

 

山間部での戦闘であるが故に、現在戦闘に参加出来る部隊はヘリコプター隊であるスパイク隊のみ。

東部方面隊の特科や空自の航空隊が民間人や地形などの関係で現地入り出来ないこの状況下、限られた戦力で彼らは戦い抜かなければいけない。

スパイク隊は迅速に陣形を変え、ナハトとモスラの両側面後方に構える。

 

『片割れへの集中攻撃を先ほどと同じように続行。各自散開し、メーサーとロケット弾を織り交ぜた火力の継続投射を行え!』

 

『『『了!』』』

 

 

__私はあの深緑の者を、あなたは白霧の者と戦ってください__

 

《あの怪獣の下には_》

 

__承知しています。私に任せて__

 

《………分かった。よし、行くぞッ!!》

 

シュワッ!!

 

ナハトが掛け声を発し、紅きガッツスタイルとなって駆け出したのと同時に、持ち直したマグニアはナハトへ一目散に走りだし、ソリチュラは両腕を伸ばしてモスラを襲う。

戦闘が再開した。

 

《血の通った拳を食らえっ!!》

 

ハアッ_ゼァアア!!

 

ズガァァアアン!!!

 

ナハトは姿勢を低くしマグニアの攻撃を躱すと、拳を作った右腕を後ろに引き込んだ後、その拳をガラ空きとなっているマグニアの腹部に真っ直ぐ叩き込んだ。

轟音と共に身体の深くまで食い込んだ拳……肉弾戦を得意とするガッツスタイルの格闘技の一つ、リボルバーフィストが決まった瞬間である。

 

《まだまだぁ!!はあっ!!》

 

シュアッ!ハアッ!!

 

素早く拳をマグニアから引き抜き、次は肘打ち、チョップ、手刀の連発でマグニアを押し続ける。そのどれもが重い一撃である。そこに畳み掛けるようにすかさずヘッジホッグが誘導弾とメーサーで傷口を焼き続ける。

自身の身体再生に使う生体エネルギー貯蔵庫であった隕石を破壊されているマグニアは、体力を回復させる隙も与えられずにナハトの怒涛の格闘攻撃と自衛隊の継続火力を食らい続けたことで疲弊し出していた。

 

先ほどまで、苦しんでいた相手が戦意を取り戻して向かってくる…生物故の根本的な焦り、恐怖心をマグニアは感じていた。また時折小さき存在達からの攻撃も加えられ苛立ちも覚えていた。

殴られながら、蹴られながらもマグニアは最後の抵抗としてか、帯電ミストを手当たり次第撒き散らす。

 

《もうその技は、俺には効かないぞ!!》

 

電撃を食らってもナハトはマグニアへの攻撃をまったく緩めない。飛んでくる拳と蹴りの一つひとつが鋭く、重い。

そしてナハトは渾身のドロップキックをかました。戦闘不能に追い込まれつつあるマグニアにそれを回避することは出来るハズがなかった。

またもベキベキと木々を薙ぎ倒しながら転倒し、立ちあがろうと半身を捻りもがく。

上体を起こそうとしているマグニアに、間髪置かずにナハトは接近し、瞬時に光剣_ナハトセイバーをブレスから現出させて居合斬りの要領でマグニアを一閃。

 

《ガッツストレート……!!》

 

__ゼアッ!!

 

マグニアの動きが止まる。

 

_スパッ! ドドォォ……

 

 

『片割れ、ナハトが撃破!!』

 

『残るは植物型のみ…だが……』

 

 

「やった!ナハトがやってくれた!!」

 

「いけっ!そのままあの木の怪獣を倒して、みんなを助けてくれ!!」

 

「自衛官として何も出来ない状況にあるのがもどかしいっす…」

 

「だがこれが現状だ。まだ俺たちにはここで戦闘の経過を見守る役目がある」

 

空のスパイク隊や、身動きの取れなくなっている地上のエリカ達から少なからず歓声が上がる。

数寸遅れて綺麗にマグニアの身体が上下に分かれた後、生命活動を停止したためか、切断された肉体はまるでミイラのように皺を作って萎んでいく。

無論、これで一件落着とはいかない。まだモスラとソリチュラが戦っている。

 

ピコンピコンピコンピコン………

 

《少し相手するのが長かったか…》

 

捕縛された際から蓄積していたダメージの量は決して少なくはなかったことを、点滅し出したライフゲージが物語っている。

しかし、見る限りモスラは劣勢のようだ。モスラの大きな羽根は所々穴が空いており、そこからは金色の粒子が溢れている。それは生命力を擦り減らしながら飛んでいるようにも見受けられる。どんな攻撃を受けたのかは分からないが、加勢しに行かなければならないだろう。

 

セアッ!

