ありふれない怨霊こそ世界最愛 作:白紙
「ーーーと、言う訳で!こちら、頼もしき協力者1号と2号です!」
「応、何も言わずに来てやったんだから、良い加減説明してくれ。」
「・・・ハジメに同じ。」
現在時刻は正午過ぎ。アルから自身の過去や体質について打ち明けられた社は、お昼休憩でハウリア族達が休んでいるタイミングを見計らい、ハジメとユエを呼び出していた。突然呼び出され億劫そうな態度のハジメと、不思議そうな表情のユエを尻目に、手っ取り早く話を進める事にする社。
「さて、理由を話す前に。妹さん、来てくれ。」
「・・・了解ッス。」
「ん?妹ウサギも居たーーー。」
「・・・?他のハウリアはーーー。」
木の影から現れたアルを見て、ハジメとユエが仲良く固まった。それもその筈、今のアルは姿を隠す為の包帯をしていない。無論、アルには事前に説明と承諾を得た上での呼び出しだが。
「・・・通りでコソコソやってた訳だ。それで、俺達に何をさせようって言うんだ?」
「・・・ん。魔法が必要?」
「話が早くて助かる。ユエさんには察しの通り治癒魔法を、ハジメには〝神水〟の使用許可が貰いたいんだよ。流石に貴重品だからな、非常時でもなきゃ俺の独断では使えん。」
数秒の間の後に再起動した2人の言葉を聞き、仲間達の頼もしさを再認識する社。ハジメとユエを態々呼び出したのは、アルの肉体を本来あるべき姿に復元する為ーーー
「さて、順を追って説明しよう。妹さんが強くなるには、自分の肉体に宿る『術式』の掌握は必要不可欠だ。その為にも自分の『術式』はどんな力を持ち、どういった事が出来るのかを把握しなきゃならない。」
アル曰く、社の呪力を吸い取った力は任意での発動が出来ないらしい。魔物に襲われる等、自らに危機が迫った時には発動する事もあったが、その時は周囲に居た他の生物の生命力まで根刮ぎ吸収し、ミイラ化させてしまったのだとか。幸い、近くにハウリアは居なかったので巻き込む事は無かったが、それ以来積極的に『術式』を使おうとも思わなかったらしい。
一方、肉体の変質についてだが、此方もアルの意思では如何にも出来ていない様だ。角や鱗等、明らかに人には備わる筈の無いモノから、猿や鹿等の哺乳類に近いモノの体毛が生えていたりと、様々な生物の特徴がアルの身体には見受けられた。ただ、全く共通点が無い訳でも無く、これらの特徴は全て【ハルツィナ樹海】に住む魔物や生物が備えているモノだった。以前アルを心配したハウリアの女性陣が身体を調べた結果、判明したとの事。
「本来なら自分の『術式』に目覚めた時点で、感覚的にだけどある程度は『術式』を使えている筈なんだ。だが、どう言う訳か妹さんはその辺りの自覚が無い。だから、先ず『術式』の本質について調べなきゃならん。」
「妹ウサギの話を聞くに〝吸収〟とか〝奪取〟なんかは普通に有り得そうだがな。肉体の変質は『術式』の副作用・・・いや、〝変身〟とかの可能性も有るのか?」
「お、鋭い。妹さんの『術式』の効果は十中八九〝吸収〟の方だ。」
「ハイ!?」
社の断定する様な口調に、思わず声を上げて目を見開いたアル。長年自分を悩やませてきた原因が早々に断言されたのだから、その反応も止む無しではあった。そんなアルの様子を見ながらも、落ち着いた様子で説明を続ける社。
「まずは俺がそう考える根拠から話そうか。現状妹さんの話で分かっているのが、
1.相手の生命力や呪力と言った、エネルギー的な物を吸収出来る事。
2.自分以外の生物の特徴が肉体に反映される事。
の2点だ。今のところ、この内の
「ああ。」/「ッスね。」
社の確認に、ハジメとアル、ユエの3人が頷いた。アルは自分の事であるのだから当然ではあるが、ハジメも存外に興味を惹かれているらしく、真剣な顔で話に聞き入っていた。
