一日千秋の思い   作:ささめ@m.gru

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あとがき

最後まで読んで下さって、本当にありがとうございました。

長々と私の妄想にお付き合い下さり、本当に感謝の言葉しかございません。

 

今回、十年前に書き始め、既に完結済みの連載を自サイトからハーメルンさんへ移し作業をさせて頂きました。

途中、誤字脱字修正、多少の足した箇所や減らした箇所、話数をまとめた箇所もありますので、長年読んで下さってる方はあれ?と思う所があると思いますがお許し下さい。

 

*

 

このお話は勿論、すべて私の妄想であり素晴らしいポケモンのストーリーとキャラクター、神話の内容をお借りしたに過ぎませんが。

毎回の如く、補足説明しかり、説明しないと伝わらない感がある話しか書けないので解説致します…!

 

ポケモンの世界が日本の形になっているのは皆様ご存じかと思いますが、

私は今回、発展の後、シンヤさんが最後に見た世界をパラレルワールドの最悪の現代として書きました。

この現代にアルセウスのような大きな異形の力を持った生物が急に現れたらどうするのか…と、考えた時に悪い方にイメージをしたわけです。

途中まではポケモンという存在は友であり家族である、という概念でアルセウスも神として敬われる存在でしたが。ポケモンという存在が居なくなり忘れられた未来では恐怖の対象でしかなかったのです。

 

アルセウスが倒れれば、シンヤさんも同じように倒れます。

 

これがまさに、鶏が先か、卵が先か状態ですね。

シンヤさんで創られた世界だったのでシンヤさんが倒れた事により、世界は崩壊しました。繋ぎ合わされていた世界が弾けてバラバラになったのです。

ですが、世界の裏側。

全く別の世界に存在するギラティナだけは違います。私はギラティナの世界を冥界。死後の世界のように思っていたので、ギラティナだけは取り残されます。

実際、ギラティナの世界にはシンヤさんの知り合いであるみんなが眠っています。ギラティナが無意識に自分の世界を守り続ける理由の一つでもありました。

 

シンヤさんが倒れて世界のみんなが消えてしまいました。でも、取り残されたギラティナはそれで納得が行くわけがないですよね?

もう一度、世界を繋ぎ合せようと思ったのです。シンヤさんの身体で。

世界の一部であるカミサマですので、神話の通り、混沌とする空間の中にタマゴが一つ現れます。

でも、生まれてくるのはアルセウスです。シンヤさんではありません。

ギラティナの図鑑通り、暴れ者ゆえに追い出された理由は…、そこに視点を置いてみました。

 

シンヤさんは生まれた時、『シンヤ』ではありませんでしたが、魂のほんの一欠片でもシンヤさんだったのかもしれません。

崩壊時に弾かれた魂。自分の居場所はここではない、と『シンヤ』でなくても分かっていたのかもしれません。彼の魂だけが引き寄せられたのはその為かもしれません。

お話は最初に戻ってしまいました。誰の記憶にも残っていません。そして、結末もきっと同じです。

 

ちなみに、ミロカロスが植えた綿の木。

あれのイメージは魂です。皆の魂がシンヤさんのもとに笑顔を集めていました。でも、あの木は反転世界の物質では無いので世界崩壊と共に消えてしまっています。

きっとミロカロスがまた植えてくれる事でしょう…。

 

このお話は決してハッピーエンドと呼ばれるものではありませんでしたが、

幸せになる男の物語であったと言わせて下さい。

 

私は、最後まで書けて、読んで頂けて幸せございました。

最後まで本当にありがとうございます!

 

*

 

『ブラッキー:事故死』

当初はシンヤを愛しており。心の内は見せぬようミロカロスに対して嫉妬を抱きつつ妨害を試みたりしていた。シンヤがミロカロスに対して好意を伝える度に傷付き、それを誤魔化すように茶化し苦悩していた。

見た目とは違い、心は誰よりも乙女であり、誰よりも女性になりたかったのは彼だろう。

失恋に落ち込むブラッキーはヤマトとは体の関係から始まる恋をした。素直になれず、自分の理想の恋愛は出来なかったが、ブラッキーを唯一女の子として接したのはヤマトだった。