 

《残るはお前だ!》

 

モスラへ化合銀花粉を撒き散らして攻勢の勢いを削いでいたソリチュラの横からナハトが参戦。

 

ドシュッ!!

 

グアッ!?

 

だがソリチュラは対策を怠ってはいなかった。予め地中にトラップとして外敵対策に埋め込んでいた硬質化させた根_硬根と鋭利な緑蔦がナハトに牙を剥いたのだ。

ナハトの胴部と右腕を貫いた緑蔦と硬根はすぐに引き抜かれる。貫かれた箇所からは光の粒子が勢いよく放出される。

エリカ達の方からは悲鳴が上がった。

援護しようにも、現在戦闘可能な部隊であるスパイク隊は、ソリチュラが民間人を人質として捕縛している以上、下手に攻撃が出来ない。

 

「ナハトが!」

 

「ありゃあ、深傷だな…」

 

「このままだとモスラもナハトも…!」

 

 

「ナハト……負けないでくれ…」

 

まほから見ても、ナハトの様子は芳しくないことは一目瞭然であった。

現に、ソリチュラから蔦を鞭のようにしならせて叩きつけられており、アウトレンジからの一方的な攻撃を受けている。

自衛隊も動けず、モスラはいつの間にか羽ばたくことをやめて地上に降りていた。飛ぶための余力も残っていないのだろう。

 

しかし周りのエリカやマモル達の目には諦めの感情は宿っていない。彼らの勝利を信じているのだ。

ここで諦めても良い事は無いと誰もが知っている。

 

「私に出来ることは…あるのだろうか……」

 

ナハトが負けたらどうなる?

人質がいるとはいえ、恐らく自衛隊は切羽詰まり出せば攻撃を開始するだろう。しかしその時にはもうソリチュラにとっての最大の障壁は取り除かれており、純粋な人類対ソリチュラの戦いになるはずだ。

あの宇宙人が言ってたことが真実ならば、ここでソリチュラを倒すことが出来なかったら、人類に勝ち目は無く、どうすることもできなくなる。

 

グハッ!

 

ピコンピコンピコンピコン………

 

力無く動くモスラの下にナハトが吹き飛ばされた。

このままではまとめて串刺しにされて終わり…となってしまう。

 

「負けない…ナハトは負けない…」

 

「隊長…?」

 

「道を進み歩む者は、何人であっても、止められはしないのだから…」

 

自分が迷いから抜け出し、新しい道を見つけた矢先に、それが突然終わりを告げられるなど言われたら、ふざけるなと思う。そう強く思うのだ。

私が変わってこれからと言う時に、停滞を選び理由も無く孤独に怯える存在が邪魔をするなど、言語道断である。

 

_私の道を、閉ざさないで!_

 

まほの中で、眩しく、温かい光の塊が生まれ輝き出した。

当然周りの人間らも気付き始める。人が輝いているのだから。

エリカだけはその光景に見覚えがあった。ガンQとの戦いで、マジノの隊長_エクレールの時と同じであった。

 

「隊長、その光は…!」

 

「西住先輩から光が……!!」

 

「いったい何が起こってるんだ……」

 

「もう理解が追いつかん…」

 

「でも、安心できる光です…」

 

「まほさん……どうしたんですか…」

 

マモルの方にまほは振り返る。まほは朗らかな笑みでマモルやエリカ達に語り出す。

 

「なんなんだろうな…不思議な感覚だ…。そうか、あの時感じた暖かい太陽の光は…これだったのか…」

 

「まほさん、大丈夫なんですか!?」

 

「私は大丈夫だよ、マモル君。もう孤独は感じない。私は、私の道を見つけれたんだ。

今の私には、光が見えている。この先目指す方向を指す、光がたしかに、見えている…!」

 

そう、道は真っ直ぐじゃなくてもいい、ぐにゃぐにゃと、曲がりに曲がった道だって、凸凹な道だって、なんら間違いじゃない。

お前はどうだ、みほ。お前が今どこにいるのか分からない…けれど伝えたい。私は自分の道を見つけれたよ、と。

 

「諦めないでくれ!ウルトラマン!」

 

私はまだこの世界で生きたい。共に並んで歩んでくれる仲間がいるこの世界で。

 

まほが両手を空に掲げると、まほが纏っていた光が_心の太陽の輝きが、空へと昇り、それは二つに分かれてナハトとモスラに飛んでいく。

 

カァァアアアアーーーーッ!!