「この2点だけなら、『術式』の断定はまだ出来ない。ハジメの言った通り、生命力なんかを〝吸収〟した結果肉体が変質したのか、或いは自分の肉体を〝変身〟させた結果として吸収能力を得たのか、判別が付かないからな。」
「・・・あー、例えば、相手のエネルギーを吸収出来る〝固有魔法〟を持つ魔物の肉体を、アタシが自分の『術式』で再現した所為で、見た目が変わった上に吸収も出来る様になったってパターンも有るんスか。」
此処とは全く別の世界の話で有り、社達が知る由も無い事では有るが。人が人を恐れ、憎み、恨む
「そう言うことだね。で、術式の効果を〝吸収〟と〝変身〟の何方かだと仮定した場合、〝変身〟の方だと不可解な点が幾つか出てくるんだよ。その1つが、〝魔力の有無〟だ。妹さん、
「?ええ、そりゃ当然じゃないスか。」
「・・・ああ、そうか。そう言う事か。」
社の発言に、何を当然の事を?と言いたげに返したアルと異なり、ハジメは漸く得心がいったと溜息を漏らした。
「ハジメは気付いたか。妹さんの『術式』で生命力や呪力を吸収出来るなら、当然魔力も吸収出来ると考える方が自然だ。でも、彼女からは一切魔力を感知出来ない。魔物の持つ変質した魔力は人間にとっては猛毒に等しいから、恐らくは無意識に魔力を吸収していないんだろうけどーーー。」
「自分の身体を魔物の肉体に〝変身〟させられるのなら、態々魔力だけを吸収しないなんて手間は必要無い、と。」
魔物の肉が人間にとって猛毒で有る事は、ハジメも社も身を持って知っていた。では何が猛毒なのかと言うと、それは魔物の体内で浸透・変質した魔力が原因だった。
魔石という特殊な体内器官を持つ魔物は、体内で魔力を巡らせて肉体を頑丈にする。この時に肉や骨に浸透・変質した魔力が人間にとって致命的なのだ。摂取した人間の体内を侵食し、内側から細胞を破壊していくのである。事実、過去に魔物の肉を喰った者は例外なく体をボロボロに砕けさせて死亡したとの事だ。
だが、魔物同士の共食いではそんな事例は起きない。アルの『術式』が魔物や他の生物への変身を可能にする物であるなら、魔力だけを吸収しないなんて必要は無い。自分の体質を魔物に近づけてしまえば良いだけなのだから。それをしないと言う事は、彼女の『術式』が〝変身〟では無く、〝吸収〟かそれに準ずる力ではないかと社は考えたのだ。
「で、それともう1つ。妹さんの『術式』が〝変身〟では無いと考えた理由がある。それがーーー妹さんにはウサミミとウサ尻尾が無い事だ。」
「「「・・・・・・・・・。」」」
「待って。3人して「何言ってんだコイツ?」みたいな冷たい目で見ないで。ふざけてないから、ちゃんと理由有るから。説明するから待って?」
先程の感心や尊敬が入り混じった視線から一転、3人から注がれる冷ややかな視線に地味に心に傷を負いながらも、社はアルに質問する。
「今更な話なんだけど、妹さんってハウリアと言うか、兎人族じゃ無いよね。」
「・・・そうっスね。アタシの本来の種族は森人族ーーーらしい、デス。小さい頃は、まだ見れた外見してたんで判別はついたんスよね。今はもう、尖った耳位しか面影は無いですケド。」
苦笑しながら自虐混じりに答えたアル。幼い頃は手足に小さな鱗や棘が生えていた程度で、今程では無かったらしい。それが酷くなったのは、彼女が6歳頃のこと。一般的に『生得術式』を自覚するのは4〜6歳なので、その例に漏れず彼女の『術式』が本格的に目覚め始めたのもその頃からなのだろう。ハウリアに拾われる前後に『術式』が発動したのは、恐らく生命の危機を感じた本能的なモノだったのだろう。
「そっか。で、もう1つ質問。自分にもウサミミ生えてたらなー、とか思った事は無い?」
「ハイ?一体何を仰っているんで?」
「いやいや、真面目な質問だよ?出来れば真剣に答えて欲しいな。」
「・・・イヤ、マァ、ソリャ?