ヤマトに人の言葉では好きとは伝えられなかったが、想いは伝わり、離れる事なく幸せに共に眠った。

 

『ミロカロス:衰弱死』

シンヤを愛し、シンヤに愛された子。当初の性格からは一転し、穏やかかつ幼いようで大人びた子に。

元々、精神的に弱く、手持ちの中では最年長であったこともあり。ブラッキーとヤマトの死を境に衰弱し急激に衰えてしまう。最後まで美しい自分でお別れしようとポケモンの姿のままシンヤの腕の中で眠った。

 

『ミミロップ:老衰死』

最後の時までシンヤに変わり世間に晒され働いた。苦手な愛想笑いを貼り付けて世界で一番有名なポケモンドクターになった。

老いて、衰えても会う人会う人に最後まで愛想笑いを返し苦しみ抜いたが。最後はシンヤに看取られて穏やかに本当に笑う事が出来た。苦労が報われ幸せだったが、最後の最後までシンヤを心配し眠った。彼がここまでやってこれたのは決して叶う事の無い、叶える気も無かったが、心から愛したシンヤへの為だった。

 

『エーフィ:老衰死』

ブラッキー亡き後、孤独感に耐えられず、一番傍に居て自分に都合の良い相手としてノリコを伴侶とした。

他の仲間に申し訳なさを感じながらも一心不乱に自分とノリコの夢を実現させた。

見た目とは違い、心は誰よりも雄々しく、一家の大黒柱として良い父親として過ごす。最初こそ都合の良い相手としての始まりだったが長年連れ添ったノリコを心から愛していた事に気付き、子と孫に看取られて幸せに眠った。

 

『サーナイト:安楽死』

心は女性でありながらもジョーイを愛し、お互い女性として母として娘を授かる。

理解ある娘に恵まれ、二人のお母さんと呼ばれ、娘がジョーイになるように育てる。しかし、妻が若くして病死してしまい、サーナイトは親でありながらも後を追う決断をする。

美しく共に眠りたいから、という言葉も真実であるが、それと別にジョーイという娘が居る時点で自分が男だと世間の目に晒されてしまう恐怖を妻が居ない今では耐えられないとも感じた。

サーナイトの心が女性であり、男性として見られることに恐怖を感じている事を理解している娘は二人の母が共に眠る事を受け入れた。

 

『サマヨール:自己消滅』

シンヤの願いを叶え、主が永遠の平穏と休息を得られる場所を残した。

シンヤに対しての感情は尊敬、恋愛感情などの愛している人では無いが愛情以上の気持ちを抱き、永久の忠誠を誓い自らの意思で消える。

 

『チルタリス:老衰死』

シンヤに尽くし、サマヨールに協力して共に主の永遠の平穏と休息の得られる場所を作った。

誰よりもシンヤの健康に気を遣い、時が止まっていたとしてもシンヤの健康な暮らしを願った。美味しい食事、適度な睡眠、清潔感のある生活。それが一番幸せなのだとシンヤに伝え、約束し眠った。

 

『トゲキッス:老衰死』

タマゴから孵った為、シンヤの手持ちで一番最年少だった。

体力の続く限り、シンヤを乗せて空を飛び。シンヤと共に沢山の命の誕生を見て、沢山の命とお別れした。

最後の最後までシンヤの傍で微笑み寄り添い、最後に抱いた唯一のワガママも言わぬよう、シンヤの幸せを祈り、シンヤの傍らで目を閉じて笑い眠った。

 

 

【挿絵表示】

 

『シンヤ』

皆が築き上げてくれたおかげで長い年月を平穏に過ごす。

時が止まってからはチルタリスとの約束通り、自分の健康チェックを行うなど健康マニアに。

左目のミロカロスに会えるので鏡を見るのも好きになった。

 

 

【挿絵表示】

 

『ギラティナ』

シンヤの為だけに全てを尽くした。

誰よりもシンヤの傍に居て、大切に想い、心に抱いた感情が愛であったかはギラティナ本人も分からない。

 

 

【挿絵表示】

 

『ミュウツー:老衰死』

最後の時までシンヤの助手として働いた。

沢山の人達と関わり、ギラティナという親友に出会い、生まれた意味を見つけ、幸せに眠る。

 

 

ありがとうございました。

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