 

《これは…まほさんの、光…!!》

 

__なんと温かな光でしょうか…__

 

まほの心の太陽が、ナハトとモスラに力を与えた。

全快とまではいかないが、ハジメに勝ち筋を示すには十分なものであった。ナハトの姿が紅から灰色のスタンダードへと戻る。胸部の三色のラインがより一層輝いている。

ナハトはまだ光の粒子が流れ出ている右腕を押さえながらも、足に力を入れて立ち上がる。モスラの方も、上体を起こし戦う姿勢を見せる。

 

《……だけど、右腕が…。これだと…》

 

スペシウム光線や、ナハトスパークも撃てず、光剣ナハトセイバーやボウガンも満足に扱えないだろう。

 

ビュォオオオオオ!!

 

ハジメが躊躇していた時、背後から荒々しい突風が吹き始めた。

モスラが所々穴が空いてしまっている翅をなんとか羽ばたかせ、風を送り出しているからだ。それはまるでナハトの、ハジメの背中を押しているかのようである。

 

《何を…?》

 

__さあ!風に乗るのです!__

 

《風に…乗る…、風に…乗るんだ!!》

 

しかしハジメはモスラの言葉を抵抗無く不思議とすぐに受け入れられた。

ナハトは足の力を抜くと一瞬浮遊感を感じた後に、身体が浮き出し、自然とソリチュラの方へと真っ直ぐに蹴りの姿勢で運ばれていく。

 

荒々しい風と思っていたものの中にたしかな繊細さがあった。優しさと強さが両立してるように感じる。

ナハトは無事である左手の中に、二又の鉤爪のような形をした黒紫の三日月光輪を素早く生成。それを思い切り横に振り抜く。光刃は一瞬だけ、刀身が伸びる。

 

 

《三日月光輪・絶!!》

 

__ハアッ!

 

 

虹色の疾風に導かれたナハトがソリチュラの真横を飛び抜けすれ違った。

 

ソリチュラは断末魔の哀しげな慟哭を上げた後、切り裂かれた上半身が音もなく前のめりに倒れる。

モスラはソリチュラの核となる器官の位置を知っていたためか、倒れたソリチュラの上半身に額から放つ熱線_"クロスヒート・レーザー"を集中的に発射。命中したレーザーによってソリチュラの亡骸は青い炎を上げてメラメラと炎上した。

 

モスラはナハトへの感謝を伝えた後、大空へと羽ばたき飛び去った。その後ろをスクランブル発進して空域で待機していた空自の航空隊が追跡を始めている。しかし航続距離と速度の関係上、追跡は長く続かないだろう。

 

指令と動力を送る中枢部を断たれたため、ソリチュラが展開していた周囲の蔦や根が力無く倒れて萎びれていく。

ソリチュラの根元に捕らわれていた人質の人々も拘束していた根や蔦、マグニア寄生体が消えたことで目醒めたようだ。間もなく一番槍である航空自衛隊の航空救難団が駆けつけるはずだ。救助され精密検査を受けた後、日常に戻っていけるだろう。

彼らの今後は心配いらないと思われる。なぜなら彼らの瞳には生きようとする活力が満ち溢れていたからだ。それがまほの心の光のおかげか、モスラの存在があったからかは分からないが。それでも前に進むための心が宿っていた。

 

 

 

「よし…集結地点まであと少しです!」

 

「隊長、本当に大丈夫ですか…?」

 

「ああ、心配いらない。ありがとうエリカ」

 

「血は止まったか、ナギ?」

 

「心配は無用だぜ。この通りピンピンと_いてて…」

 

エリカ達はあの後無事に蔦の牢獄から脱出し、陸上自衛隊の駒門駐屯地から出動した、10式戦車と10式改を中核とする第1戦車大隊第3中隊、東日本にて最大規模を誇る特科隊_"第110特科大隊"の一部隊や特生自衛隊の戦闘偵察小隊、そして対NBC戦の専門集団である陸自化学科の第1特殊武器防護隊が集結している山麓の地点に到着し合流したところであった。

山間部の奥まで進入の出来ない機甲部隊を、マグニアの侵攻が止まらなかった場合にここで展開し迎え撃つ算段であったらしい。通信設備なども持ち込まれており、仮設テントなども立ち並んでいる。

 

 

【♪シーンBGM】『君の花』

 

 

「みんなのおかげで、私は変われたと思う。新しい道を、見つけて歩み出すことが出来た…ありがとう…」

 

「隊長……」

 

「私は私の道を走っていく。例え前が見えなくなっても、傍にいてくれる仲間がいるから、私はもう怖くない。

戻ったら、練習だな!一日捕まってたんだ、鈍ってるかもしれない。エリカ、自主練に付き合ってくれないか?」

 

「えっ!?あ、ハイ!!勿論です!!」

 

「良かった…まほさんが帰ってきてくれて…」

 