「お、気づいた?自分の『術式』が〝変身〟なら、自力でウサミミ生やせてもおかしく無いって事に。」
ハウリアに拾われるきっかけとなった出来事を始め、ライセン大峡谷で呪力を溢れさせた事然り、ハルツィナ樹海で社の呪力を吸い取った事然り、アルは感情が昂った際に自分の
「ぶっちゃけウサミミ生やしてない時点で、〝変身〟みたいな『術式』の可能性は低いと思ってた。もし〝変身〟なら、無意識にウサミミ生やしたり出来てたでしょ。妹さん、
「イヤ、別に言うほどじゃ無いっスから。・・・否定は、しないですケド。」
社の言葉にそっぽを向く様に顔を背けるアル。その所為で顔色までは見えないものの、耳まで赤くなっている為照れているのは隠せていない。
(まぁ、妹さんの『術式』が〝吸収〟だと考えた理由は、
そんなアルを微笑ましく見守りながらも、誰に言うでも無く脳内で独りごちた社。その言葉通り、社がアルの『術式』に検討を付けたのは、また別の理由が存在した。もしこの考えが正しいのであれば、アルは社の想定以上に『術式』の制御が出来ている事になるのだが・・・未だ推測の域を出ない為、口に出すのは憚られた。
「と、ここまで自信満々に語った訳だが、俺達も想像出来ない様な未知数の『術式』である可能性も否定は出来ない。妹さんの『術式』が〝吸収〟だった場合、1つ有効そうな方法も思いつきはしたんだが・・・下手に決め付けてかかって、いざと言うときにしっぺ返しを喰らうのだけは避けなきゃならないしな。そこで、一先ず『術式』の解明は後回しにする、と言うか、より安全そうなアプローチを考えた訳だ。」
「成る程。此処で最初の話に戻る訳か。」
「その通り。〝神水〟や強力な治癒魔法が、妹さんの肉体にどんな影響を齎すのか、或いは齎さないのか?その辺りが分かれば、『術式』解明の取っ掛かりになるんじゃないかと思ってな。仮に『術式』が俺達の予想を超えたものでも、これくらいなら悪影響が出るとは考え難いしな。・・・で、協力してくれるかい、お2人さん?」
「あぁ。〝神水〟も多少ならストックがあるし、1、2本は構わねぇよ。」
「・・・任せて。」
一通りの説明を終えた後、社のお願いを快諾するハジメとユエ。と、事前知識の共有が終わった所で、顔を背けていたアルが口を開く。
「そう言えば、お2人もアタシの見た目、あんまり気にしないんスね。」
「ん?あぁ、まぁな。ぶっちゃけ興味が無い。」
「まあ、南雲サンは何となくそんな気してました。ユエサンもッスか。」
「・・・それも有る。けど、それだけじゃ無い。」
ユエの言葉に社とアルが揃って首を傾げる。そんな2人とは対照的にハジメは理由が分かっているのか、特に反応する事無く〝宝物庫〟から〝神水〟を取り出す準備をしていた。不思議そうにハジメとユエを見比べる2対の目線に、吸血姫は涼やかな微笑を浮かべながら理由を口にする。
「・・・社を、社の判断を、信頼してるから。私もそうだけど、ハジメも。・・・ね?」
「ま、そうじゃなきゃ、態々貴重な〝神水〟の使用許可までださねぇよ。」
「「ーーーーーーーーー。」」
ほんの一言二言の台詞には、しかしアルと社を心底驚愕させるに足り得る信頼が込められていた。言葉を重ねずとも多くを語らずとも、伝わる物は確かに有るのだと、ユエとハジメの表情は言葉以上に雄弁に物語っていた。
「・・・ハジメはまだしもユエさんの返しは予想外だったわ。かの吸血姫にそう言われるとは恐悦至極。その期待に答えて見せましょうとも。」
「お前、照れると言い回しが仰々しいっつうか、芝居がかってくるよな。」
「内心を見透かすのはヤメロ。もっと照れ臭くなるだろ。」
「・・・フフフ。」
「ユエさんも笑いながら生暖かい目で見ないで?凄い居た堪れなくなっちゃう。」
(姉サンがこの人達の輪の中に入りたがる理由も、何となく分かるかな・・・。)
途端に騒がしくなるハジメ達を見て、ふと自らの義姉の事を考えるアル。亜人では有り得ぬ筈の魔力持ちだったシアは、ハジメ達一行に酷く入れ込んでいた。〝直接魔力を操作出来る〟と言うシアと同じ共通点を持つ彼等が、
「ハイハイ、この話はもう良いだろ!今は妹さんが先決だ!悪いんだけど、ユエさん頼めるかい?」
「・・・ん。分かった。」
無理矢理話を打ち切った社は、ユエに回復魔法の使用を促した。本人も自覚している事ではあるが、ユエは回復魔法の行使が苦手である。が、それはあくまでも比較的と言うだけで、並みの術師を軽く上回る腕前はある為、十分な効力を持っている。もしアルの肉体が元に戻らなくとも、魔法が弱すぎたから等と考える必要は無いだろう。
「〝焦天〟」
「ッ!・・・スゴッ。」
立ち上がる魔力に、アルが思わず呟きを漏らした。ユエが発動したのは、光属性の回復魔法である〝焦天〟。単体のみにしか効果が無い代わりに高い治癒効果を持つこの魔法、位階としては上級に位置する魔法であり、通常であれば発動すらも難しい。それを無詠唱で即座に発動出来るのだから、やはりユエもハジメや社に並ぶ埒外の強者だった。
「・・・効果無し?」
「特に見た目に変化はねぇな。」
だが、アルの様子に変わったところは見られない。そのまま5秒、10秒と経過し、30秒を超えて魔法をかけ続けても変化は見られずじまいだった。
「うぅむ・・・ユエさん、別の回復魔法って出来る?傷の治療じゃなくて、毒とか麻痺とかを治せるやつ。」
「・・・ん、やってみる。ーーー〝万天〟」
次いでユエが発動したのは、光属性の中級回復魔法である〝万天〟。こちらは社が頼んだ通り、状態異常を治癒する効果を持つ魔法だ。だが、先程の〝焦天〟同様、30秒程かけ続けたもののアルの肉体に変化は見られない。その後、幾つか別の回復魔法をかけてみたものの、全て空振りに終わってしまう。
「良し、気を取り直して次行こうか。と、言う訳で妹さん、コレ飲んで。」
「了解ッス。・・・コレがさっき言ってた〝神水〟ってヤツですか。」
社から手渡された試験管型の容器を、繁々と眺めるアル。傍目には普通の液体にしか見えない為、本当に効果が有るのか話を聞いた後でも半信半疑なのだろう。
「一応言っとくが、そこいらの
「ハイ?イヤイヤ、幾ら何でも盛りすぎ・・・エ、マジで?」
ハジメの言葉を信じ切れず周りを見るアルだったが、社とユエが至極真面目な顔で頷いたのを見ると、徐々に顔色が悪くなっていく。心無しから全身が小刻みに震えている様にも見える。
「イヤイヤイヤイヤイヤイヤ!?そんなモノ持たせないで下さいよ!?アタシが使って良いものじゃ無いデショ!?」
「おー、良いリアクション。これ妹さんが飲んだ後に言っても面白かったんじゃ無い?」
「・・・確かに。」
「チッ、惜しい事したな。」
「ンゥーーー!温度差!!こう言うトコも規格外ですか!!!」