「マモル君。その、なんだ…あの時、抱擁してくれた時、とても安心した……かっこよかったぞ…///」

 

「うぇっ!? あ、あ、ありがとうございますぅ……」

 

「まあ……みんな無事なのは良かったけどよ、帰ったら説教が待ってるのか…憂鬱だ…」

 

エリカ達は除染手順に従って、検査を受けた後、何を言われることもなく帰宅を許された。さまざまな事情が重なったことで、口頭による注意を受ける程度で済んだエリカ達は学園艦に戻るための準備と、怪我の手当を受けていた。

ちなみに検査を真っ先に終えたハジメ(イルマ)は、現在仮設トイレに篭っている。

 

 

そんな黒森峰の生徒の様子を遠巻きに見ていた永井が伊丹に訊ねる。

 

「伊丹二尉」 

 

「ん、なんだ? 植物型に捕まってた民間人の救助はもう始まってるぞ?」

 

「……なぜ彼らは他の被害者と同様の病院での精密検査が免除されたんですか。本来なら様子見のための期間もあるはず…」

 

「身分確認が出来た時に、学園側に連絡入れたそうなんだけども…。向こうから言われたんだよ、内密にお願いします〜って。それと事実上の報道管制もな」

 

「は?それ、通したんですか?」

 

あまりに突飛な話に永井が顔をしかめて思わず伊丹を見てしまう。

 

「……ああ…文科省の一部、あそこのOGなんかも出てきてな、無理矢理通されたらしい。学園側はあの子…西住流の娘さんのお母さんに、昨日から娘さんが失踪してました〜、なんてことも伝えてなかったらしい。しかもそれに追加して同じ学園の戦車道履修生数人が特災に巻き込まれたと……ブランドに傷がつくことにビビったんだよ、黒森峰のセンセイ方は」

 

「………クズですね、そいつら」

 

「まあ、そう言ってやるな……。一番キツい立場にいるのはあの子らだ。

あの子たちは戦車道の強豪校の生徒…今回の件、誰にも話せないだろう。そんなこと喋っちゃったら、最悪大会の出場停止処分を食らう可能性が浮上してくる。やりたいことをやれなくなる期間があると、人間どうしても…こう、来るものがあるし、関係の無い人間を巻き込んだことへの罪悪感もドッと襲ってくる」

 

「………」

 

「何が悔しいかってさ、生徒達を守る側なはずの教師達が出した答え…あの生徒たちのためじゃなかったことなんだよな。学校のメンツ、ブランドを守るためにその答えを出した。生徒の、短い高校生活の中で経験できる熱い戦いが潰れてしまうからとかって理由じゃあなかった」

 

「僕、今大人になったことをすごく後悔してしまってます」

 

「…人生、理不尽な事象の連続だ。その中から一欠片ほどの楽しみを見つけてなんとか生きていく…そんなもんだ。

でも、あの子達は多分大丈夫だと思うぞ 俺は。だってさぁ、あんな恐ろしい経験したのに、目は死んでなかった、心も腐ってなかった。きっともう次のことへ目を向けてるからだな。強いよ、アイツら。」

 

「…僕はまだ言っていませんが、あの女子生徒のことは本当に報告しなくていいんですか?中野も律儀に黙ってくれてはいますけども」

 

「………永井三尉…だっけ?アンタもなんとなく分かってんじゃないのか?あの時のあったかい光がなんだったのかって」

 

ハジメがトイレから出たことを確認したエリカ達が彼を呼び、こちらに一礼してから学園艦に送り届けるために陸自から出された〈高機動車〉の中に乗り込んで発進する。

港へと向かって遠ざかっていく高機動車を見ながら伊丹はそう言ったのだ。その目はまるで保護者のように見える。

 

「………さて、と。仕事はまだ残ってるぞ〜、部署と所属の垣根を超えて永井三尉には手伝ってもらうからな」

 

「……やっぱ尊敬してたって話はナシで…」

 

日が傾きだした夕方。伊丹達を橙色の陽光が優しく照らしていた。

 

 

 

 

 

 

 

「ワイアールめ、人間風情に出し抜かれるとはね。計画のユーモア性は評価できる。それに計画自体は悪くなかったよ……ククク………」

 

夕陽に照らされた森林の中を、タブレット状の端末を手で操りながら歩く赤い存在が、いた。

星間同盟地球先発隊隊長のヒッポリトだ。

 

「しかし、イレギュラー(ウルトラマン)への対応が杜撰だったな。計画を実行出来ても、完遂出来なければただの失敗で終わるのだ……やはり器を持つ者でなければ地球を手に入れることは難しい……。そうか私が適任か、フフフ、私が一番分かっている……分かっていたともさ…。