自分以外が余りにも暢気な事に、思わず声を荒げてしまうアル。尚、ハジメが「数百万は下らない」と言ったが、それはれっきとした間違いである。いや、
ハジメ達は知らない事であるが、〝神水〟は飲み続ける限り寿命が尽きないと言われており、それ故に不死の霊薬とも称されている。では何故その様に信じられているのかと言えば、神代の物語にてエヒト神が〝神水〟を使って人々を癒す姿が語られているからだ。
そんな宗教的な意味で由緒正しい物を、聖堂教会の信者に見せたらどうなるかは、火を見るよりも明らかだろう。恐らく数千万、下手すれば億を超える値が付けられてもおかしくは無い。或いは、過激派の狂信者達が〝神水〟を巡って殺し合いを始める可能性すら否定出来ない。
そもそもの話、〝神水〟を生み出す元となる〝神結晶〟自体がトータスの歴史上でも最大級の秘宝で、既に遺失物と認識されている伝説の鉱物なのだ。大地に流れる魔力が千年という長い時をかけて結晶化したものであるので、そこまでの価値と希少性が有るのも納得出来るが。
「もう諦めて飲んじゃえば?さっきも言ったけど予備はあるし、ヘーキヘーキ。」
「もうメッチャ投げやりっスね!?ーーーえぇい、ここまで来たらヤケだ!」
「・・・良い飲みっぷり。」
周りに背中を押され、一気に〝神水〟の入った容器を煽ったアル。数秒もしない内に中身を飲み切ると、プハーと息を吐いた音が響いた。が、その後1分程待ってみたものの、外見的な変化は訪れない。
「〝神水〟でも効果無し、か。」
「簡単に行くとは思っちゃいなかったけど、ここまで無反応とは。妹さんは何か違和感とかあった?」
「ンー・・・イヤ、アタシが気付く限り特には。」
社の問いに、暫し考えたものの否定を返したアル。予め、余り期待しない方が良いと言い含めていた事もあってか、ショックを受けた様子も無いのが唯一の救いだろうか。
(『生得術式』は自分の肉体に刻まれた才能だ。生まれ持った体質ーーー極端な話、髪とか肌の色と同じなのだから、魔法やら〝神水〟やらで治ると考える方が間違ってたかね。)
うなじに手を当て、考え事に浸る社。分かってた事ではあるが、〝神水〟も万能では無い。生半可な傷なら即座に治癒出来るが、ハジメの様に腕を丸ごと欠損してしまえば治す事も不可能だ。
「ハジメさーん!ユエさーん!社さーん!アルー!何処ですかー!?」
「・・・残念ウサギの声。」
「もうこんな時間か。これからお前はどうするんだ、社?」
「ま、効かないなら効かないでしゃーない。当てが無い訳じゃ無いし、後は俺の方で何とかやってみるわ。妹さんも、この程度で諦めるつもりは無いでしょ?」
そう言って立ち上がりながら、社はアルに問い掛ける。疑問と言うよりも再確認に近い問いだったが、やはりと言うべきかアルの目には欠片も諦めは写っていない。我ながら愚問だったな、と苦笑を浮かべる社。
「勿論です。お2人も、態々ありがとうございました。貴重な〝神水〟無駄にしちゃったのは、申し訳なかったっすケド。」
アルの謝罪を聞き、ハジメは手をヒラヒラさせて、ユエは「・・・気にしない」と呟いて流すと、そのままシアの声がする方に向かって行く。そんな2人を見て、「・・・他にも頑張る理由、出来たかなぁ」と溢したアルは、今一度気合いを入れ直すのだった。
「・・・因みに、何ですケド。宮守サン、アタシは南雲サンの事、
「それ言うと、漏れなく