まだ様子見といこうか。駒は、ある。ソレらを使って全てのイレギュラーとそれに準ずる存在どもを100%駆除できる兵器を作るためにも…ククク、ははははは……!」

 

そう言うと彼は影を作り闇が広がりだした、森の奥へと、消えていった。

 

 

_____

 

 

茨城県つくば市 研究学園地区 

日本生類総合研究所 本部地下大型区画

 

 

生総研の地下区画は、チタン合金や複合カーボンなどの強固な金属装甲を全面に何重も張られ、守られている厳重な場所である。

区画上面に均等な距離で配列されている照明によって照らされているのは、慌ただしく動く研究員やツナギを着た作業員達、そしてそれらの中心に居座る巨大な人型の金属でできた骨組みである。

 

「ホンットにあの骨ホネロボットが自衛隊の切り札かよ?」

 

「40メートル級大型機動ロボット。WM-20 アドバンスですよ。それに、あの骨組みのまま出動はしません、一文字先輩」

 

「あのぉ、お二人はお知り合いっスか?」

 

区画上層の壁中にある一室に、機動ロボット_ゲッターロボ・アドバンスの建造風景を窓際に立って見ている三人の若い男達がいた。

彼らはそれぞれ、航空自衛隊、陸上自衛隊、特生自衛隊所属の隊員であり、その内の二人はガンQ戦で我々が見知っている顔ぶれだ。

ここ、生総研本部に赴くよう防衛省から急遽指令を受け、部屋にやってきたのは空自の一文字三佐、陸自の枢木三佐、そして彼らより一回りほど大柄な男_特自の神御蔵 伊織(カミクラ・イオリ)一曹である。

 

「お前、その帽子…特自か?」

 

「ハイッ!その通りっス!!」

 

「ここに呼ばれたのは…陸自の自分と、號さん、神御蔵君か…海自の人がいないのかな?」

 

「えっと、それは多分違うっス。自分、海自から特自に来てるんで一応、三自は揃ってるんじゃないっスかね?」

 

「ほぉ〜ん……んで、ここの俺ら三人はこのハリボテの見学にでも呼ばれたってことか?研修やらなんやらで」

 

「__ハリボテではない。ゲッターロボ・アドバンスじゃ」

 

一文字の言葉を否定したのは自衛官の二人ではなく、香月博士を連れて、いつの間にか部屋のドアを開けて入室していた早乙女博士であった。彼こそ、ゲッターロボ・アドバンスの生みの親であり開発責任者だ。

その顔は不機嫌なものでなく、むしろ集まっている三人を見て笑みを浮かべていた。

 

「ほう……たしかに骨のある奴らに見えるのぉ〜」

 

「オイオイ、じーさん!勿体ぶらずに何で呼び出したのか教えろよぉ!俺ぁさっきまでモスクワだかモスラだかのためにスクランブルして戻ってきたばっかなんだ!説明さっさとして帰らせろ、嫁さんが待ってんだ!!」

 

「ちょ、號さん!早乙女博士ですよ!ほら、よくワイドとかニュースで出てるじゃないですか!!神御蔵君も手伝って!」

 

「知るかこんなジジイ!!お前らぁ離せぇ!!」

 

「あ、あのぅ、俺も存じてないっス…」

 

「キミもかい!?」

 

荒ぶる一文字を押さえる枢木と神御蔵のやりとりを見て声を上げて笑う早乙女博士。

一つ大笑いが収まった後、早乙女博士は横に控えている香月博士から、一文字たち三人の名簿と資料を受け取り、それと彼らの顔を交互に見ながら呟く。

 

「ふむふむ、そこの猿みたいに五月蝿い小僧はやはりゲッター1適性のパイロットじゃの」

 

「はい。一文字號三等空佐です。オッドアイと敵性宇宙人との戦いでは、墜落した自身の機体を馬鹿力でこじ開け、自力で脱出しています。精神面も並以上に強靭であると、彼と同期である秋津二等空佐から強い推薦が…」

 

「ほぉ、あの噂の若造からか?」

 

「俺が猿でこの骨ホネロボのパイロットだあ!?おい、それに竜太からの推薦ってなんだ!?聞いてねえぞ!!」

 

「まあ落ち着けい、あとで説明する。…さてゲッター2の適性パイロットは…ふむ、お主か」

 

早乙女博士は追加資料を香月博士から受け取り、一通り目を通した後、今度は枢木の周りをグルグルと歩きつつ、ビシビシと叩きながら体つきを確かめている。少し勢いが強いらしく、枢木は若干顔を強ばらせていた。

 

「枢木朱雀三等陸佐…オッドアイ戦で、機甲部隊の指揮を執っていました。また、陸自内での対人戦闘術は群を抜いており、頭脳も明晰で成績優秀、防衛大を主席で卒業しています」

 

「いてて…人前で言われるとむず痒いですね…」

 

「首席卒業だったんスか!すごいっスよ枢木先輩!!」

 

「うむうむ!…そして、最後のゲッター3のパイロットは、この熊のように大きい若造だな。一番頼り甲斐のある図体をしとるわい」

 

枢木から離れ、最後の一人である神御蔵に早乙女博士は視線を移す。

 

「あ、ありがたいっス!!」

 

「おいクマ吉!そろそろ退けろ!!」

 

そんな一文字の声は届かず、香月博士は素知らぬ顔で淡々と最後のメンバーの説明をする。

 

「神御蔵伊織三等特曹…海上自衛隊の特殊部隊、特別警備隊(SBU)から異動し、その後すぐに特生自衛隊の対特殊生物強襲制圧隊(SACT)に入ってます。

そして初の実戦は姫神島ギャオス遭遇戦ですね。そこで素手でギャオスに殴りかかったと現場指揮官からの報告が……」

 

今のいままで眉ひとつ動かさずに説明していた香月博士の顔色も変わっていた。

 

「いやぁ、あの時は形振り構ってられなくって…」

 

「お前、トッキョーだったのか…ただただ馬鹿でかいだけのぺーぺーかと思ってたぜ…」

 

「気力と腕力は申し分ないようじゃの!期待しとるぞぉ!わははははは!!!」

 

胡散臭さよりも、熱血が多めに入っている早乙女博士。まるでスポ根漫画に出てくるような老師監督を絵に描いたような人物に一時的ながらもなっていた。

目の前の老人のイメージが著しく崩れた反動で比較的まともな人物である香月博士と枢木の二人はこのペースに置いていかれ気味である。

 

「……さて、なぜお主ら三人がゲッターのパイロットとして選ばれたか、じゃな。まずは現在まで化け物どもとの戦闘経験がある者をまとめた。そしてその中でも目の前で化け物どもと戦い生還した各自衛隊の隊員を選抜させてもらったぞ。

よいか、ゲッターは全方向に音速以上の速度で動くことの出来る超兵器じゃ。従来の戦闘機の比ではない、強烈なGに晒されるのだ。それに耐えられずに操縦桿も握れないのであれば話にならん!!

そして、何も巨大な化け物どもとの戦闘が全てではない!不測の事態も起こることもあるじゃろう。ゲッターから降りて生身で小型種と殺し合う地獄を味わう可能性もゼロではない!肉体が強靭で、それを限界近くまで扱える者は限られている。

精神面も同様じゃ。戦闘区域の内外問わず、いかなる局面や事象に対しても動揺せず、躊躇すことなく迅速に作戦を遂行する意思の強さ…友軍や市民、家族、知人の死を目の当たりにしたとしても、それによる精神的負担が掛かったとしても、戦い続けることの出来る強固なメンタルが必要なのだ。絶望的な戦場でも臆することなく突撃しなければならなくなることは必ずある!!

これらの条件を満たすに足ると、わしが選んだのが主らじゃ」

 

「「「………」」」

 

「一見、相性など微塵もないような組み合わせだとでも思っとるだろうが、それも折り込み済みじゃ。

正攻法で突き進む人間と、戦略・戦術を得意とする人間、それらの意見がぶつかり合った際に仲裁する人間……このサイクルが主らの能力をさらに引き上げるだろう。主らを選んだのはこれらが理由じゃよ」

 

「早乙女先生、ちょっと長いです」

 

「おお、わかっとるわかっとる。…さて、伝えるのが遅くなってしもうたのぉ。

……今日をもって、ゴウとスザクは特生自衛隊に異動ということになる。これは統幕からの命令でもある。あとで向こうからも連絡が来るはずじゃ。先に言わせてもらったぞ。

余談だが、主らの所属していた飛行隊と戦車隊もじきに特生自衛隊へと移るじゃろう。防衛省の人間らは化け物との戦いに参加した各方面の部隊を片っ端から編入しようとしているらしい。

お主らは明日からここで、"戦機隊"のゲッターロボのパイロットとして訓練を始めてもらう。戦機隊は自衛隊とワシら生総研の共同チームじゃ。よろしく頼むぞ」

 

ザッ!

 

「「「了解!!」」」

 

早乙女博士からの、所属する隊の変更の通達と激励の言葉を受け取った三人は、一糸乱れぬ敬礼を返し、それぞれが胸に抱いているものを今一度再確認して決意を新たにしたのだった。

 

 

 

 

 

カツカツカツ…

 

「青森の衛人を、シベリアに?」

 

「うむ、そうじゃ。友邦ロシアのシベリア・オホーツク統合基地に併設されているロシア支部欧州連合研究所に、ロシア連邦海軍の空母"アドミラル・クズネツォフ"によって移送される。こっちのハンガーはこの通りゲッターで手一杯。この情勢下で青森に今から施設を作ることも不可能に近い…。野ざらしは可哀想じゃろうし、何より危険じゃ。丸々50メートル級の機動兵器を安全に保管、研究出来る、信頼に足る区画を持つ近場の大規模施設がそこだったのじゃよ。安心せい、米国にも説明はしている。怪物の被害に遭っていないロシアが比較的安全だということに納得もしてくれた」

 

「そうですか…」

 

「現在の発掘作業が完了次第、発掘遺物群の一部と共に即輸送。七月中旬にはオホーツクで本格的な研究が開始されるじゃろう。そして、そこには日本代表として香月君らを派遣したいと思っている。これは実質的な日米露の三国による合同研究となる。頑張ってくれ」

 

「!、はい!」

 

____

 

東北地方太平洋沖 大洗女子学園艦 

集団寮

 

 

 

「みんな、飲み物どうぞ」

 

女子の集団寮、みほが住んでいる寮部屋に彼女以外の四人の女子が入っていた。その内の二人は、生徒会からの恐喝事案の際にみほと共にいた華と沙織だった。

 

「ぴぃ〜!」

 

「あぁ〜!かわいいよぉ、ピイ助ちゃん〜!」

 

「この子が、みほさんが飼ってるとおっしゃっていたカメさんですか?」

 

華がピイ助を手のひらに乗せてみほの方に向いてくる。華の手のひらでは、自分の話題であることに気づいていないのか、ピイ助が首を傾げている。

懐かしそうな目をしながら、みほはピイ助の小さな頭を指で撫でながら話をする。

 

「うん。大洗の海岸でボーっとしてたら、浜辺にピイ助と……この小石、いや勾玉かな…を拾ったのがはじまりで」

 

みほは首に掛けた対の勾玉を外して手に持って差し出し、全員に見えるようにする。その勾玉の美しさに感嘆したのか、周りからは気の抜けた声が聞こえる。

 

「おお…綺麗な勾玉だな…これと一緒にカメのピイ助を拾ったと…これは、新聞で見たことがあるぞ。たしか_」

 

「全国の、海岸地域に住んでいた児童が同時多発的に集団行動を取った、"海の勾玉"事件ですね!!」

 

「へ、へぇ〜、もうそんな名前になってるんだ」

 

「陸自の化学科部隊と生総研が動いたことで有名です!ガメラとの交信が出来る勾玉であるなんて騒いでましたし、何よりそれを生総研が認めましたからね!もしかして、西住殿のその勾玉も似た物なのですか!?」

 

気怠げそうに座椅子に座っている紺色ロングヘアーの小柄な少女が冷泉麻子。先ほどから興奮気味に早口で説明している、活発な印象を与える少女が秋山優花里である。

彼女らは、最近復活した大洗女子学園の戦車道履修生だ。ここにいるメンバーは、先日サルベージされた戦車の一つである〈IV号戦車D型 〉___Aチームの乗組員という集まりということなのだ。今日はその帰りにみほの部屋に寄ろう、ということになったらしい。

 

「………うん、信じてもらえなくてもいいんだけど、私の持ってるこの勾玉も、ガメラと話せるんだ…」

 

「本当でありますか!? すごいでありますよ西住殿!高校生の例は初めてかもしれません! しかも、勾玉と一緒に流れ着いたピイ助殿も、もしかしたらガメラに関係が…!!」

 

「ゆかりん ちょっと食いつき過ぎだよ!」

 

「あぅ…申し訳ありません…」

 

沙織に咎められた優花里はしゅんとしてしまう。側から見たらそれは飼い主に叱責された飼い犬のようである。

そのやり取りにみほはあまり気にしないでほしい、と言って気遣う素振りを見せる。みほの大らかな性格が垣間見えた瞬間でもあった。

 

「ううん。大丈夫だよ、優花里さん。話をしっかり聞いてくれてとても嬉しいよ。…でも、出来れば、ここにいるみんなだけの秘密にしてほしいかな…?」

 

「もちろんだよ みぽりん!」

「分かりました西住さん」

「了解した……」

「承知致しました!!」

 

「みんな…ありがとう」

 

「…てことは、ピイ助ちゃんはガメラの知り合いとか、そんな感じなの?」

 

「多分、そうなのかなって思ってる。だってもう飛んじゃったし、口から火も吐いちゃったし……ほらおいで、ピイ助」

 

「と、飛んだって…?」

「火を吐いたって…?」

 

「ピィ〜♪」

 

みほがピイ助に呼びかけると、ピイ助は一つ鳴いてから、みほの周りをグルリと一周回った。無論手のひらから降りて床を歩いてではなく、手足を発光させながらホバリングし、空中を推進して、である。そしてみほの手の上に戻り着地するなり、挨拶なのか、マッチの火ほどの炎を口から吐いて見せた。

当たり前のように飛び、炎を吹いたピイ助と、それを見守るみほを見て一同は驚愕した顔で声を上げる。もう時刻は18時を周っており辺りが暗くなってきた頃であるのだが、それを気にしてはいられなかった。

 

「「「ええっ!?」」」

 

「…ピイ助がガメラと家族かもしれないってこと…も」

 

「まさか、本当にガメラとの繋がりが………たしかにこれは表沙汰にしたらかなり危ないですね…」

「……ニュースで怪獣を研究してたらしいヨーロッパの研究所が自爆テロで被害に遭ったとか言ってたしな」

「西住さん、このことは口外は絶対にしません。安心してください」

「みぽりんと私たちは友達だから!」

 

「ありがとう……!」

 

「ぴぃ?」

 

ピイ助の間の抜けた鳴き声を聞いたメンバー達から、自然と笑みがこぼれた。今、この空間の雰囲気と言うものは、朗らかなものであるだろう。

 

「……ふと思ったのですが、もしそのピイ助さんが、ガメラさんと同じ生き物だとすると、成長して巨大化……もしかするとみほさんのお家で生活できなくなるのでは?」

 

「あ、たしかに…そうだね…」

 

「だいじょぶだって華〜!そんなすぐにでっかくならないって!こんな可愛い子が、すぐあんなに大きくなるわけないじゃん!!」

「常識が通じない存在のことを怪獣…特殊生物と定義すると政府の方々も言っていたような…」

「……でもまあ、たった数日であそこまで大きくならんだろう…なあ、そうだろカメ助?」

 

「ぴぃ〜!」

 

新たな地で、新たな友を見つけた少女は前進する。

 

次は新たな道を見つけるために進むのだろうか。

 

新しい、自分だけの道を見つけれた、姉のように。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

おまけ 『蛙の子は蛙』

 

 

 

 

 

 

チームメンバーとみほが寮部屋で談話に興じた次の日の朝のこと。

みほは数日間で一番早い時刻に起床していた。ベッドから跳ね起きたと付け足した方が正しいかもしれない。落ち着いた朝ではなかった。

 

「うそ……ピイ助、なんで大きくなってるのぉ…ふぇぇ……」

 

みほは起きる前後でいつもとは違う違和感に襲われ、睡眠から意識を取り返してからベッド周辺の状況を確認した時に気づいたのだ。

気づきことに成功したその違和感とは、枕が異様に固く、感触がおかしかったことである。違和感の真の正体…それは枕ではなく、成長したリクガメ大のピイ助の甲羅だったのだ。

 

「え、ええっと…とにかく沙織さん達に電話して…ちょっと待っててねピイ助!連絡取れたらすぐにお腹ひっくり返して戻してあげるからね!だからもがかかないで!」

 

たった一晩、寝て起きたら小さな同居人が、立派に成長していたら驚くのは当然だ。図らずも、昨日友人達が交わした盛大なフラグが見事に回収された。

この後、みほからの連絡を受けてすっ飛んできたAチーム各人がそれぞれ違った反応を見せるのだが、その中でも沙織の驚き様は凄まじく、朝から腰を抜かすということだけ、記述しておく。

 

「どうしようどうしよう……どうしよう!?」

 

 

ウワァアアアアーーーーン!!

 

 

 




どうもです。プロトスタークジェガンのガチャを40連引いてクマサンのLv1.2.3を揃えて爆死した逃げるレッドです。
以前の設定紹介の通り、日米露はこの世界だと融和路線で繋がっています。そして、ゲッターのパイロットもこれで決まりました。どの人物も原作ではかなり強い人間だったもので、この人選です。
これからもよろしくお願いします。

________

 次回
 予告

星間同盟による惑星生物同化シナリオを失敗させることに成功したハジメ達。学校側からの注意や指導があったものの、間もなく始まる七月の夏季全国高校戦車道大会前最後の調整に入ろうとしていた。
黒森峰がアンツィオ高校との練習試合に臨むべく、再指定された寄港場所である清水港へ向かう一方で、世界に出現する怪獣は人類の予測以上の動きを見せ出した!

次回!ウルトラマンナハト、
【安寧は遠く】!

サイドストーリー アンケート(基本ほのぼの)

  • 紗希のトモダチ
  • ミチビキさん サンダース編
  • ミライVSマホ カレー対決
  • ハジメ、迷い家にて
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